2009年 ZX-9R ユーザー車検メモ

2009年5月28日(木)
今年は愛車 9R の車検の年である。 日本の置かれた未曾有の経済危機により僕の懐具合もお寒い情況で、 だからと言うかなんと言うか、余儀なくユーザー車検という方法をとる事にした。 ユーザー車検は一昨年に一度 トライ していて、たいへん EASY (※)且つリーズナブルであったので 今後は基本的にユーザー車検で賄っていこうと決めており、 だからまったく気負うところはなかった。 しかし手順については前回が二年前の事でもありほとんど覚えていなかったぐらいだったから、 再来年のためにも、前回のレポートに加えて少し覚え書きしておこうと思う。 (※ 費用が気にならない人達にとってはショップに丸投げのほうが簡単で気楽ではあるだろう

予約
ユーザー車検を受けるには予約が必要である。 約二週間先までの予約がインターネットで行えるのだが、 今回の僕はスケジュールがなかなか確定せず、 希望日の二日前にようやく予約画面を開いたという有り様だった。 そんなぞんざいな態度を世の中が許すはずもなく、希望した日のスケジュールは第4ラウンド(14:15 受付開始)しか空きがなかった。 仕事がある平日にこれはかなりきつかったが、他にどうしようもないのだからどうしようもない。 結局仕事は半ドンにしたのだが、ちゃんと第1ラウンド(8:45 受付開始)で予約できていたならこんなに気を揉む事もなかっただろう。
予約が遅れた事によるマイナスは時間帯が選べなかった事だけではなかった。 車検を受けようとする日は、天気予報が雨だったのだ(そして当日はちゃんと雨が降った)。 雨の日にバイクに乗りたくはないけれど、その日以後は仕事に穴を開けられそうにないのだから仕方がない。 余裕を持って予約しておけば、週間天気予報も参考にできただろう。 実に情けない。
自動車検査インターネット予約システム
関東運輸局 > 自動車(登録・検査の案内)

準備
車検までの数回の週末は予定が詰まっていて、ほとんど整備はできなかった。 せいぜいがブレーキフルードを交換した(つまりエア抜きもした)ぐらいである。 せめてチェーンの清掃と給油ぐらいはしたかったが、 どうにもその余裕がなかった。
もっとも下記のパーツだけはノーマルに戻すか他の物に交換するかしないと車検を通らないから、 数日前に早起きして作業しておいた。

・アクラのスリップオン→ノーマルサイレンサー
・タンデムステップ取り付け
・シングルシートカバー→タンデムシート

この他に、社外品のスクリーンの縁にビニールテープを貼ったが、 これはやらなくても車検を通りそうな気がする。 現に、以前ショップに車検を代行してもらった時には貼らなかった(同じ多摩)。 まぁお守りというか儀式というか、神妙にしていますよという証しみたいなもんである。

書類関係を揃えるのは特に難しくない。 あえて言えば整備記録簿を作っておかなければならないが、 これも申請時に書類記入台で書いてしまえるからなんという事はない。

雨対策
雨というのが一番悩んだ点だった。 まずカッパを着なくてはならないのだが、カッパは現地で脱いでも置いておくところがないから着っ放しだ。 また検査中はメットを脱ぐが、脱いだメットを置いておく所もないからタンデムシート上にツーリングネットで固定する事になる。 検査中、頭が濡れてしまうからカッパにはフードを取り付けないとならないだろうか。 でも車検事務所に行くまでの走行中はフードは外しておかないといけないし。 …濡らしたくない書類なども持ち運ばなくてはならないのだが、僕は防水の、いい感じのバッグを持っていない。 タンクバッグは装着していていいのだろうか?(結論としてタンクバッグは検査中、装着しっ放しで大丈夫だった)。
いろいろ心配はしたのだが、いざその時になってみると雨は比較的小降りとなり、 だから雨の被害もほとんどなかった。 でもやっぱりいろいろとめんどくさかったから、予約は晴れそうな日にしたほうがいい。

検査事務所までのアクセス
思ったより遠かったのと、スーパーマップル(3万分の1)に載っていた交差点名が違っていたのとで、 検査事務所に到着するのにちょっと時間がかかってしまった。というわけで2年後のために地図を作っておく事にする。

多摩自動車検査登録事務所

現地についてからの手順
バイクを停めたら、まずは書類や整備記録簿のためのデータをいくつかチェックする。
・総走行距離 ・タイヤの溝の残り ・ブレーキパッドの残りの厚み、である。

それから一旦構外へ出て、目の前の代書屋等で自賠責保険の継続加入を済ませる。

次に、構内の別館の建物に行って用紙を買う。オートバイの継続車検と言えば OK だ。 書類の記入はどうするかと聞かれるので自分で書く(代書は不要)と言う。
そしてすぐ隣の窓口で証紙・印紙を買う。ここでもオートバイの継続車検であると言う。

用紙を持って本館の建物に入る。一番奥がユーザー車検の受付窓口で、 用紙の記入例もここに掲示してある。 ここで申請書・検査票・重量税納付書を記入する。点検整備記録簿も作成する。 鉛筆は備え付けてあるがボールペンは備え付けられていない。両方持っていくべし。
そういえば前回は、構外の建物で納税の確認をしなくてはならなかったのだが、 今回はそのプロセスがなかった(たぶん)。おそらくシステムが変わったのだろう。 もっともたかが納税証明書を一瞥するだけなのだから、 メイン窓口での必要書類のチェックに組み入れられて当然ではある。
書類が作成できたら揃えて窓口に提出し、チェックを受ける。 そこで引っかかったのは税額欄で、僕は自動車税の金額を記入したのだが、 ここには重量税額を記入するのだった。 まぁ引っかかったといっても咎められるわけでもなく、 穏かに添削してくれるだけなので特に緊張する事はない。

提出書類の点検が済むと検査ラインに行くように言われるのでバイクで移動する。 検査コースの手前で様子を伺っていると、 ツナギ姿の検査官の人が手招きするので、コースにバイクを進入させる。 ここからは特に難しい事はない。

・オドメーターを確認
・ハンドルロックを確認
・車体番号を確認
・ウインカー、灯火類を確認
 (あれっ? ホーンの確認やってない気がする)
・排気ガスの検査
・スピードメーターの検査
・前後ブレーキの検査
・前照灯の光軸光量検査

なんとなんと前回に引き続き今回も、光軸検査は一発OKだった。 カウルマウントだから、出荷時の光軸がずれないのかな…。なんにしてもありがたい。 光軸検査の時はエンジンは回し目で。

全部済むと終了の旨を言われて、総合判定のブースへ判子をもらいに行くように言われる。 四輪のラインの出口付近にある料金所ブースのような部屋がそれなので、 一旦表にバイクを停めてから書類に判子をもらいに行く。

書類一式を持って本館の窓口に戻り、 検査終了を告げて書類を提出する。 しばらく待つと、新しい車検証と車検シールがもらえて終了だ。

というわけで今回もやっぱり簡単だった。 しかし今回は満了まで時間がないという理由で検査を通すだけになってしまったので、 この後ちゃんと整備をしなければ。    <おしまい>