のんべんだらりを夢見つつ、魂に放浪癖のある一社会人が綴る、カウントダウン的日常の身辺雑記。
クラウン・スィート
会長が来た。4月は会長の来阪が多い。だが、どれもこれも来るべき6月
(W杯月)に笑うため。今はどーんーなーにかなーしくてーなみーだーもかーれーはーてて
いや別に悲しい目にはあってませんけどね。
(初めて読む方へ 筆者は、ニンに合わない「会長秘書」という仕事を、これは
会社を辞めろということかと悩みながらも昨年秋に任され、全ては「芸のこやし」と
割り切ってその慣れない任務に日々精進しているところです)
とにかく。毎年4月は1年で一番忙しい上に、会長が重なる。これを乗り越えれば
輝くW杯が待っている。がんばるぞー。おー!
いつものお散歩コースのU公園は人でいっぱいだった。
なんと散った桜の木の下のそこここに、ビニールシートを広げ、お花見をしてらっしゃる。
花ありまへんがな。それでもいいのだろう。それでも律儀に「桜」を選んで
その下に陣取っている。バーベキューの匂い。音楽。楽しげな笑い声。いいなあ。のどかだなあ。
桜の花は終わったが、公園は、ひなげしのオレンジや黄色、木々の新芽の黄緑、
かわいい三色すみれ等々、いろんな色にあふれていた。
続いて、いつものホテルにチェックイン。会長がいつもお泊りになっている棟が改装工事で
使える部屋が少なくて、いつもよりランクが上の部屋になる、というのは聞いていた。
が、開けてびっくり玉出のあんばん。
じゃじゃーーーーんんん。扉を開けたところにいかにもむだなスペースのリビングが!!
リビングて。どうせ麻雀で疲れて帰ってきて寝るだけやのに。
絶対に使わないカップボードに、リモージュかなんかのムダに美しい花瓶が飾ってある。
そして、6人がけのそれぞれに曲線の美しい椅子と、ぴかぴかの丸いテーブル。
その上にウエルカムフルーツとウエルカムお菓子。←箱に入っているのだが、お菓子だということは
前にのぞいて知っているのだ。ふふふ。ざまあみろ。
そして、部屋の奥には、さらに、6人でゆったりすわれるソファーとテーブルのセット。
なんですのん、ここは。え。一体、誰が何するとこですのん。家族呼んでよろしいのん。
そら、悪い取引とかしたくもなるわ。なんか、悪いことしたくなるって。おねえちゃんとか
呼びたくなるわ。そらなるって。もう極道の世界やって。
悪人というのは、やっぱり環境が作るのだ、と実感。こんな部屋を見ちゃったら
ただおとなしく善人やってるのはあほらしくなる。
かといってすぐにできる悪事も思い付かないが、とりあえず、ソファにくつのまま
寝そべってポテチかなんか一晩中ビデオ見ながら食べ散らかしてやりたい。
コーラ飲んだり。いっぱいルームサービスとって食べ散らかして。
ああ。散らかしたい。きれいな部屋を見ると散らかしたくなるハムスターみたいな私。
そして、更に。
なんと下へ降りる階段が。部屋の中に、階段が。えええええええーーーー。
下は寝室になっていた。もう私の視界にはいっぺんに入り切らないので
何がどうっだかという記憶が正確にインプットされきれなかったのだが。
とにかく。私は今すぐ、自宅を引き払ってこっちに住みます!と言いたいくらいの
お部屋だったのだったのだったのだった。
ムダにゴージャス。なんですのん。誰が使いますのん。あほちゃう。
会長が、部屋を気に入り、いつもは頼まないウエルカムドリンクを注文。
ふたつ頼んでもいいの?って案内係のひとに聞いてくれる。
ふたつ? ふたつって、それって私ですかーーーーい、だんなーー!!
