ふらふらうろうろ日記―丹沢のお山歩き録

でも今回は丹沢のお山じゃないのよ〜。


2005.7.29-30(金・土)はれのち雨? 富士山( 3776m )

本日はうちの子たちと3人で。

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富士は日本一の山〜♪

せっかく日本人に生まれたのだから話の種に一度くらい富士山に登ってみたいものだ。

関西からでは富士山近辺に行くだけでたいへんだ。どうせ行くなら関東にいる間に…。
しかも、(自宅からは大山が邪魔して見えないが、ちょっと場所を変えると) でかでかと富士山を見ることができるような場所に住んでいるのだから、 行くならここに住んでいる間に行かねばなるまい。

ところがこの富士山、たいていいつも山頂に雪を被っていて、 普通の一般人が登れるのは7月1日のお山開きから8月いっぱい。
でもお盆後は天候が荒れてることが多くなるという話だし、実際お盆くらいまで?
そしてちょっと秋口に入れば、それなりの装備を整えた登山家さんの世界になるらしい。


登るルートは4つあるのだが、 駐車場まで以前車で来たことがある 富士宮口から登ることにする。
表登山道でもあり、ここからのルートが山頂まで最短距離で登れるらしい。

せっかくなら子供たちも連れて登ってやりたいものだ。
夫も誘ったが「足が痛くなるから」と断りやがった。けっ。


本当は夜中に登ってご来光を見たいところだが、
子連れなら昼間に登るのが無難かなぁ。
が、やつらは「夜に登ってご来光を見る」と言いやがる。ほんまに行けるんか?

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富士山登山装備のためにいろいろ調べ、高山病対策に食べる酸素を用意したり、 寒くないよう服装を考えたり、ちょこちょこと準備を進める。

が、7月の週末は予定がいっぱいでほとんど空いた日がなく、 子供たちの夏休みが始まった平日に行くことも考えたが、台風やらいろいろで 結局最初に「ここしかないかなぁ?」と思っていた7月最後の週末に決行することになった。

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金曜日、子供たちには昼間も遊びに行かず寝ているように指示して仕事に出かけ、 帰ってからまだできていなかった準備やらいろいろバタバタしながら、やっと出発。


東名高速で御殿場へ。御殿場から富士山スカイラインで富士宮口五合目を目指す。


駐車場は500台停められるキャパがあるのだが、 週末は混むので駐車場がいっぱいになるらしい。
そうすると路駐するしかなく、ヘタするとずいぶん下の方の停めることになり、 登り口まで行くだけでたいへんだとどこかのサイトで読んだ。

実は、駐車場に無事停めることができるかどうかが今回の一番の心配事だったのだ。

出発が予定より遅れたおかげで、ちょうど朝から登った人たちが帰る時間帯だったようだ。
富士山スカイラインを走る対向車とはいっぱいすれ違うのだが、 前後に登る車は全く見かけないような状態で五合目口に到着。


ををっ♪ 五合目のレストハウスの下の駐車場もあっちこっち空いてるし…。と 横目で見つつ、一方通行なので一番上の駐車場から回ってみたのだが、 ちょうどタイミングがよかったのか、 レストハウスと登り口のまんまん中というとても便利な場所に1台分の空きスペースを見っけ。
ラッキィ〜♪


無事車も停められたので一安心♪(^。^)v




五合目から見上げる富士山頂はとっても近くに見えるのに。。
五合目から山頂まで早い人で4時間半〜7時間くらい。
普通はだいたい6時間くらいらしい。あんまり早く着きすぎるとご来光を待つ間 むちゃくちゃ寒いらしいので、時間調整して登らなくてはならない。



レストハウスでおみやげを物色したり、山頂の郵便局からじじばばに 手紙を出すために木製はがきを購入したり、持参した食糧で夕飯をとったり、 高山病対策のため身体慣らしに五合目でかなりゆっくり過ごす。
なにしろ五合目でもすでに2400mの高度があるのだ。


