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2011-03-05公開,2013-03-28最終更新
【終了】 2011年度「刑事訴訟法 I・II」<法曹コース>(講義,3年以上,2+2単位)前期集中・火曜3限+火曜4限
- シラバス
- 授業内容一覧
- 小テスト
- 期末試験
シラバス (演習案内)
<参照>
Oh-o!Meiji System
授業の概要・到達目標
授業の到達目標及びテーマ
受講生の皆さんが本授業を通して到達すべき目標は,(1)刑事訴訟法の基本理念と刑事手続の全体像を把握し,(2)刑事手続の各段階に関する法規定とそれらをめぐる判例・実務および学説についての基礎的知識を身につけ,(3)刑事手続をめぐる基本的な争点および課題を法的に考察できるようになることです。法科大学院の既修者コースへの入学を想定して,法学既修者試験や各法科大学院の既修者入学試験問題を念頭におきつつも,より学問的な問題提起もしますので,ともに考えていきましょう。
憲法31条は,「何人も,法律の定める手続によらなければ,その生命若しくは自由を奪はれ,又はその他の刑罰を科せられない」と規定しています。これを受けて,刑事訴訟法1条は,「この法律は,刑事事件につき,公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ,事案の真相を明らかにし,刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする」と規定しています。刑事訴訟法Iでは,この理念が刑事手続の各場面(捜査等)でどのように実現されているのか,あるいはどのように実現されるべきなのか,を講義します。
授業の概要
刑事手続を実際のシステムとして理解するためには,判例・実務の運用を把握することが必須です。したがって,それらにとくに留意して講義を進めます。また,重要な争点については,判例・学説やその対立の説明にとどまらず,そうした対立がどうして生じてくるのか,それぞれどのような考え方に基づくのか,といったところまで踏み込んで解説します。その際,解釈論の限界を踏まえたうえで,立法政策論にも触れます。刑事訴訟法Iでは,主として,起訴前の手続を取り扱います。
授業内容
刑事訴訟法IIとあわせ,前期集中で,1日に2コマずつ講義します。
第1・2回:刑事手続の流れ,刑事訴訟法の目的,刑事手続の関与者
第3・4回:捜査の諸原則,捜査の端緒(職務質問,所持品検査等)
第5・6回:強制捜査と任意捜査の限界
第7・8回:身体の拘束(逮捕,勾留)
第9・10回:証拠の収集・保全(捜索・差押,検証等)
第11・12回:取調べ,被疑者等の防御(黙秘権)
第13・14回:被疑者等の防御(接見交通権等),小テスト
第15回:期末定期試験
※授業内容は必要に応じて変更する可能性があります。
履修上の注意・準備学習の内容
本授業は,法曹コース所属学生を対象に前期集中で開講されます。必ず,「刑事訴訟法II(法曹コース用)」〔担当:黒澤睦〕と併せて履修してください。1日に2コマ,前期で合計30コマの授業を実施し,前半15コマ(4月〜5月)を「刑事訴訟法I(法曹コース用)」に,後半15コマ(6月〜7月)を「刑事訴訟法II(法曹コース用)」に割り当てます。
本科目を履修するにあたって,「憲法(人権)」,「刑法(総論)」および「刑法(各論)」を単位修得済であることが強く望まれます。また,本科目の合計4単位を修得するためには,授業にすべて出席する(60時間相当)ほか,標準120時間の学修(予習・復習等)が必要になります。各自の教科書の該当箇所を必ず一読したうえで授業に臨んでください。
教科書
初回授業で指示します。
参考書
最新の六法
井上正仁編『刑事訴訟法判例百選(第9版)』(有斐閣,近刊予定)
平良木登規男ほか編『判例講義 刑事訴訟法』(悠々社,近刊予定)
成績評価の方法
小テスト(約40%)と期末定期試験(約60%)とを総合して判定します。
刑事訴訟法 II シラバス (授業計画)
<参照>
Oh-o!Meiji System
授業の概要・到達目標
授業の到達目標及びテーマ
受講生の皆さんが本授業を通して到達すべき目標は,(1)刑事訴訟法の基本理念と刑事手続の全体像を把握し,(2)刑事手続の各段階に関する法規定とそれらをめぐる判例・実務および学説についての基礎的知識を身につけ,(3)刑事手続をめぐる基本的な争点および課題を法的に考察できるようになることです。法科大学院の既修者コースへの入学を想定して,法学既修者試験や各法科大学院の既修者入学試験問題を念頭におきつつも,より学問的な問題提起もしますので,ともに考えていきましょう。
憲法31条は,「何人も,法律の定める手続によらなければ,その生命若しくは自由を奪はれ,又はその他の刑罰を科せられない」と規定しています。これを受けて,刑事訴訟法1条は,「この法律は,刑事事件につき,公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ,事案の真相を明らかにし,刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする」と規定しています。刑事訴訟法IIでは,この理念が刑事手続の各場面(公訴提起,公判等)でどのように実現されているのか,あるいはどのように実現されるべきなのか,を講義します。
授業の概要
刑事手続を実際のシステムとして理解するためには,判例・実務の運用を把握することが必須です。したがって,それらにとくに留意して講義を進めます。また,重要な争点については,判例・学説やその対立の説明にとどまらず,そうした対立がどうして生じてくるのか,それぞれどのような考え方に基づくのか,といったところまで踏み込んで解説します。その際,解釈論の限界を踏まえたうえで,立法政策論にも触れます。刑事訴訟法IIでは,主として,起訴後の手続を取り扱います。
授業内容
刑事訴訟法Iとあわせ,前期集中で,1日に2コマずつ講義します。
第1・2回:公訴の提起(起訴便宜主義,起訴状一本主義),審判対象論
第3・4回:訴因の特定・変更,訴訟条件
第5・6回:公判の諸原則,公判期日の手続,裁判員制度,被害者参加
第7・8回:公判の準備(公判前整理手続,証拠開示),証拠裁判主義
第9・10回:自由心証主義,証拠能力と証明力,違法収集証拠排除法則
第11・12回:自白法則,伝聞法則
第13・14回:裁判,上訴,再審,小テスト
第15回:期末定期試験