めちゃめちゃうれしいっす。窓からは川が見えて、向こうに大阪ドームが見える。
そんなとこで、ソファにゆっくりすわって、「フルーツティー」とホテルのホームメイドの
リーフパイをいただく。うへへへへへへへ。きゃああ。このあとやっぱ
大麻パーティですかーーーい??!! おねえちゃん呼びましょうかい??!
(注:会長はそういう方ではありません)
公園で会長の会社経営の話、だれだれがどこどこの会社を傾けた張本人だ、
なんて話を聞いてると、ああ、責任ある家、いい家なんかに生まれなくてよかった、
と思うのだが、(それに、今、ビデオで「シンデレラは眠らない」も見てるとこだし)
世の中にはいろんな日常、いろんな場所や暮らしというものがあるんだねえ。
背負わなくていい重圧や、いやがらせや、陰口やおべっか、いろいろあるんだろうねえ。
その引き換えが、運転手付きのいい車だったり、スィートルームだったりするんだろうねえ。
このむだだらけのスペースがなんか悲しかったりするのは、やっぱ私の身に合わないからだろうか。
会長は自分から贅沢をする人ではないが、生まれたときからこんな環境で育った人には、
それこそリストラされる社員の気持など、わかりっこない。
スィートに泊まろうと思えば、お金を出せばすむことだ。
お金を出してすむことは所詮お金を出せばすむこと。そういうものに執着のない自分は
嫌いじゃない。
ちょっとくらい、執着もあった方がいいのかもしれないけどね。
2002.4.5
いやーーーー。おはずかしい。
こんなお気楽な私にも、人並みに「忙しい時期」というものがある。
そして、この美しい4月という季節が、私にとってのその時期にあたる。
そんなもんで、すっかりごぶさたしてしまいました。すんません。
新緑が狂気の如く美しい季節。御堂筋の銀杏並木の輝きも尋常ではないが、
行きつけのU公園の木々もすごい。背の高い木々が散歩道の両側にそびえる。
見上げると、新緑の枝枝枝、葉葉葉。頭上に永遠のようにおおいかぶさり、
その上から太陽の輝きがさしこんでくる。
それらの緑や花々が、いかにも自分の仲間という気がして、なんだか幸せな気持に
なる。むこうにすれば、私のようなちっぽけな存在と一緒にしてくれるなと思ってるかも
しれないが。
色彩的にはずいぶん違うのだろうが、ナウシカの世界の「腐海」もこんな感じかな、
なんて思う。
元気です。もうちょっと。もうちょっとがんばって、あとは自分へのごほうび期間。
2002.4月某日
ほったらかすにもほどがある。
すんません。本当はもう5月です。それも、もうGW終わりです。
いやーー。人間さぼりだすと際限がない。自分の敵はやはり自分であったか。
デジカメの電池がなくて、いろいろアップしたい画像があるんだけど
できない。それもまた私のやる気をそいでいるのである。ぶー。
一応、29日のスロヴァキア戦とか、5月2日のホンジュラス戦とか行ってますんで。
そのへんはさぼってませんので。
その前に。
まず、4/17 コスタリカ戦。これは平日なので遠征できずテレビで観戦。
サッカー各誌は概ね、前半途中で替えられた小笠原の扱いが不当であると、
指揮官トルシエさんを攻撃する論調であった。
肩をもつわけではないが、私はこれもトルシエさんの駆け引きなのではないかと
思ったりもしている。慣れないポジションを選手にやらせるのは今に始まったことではない。
前々からトルシエさんは小笠原のポーカーフェイスさが気に入らないようなことを
言っていた。表立って闘志を見せないタイプなのだ。
U−23だかで合宿に召集したときも、そのとらえどころのなさにトルシエさんは
相当キレていた。
トルシエさんは、今回の前半途中交代で、小笠原に多少なりとも感情的になって
ほしかったのではないか。以前に、負け試合でやはり途中交代させられた森岡が
帰り際、シューズを地面に投げつけて悔しさを露わにしたことがあって、
