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2013-04-01公開,2014-04-05最終更新

【終了】 2013年度「法コミュニケーション」(情報コミュニケーション学部,講義,3年以上,2単位)後期・火曜4限

  1. シラバス
  2. 授業内容一覧
  3. 小テスト
  4. 期末試験

シラバス (授業計画)

<参照> Oh-o!Meiji System

授業の概要・到達目標

 社会の中で発生する諸々の紛争を解決する裁判や司法は,多くの人々の間で,意思疎通の集積,相互了解の集積を行うコミュニケーション・プロセスによって成り立っています。例えば,刑事司法の分野では,被害者,警察官,検察官,被疑者・被告人,弁護人,裁判官,証人等の間で,事実・意見・感情をやり取りし,共有していくコミュニケーション・プロセスが存在します。それと同時に,民主主義的プロセスが重視される現代においては,これら主体相互間の合理的「コミュニケーション」が,法システムの妥当性を基礎付け,法システムを再構成する鍵概念としての重要性を持っています。この講義では,犯罪捜査や刑事裁判の仕組みを確認しつつ,上記のようなコミュニケーションという視点から,刑事司法をめぐる諸問題を検討していきます。その根底には「刑事訴訟における『真実』とは何か」という問いが横たわっています。
 この授業を通じて,受講生の皆さんが,コミュニケーションという視点で,刑事司法に限らず,さらに様々な法分野の問題を分析できるようになることを期待します。

授業内容

第1回:授業紹介,<総論>刑事司法とコミュニケーション
第2・3回:刑事裁判を傍聴しよう――法律家の……
第4・5回:裁判員制度とは何か――市民が加わった……
第6・7回:有罪か無罪か――証拠と事実認定をめぐる……
第8・9回:えん罪と虚偽自白――取調室という空間での……
第10回:弁護人はなぜ必要なのか――実質的な……の前提条件
第11回:犯罪捜査を受けたときに――市民と捜査機関との……
第12回:被害者は何ができるのか――被害者が加わった……
第13回:修復的司法とは何か――新たな……のかたち
第14回:知る権利と犯罪報道――市民とマスコミ
第15回:考査
※授業内容は必要に応じて変更する可能性があります。

履修上の注意・準備学習の内容

 本講義は犯罪をめぐる「手続」(犯罪捜査,刑事裁判)を中心に取り扱います。犯罪と刑罰の「内容」(どのような場合にどのような犯罪が成立するのか,どのような刑罰が科されるか)を学びたい人は,「犯罪と法」と「現代型犯罪と刑法」をあわせて履修することをお勧めします。
 教科書・参考書等の該当箇所を一読したうえで授業に臨んでください。

教科書

 椎橋隆幸編著『よくわかる刑事訴訟法』(ミネルヴァ書房,2009年)

参考書

 被害者法令ハンドブック編纂委員会編著『被害者法令ハンドブック』(中央法規出版,2009年)
 田口守一ほか編著『確認刑事訴訟法用語250』(成文堂,2009年)

成績評価の方法

 小テスト30%(持込み可,基礎的知識を確認する,出欠確認を兼ねる,実施回数・実施形式は履修者数をみて判断する)。定期試験70%(持込み可,基礎的知識を前提に理解力・分析力・論理的展開力を重視する)。

その他

 担当教員は,法学部専任准教授です。
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追加の連絡事項など

授業内容

小テスト

小テスト(第1回)

【提出締切】12月3日(火)授業終了時まで
 本人が授業時に持参して提出すること
 12月3日(火)よりも前の授業日に提出しても構わない
 提出期限に遅れた場合でも,期末試験時までに提出すれば成績評価に加味する
【受験方式】自宅受験方式
【備考】資料は何を参考にしても構わない(過去問の解答・解説を除く)
 答案は添削のうえ返却する

小テスト(第2回)

【提出締切】1月14日(火)授業終了時まで
 本人が授業時に持参して提出すること
 1月14日(火)よりも前の授業日に提出しても構わない
 提出期限に遅れた場合でも,期末試験時までに提出すれば成績評価に加味する
【受験方式】自宅受験方式
【備考】資料は何を参考にしても構わない(過去問の解答・解説を除く)
 答案は添削のうえ返却する

期末テスト

【日時】1月28日(火)4時限(14:30-15:30)
【場所】リバティタワー6階1065教室
 ※日時・場所は,学部掲示板の情報を必ず確認すること。
【範囲】授業で取り扱った全内容,配付資料,教科書の該当箇所
【持込】すべて許可する(通信機器を除く)
【出題形式】下記のとおり出題する。
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【問題】 下記の大問1と大問2の両方に解答しなさい。なお,解答にあたって参考にした資料をそれぞれの解答の後ろに明記すること(明記しない場合は減点することがある)。

大問1 下記の小問(1)〜(4)のうち1つ選んで,「 」内の語句を説明しなさい。その際,法コミュニケーションの視点からの分析を加えること。  〔30点=30点×1〕
 (1)*****
 (2)*****
 (3)*****
 (4)*****

大問2 *****における法コミュニケーションに生じた変化について,具体例を複数挙げて,できる限り多角的に説明しなさい。 〔70点=70点×1〕
 ※ 実際の期末試験では「*****」の部分に適切な語句が入る。
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【返却】Oh-o!Meijiのレポート返却機能で返却する。

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