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2005-03-02公開,2007-12-29最終更新

2005年度「刑事法」(2004年度以降入学生)(講義,2年後期,4単位)後期・水曜夜1・2限

  1. シラバス
  2. 指定教科書
  3. 授業内容一覧
  4. 期末テスト(問題・講評)
  5. 授業評価アンケート実施結果

シラバス(講義要項・演習概要)

<参照> 富山大学 SYLLABUS(富山大学公式シラバス)

授業概要(目的・ねらい)

 本授業の目的は,刑事法の全体像を把握し,その基本理念・概念を理解したうえで,日常の社会現象を刑事法の観点から考察する力を身につけることです。
 従来の夜間主コースでは「刑法」が開講され,昼間主コースで開講されている「刑法総論」・「刑法各論」との履修制限が設けられていました。しかし,夜間主コースで開講されている「刑法」を受講し,単位認定を受けた後に,より専門的に勉強したいと考え,昼間主コースで開講されている「刑法総論」・「刑法各論」の受講を希望する学生が少なからずいました。そこで,従来から夜間主で開講されていた「刑法」を「刑事法」と改め,「刑事法入門」的な性格のものとして位置付け,かつ夜間主コースと昼間主コースとの間で設けられていた履修制限を撤廃することにより,昼・夜間主コースの双方の学生が刑事法全般についてより広範囲に勉強できるようなカリキュラム・授業科目に変更されました。
 本授業では,昼間主コースで開講されている「刑法総論」・「刑法各論」の入門的な内容のほか,「刑事訴訟法」その他の関連する刑事法領域も含めた総合的な刑事法入門を,具体的な事件等を取り上げながら,講義します。皆さんが,より専門的な刑事法科目を履修するにあたって,また,2009年5月までに運用が始まる裁判員制度の裁判員に選ばれた場合に,この授業で学んだことがきっと役立つことでしょう。

授業計画(授業スケジュ−ルと内容)

 授業進行の計画は概ね次のとおりですが,刑事法をめぐる動向や受講生の状況等に応じて若干変更する可能性があります。
  (1)刑事法概観
  (2)刑法入門(犯罪の種類,犯罪の成立要件,刑罰の種類など)
  (3)刑事訴訟法入門(捜査・起訴・裁判の手続,被疑者・被告人の防御,裁判員制度など)
  (4)犯罪学入門(犯罪者の処遇,少年非行,犯罪予防など)
  (5)刑事法の課題と展望
 各授業日に簡単な小テストを行います。また,小テストの際に,授業に対する意見・感想等も記載してもらい,私の講義運営の参考にします。

キーワード

 刑法,刑事訴訟法,裁判員制度,犯罪学,被害者学,少年法

履修上の注意

 授業には必ず出席して下さい。

成績評価方法

 (1)授業中に実施する小テスト,(2)通常試験期間に実施する筆記試験,によって総合評価します。
 救済のための特別試験やレポート提出はありません。
 詳細については,授業の際に説明します。

関連科目

 刑法総論,刑法各論,刑事訴訟法,憲法

教材(使用テキスト)

【テキスト】
 授業開始までに新刊・改訂版が出版される可能性があることから,9月末までに学内掲示板およびWeb上で告知します。
 また,授業内容の理解を助けるために,資料・図表や要点をまとめたレジュメを配布する予定です。
【参考書等】
 2回目以降の授業には六法を必ず持参して下さい(六法の紹介は初回の授業に行います)。その他は,授業の際に紹介します。

オープン・クラス受講可否

 10名まで可。難易度A。

単位互換受講可否

 可。

オフィスアワー(自由質問時間)

 火曜昼間主5限。
 その他の時間帯については,授業終了時に申し出るか,メールで問い合わせて下さい。

追加の連絡事項など

教科書・参考書

【教科書】
大谷實『刑事法入門〔第5版〕』(有斐閣,第5版・2005年10月30日)
 ISBN:4-641-04232-2,税込2205円
法改正に対応した「第5版」(2005年10月30日発売)を購入してください。

授業内容

期末テスト

【日時】2006年2月1日(水)18:20〜19:50
【場所】経済学部301教室
【範囲】授業で扱った内容
【備考】持ち込みは六法(判例のついていないもの)のみ許可
【問題】試験問題[PDF形式,約16KB] (公開終了)
【講評】採点講評(採点基準・注意事項,成績分布,コメントなど)[PDF形式,約10KB] (公開終了)

授業評価アンケート実施結果 (2006年1月25日実施,「刑事法」と「刑法」の合算)

質問項目 / 評価 全くそう思わない ←― 普通 ―→ 全くそう思う 個人平均(学部
平均)
メジアン 私の反省点・コメント
講義に関する質問 講義の開始時間・終了時間は守られていた 0004254.86
(3.96)
5小テストの時間を十分に取れないことがあった。
教員の声はよく聞こえた 0056184.45
(4.03)
5発声・発音が悪かった。早口なことがあった。
教員は十分に準備をして講義を行っていた 0026214.66
(3.98)
5視聴覚資料をもう少し用いるべきだった。
教員は学生の理解度を考慮していた 01108103.93
(3.43)
4取り扱った範囲が広く,盛り込んだ内容が多かった。
講義の進む速さは適切だった 01108103.93
(3.48)
4範囲が広く内容が多かったため,授業進度としては速いと感じられたのであろう。
説明は要領を得て分かり易かった 00107124.07
(3.39)
4具体例が少なかった。図式等での説明が少なかった。
板書やスライド(又は配付資料)は適切だった 0167154.24
(3.51)
5板書が少なかった。スライド(および配付資料)の情報量が多く,文字も小さかった。
あなた自身に関する質問 講義に集中できた 0259134.14
(3.30)
4淡々と説明することが多かったことが,マイナス要因であろう。
講義内容をよく理解できた 01101263.79
(3.14)
4範囲が広く,情報量が多いことが,マイナス要因であろう。
講義内容を理解するため参考文献で勉強した 747452.85
(2.56)
3残念である。授業中に紹介した参考文献で是非とも勉強してほしい。
講義内容に興味・関心を持った 10104144.03
(3.43)
4具体的事件をより多く取り上げるべきだった。
この講義で知的教養が高まった 0077154.28
(3.57)
5いわゆる一般常識との差異に気づいてもらえれば幸いである。
この講義を受講してよかった 00211164.48
(3.60)
5ご清聴いただき,ありがとうございました。
この講義を履修する際,シラバスをよく読んだ 3273133.75
(3.09)
4昼間主コースからの乗り入れの場合には,各学期に4単位しか履修できないので,シラバスをとくによく読んでいると思われる。
この講義のシラバスの記述は履修を決める際に役立った 3095103.70
(3.05)
4前問と同数の最低評価の者がいる。シラバスを読まずに履修したのだろうか。
出席状況(1:0-20%; 2:21-40%; 3:41-60%; 4:61-80%; 5:81-100%) 002021小テスト受験率(出席率)は,最大82%,最小70%であった。
※ 無記名のアンケートだったため,無回答(未提出)の学生が5名いた。
※ 夜間主コース開講科目の方が,全体的によい結果が出るようである。


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