のんべんだらりを夢見つつ、魂に放浪癖のある一社会人が綴る、カウントダウン的日常の身辺雑記。
ホンジュラス戦 :神戸ウィングスタジアム
半休をとって神戸ウィングへ向かう。代表戦はお久しぶりのNと三宮で待ち合せ。
W杯シミュレーションで、三宮駅にも案内のボランティアの人がたくさん。
バックスタンドホーム側コーナー付近の私たちのチケットには、スタジアムに近い
地下鉄「御崎公園駅」でなく、スタジアムまで徒歩25分というJR「兵庫駅」で降りるように書いてある。
25分は遠い。三宮駅の案内デスクのおねえさんに、御崎公園で降りると行けないのか
聞いてみる。「行けません」と即座に若い方のおねえさんが答える。
遠慮のないNがバスぐらい準備してほしいと結構キツめに言う。この人たちに怒ってもしょうが
ないのだが、しょうがないですまさずそれがいわゆる「声」となって運営本部に届くのを祈る。
もうひとりの物腰の柔らかい年配の女性の「地下鉄で降りるとぐるっと回り道しなければ
ならない」との発言を聞き逃さず、なんだじゃあ地下鉄でも行けるってことじゃん、と地下鉄で
行くことにする。
結局、地下鉄で降りて、ぐるっと回り道しても徒歩15分ぐらい。なんだってんだ。え。
横浜から飛行機で乗りつけ合流したMNさんは、JR兵庫駅から来たが、途中、なんの売店も
ないし、ボランティアの皆さんの100mおきくらいの笑顔の「こんにちはあ!」にいちいち
応じるのに疲れたと言っていた。
3−3の試合。見るべき点はない。DFの乱れがいまさら何をおたおたしてるのか
と腹立たしかった。全く、ばたばたおたおたその場しのぎの落着きのない試合。
ゲームを落着かせる人間がいないのだ。森岡〜。まだか、まだなのかー。
うちの3点は、FK、CK、PKと全部「止まってるボール」によるもの。
芸術的なシュートにはちがいないが、「点は点だ!」と言うむきもあるだろうが、
こんなゲームならいっそぼろぼろに負けた方がよかった。
本番じゃない。勝つことが大切なゲームじゃない。点は点だなんて喜ぶ意味はない。
俊はすごい。FKもCKも声をあげるほど美しく、絶品だった。彼の左足は「宝」だと
思う。でも、左足だけ「宝」でもだめなんだ。右足を鍛えろってことじゃないぞ。
うまいのはわかってる。常々「もっとうまくなりたい」と努力してるのもわかってる。
正確なセットプレーは日本の武器になる。でも、サッカーは小乗仏教じゃない。
その場その場でボールをコントロールできても、如何にトップ下で「クリエイティブ」でも、
試合の流れそのものをコントロールすること、試合全体、フィールド全体を見ること、
ができる人間が、今のこのA’代表にはいないったらいない。
それが、ゲームメイクということではないのか。
伸二、ヒデや名波。ゲームを落着かせることができる人、試合の緩急を自ら作ることのできる人。
もしくは、ゴンや秋田。そのプレーで周りに勇気を与えることができる人。
いずれも、口ではそう言いながらも自分のうまさだけを追及してきた人ではない。
サッカーフリークの小僧のサッカーはもういい。
大人のサッカーが見たいのよ。闘うサッカーが見たいのよ。
てなわけで、頑固なフランス人もいい加減、メンバーをちゃんと考えたらどうなのか。
君の目指すサッカーは高校サッカー世界選手権なのか。
2002.5.2
追伸: スタジアムに一旦入ると出られませんとうるさく言われていたのだが
夕方飛行機で東京から来るMNさんのチケットを持ったまま、私たちは
スタジアム入りしていた。
MNさんが兵庫駅に着いたと連絡を受け、スタジアムの係員の人に事情を話す。
