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2007-02-20公開,2008-03-18最終更新

【終了】 2007年度「刑事法」(講義,2年以上,4単位)前期・木曜夜1+夜2限

  1. シラバス
  2. 授業内容一覧
  3. 小テスト概要
  4. 期末テスト(問題・講評)
  5. 授業評価アンケート実施結果

シラバス(講義要項・演習概要)

<参照> 富山大学 SYLLABUS(富山大学公式シラバス)

授業のねらいとカリキュラム上の位置付け(一般学習目標)

 本授業の目的は,刑事法の全体像を把握し,その基本理念・概念を理解したうえで,日常の社会現象を刑事法の観点から考察する力を身につけることです。
 本授業では,昼間主コースで開講されている「刑法」と「刑事訴訟法」の入門的な内容のほか,関連する法領域も含めた総合的な刑事法入門を,具体的な事件等を取り上げながら,講義します。皆さんが,より専門的な刑事法科目を履修するにあたって,また,2009年5月までに運用が始まる裁判員制度の裁判員に選ばれた場合に,この授業で学んだことがきっと役立つことでしょう。

達成目標

(1)刑事法の全体像を把握する。
(2)刑事法のの基本理念・概念を理解する。
(3)日常の社会現象を刑事法の観点から考察することができる。

授業計画(授業の形式,スケジュール等)

 授業進行の計画は概ね次のとおりですが,刑事法をめぐる動向や受講生の状況等に応じて若干変更する可能性があります。
  (1)刑事法概観
  (2)刑法入門(犯罪の種類,犯罪の成立要件,刑罰の種類など)
  (3)刑事訴訟法入門(捜査・起訴・裁判の手続,被疑者・被告人の防御,裁判員制度など)
  (4)犯罪学入門(犯罪者の処遇,少年非行,犯罪予防など)
 授業中に簡単な小テストを数回おこないます。また,小テストの際に,授業に対する意見・感想等も記載してもらい,私の講義運営の参考にします。

キーワード

 刑法 刑事訴訟法 裁判員制度 犯罪学 少年法

履修上の注意

 夜間主コースの学生は,2006年度に開講された夜間主教養科目「国家と市民」を履修済であることが望ましい。
 昼間主コースの学生は,「刑法」(旧カリキュラムの「刑法総論」・「刑法各論」)および「刑事訴訟法」を履修予定であることが望ましい(これらの科目をすでに履修済の学生の場合は,刑法総論と刑事訴訟法の分野に関しては,重要箇所の復習という位置づけになります)。

教科書・参考書等

【教科書】 大谷實『刑事法入門〔第5版〕』(有斐閣,第5版・2005年10月)ISBN:4-641-04232-2
【参考書】 2回目以降の授業には六法を必ず持参して下さい(六法の紹介は初回の授業におこないます)。その他は授業の際に紹介します。

成績評価の方法

 (1)授業日に実施する小テストと(2)期末試験期間に実施する筆記試験とをもとに総合評価します。
 救済のための特別試験やレポート提出はありません。

関連科目

 刑法,刑事訴訟法,憲法

オープン・クラス受講可否

 10名まで可。難易度B。

単位互換受講可否

 可。

オフィスアワー(自由質問時間)

 月曜夜1限,前期木曜4限,後期木曜夜1限。
 その他は予約して下さい。

追加の連絡事項など

授業内容

小テスト

小テスト(第1回)

【日時】2007年5月17日(木)授業時間内に実施
【範囲】第1回授業から第4回授業で扱った分野
    (教科書9頁〜80頁)
【持込】すべて許可
【形式】第1問 罪刑法定主義の説明
    第2問 重要ポイント例題から1問選択

小テスト(第2回)

【日時】2007年6月7日(木)授業時間内に実施
【範囲】5月17・24・31日の授業で扱った分野
    (教科書81頁〜129頁)
【持込】すべて許可
【形式】第1問 語句解答,選択式など
    第2問 重要ポイント例題から1問選択

小テスト(第3回)

【日時】2007年7月5日(木)授業時間内に実施
【範囲】第8回〜第11回(6月7・14・21・28日)の授業で扱った分野
【持込】すべて許可
【形式】第1問 語句解答,選択式など
    第2問 重要ポイント例題から1問選択

