●8月10日土曜日に英アスコット競馬場で第3回シャガーCが行われます。
英・愛連合チームv.s.世界選抜チームとの騎手選手権です。
第1回大会は地元の英・愛連合チームが大差のポイント差を付けての楽勝でした。
昨年の第2回大会は最終レースで世界選抜チームが大逆転のスリリングな展開となりました。
今年は一体どうなるのでしょうか。楽しみです。^^

シャガーC(2002)結果

●各チームの紹介
《英・愛連合チーム》
監督:J.パロット氏・・・1964年5月11日生まれ。元有名なスヌーカー選手。(ビリヤードの競技の一種)
選手時代のニックネームは"ジ・エンタテナー" "ミスターJP"

キャプテン:K.ファロン騎手・・・1965年2月22日アイルランドのカントリークレア生まれ。
1983年に見習い騎手となり1984年6月18日に初勝利。1997年シーズンはH.セシル師の元で騎乗し1000ギニー(スリーピータイム)、オークス(リズムオブヴァース)を制している。翌2000年からはサー・マイケル・スタウト師の元で騎乗。
キングズベストで2000ギニーに優勝。2001年もゴーランで2000ギニーを連覇。英リーディングに4度輝き(1997[202勝]、1998[204勝]、1999年[202勝]、2001年[166勝])1999年のクラシックでは5レースの内3つを制した。
1000ギニーをヴィンスでオークスをラムルマで、そしてダービーをオースで制した。
本年もゴーランでG1キングジョージSに優勝するなど大活躍中である。
過去のシャガーCではまだ勝ち星は無い。

M.キネーン騎手・・・1959年6月22日、アイルランド生まれ。1975年3月19日レパーズタウン競馬場で初勝利を上げる。
1978年最優秀見習い騎手受賞。これまで11回の愛リーディング獲得など誰もが知っている超有名騎手。
現在はA.オブライエン厩舎所属だが、オフシーズンには香港でも騎乗している。
同騎手の足跡は素晴らしすぎる。1997年(アントレプレナー)、1998年(キングオブキングス)と連続で2000ギニーに優勝したり、世界中で大レースに勝ちまくっている。
英ダービー2勝【1993年:コマンダーインチーフ、2001年:ガリレオ】
凱旋門賞2勝【1989年:キャロルハウス、1999年:モンジュー】
メルボルンC1勝【1993年:ヴィンテージクロップ】
ベルモントS1勝【1990年:ゴーアンドゴー】
キングジョージS4勝【1990年:ベルメッツ、1994年:キングズシアター、2000年:モンジュー、2001年:ガリレオ】
そして、昨年はダービー・オークス両制覇を達成した。(ガリレオとイマジン)
しかも愛ダービーも優勝(ガリレオ)。
2002年も絶好調で、ハイチャパラルで愛ダービーに優勝している。
過去のシャガーCでは5勝もしている。

J.ムルタ騎手・・・1970年5月14日アイルランド生まれ。
1989年、愛最優秀見習い騎手受賞。その後体重調整に苦しんでいたが1993年に愛リーディング2位に躍り出ると勢いに乗って1995年、遂に愛リーディングを獲得した。
2000年は世界中のレースに勝ちまくり、6つの異なる国で12のG1レースに優勝した。
過去のシャガーCでは1勝している。

K.ダーレイ騎手・・・1960年8月5日、英国生まれ。1977年8月5日初勝利。同年最優秀見習い騎手受賞。
1995年、ケルティックスィングで仏ダービーに優勝。2000年には152勝を上げ初の英リーディングを獲得した。
これは1982年のレスター・ピゴット騎手以来の英国生まれのリーディングジョッキー。
1982年11月22日に結婚したデビー夫人との間に2人の娘さんがいる。
過去のシャガーCでは未勝利。

P.エデリー騎手・・・1952年3月18日アイルランド生まれ。1967〜1972年を見習いとして過ごす。
初勝利は1969年4月29日。1971年に最優秀見習い騎手受賞。1973年には100勝を上げた。
翌1974年にオークスに優勝。そして弱冠22才で英リーディングを獲得した!これは過去50年で最も若い記録である。
これまでに10回以上のタイトルを獲得し、偉大なレスター・ピゴット騎手の11回と並ぶものだ。
今年の6月にはそのレスター・ピゴット騎手が持つ4493勝の記録を破り、歴代2位の勝ち星を誇る。
サー・ゴードン・リチャード騎手の歴代記録にあと400勝と迫っている。
英ダービー3勝、ロイヤルアスコットでは73勝も上げている。
過去のシャガーCでは1勝している。

R.クイン騎手・・・1961年12月2日スコットランド生まれ。
1979年見習い騎手となり、初勝利は1981年10月21日。
1983年、全欧最優秀見習い騎手受賞。1984年英最優秀見習い騎手受賞。
英クラシックには2勝している。【1990年セントレジャー:スナージ、2000年オークス:ラヴデヴァイン】
過去のシャガーCでは1勝している。

《世界選抜チーム》
監督:M.ロバーツ氏・・・1954年5月17日南アフリカ生まれ。初勝利は1969年。地元では無敵を誇り、1972〜1984年シーズンまで11回の南アリーディングを獲得。1981/82シーズンでは203勝を上げている。
1970年代後半から英国での騎乗を開始し、初勝利は1978年4月。1980年代中頃、ロバーツ氏は拠点を英国に移した。
1988年ムトトでキングジョージに優勝。1992年206勝を上げて英リーディングを獲得した。
欧州で27のG1レースに優勝し、1995年にはランドでJCにも勝った。日本での騎乗にも並々ならぬ興味を示し、短期免許を取得して毎年のように来日していた。
アドマイヤコジーンで朝日杯3歳Sに優勝し、初の外国人騎手によるJRAG1レース制覇を達成している。
同氏は今年の初めに引退を発表。通算勝ち星は3964勝を誇る。