そろそろ暗くなり始め、仮眠をとろうと車に戻る。


我が家の車は流行のファミリーワンボックスではなく普通のセダン。
どないして寝るっちゅうねん? というくらい車内は狭い。
掛けるだけでも と、一応寝袋を持っていったのだが、 眠れなくて誰かが寝返りを打つたびにガサガサとナイロンの擦れる音がしてうるさい。

しかもレストハウスと登り口の間というとんでもない好位置で最初は喜んでいたもんだが、 実際、これから登るグループの高揚した雄叫びや話し声や車のドアがバタンバタンする音などなど がうるさくて眠れやしないっ(怒)


子供たちは最後の30分ほどちょっと眠れたようだが、 どこででも眠れる私としたことが、結局一睡もできないまま起きる予定の夜の10時に。



子供たちを起こし、いざ出陣。
メッカ巡礼状態だとかいろいろ噂には聞いていたが、 とにかく人が多く、大勢がどんどん山頂めざして登っていく。


最初は調子よく歩いていたのだが、ふと気づくと私のヘッドランプが消えている。
電池も新しく入れ替えたばかりだというのに、電球が切れたのか?

実はマグライトのお尻には最初から予備の電球が仕込んであるので、 それを引っ張り出し、あわてて入れ替えようとして…。


あれ? 今なんか落ちた??


調べてみると、なんと電球カバーの丸いガラスを落としてしまったようだ。

子供のヘッドライトで照らしてなんとか探し出したのだが、 どーもこの夜は私のマグライトのご機嫌がよろしくないようで、その後も接触不良などのトラブルが続く。


以前も歩いたが、六合目の小屋までは楽勝。
見上げると、天の川まで見ることができる満天の星空♪
五合目で思わず買ってしまった金剛杖に焼印を押してもらい、次の七合目をめざす。


ところが、六合目を過ぎたとたん傾斜が急になり、小さな岩がごろごろするような歩きにくい道に。
いつもなら集団が前を歩くのは鬱陶しくて許せない私だが、今回は子連れゆっくりのつもりなので、 集団のお尻にくっついて楽に登るつもりだった。
ところが、下の子はそれにすら付いて行けず、そのうち「気持ち悪い〜」とか言い出すし…。

高山病? あれだけ対策してたはずなのに、 こんなゆっくりの集団に付いて行くことすら難しいってどうよ?

この時点ではまだまだ楽勝の上の子は、今日はゆっくりペースなのをいいことに 「おもしろ〜い♪」とどんどん先に行きやがる。

はぐれたら知らんで、こら。




日付の変わる頃、七合目に着く。
こんな遅い時間でも焼印押してくれるんだぁ〜(感激)

だんだん寒くなってきたので持参のフリースや厚手のジャンバーを引っ張り出したり…。

五合目を出発する時に気づいていたのだが、 この日のために用意した使い捨てカイロやちょっと小腹が空いた時の ウィ○ーインゼリーやらカロリー○イト・粉末スープをどうやら家に忘れてきたらしい。。
今回はお湯沸かすのはめんどーそうなので、スープのためにお湯入りの水筒を持ってきたというのに、 意味ないぢゃんっ。
冷えた体を温めるために飲むのはお湯かよっ(泣)


再び歩き始めたが、 ぐずりながらなかなか足が進まない下の子の手を引き引き登ることに。
ちょっと行っては休憩。ちょっと行っては休憩。。。
全然前に進まないぢゃん(泣)

いくら体力有り余る?私でも前の日から全然寝てなくてこの状態はキツイってば。。

でも次の灯りで八合目…♪


が、次の山小屋はなんと元祖七合目。。。

じゃ、さっきのは??
さっきのは七合目だそうで…。

さすがに夜も遅くなったので、もう焼印押しはおしまい。
山小屋は宿泊客の邪魔をしないように店じまい状態。


座り込んで長めの休憩をとってから引き続き登る。
いいかげん眠いし、子供の手を引きながら登っていたら、 こっちまでなんだか調子悪くなってきた。
時々意識も朦朧とする。これは高山病なの?ただ単に眠いの??