ちょっとお待ちください、と出入り口の係員さんに引き継がれ、
その人に連れられて今度は改札する門のところの係員さんに引き渡され、
やがてもうひとり「付添い兼監視役」の女性係員さんに引き継がれて、
私たちは付添いつきでやっと門の外のMNさんに柵越しにチケットを手渡すことができた。
計、わずらわせた係員さん4人。すんません。
でもこういうこともあるんだからもちょっとスムーズにことが運ぶマニュアル作っておいてね。
私たちも本番に備え、なんらかの貢献ができたかもしれない。
須磨で寝る、そして「アザーズ」
ホンジュラス戦の後、私は尼崎のNん家に泊めてもらう。
もちろん大阪市内の自宅に帰れないわけはないのだが、帰宅が午前様になるか
ならないかだと家人がまた駅まで迎えに行くだのなんだのご心配あそばすので、
いっそ泊めてもらうことにした。
朝からゴージャスな朝食でございます。ありがとう。
それから、兵庫駅付近に泊まったMNさんと待ち合せ、須磨水族館へ。
お天気も上々。須磨で降りて水族館まで浜辺の道をぶらぶら。潮の香りがして
水面がきらきら光って、ウィンドサーフィンや釣りやそれぞれに楽しむ人たちがいて、
歩くだけで気持いい。海を見るとなんかわくわくする。海を日常当たり前に見ながら
育つと性格の形成もちがうだろうなあと言うと、Nさんの実家(湘南)の窓からは
海が見えたそうで。すごいなあ。生活の中に海があるなんて。いいなあ。
それでこそ、この水の惑星地球に生まれてきた意味があるっちゅうもんだす。
浜辺に干してある網など見て、漁師さんとかこんな暮しもいいなあと口にすると、
即座にNに、船酔いするし体力ないし絶対無理、と言われる。
そうなんだけどさー、わかめとったり昆布とったり、そういう流れてくるやつだけでも
いいじゃんー。雨の日には網つくろってさー。あこがれるわけよ、海と共にある暮し。
そいで新鮮な魚をその場で網で焼いておしょうゆだけかけて、じゅうじゅういわせながら
食べてさー。いいなあああ。
と言うと、またNに、表面的なものにあこがれる傾向があると指摘される。
そうだけどさー。一応、漁師芸人サバンナの苦労はテレビで見て知ってるってばさー。
途中、何の話からか、犬に生まれるんだったらという話になり、私だったら、
精悍なドーベルマンになって首輪もヘビメタみたいなとげとげのあるいたーい
首輪にして、小学生なんか来たらううううーーーーーって唸って、怖くて誰も近づけなく
してやる、と言うと、またまたNに、どうしてそう似合わないものばかり選ぶのか、
私には座敷犬がお似合いだとつっこまれる。
いやじゃーーー。頭の毛にピンクのおりぼんかなんか結ばれたり、そそうして床に
鼻を押し付けられて頭たたかれたり、きゃんきゃん鳴くだけの座敷犬なんて
いやじゃーーーー。でもそうなったらそうなったで畳ぼろぼろにして
夜通し遠吠えして、スリッパかみつぶしてやるから覚えとけ。
思うんだけど、Nの天職というのは、私へのつっこみではないのか。
彼女の為にこれからもボケつづけてやらねばなるまい。つらいのー。
須磨水は結構混み混みだったが、楽しかった。
カブトガニの裏面の解説など思わずじっくり見てしまう。見れば見るほど不思議な生き物。
でも同じこの星の仲間なんだよね、私たち。私も人間の中では変な方かもしれないけど
よろしくね。
ラッコのショーがあるというので、駒場のゴール裏みたいな金属の柵だけある階段状の
客席で早くから場所とりして開演をずっと待ったが、要は、エサを食べるだけだった。
