ジャスト午前1時に第二関門を出発。
ちょうどレスキュー隊も同じ時間に出発。
事故現場まですぐ横を歩くことになる。
「ヘッドライトの明かりは確認できるけど、意識があるかどうか確認できない」とか
横にいるから滑落事故について時々無線のやりとりが聞くともなく聞こえてくる。
荷物身軽なランナーに比べ、担架やら救助装備やらいっぱい背負ったレスキュー隊の方々たいへんだなぁ と思いながら進む。
事故現場直前にレスキュー隊員に状況を聞いているランナーの声を聞いて、 あれ? っと思ったら、やぱりくんちんさんだった。
声をかけたら、風邪で絶不調の様子。
アルコール体内消毒でも風邪は飛ばせなかったのね。
ひと声かけて先を急ぐ。
事故現場付近に着くと、「選手はこっち〜」と別ルート?迂回ルート?に行くよう指示れる。
立ち止まっているわけにもいかないのでそちらへ進むが、えっ? ホントにこっち進んでていいの? 痩せた尾根。しばらく行くと赤い点滅灯がポツン…ポツン…とあるが、なんか雰囲気が違う気がする。違うかもしれないけど、急きょ作った別ルートをって感じ??
事故の様子は気になりつつも、新たな滑落事故を起こしたらシャレにならないので慎重に進む。
この時は自分自身にも余裕がなく、ただご無事をお祈りして通り過ぎるだけしかできませんでした。
帰ってから、滑落された方が亡くなられたことを知りました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
そのうち見覚えのある?ルートに合流。
登りが長い。やれやれ山頂? と思ってもまだ惣岳山。御前山山頂はまだ先。
登るペースがどんどん落ちてくる。
御前山山頂を越えて下り始める頃には足がすっかりいうことをきかない。
地面が湿って滑りやすくなっているのに、全然ふんばりがきかず、転ぶ転ぶ(汗)
あぁ、やっぱり出すしかないか。。。
ここで背中のストックを引っ張り出す。
ストックを持っていこうかどうしようか迷ったけど、
ケガした時やいよいよって時に近くに手頃な長さの枝が落ちているわけもないし、
一応使わない前提でシングルのストックをザックにに着けてきた。
こここそいよいよ使い時。
でもトレイルを荒らしたくないので先端にはラバーつけたまま。
ストック突いてても何度か転ぶ。
足もきかないけれど、だんだん眠気も。。
半分眠りながら歩いてたりするのだが、いよいよ眠りに落ちる瞬間は足も止まる。
不思議なことに、たいてい山側に向いてピタッと止まる自分に驚いて目を覚ますのだが…。
一度だけ、あっ と思った瞬間に谷側に踏み外して転んだ。
滑落するような勢いもないので転んでトレイルの端にへばりついているのだが、
すぐ後ろにいたおじさまが慌てて飛んできて引き上げてくれる。
事故現場を通ってきた後なので、驚かせてしまったかも。。
試走していない区間なので、記憶があいまいだが、リタイアテントが明々と光っていたのは大ダワだっけ?
疲れ果ててふらふらっと入っちゃう人もいるんだろうなぁ。。
2007.10.27
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