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2019-03-29公開,2020-04-18最終更新

【終了】 2019年度「刑事訴訟法研究 I・II(講義)」<博士前期>(講義,博士前期1年以上,2+2単位)通年・水曜2限

  1. シラバス
  2. 授業内容一覧

刑事訴訟法研究 I シラバス (授業計画)

<参照> Oh-o!Meiji System

授業の概要・到達目標

 この授業では,「刑事訴訟法」を中心に,刑事司法をめぐる諸問題を取り扱います。刑事訴訟法1条は,憲法31条を受けて,「この法律は,刑事事件につき,公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ,事案の真相を明らかにし,刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする」と規定しています。この授業では,この理念が刑事手続の各場面でどのように実現されているのか,あるいはどのように実現されるべきなのかを,判例等を素材にして理論的に検討します。春学期は,主に起訴前手続を取り扱います。
 この授業を通して到達すべき目標は,(1)刑事訴訟法の基本理念と刑事手続の全体像を把握し,(2)刑事手続の各段階に関する法規定とそれらをめぐる判例・実務および学説についての広い知識を身につけ,(3)刑事手続をめぐる様々な争点および課題を法的に考察できるようになることです。

授業内容

第1回:イントロダクション,刑事訴訟法の基本原理,刑事手続の関与者
第2回:捜査の諸原則,強制捜査と任意捜査の区別
第3回:任意捜査の限界(任意同行・取調べ)
第4回:任意捜査の限界(おとり捜査,尾行・GPS捜査等)
第5回:捜査の端緒(職務質問,所持品検査等)
第6回:身体の拘束(1)逮捕,勾留
第7回:身体の拘束(2)逮捕,勾留の諸問題
第8回:証拠の収集・保全(1)捜索・差押え
第9回:証拠の収集・保全(2)捜索・差押えの諸問題
第10回:証拠の収集・保全(3)検証・通信傍受・鑑定等
第11回:証拠の収集・保全(3)検証・通信傍受・鑑定等の諸問題
第12回:被疑者の取調べ
第13回:被疑者等の防御(黙秘権,接見交通権等)
第14回:刑事立法・判例の動向
*授業内容は必要に応じて変更することがあります。

履修上の注意

 この授業は講義科目であるため,受講生に報告・レポートは求めませんが,頻繁に発言を求めます
 講義は,学部レベルの刑事訴訟法関連科目(憲法,刑法,刑事訴訟法,犯罪学・刑事政策等)を履修済みであることを前提に進行します。

準備学習(予習・復習等)の内容

 次回の授業範囲について,事前に参考書等で調べ,不明な箇所を明らかにしておいてください。授業中に質問の機会を設けますので,皆で質問を共有し,解決策を探りましょう。
 授業で触れた内容について,事後に関連文献等で調べて,理解を深めてください。

教科書

 教科書は特に指定しません。
 Oh-o!Meijiシステムで事前にレジュメを配布し,それに従って授業を進行します。

参考書

 各自の使用している教科書。
 井上正仁ほか編『刑事訴訟法判例百選[第10版]』(有斐閣,2017年)
 ジュリスト臨時増刊『平成○○年度重要判例解説』(有斐閣,毎年4月)
 その他については,第1回授業で参考書一覧を配布しますので,参考にしてください。

成績評価の方法

 授業への参加度(発言・回答の内容,取組み姿勢等)により判定します。

その他

 【教員情報】
 http://www.aurora.dti.ne.jp/~mutsumi/
 mutsumi@aurora.dti.ne.jp

刑事訴訟法 II シラバス (授業計画)

<参照> Oh-o!Meiji System

授業の概要・到達目標

 この授業では,「刑事訴訟法」を中心に,刑事司法をめぐる諸問題を取り扱います。刑事訴訟法1条は,憲法31条を受けて,「この法律は,刑事事件につき,公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ,事案の真相を明らかにし,刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする」と規定しています。この授業では,この理念が刑事手続の各場面でどのように実現されているのか,あるいはどのように実現されるべきなのかを,判例等を素材にして理論的に検討します。秋学期は,主に起訴手続から救済手続までを取り扱います。
 この授業を通して到達すべき目標は,(1)刑事訴訟法の基本理念と刑事手続の全体像を把握し,(2)刑事手続の各段階に関する法規定とそれらをめぐる判例・実務および学説についての広い知識を身につけ,(3)刑事手続をめぐる様々な争点および課題を法的に考察できるようになることです。

授業内容

第1回:イントロダクション,公訴提起の諸原則
第2回:訴因の特定
第3回:訴因の変更
第4回:訴訟条件,公判手続の諸原則
第5回:公判前整理手続
第6回:公判の手続(裁判員制度,被害者参加制度を含む)
第7回:証拠に関する諸原則
第8回:証拠能力と証明力,違法収集証拠排除法則
第9回:自白
第10回:伝聞証拠(伝聞法則)
第11回:伝聞証拠(伝聞例外)
第12回:共犯者の自白,刑事免責,合意制度
第13回:裁判,上訴・再審
第14回:刑事立法・判例の動向
*授業内容は必要に応じて変更することがあります。

履修上の注意

 この授業は講義科目であるため,受講生に報告・レポートは求めませんが,頻繁に発言を求めます
 講義は,学部レベルの刑事訴訟法関連科目(憲法,刑法,刑事訴訟法,犯罪学・刑事政策等)を履修済みであることを前提に進行します。

準備学習(予習・復習等)の内容

 次回の授業範囲について,事前に参考書等で調べ,不明な箇所を明らかにしておいてください。授業中に質問の機会を設けますので,皆で質問を共有し,解決策を探りましょう。
 授業で触れた内容について,事後に関連文献等で調べて,理解を深めてください。

教科書

 教科書は特に指定しません。
 Oh-o!Meijiシステムで事前にレジュメを配布し,それに従って授業を進行します。

参考書

 各自の使用している教科書。
 井上正仁ほか編『刑事訴訟法判例百選[第10版]』(有斐閣,2017年)
 ジュリスト臨時増刊『平成○○年度重要判例解説』(有斐閣,毎年4月)
 その他については,第1回授業で参考書一覧を配布しますので,参考にしてください。

成績評価の方法

 授業への参加度(発言・回答の内容,取組み姿勢等)により判定します。

その他

 【教員情報】
 http://www.aurora.dti.ne.jp/~mutsumi/
 mutsumi@aurora.dti.ne.jp

追加の連絡事項など

授業内容

刑事訴訟法研究 I(春学期)

刑事訴訟法研究II(秋学期)


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