あほくさ。なんで奴らがうれしそうに食事するのを足を棒にして、周辺の家族連れに
場所とられないように死守しながら見なければならなかったのか。
その後、イルカショーと、お魚のライブ、というのもあったが遠慮しておく。
須磨水に行くのは何年かぶりで、特に震災後は行ったことがなかった。
お弁当広場みたいのがのんびりできて最高。
ソフトクリームを食べだらりと午後を過ごし、三人とも、ベンチで本気で寝る。
Nは頭から青いジャケットかぶってるし、私はベンチの上に横ずわりで
顔に帽子かぶってるし、子供が何度か私たちの正面までぱたぱたと走って
見に来てはまたぱたぱたっと親のところに戻ってるのをくりかえしてるのがわかる。
親に「寝てるのー?」と聞いている。見りゃわかるだろ、おいちょかぶやってるように見えるか。
親の「寝させてあげなさい」 のコメントに笑える。すんまへん。寝させといたってください。
ひと寝した後、夜行バスで東京に戻るMNさんに付き合い、大阪まで出てくる。
Nが見たいと言ってた映画「アザーズ」を見に行くことにする。私には全く予備知識がなかった。
が、なんでもおすぎ絶賛で、デヴィ夫人が、怖くて眠れなくなる、と言ってたらしい。怖いものが
あるんだねー。
見てない人のために余り多くは語れないが、私は一回も「怖い」と思わなかった。
ようできたぁる、というのが感想である。
よくできた話だ。ワンアイデアだけでできてる。面白いアイデアだけどそれは前にも知ってる
種類のものだ。多分見終わった人の大半はそう思うだろう。
そして悪いんだけど、前にこの種のアイデアを使った映画は、アイデアはあくまで手段で、
その行く先に「愛」があった。今回のも描こうとしてるんだろうけど、アイデアにはしゃぎすぎてる
感じがする。
戦争に行ったまま帰ってこなかった夫がある日ふらりと帰ってきて、また館を去ってしまう、
そういう扱いが後から思うとちょっとおもしろい。
あとはニコール・キッドマンの、ヒッチコック系のぴりぴりときりきりとした美しさ。そんなとこです。
2日、3日と二日間で、3、4日分遊んだ気分。
翌4日はほぼ一日ぐうたら寝て過ごす。
2002.5.3
そりゃあ4時前に起きて見たけど、
とりあえず、こんな吐く息も白い寒い雨の中、薩川でもあるまいし全員半袖で、
とにかくけがだけはしてくれるな、体調だけは崩してくれるな、と
それだけが心配で見ていた。
こんな試合意味があるのか??? A代表でもないのに。(言い切った)
むこうだってジダンもラウルもいない。
フィーゴやロベルト・カルロスが前半途中でひっこんだ時には悲しくなった。
なんだろう、この試合。誰と誰がやってんだろう。むこうもレアルじゃないし
うちもA代表じゃない。(こだわってる) わざわざこんなボールも止まる水たまりで。
特に感想もないし。イナが元気に水飛沫をあげていた。
♪イナーがしぶーきをあげーてーいたー はやーみをわたーる牛ーぃのよう
Nが言うには、ああいう寒いところでは皮下脂肪の分、他の選手よりがんばれるんだそうな。
みなさん、お疲れの出ませんように。
試合は、亜レアルマドリーがオフサイドの1点で勝つ。
別にそれをヒステリックに、あれはオフサイドだから1点取られたと思わなくていい
なんて言いつづけることもない。ああいうこともある。本番でもないとはいえない。
策におぼれるなということだ。
ご苦労さん。つまんねえ、昨今の「亜代表」の試合。
2002.5.7
柳沢はやっぱり試合後、風邪で熱を出したそうな。おまえはよーーーーーーー、
いつまでたってもそんなヤワかーーーーーーーー。いい加減にしろーーーーーーー!!!