小テスト(第4回)

【日時】2007年7月19日(木)授業時間内に実施
【範囲】第12回〜第14回(7月5・12・19日)の授業で扱った分野
【持込】すべて許可
【形式】第1問 語句解答,選択式など
    第2問 重要ポイント例題から1問選択

期末テスト

【日時】2007年7月26日(木)18:35〜20:05(90分)
【日時】経済学部102教室
【範囲】授業で扱った内容
【持込】六法(判例の付いていないもの)を許可する
【形式】
 第1問 語句解答,選択式  40点
 第2問 総合問題(論述式) 20点
 第3問 重要ポイント例題  20点×2
【備考】
 第1問の選択式は小テストから70%程度出題する。
 第3問の解答は第1問・第2問の内容と重複しないこと。
【問題】試験問題[PDF形式,約18KB] (公開終了)
【講評】採点講評(採点基準・注意事項,得点分布など)[PDF形式,約13KB] (公開終了)
【返却】下記の日時に黒澤研究室(6階604号室)にて答案返却を行います。
 8月6日〜8月10日 …… 13:00〜17:00
 8月20日〜9月28日 …… 平日の在室時
 10月1日〜10月12日 …… オフィスアワー(月曜夜1限,木曜夜1限)または 在室時

授業評価アンケート実施結果 (2007年7月19日実施,「刑事法」と「刑法」の合算)

質問項目 / 評価 全くそう思わない ←― 普通 ―→ 全くそう思う 個人平均(学部
平均)
メジアン 私の反省点・コメント
講義に関する質問 講義の開始時間・終了時間は守られていた 0037234.61
(3.98)
51時間目と2時間目の間の休憩時間が適切に確保できないことがあった。
教員の声はよく聞こえた 0054244.58
(4.05)
5発声・発音が悪く,早口なことがあった。
教員は十分に準備をして講義を行っていた 0037234.61
(3.98)
5新たな動向も授業に盛り込めるよう心がけた。
教員は学生の理解度を考慮していた 01129113.91
(3.44)
4取り扱った範囲が広く,盛り込んだ内容が多かった。
講義の進む速さは適切だった 001010134.09
(3.48)
4昨年度は毎回行っていた小テストの回数を分野ごとの4回に減らし,講義時間を確保した。
説明は要領を得て分かり易かった 01912114.00
(3.41)
4概略的な説明に止まったものがあった。
板書やスライド(又は配付資料)は適切だった 0158194.36
(3.51)
5板書が少なかった。スライド・配付資料の情報量が多く,文字も小さかった。
あなた自身に関する質問 講義に集中できた 04910103.79
(3.30)
4単調な説明が多かったことが,マイナス要因であろう。
講義内容をよく理解できた 0511983.61
(3.14)
4範囲が広く,情報量が多いことが,マイナス要因であろう。
講義内容を理解するため参考文献で勉強した 6711272.91
(2.50)
3授業中に紹介した参考文献で是非とも勉強してほしい。
講義内容に興味・関心を持った 11119113.85
(3.26)
4興味・関心を持てなかった学生がいたことは残念である。
この講義で知的教養が高まった 11812113.94
(3.43)
4求めている教養が得られなかった学生がいたことは残念である。
この講義を受講してよかった 1196164.06
(3.51)
4履修者全員を満足させることができなかったのは残念な結果である。
この講義を履修する際,シラバスをよく読んだ 9210652.88
(2.80)
3今学期は授業の選択肢が少なかったため,シラバスの内容はあまり参考にしていないのかもしれない。授業に満足を得られなかった学生がいたことと関係があるのかもしれない。
この講義のシラバスの記述は履修を決める際に役立った 1019562.87
(2.76)
3同上。
出席状況(1:0-20%; 2:21-40%; 3:41-60%; 4:61-80%; 5:81-100%) 004219小テスト受験率(出席率)は,最高83%,最小81%,平均82%であった。今年度は,履修登録のみの者が多く見受けられた。
※ 夜間主コース開講科目の方が全体的によい結果が出るようである。


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