キャプテン:D.フローレス騎手・・・アメリカ代表。1968年2月5日メキシコ生まれ。
父のデビッドもまた騎手であった。初勝利は1984年3月5日カリエンテ競馬場。
この年、このコースで61の勝ち星を上げ見習い騎手記録をうち立てた。
1989年、彼は拠点をカリフォルニアに移す。
R.マンデラ師の元で騎乗を開始したが、サイフォンにはいくつかの大レースの美酒を味わせて貰った。
-ハリウッドGC[1996年]、サンタアニタH[1997年]-
国際舞台でフローレス騎手が一躍表舞台に立ったのは2001年のドゥバイであった。
3月のドゥバイWC開催の日にUAEダービー、ゴドルフィンマイルの2レースを制したからである。
1999年には2000勝を達成。近年、チームゴドルフィンのアメリカでのオペレーションに組み込まれている様で、主にゴドルフィンの馬達に騎乗している。
昨年、初参加したシャガーCでは2勝を上げて大活躍!観客達の度肝を抜いた!

後藤浩輝騎手・・・日本代表。1974年3月19日、神奈川生まれ。初騎乗は1992年3月1日。
初勝利は1ヶ月後の4月4日だった。1994年、何を思ったか、突然フロリダに武者修行に出た。
しかし、新参者にそうそう乗鞍が見つかるわけもなく騎乗できずに過ごす。
辛抱強い努力の甲斐があり、6ヶ月後彼は149のレースに騎乗し7勝を上げていた。
そしてカリフォルニアに移動。日本に帰国するまでに2勝を上げることができた。
さて、後藤は日本では500勝を記録している騎手だが、大レース勝ちと言えるのはG2中山記念をダイワテキサスで、G3ダイヤモンドSをユーセイトップランで勝ったくらいのものであった。
今年2002年、G1高松宮記念でアドマイヤコジーンに騎乗し惜しくも2着。が続くG1安田記念では見事に優勝し、馬上で男泣きに泣いた。
現在後藤騎手は日本のリーディング9位につけてるが・・・英国に滞在し騎乗している。これは短期免許で来日したK.ファロン騎手の勧めであるらしい。
この後9月まで騎乗し、日本に帰る予定だ。
シャガーCは初参加。

G.モッセ騎手・・・フランス代表。1968年1月3日生まれ。父は南フランスで調教師をしていたと言う。
その為、初めて馬に乗ったのは3歳の時!だったらしい。
仏見習い騎手チャンピオンとなった彼は2001年までの8年間アガ・カーン殿下の所属騎手として騎乗。
国際競馬では1990年の凱旋門賞にソーマレズで優勝している。仏ダービー2勝。【ケルティックアームズ:1994年、ラグマール:1996年】
また、1億年に1頭の馬(笑)アラジの主戦騎手でもあった。(仏での5連勝は全てモッセ騎手)
2001年のドゥバイデューティーフリーではジムアンドトニックを見事優勝に導いている。
英国での騎乗は1999年、ダービーをダリアプールで2着した後、G1セントジェームズパレスSにセンダワールで優勝。
過去のシャガーCでは1勝している。

A.シュボリクス騎手・・・オーストリア代表。1971年8月11日ウィーン生まれ。初勝利は1988年4月4日。
1993年に拠点をドイツのケルンに移した。1996年G1フォレ賞に優勝し国際舞台に躍り出た。
が、最も彼を有名にした馬はタイガーヒルであろう。また、2001年にはシルヴァノでG1アーリントンミリオンに優勝。
シンガポール航空国際C、クイーンエリザベス2世Cにも優勝した。
パオリーニもイタリアで2つのG1レースに優勝するなど大ブレークした年であった。
シャガーCは今回が初参加。

D.ホワイト騎手・・・南ア/香港代表。ヨハネスブルグ生まれの30歳。同騎手の父は南アのリーディング騎手だったが、9歳の時に亡くなってしまった。ホワイト騎手は騎手アカデミーに入学する。
5年間の見習い時代のうち最初の2年をダーバンで、残りの3年をヨハネスブルグで過ごす。
244勝を上げた彼はM.ロバーツ騎手の記録205勝を破って2度の見習い騎手チャンピオンとなる。
近年、特に彼を有名にした馬はインディジェナス。
シャガーCは初参加。

C.ウィリアムス騎手・・・オーストラリア代表。1977年3月23日、ヴィクトリア生まれ。
本国でオーストラリアンオークスに優勝するなど、500勝した後、英国M.シャノン厩舎のモンを叩く。
英国での初勝利は2000年3月20日、リングフィールド競馬場。
ゴドルフィンのトゥブーグで3勝している。【未勝利戦、デューハーストS、サラマンドル賞】
9月から3ヶ月間の短期免許で香港での騎乗を予定している。
過去のシャガーCでは未勝利。

※今年の世界選抜チームは非常に小粒だ。L.デットーリ騎手がいてくれれば勝算もあるが・・・。
英・愛チームは盤石の布陣(笑)。おそらく、英・愛チームが大勝してしまうだろう。
ルールは昨年までと同じで1着-15、2着-10、3着-7、4着-5、5着-3 のポイントが与えられる。
レースは全部で6レース。同ポイントで並んだ場合は、@優勝馬の多い方A2着馬の多い方B3着馬の多い方 によって勝ち負けを決定します。
昨年の様な面白い展開を希望します!!^^

2002/8/9