サンガVSガンバ : 西京極
このご時勢にのんびりナビスコカップ観戦である。
しかもどちらのチームも私は応援する義理はない。これというのも、熱心なMNさんが
またしても横浜からやってくるからである。こういう人がJを支えてるんだ。ありがたく
思いなさい。今回は来なかったNが、私とMNさんのことをあまりにもしょっちゅう
こっちから国立やら横浜やら駒場行ったりむこうから神戸や万博や長居来たりしてて、
遠距離恋愛みたいだねえと言う。まさしく。
西京極に来るのは久しぶり。まあこのカードだし、いつ行ってもそれなりの席にすわれる
だろうという読みは見事に的中。バックスタンドの相当前列で観戦。
それにしても西京極の変貌。さびれてなんにもないとこだった。
藪をかきわけて獣道みたいな道を通ってアウェイ側に回りこんだものだ。
今は、駅に近い方がアウェイ側に、遠い方がホームになってる。
スタジアムの前に縁日みたいにたこ焼きやかき氷なんかの売店が出て楽しげ。
シュートスピードを計る催しなんかもやってる。サンガの選手のシューズや
レガースが並べられ入札式のオークションもやってる。いいね、サッカー見に行くと楽しい
ことがいっぱいあるでしょ。家族連れみんなを楽しませようとしているその努力はうれしい。
そして私たちの目指す3、4ゲートは。・・・なんじゃありゃ。
そこにあるのは、運動会の入場門のような、手書きで「3」とか「4」とか書いた
ゲートだった。めっちゃ手書き。なんだこれは。ねらったのか。税金対策か。
まあほのぼのしてていいいけど。
試合の方もほのぼのしてて。すんません。また寝ました。
確か、ガンバが勝ちました。
ガンバは7番マルセリーニョがよくがんばってておもしろかった。吉原といまいち
コンビが悪いんだけど。サンガは、20番がよかった。そんなとこです。
2002.5.12
W杯チケット その1 が届く!
フランス大会に行くはずがチケット騒動にまきこまれ、
出発の2日前にツアーがキャンセルになった私。あれから4年。
今度こそ、行けるんだね。
デジカメの電池をゲットしたらここに画像を自慢げに載せてやるからありがたく
見るように。
ここへ来てこのていたらく。伸二とヒデは久々に見られたが。なんじゃあのDFライン。
わらわなしょーない。「フラット3」なるものの「パロディ」を見せられた感さえ残る。
大まじめにちがいないのだが。完全に読まれてる。裏をかかれたらかきかえさんかい。
それが「頭脳派」っちゅうもんちゃうんかい。何を忠実に、オフサイドーオフサイドーと
呪文みたいに唱えてんねんな。え。もっと臨機応変にいかんかい。一個狂い出すと
修正が効かないのか。どうした宮本、前の晩イナと遊びすぎたのか。
そしてパスミスの多いこと。とられまくり。中盤でボールを奪われては攻めこまれ、
頭の上を抜かれ、あああ見ちゃいられない。お恥ずかしい。
せめて1点とれ、1点。と思いながらついに1点もとれず。3−0の完敗。
疲れてるのか? そりゃ疲れるよなあ。
まあでも完敗してよかった。これで何が足りないのか、なにを修正すればいいのか
はっきりするだろう。
しかし。日本も、相手に「研究」されるようになったってことだねえ。しみじみ。
それと、本日。誠にありがたいことに、会社の人が
私のために、W杯チケットをゲットしてくれた。ありがとうありがとうありがとう。
他の自分の得になる人に回すこともできるのに。私なんかに。ううう。
ずっと私のチケットのことを心配してくれて、あっちこっち自分の手の届くところ
に聞いてまわってくれてた。ありがとうございます。ううう。いい奴じゃん。
いや、君の選択は正しいよ。私に恩を売っとくと必ず君のためになる。
私が忘れなければな。またこれがすぐ忘れるねん、ごめんごめん。
ちなみに、生命保険の人にもらった占いに私の生来の特性として