それ以来トルシエさんは森岡への信頼を深めたとかなんとか記事で読んだことがある。
変な人だとその時は思ったが、そんなもんかもしれない。
来たこともない異国で、明らかに自分とは違う血の流れた全く見かけの異なる人種の、
言葉も通じない、子供だか大人だかわからないとりあえず性別は男らしいalienたちに
囲まれ、唯一、感情やそれを表す仕草や表情は人間誰も同じだろうと思いきや、
どうやらそれも違うらしい。一体この東洋の端っこの国の選手たちには、
闘いながら、うれしいとか悔しいとかいう感情はあるのか、不満なのか満足してるのか、
危機感をもってるのか何も感じていないのか、それらが伝わってこないのだ。
日本人の国民性にはだいぶ慣れてきたであろうトルシエさんだが、
小笠原は、代表に召集されて日も浅い。日本選手の中でも抜きん出て表情に乏しい。
悔しいなら悔しいと、不満なら不満だと、ぶつかってきてほしいのではないか。
というわけで、私でよかったら間に入ってあげるので、ひとつ仲良くやってくれ。
2002.4.17のこと。
日本VSスロヴァキア戦 ;国立
29日は、12時に東京入り。MNさんと待ち合せして、先に、東京国際フォーラムの
nakata cafeをのぞきにいく。が、えらい人なので、外から見るだけ。
フォーラムんとこで、ダフ屋の兄ちゃんに「券余ってない、券あったら買うよ」と言われ、
こんなとこまで代表戦のダフ屋がはばきかせてるんだと思ったら、
フォーラム近辺でやってた、アクセスのコンサートのチケだったらしい。
人を見て物を言え。私はアクセスが何者かも知らないのだぞ。(なぜいばる)
長居のウクライナ戦で入場に時間がかかったので国立も早めに行ったのだが
ほとんど並ぶこともなくそのまますんなり入れて肩透かし。っちゅうか、
早く行きすぎてバックスタンドの私たちはずっとお日様にまともに照らされ続け、疲れる。
君が代はトランシルバニアからお越しの吸血鬼さんの独唱。
前日、トルシエさんが、明日のメンバーを見てびっくりするよ、と言ってたので
なんだろう、福西がFWするくらいなら驚かないぜ、と思ってたのだが
試合が始まっても、なにがびっくりすることなのかわからず、ただ、柳沢が
なんであんな下がってるんだろう、なんで右サイドのカバーばっかりやってるんだろう、
君の仕事は前だろう、前!!と、ひたすら柳沢に厳しい目を送っていた。
(後日、トルシエさんのびっくり作戦は柳沢の右サイド起用であったことを知る。
ごめんね、やなぎ)
俊から三都主へのパスが通るとスタンドは沸く。三都主速いよな。そりゃ岡野も
もう代表候補にさえ名前上がらないわな。三都主は、速くてボールコントロールもできて
相手と勝負もできて、突破もできて、キックも正確なんだもの。
岡野は、速い。それだけだもの。
ああ。岡野。でも君のあの速いだけの、ボールの落下点めざして駆けぬけてゆく
犬のようなプレーも私は好きだったよ。駆け引きのかの字もなかった。
試合を見てても私のテンションは上がらないままで、途中で居眠りさえする。
私にとって、やっぱり代表というのは、伸二がいて、ヒデがいて、名波がいて
願わくば、ゴンや秋田がいなくては、本気のA代表、という気がしない。
まあまあの試合だったのかな。寝てしまったのでよくわからない。が、
FIFA未公認ながらバロメーターになってる私が寝てしまうのだから
大した試合ではなかったのでは。
そのまま東京駅から日帰りで帰ってくる。疲れた。
2002.4.29の話
てなことで、4月については、また後日ゆっくりぬけてる部分を
アップしたいと思ってますんで、油断しないように。(誰が)
そして、5月のホンジュラス戦についても、またしばらく後の
アップとなりそうです。デジカメの電池が、売ってない〜。
とこのHPから抜粋、転用などすることは、どんな事情がおありか知りませんが、私の同意なしでは許されません。