【終了】 2006年度「刑法」（福井大学教育地域科学部，集中講義，2単位）

シラバス
授業内容一覧

シラバス（講義要項・演習概要）

授業の目標

　刑法は，どのような行為が「犯罪」となるのか，そしてそれに対してどのような「刑罰」が科されるのか，ということを定めた法律です。本授業の目標は，こうした刑法をめぐる基本的な知識と考え方を身につけ，私たちの身の周りで起こる社会現象としての事件・事故等を刑法という法的観点から考察できるようになることです。

授業の内容

　授業の内容・進行は概ね次のとおりです。ただし，実際の受講状況・進行状況等を考慮して若干変更する可能性があります。

開講日	1	2	3	4	5	範囲	教科書該当箇所
8月21日(月)	×	○	○	○	○	刑法総論（1）：刑法の基本原則，構成要件該当性，違法性	浅田ほか1-89頁；山口1-98頁
8月22日(火)	×	○	○	○	○	刑法総論（2）：責任・有責性，未遂，共犯，罪数論，刑罰論	浅田ほか89-143，281-298頁；山口99-198頁
8月24日(木)	×	○	○	○	○	刑法各論（1）：個人に対する罪	浅田ほか145-215頁；山口199-360頁
8月25日(金)	×	○	○	○	×	刑法各論（2）：公共に対する罪，国家に対する罪	浅田ほか217-280頁；山口361-489頁

　集中講義のため一日あたりの進度が速いので，教科書の該当箇所を事前に一読しておいてください。

成績評価方法

　各授業日の最後におこなう確認テスト（持ち込みすべて許可，計4回）および出席状況等をもとに総合評価します。

教科書・参考書等

【教科書】　浅田和茂ほか『現代刑法入門（第2版）』有斐閣アルマ（有斐閣，2004年）ISBN4-641-12230-Xに沿って授業を進めます。なお，刑法をより本格的に学びたい学生や刑法関連資格・採用試験等の受験を考えている学生は，上記の教科書に代えて，山口厚『刑法』（有斐閣，2005年）ISBN4-641-04231-4を使用しても結構です。
【参考書】　最新の六法を持参してください。その他は授業の際に紹介します。

追加の連絡事項など

授業内容

第1回　2006年8月21日（月）10：30　教育地域科学部1号館21番教室
授業紹介。刑法入門。刑法の歴史。最近の刑事立法動向。
第2回　2006年8月21日（月）13：00　同
刑法の基本原則。犯罪論。構成要件該当性(1)。
第3回　2006年8月21日（月）14：45　同
構成要件該当性（2）。違法性（1）。
第4回　2006年8月21日（月）16：30　同
違法性（2）。確認テスト第1回。
第5回　2006年8月22日（火）10：30　同
有責性（1）。
第6回　2006年8月22日（火）13：00　同
有責性（2）。未遂。
第7回　2006年8月22日（火）14：45　同
共犯。罪数論。
第8回　2006年8月22日（火）16：30　同
刑法の適用範囲。刑罰論。刑法各論入門。確認テスト第2回。
第9回　2006年8月24日（木）10：30　同
生命・身体に対する罪（1）。
第10回　2006年8月24日（木）13：00　同
生命・身体に対する罪（2）。自由に対する罪。
第11回　2006年8月24日（木）14：45　同
名誉・信用・業務に対する罪。財産に対する罪（1）。
第12回　2006年8月24日（木）16：30　同
財産に対する罪（2）。確認テスト第3回。
第13回　2006年8月25日（金）10：30　同
公共に対する罪（1）。
第14回　2006年8月25日（金）13：00　同
公共に対する罪（2）。国家に対する罪（1）。
第15回　2006年8月25日（金）14：45　同
国家に対する罪（2）。確認テスト第4回。
以上で，この授業は終了しました。

http://www.aurora.dti.ne.jp/~mutsumi/edu/2006/fukui_criminal_law.html