「他力本願のツキがある」と書いてあった。ごもっともーーー。
あと、私、決勝ラウンドのチケットがほしいんですけどおおお。他力さまああ。
2002.5.15
GK 川口 楢崎 曽ヶ端
DF 森岡 松田 中田 宮本 秋田(お願いします!!!) 鈴木(ジュビロ)か中沢
MF 服部 市川 明神 稲本 戸田 名波 小野
三都主 中田 森島 (秋田入れないなら俊輔追加)
FW 中山 高原(むりか?) 柳沢 鈴木か西沢
こーんなんでどうでしょう。高原が無理なら俊を入れて欲しい。
鈴木(ジュビロ)なんて最近呼ばれてないけど。J見てると早いじゃん。
中沢はやっぱり高さで。不安材料は多いけどやっぱ高い人もいないと。
それもこれも、秋田を入れくれればすむ。
秋田はずっと呼ばれてないけど、もう願いです、祈りです。入れてくれたら
私はあのフランス人を見直す。
FWが手薄なようですが、ヒデや三都主をFW気味に使うこともできるし。
俊輔の扱いが低くてごめんね。低いわけじゃないんだけど。
他の人を入れるとこうなってしまう。でも、秋田が抜けても高原が抜けても
俊がスライドして入ることになってるから。
ゴンはテクニックがどうとかじゃなく、とにかく「日本」というチームに必要だし。
みんなゴンが好きだ。みんなを熱くすることができる。サッカー知らない人でもゴンは知ってる。
彼が入ると日本全体がきっとW杯に盛りあがる。うちのタイガース一辺倒の父だって、
中山が出てると「ゴン出てるな」とうれしそうだし。
4年前「魂の紙ふぶき」を作ってる時も、紙ふぶきに「ゴンがんばれ」と書いてくれた。
ナビスコカップでは、敵である仙台サポからも「中山・ニッポン!」のコールが
起きたという。
お願いします。最良の選択を。
発表はいよいよ、明日。誰かトルシエの寝室に忍びこんで睡眠学習させてこいよーー。
2002.5.16
だああああああーーーーーーーーーーー。
見たか。見てくれましたか。W杯の日本代表。私たちの代表。え。
私は。15時過ぎからずっとネットで速報ページを開けて、
10秒おきに「更新」「更新」して画面を見守りつづけた。(仕事は?)
発表があると言われた15時半を過ぎても画面が変わらない。
頼むよーーーー。根気よく更新しつづけ、15:35過ぎ、ようやく
画面が変わったーーーーー!!! おおお、ずらずらずらーーーっと、
川口を筆頭にこうごうしいばかりの代表の名前が。
その目の端に、「中山雅史」の文字が。うええええええええええええ。
ゴンーーーーーーーーーーーーー!!!やったーーーーーーー!!!
そしてそしてまさかまさかまさかまさかまさかの、燃える闘魂 秋田豊の
名前が。えええええええええええ、うそでしょおおおおおおおおおおおお。
まじですかーーーーーーーーーーーー。ゴンと秋田が入った!!!!
そりゃ願ってたけど、むりだと思ってたし。代表にも最近呼ばれてないし。
彼らは入れないとトルシエが言ってたと、人に聞いたばかりだったし。
ゴンと秋田の名前を見て、泣きそうになる。
思わず、2、3人、4、5人、6、7人にメールを即座に送る。(仕事は?)
とるしえーー、君はなかなかええ奴やないか。ええ奴や。今までいろいろあったけど
水に流すわ。な。流したるわ。
仕事なんて手につきやしない。(最初からついてない)
え、待って。俊輔が・・・。
うわ、いない。小笠原が入ってる。これは・・・。きついな。
いや、私は必ずしも俊輔の肩をもってきた方じゃないけど、でも、小笠原が
入ってるのに、俊輔がはじかれたかと思うと・・・、ちょっとつらい。
FKやCKの代打制度みたいのがあればいいのにね。
でもな、でも俊輔。君はまだ若い。な。これからいくらでも成長できるし
いくらでも悔しさを晴らす場はある。君の言うとおり、この悔しさをバネにすることが
今回出場することより、大きな糧になるかもしれない。次がある。泣くな、俊輔!
