地球の大切なエネルギー源を供給する、太陽光蓄積プラント。
そのプラントに隣接するテスト場に、1機の白金の戦闘機が飛んでいた。
『GG ALESTE II LANCE BIRD』。新鋭機としてのテスト飛行中の機体だった。
飛行テストは順調に終わり、いよいよ実弾テストが開始されようとしていたその時、テストパイロットのアリスは高感度センサーに奇妙な影を見た。
と、同時に幾つもの場面がコクピットスクリーン上に現れる。
そこには、破壊されたプラントの残骸が映っていた。
そして、スクリーンに広がる異形の影。それは、寄生生物が放った細胞がプラントの残骸と融合した姿だったのだ。
GG ALESTE IIのメイン・コンピューターがけたたましく警報を鳴らし、スクリーンに映る『敵』を撃退せよと連呼した。
アリスは止めるテストクルーの言葉を振り切って、突如として出現した『敵』に向かっていく。GG ALESTE IIのバーニアが火を吹いた。
…人類は新たな危機をむかえることになった。
未知の高生命体、寄生生物。アルゴを襲って、居城としたおそるべき『敵』である。