疲れ果てながら八合目。
ここで睡魔に勝てず座り込んで山小屋の外壁にもたれてちょっと仮眠。
実際、登山道のあちこちで転がって寝ている人もよく見かける。 風邪ひかないのかしら?


眠り込むほどでもないごく短い時間だったと思うが、ウトウトしてちょっと元気回復。
寒いからとにかく登って身体を温めたい。
が、ここで眠ったことでそれまで調子の良かった上の子の調子が悪くなってきた。
寒さでガタガタ震え上がっている。
気にしてやれなかったのも悪かったが、 だいたいなんでウィンドブレーカーの上にフリース着てるんだ? 逆だろ逆っ!バカものめっ!!

時間はすでに午前4時前。
これじゃぁどう考えても山頂でのご来光は無理だよなぁ。。


山頂をあきらめて下山するか迷いながらもあきらめきれずとりあえず足は上の方へ。
4時45頃までがんばればご来光だけでも見れるかな?




だんだん明るくなってきたが、もうちょっと上の方で何人もの人が待っている ご来光が見やすそうな所へもたどり着けそうにないなぁ。あぁ。。


そうこうしている間にとうとう太陽が顔を出す時間となった。
あきらめていたけれど、山の稜線にひっかかりながらもなんとかご来光を 拝むことができた。




ちょうど雲が…など天候が悪いことも覚悟していたので、 とりあえず見ることができてよかった♪
そして、太陽と反対側を振り返るとなんと虹がw(゚o゚)w



この時点で子供たちもすでに疲労困憊限界モード。
晴れてはいたが、急にバラバラと雨も降り始め、 残念だけどここで下山することにする。

ご来光は見られたが、 山頂ポストからハガキを出せなかったのだけは心残りだ。


下を見ると五合目のレストハウスもあんなに近く見えるのに、 どーしてここまで来るのにこんなに時間がかかるんだか。。?


地面が固いせいで下りはとっても足にダメージ。
富士宮口のルートには砂の上を駆け下りるコースもないし、 ただひたすらもくもくと歩いて下る。

そろそろ早朝からの登山組も下から登ってくるし、上からもどんどん降りてくるし、 足の遅いうちのグループは道を譲ってばかりで、これまたやたら時間がかかる。

朝からまた営業を始めた山小屋に立ち寄って昨夜押せなかった焼印を押してもらいつつ、 休憩しつつゆっくり降りて、9時すぎにやっと五合目に到着。


今から登りたい車が駐車スペースを探して下山する車を狙っている。
うちの車が出たら、そこを緊急自動車用の空きスペースにするらしく、 空くのを待ってる車と警備員が何やらもめている。

とりあえず、さっさと空けた方がいいんだろうなぁ。 ということで、 朝ごはんも食べずに車を出す。

すでに駐車場は満杯。
駐車場に入りきらない車が延々路駐している。その距離約3km。
こんな下の方に停めたら登り口まで行くだけで一苦労だろうなぁ。


仕方ないが、今回、天候は悪くなかったのに山頂まで登れなかったのはとても残念。
今シーズン中にリベンジする時間はあるのだろうか??
でも今度は一人でマイペースに登りたい。もう今度は子供は連れてかな〜いっ。
ただ子供に山頂ポストからハガキの投函だけはさせたいんだけどなぁ。


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使っていないのでその便利さを知らないだけかもしれないが、 普段は山登りにステッキなんて私には必要ないと思っている。
今回も不要だと思っていたのだが…。

夕方レストハウス周辺でぶらぶらしている時に下山してきた親子が全員焼印の いっぱい押された金剛杖を持っているのを見て、子供用の短い杖もあるのを知り、 急に欲しくなる。
記念にもなるしね。

実際、ほとんどの人が金剛杖か山登り用のステッキを突いていたし、 溶岩の砂混じり岩ごろごろの登山道は登るのも下るのも杖なしでは歩きにくいだろう。
今回は思いつきでも金剛杖を購入しておいて正解♪

でも、足にもダメージがくる下りでは、杖を持つ手首への衝撃も結構辛かった。
ただの木の棒だしなぁ。。。衝撃はダイレクト(泣)
 



2005.8.12

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