名波もいない。そうかあ。間に合わなかったかああ。もったいない。最近の代表の
試合を見るにつけ、名波の回復を待ちつづけていたのに。大きいなああ。
高原も間に合わなかった。しょうがないかああ。水分もとらずがあがあ飛行機で
寝てたばっかりに。不運だ、高原。君、知らずにネコでもひき殺してるんじゃないのか。
枠が決まってる以上、入る人もいれば落ちる人もいる。しょうがない。
落ちた人にしても特定の人だけ取り上げて、惜しい惜しいというのもいかがなものか。
しばらくは悪夢みたいな気がするだろうな。
くじけるな。自分を信じて。自分で自分の運をつぶすな。これで終わりじゃない。
誰も言わないからこの際ついでに言っておくが、ゲットゴール福田も落ちてしまった。
はああ。
でも、これで代表は決まった。これが、私たちの日本代表。彼らを信じて
応援していける、と思ったら、俄然テンションがあがる。
実は会社で体調が悪くて、午後からお腹痛くて寒気がして吐き気がして
このままだと早退して家に帰らなきゃと弱気になってたのが、
代表発表を見て、突然元気になる。周りの人も豹変ぶりに驚いていた。
あほです。代表が私にエネルギーをくれるのじゃああああ。がああああ。
2002.5.17
ちょこちょこ書き溜めていたものを一挙アップしました。
デジカメの電池買えたら画像もちょこちょこ入る予定です。
きっとどこでも、ちょっと日ごろサッカー見てる人は同じようなことになってると
思います。なんかやたら会社の同僚やら周囲の皆さんに、今回の選考の是非を
聞かれませんか。答えを準備してないと、協会関係者でもないのにどきどきします。
私は、結構満足してます。っていうより、もう決まったんだから、あの23人が私たちの
代表なんだから、もう彼らを応援するって決めてるから、何をどうこう言うことないです。
私なんてたまにやる代表の試合だけを見てるだけだし。
トルシエさんはそれこそ、試合の時もそうでない時も、ずっと選手を見てるんだし、
入れ替わり立ち代わりいろんな選手を合宿に呼び、コミュニケーションをとり、実際に
指示を出し一緒に練習し戦術を伝え、試合に起用し、また控えてる態度も見、
って全部やってるんだから。
その彼とスタッフの決めたことをどうこう言うつもりはございませんです。
でも、やっぱり世間としては、俊輔のことを言わせたいみたいよ。「別にどうこうないです」
と答えると、絶対、俊輔のことをふってこられる。君は愛されてるんだねえ。
美しいシュートは誰が見ても美しいし、すんごいパスは誰が見てもすんごいパスだし。
みんな俊輔にそれだけ期待してたんだよね。
(美しくなくても、明神よ、戸田よ、私は君らの味方だからね)
代表選考後、初の記者会見でトルトルは、質疑応答をしないと最初に釘をさした。
私は別にそれでよかったんだけど、なんかマスコミ各社は怒ってるみたいよ。
そうなのー? 怒ることなんだこれって。そうかー。ふーん。
「話す義務がある」なんて論調だ。そうか? それが真実じゃなくても? なんかさー、
それが正義だ、正義はこっちにある、みたいな書き方すぐするでしょー。新聞とかってー。
それを国民は知りたがってる、なんて言っちゃってー。国民って誰よー。君だけじゃないのかー?
君が知りたいだけじゃないのかー?