※授業内容は必要に応じて変更する可能性があります。
履修上の注意・準備学習の内容
本授業は,法曹コース所属学生を対象に前期集中で開講されます。必ず,「刑事訴訟法I(法曹コース用)」〔担当:黒澤睦〕と併せて履修してください。1日に2コマ,前期で合計30コマの授業を実施し,前半15コマ(4月〜5月)を「刑事訴訟法I(法曹コース用)」に,後半15コマ(6月〜7月)を「刑事訴訟法II(法曹コース用)」に割り当てます。
本科目を履修するにあたって,「憲法(人権)」,「刑法(総論)」および「刑法(各論)」を単位修得済であることが強く望まれます。また,本科目の合計4単位を修得するためには,授業にすべて出席する(60時間相当)ほか,標準120時間の学修(予習・復習等)が必要になります。各自の教科書の該当箇所を必ず一読したうえで授業に臨んでください。
教科書
刑事訴訟法Iの初回授業で指示します。
参考書
最新の六法
井上正仁編『刑事訴訟法判例百選(第9版)』(有斐閣,近刊予定)
平良木登規男ほか編『判例講義 刑事訴訟法』(悠々社,近刊予定)
成績評価方法
小テスト(約40%)と期末定期試験(約60%)とを総合して判定します。
追加の連絡事項など
授業内容
- 第**回 2011年04月12日,19日,26日
震災の影響のため,休講
- 第01・02回 2011年05月03日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室 <休日授業実施日>
刑事手続の流れ,刑事訴訟法の目的,刑事手続の関与者
- 第03・04回 2011年05月10日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
捜査の諸原則,強制捜査と任意捜査の限界
- 第05・06回 2011年05月17日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
捜査の端緒,身体の拘束(逮捕,勾留)
- 第07・08回 2011年05月24日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
身体の拘束(逮捕,勾留),証拠の収集・保全(捜索・差押,検証等)
- 第09・10回 2011年05月31日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
証拠の収集・保全(捜索・差押,検証等)
- 第11・12回 2011年06月07日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
取調べ,被疑者等の防御(黙秘権,接見交通権等)
- 第13・14回 2011年06月14日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室 <高校生公開授業>
公訴の提起(起訴便宜主義,起訴状一本主義),審判対象論(訴因と公訴事実),訴因の特定
- 第15・16回 2011年06月21日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
訴因の変更,訴訟条件
- 第17・18回 2011年06月28日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
公判の諸原則,公判の準備(公判前整理手続,証拠開示等),公判期日の手続
- 第19・20回 2011年07月02日(土)13:00,14:40 駿河台リバティタワー12階1124教室 <特別補講>
小テスト(第1回)の答案返却・解説,刑事訴訟法事例問題の分析と論述
- 第21・22回 2011年07月05日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
裁判員制度,被害者参加制度,証拠裁判主義,自由心証主義,証拠能力と証明力
- 第23・24回 2011年07月12日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
違法収集証拠排除法則,自白法則
- 第25・26回 2011年07月19日(火)13:00,14:40 駿河台リバティタワー9階1096教室
伝聞法則,裁判,上訴,再審
- 第27・28回 2011年07月26日(火)13:00,14:30 駿河台リバティタワー13階1136教室(3限),1133教室(4限)
- 第29回 2011年08月04日(木)12:30 駿河台研究棟4階ロビー
期末試験の採点済答案の返却
- 以上で,この授業は終了しました。
小テスト
小テスト(第1回)
【形式】在宅受験方式
【配付】2011年6月07日(火)授業時(授業終了後にOh-o!Meijiにも問題を掲載する)
【回収】2011年6月21日(火)授業時(欠席の場合,同日16:15までにOh-o!Meijiにて提出すること)
【範囲】総論部分〜公訴提起前
【備考】どのような資料を参考にしてもよい
小テスト(第2回)
【形式】在宅受験方式
【配付】2011年7月05日(火)授業時(授業終了後にOh-o!Meijiにも問題を掲載する)
【回収】2011年7月26日(火)期末試験3限開始時
【範囲】公訴提起〜上訴・再審
【備考】どのような資料を参考にしてもよい
期末試験
【日時・場所】2011年7月26日(火)駿河台校舎リバティタワー13階
3限(13:00〜14:00)1136教室 刑事訴訟法I
4限(14:30〜15:30)1133教室 刑事訴訟法II
【範囲】刑事訴訟法全範囲(上訴・再審を除く)
【持込】判例の付いていない六法の持込みを許可する
【形式】刑事訴訟法I 事例問題1問 100点
刑事訴訟法II 事例問題2問 各50点
「下記の事案に含まれる刑事訴訟法上の問題点について論じなさい。」
【返却】
採点講評を Oh-o! Meiji System からダウンロードできます。
2011年8月4日(木)12:30〜12:50,研究棟4階ロビーにて,採点済答案を返却します。
上記の日時以外がよい場合は,黒澤にメール(mutsumi@aurora.dti.ne.jp)で問い合せてください。
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~mutsumi/
edu/
2011/
criminal_procedure.html
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