トルトルは、「代表に入る力を持っている優れた選手でも落ちてしまった選手はいる」
というような表現もしてたし、ちゃんと気遣いしてるじゃんー、と思った。
そうか、わかった、フィリップよ、何も聞くまい、君についていくぞ、と私は思った。
代表監督だぜー。誰だと思ってんのよー。え。
私って、宗教とかはまりやすいか、もしかして。
でも、なんであの選手をはずしたのか、なんて聞いて、どう言えっていうのか。
聞いてどうするんだろう。何を聞きたいんだろう。選手本人なら聞きたいだろうが。
システムの全てをいちから説明するのか。かいつまんで少し話しただけだと
そこしか取り上げられなくて、それが全てと誤解される。そんなもので本当のことは
わかりっこない。
しゃべるんなら全部しゃべる覚悟がいる。が、全部しゃべるなんて不可能だ。
言わなくていい選手本人の欠点や、相対的な関係としてこれまた
更に言わなくていい選ばれた他の選手の欠点や、もっと今言うべきでない
本番での戦術のこと、また、この4年間に見た試した感じた積み重ねの全てを
話さないといけない。そんなあほな監督がいるでしょうか。そんなことをされたら
その方が私は腹が立つ。吹き矢飛ばして会見中の饒舌なフランス人を眠らせる。
だからと言って、かいつまんで「彼はメンタルが弱くてどうの」なんて
そんな答えになって出てくるのなら、聞いてもしょうがないし、聞きたくもない。
代表は、テクニック、フィジカル、精神面等々バランスを考えて選んだといってるんだから。
それでいいんじゃないのか。
あとは信じて、さっさと全面応援モードに切り替えましょうぜ、みなみなさま!
ちょっとは信じてやろうぜ、え。
あと9日! ひゃああああああああ。がんばろおおっと!
2002.5.22
日本代表見参! スウェーデン戦 於:国立競技場
いやああああ、ひっさしぶりにおもしろかったのではないですか。
見どころいっぱいで、要チェック項目いっぱいで、退屈する暇もなく堪能しました。
森岡の回復度、に伴うDFラインの引き締まり度、に秋田はついていけるのか、
しぶちんチーム相手の点の取り方、そしてそして、小野の右サイド!!
さまざまなチェック項目を内包しつつ、キックオフ!
DF陣。すごかったと思いません? クレバーとはこのことだ、と思いません?
ちょっと怖かったとこもあるけれど。やっぱ前節の完敗がちゃんと生きてる!
ほめてやってくれー。それに秋田! おかえり、日本代表へ!!
ゴンの復帰もうれしいけど、私はそれ以上に、秋田。やっぱ日本代表には
いてほしい。今までさんざ「亜代表」とか「A’代表」とか言ってきたけど、
秋田が帰ってきて、やっと「日本代表がそろった」と思えるようになった。
やっぱり君や。相手CKの時にゴール前で相手とさんざやりあってるのを見ると
ほんとうれしい。やっとるやっとる。やっぱり君や。理屈じゃなく反射的に相手の前に出る
そのヘッド。ほとんど動物的なその反射神経。
そうだ、このチームに必要だったのは、「動物」なんだ。頭のいい小僧は十分いる。
小僧が頭で考えたことが格上相手に通用しなくて、こんなはずではとおたおたと
計算し直しながら追いつけずぼろぼろのプレーをしているときに、真正面から
どけどけぇぇい、ごちゃごちゃぬかすな、つぶしゃあええんやろ、つぶしゃあ!
と目の前の敵にぶつかっていってくれる男。理屈はない。そこに敵がいるからつぶす。
それが秋田だ。(すみません、ほめてます) 大人の男のサッカー。
そしてそれを前でやってるのが、ゴン。得点こそなかったが、後半、投入されてから
相手DFにしつこくしつこく迫りボールにくらいついていく。どうだ、今までの亜代表には
いなかったタイプだろう。へへ。ゴンいいまんねん、最年長やのにうちの「切りこみ隊長」
やってまんねん。以後、お見知りおきを。
伸二は献身的に守備やってたけど、大変そうだったねえ、代表では慣れない右サイド。
もっといい時に使ってやってほしい。使えるコマが、アレックス、柳沢(またはゴン)、
鈴木、と3枚そろった後半で彼らへのパス供給役に使ってくれるのがベストなんだけど。
でもどっちか言うと、それどころではなく、ただただお怪我をなさいませんように
とハラハラドキドキ。お腹に一撃くらった時には、伸二がぬけ、「名波召集!!」の
新聞の見だしまで浮かんでしまった。正直、アレックスと交代してほっとした。
もおおおお、伸二にさわるんじゃありませんっっっっっ!!!!
また、スウェーデン代表がいい! 好きになった。なんて美しく統制のとれた
クレバーでしかも「強い」うまいチームなんだ。アレックスの突破なんて通用しやしない。
倒れない。ぬかれない。体の入れ方がうまい、強い、でかい、無駄がなくて端正。
なにがどうという華麗さはないが、世界標準の強さというものを教えてくれた。
W杯っていうのは「無差別級」でっせ。U−23が通用すると思ってもらっちゃ困りまっせ。
だからこそ、秋田みたいのが必要なのだ。
ああ、それもこれも、ノルウェー戦の大敗のおかげ。
今回もスウェーデンと試合ができてよかった。むこうも結構マジでやってくれて
ありがたかった。
また「決定力不足」なんて新聞に書かれちゃうんだろうが、相手を誰だと思ってるのよ
って感じです。
ベルギー戦まであと10日! 代表の合宿は一旦解散となる。
2002.5.25
そして、今とても気になってるのがお隣韓国。ずいぶん長いこと日韓戦ってやってないのだが。
きっと、今までと違う韓国になってると思うんだ。もともと体力は強いし、攻撃の意識も強い、
守備もフィジカルでは負けない、あとは中盤、(日本と好対照) って感じだったのが、
名将ヒディング監督を得て、彼が拒絶されるか受け入れられるかが問題で、
受け入れられれば韓国はきっとめっちゃめちゃ強くなると思ってたら、すっかりヒディング流に
染まったみたいで。強くなったんだろうなああ。実はもっとも脅威に思っています。どんな試合を
やってるのか全然見てないだけに。わくわくする。
久々にガチンコ勝負やってみたいっすね。いや、韓国はきっと決勝ラウンドに出てきますよね。
いずれ当たったりして。楽しみです。
あと2日なんですけど。皆さん、どう過ごされてますか。
てことは、明日の今ごろは、「あと1日」って言ってるわけです。ああ、こわ。
この宇宙空間にぽっかり浮かんだ青い惑星こぞって、国対抗でボールを追いかけ
どこが惑星一このゲームに強いかを決する。
この星の人達はそんなこともできる。話す言語も着てる服も風習も宗教も違っても。
この一ヶ月の間に。惑星中が固唾を飲んでゲームを見守る。
その舞台に、今回は私の住む島国も選ばれた。
この一ヶ月。仕事してる場合ですかああああああ???
こんな地球的行事と、一企業の利益追及商権維持と、
その重要さを並べて比べてみるのもあほらしいっちゅうもんとちゃいますか。
ああああ、この国の人々ったらじれったい!
と、周囲との温度差を感じつつ。
私たちの愛する代表にしたって、この一ヶ月で最後なんですぜ。
このW杯が終わるとチームは解散。選手は所属する各チームに戻り、
トルシエさんも多分お役ご免。愛すべきダバディさんも本来の仕事に戻り。
次に「日本代表」として召集されるときには、またメンバーも
監督も代わってる。
あああ、さびしいなああ。まだ始まってもいないのにさびしいぞ。
だからこそ、だからこそ、この一瞬の代表を、少しでも長くみたいのよ。
一次リーグを突破して、決勝ラウンドに進んで一試合でも多くみたいのよ。
ちょっと皆さん。
この青い惑星の住人の皆さん、この四年に一度の惑星イベントを、
あなたがたの代表が、それぞれの国の代表が本気で輝くこの一瞬を、
見逃してはいけません。
仕事がなんですか。え。この星に生まれたからには。生きてこの祭典に
めぐりあったからには。
あと2日。
こわれちゃおうぜ、皆さん。
2002.5.29
とこのHPから抜粋、転用などすることは、どんな事情がおありか知りませんが、私の同意なしでは許されません。