ふらふらうろうろ日記―お山で駆けっこ録

今回、完走できなかったので敗退記ですが…。


2007.5.27(日)快晴

THE NORTH FACE エンデュランス ラン OSJ ハコネ 50K
参戦敗退記No.2

時間と気力が足りませんでした…(泣)



※すみません。大会HPから勝手に画像を拝借しました。
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詳細は開いた画像をクリックして大きくして下さい。


5.27(日):当日

早朝…というより、夜中のうちに夫に車で箱根湯本まで送ってもらう。
家を3時に出たら間に合う? …と言いながら、出たのは3時半ごろ。
それでも十分間に合いそう。あんまり早く着いてもねぇ

高速を降りて箱根湯本が近づいてくると…。
げっ、なんで渋滞??? …大会駐車場渋滞の車の列でした。
ここに入れるためには何時から並ばなくちゃなんないんだろ?

4時すぎには箱根湯本到着。
早すぎるのでトイレ行ったりぼーっとしたりているうちに人が増えてきた。
荷物を預けてスタート会場へ。
途中、川岸にテントをいくつか発見。そっか、そういう手もあったか(笑)

実は前日までスタートは荷物預けの箱根町役場からだと勝手に思い込んでいた私。
スタートのガーデンミュージアムって下見ん時横通ったよね。

続々とガーデンミュージアムに集まってくるランナーたち。みんな思い思いにストレッチ。
そのうち「もう並び始めてる!!」という声を聞き、慌てて外に出てみると、すでに先頭から詰まってきてる。かろうじて前の方確保? それでもまだ後から後から増えてくる。
ふと足元を見ると、あの人もこの人もあのソックス(笑)
聞くところによると、前日の売店ブースではソックスが飛ぶように売れたんだとか。


6:00スタート。

最初から結構キツイ舗装道の登り。
ここでがんばらなければならないところだけど、走力のない私はずるずる後退(汗)

阿弥陀寺を過ぎるといよいよ山道へ。

ここでお約束の?渋滞。

前も詰まってるけれど、後ろを振り向くと後ろはもっとたいへん。

長い停滞を覚悟していたけど、思ったより早く動き始めた?
狭い1本道だからゆっくりだけど、早く行けない私にはありがたいかも。

塔ノ峰を下って、一旦道路に出たところで、水のエイドステーション。
今回は環境に配慮して紙コップは使わずヒシャクで とは聞いていたけど、ヒシャクの数2本とは少なすぎ!!
その後のエイドステーションではもう少し増えるのかと思っていたけど、ほぼ変わらず。あれでは選手が一斉に来てもサッと飲んで走り去るのはムリでは?


少しアスファルトの舗装道を走って明星ヶ岳までの山道。山道入ってすぐ急登。

以前、初めてここを通った時は、ありえない急登だと思ったけれど、阿弥陀寺までの急登と同じくらいかも。
3年前、ボーイス○ウトの夏のキャンプ地は塔ノ峰青少年の家だった。
当時はビーバー隊のお手伝いをしていて、塔ノ沢駅から歩いて登り、翌日は明星ヶ岳までハイキング。
明星ヶ岳の山頂は木で景色が見えず、H母と「山頂でいい眺めを楽しみながらビール飲みたぁ〜いっ!!」と叫んだのが、その後山登りに狂う始まりだった。
そいうい意味では、お山に無縁だった私の山登りの原点の場所?



明星ヶ岳を過ぎ、明神ヶ岳の登りまで両側に木がなくなると、草原の丘を走っているような気分。富士山の眺めもいいけど、試走の時より霞んでるのが残念。

岩ゴロゴロを登って明神ヶ岳へ。景色も霞んでいるけど、今日はゆっくり楽しんでいる場合じゃない。先へ行かねば。

矢倉沢峠を越え、金時山の登りで、おなかがすいてきたのでアミノバイタルの固形のクッキーを口に入れた。

ぶほっ

それまでも空腹を感じるとゼリーをちょっと飲みちょっと飲みしてきたが、ちょっと違うものが食べてみたかった。だけど…。

口の中が粉々して、登りなのに口を開けて息が で、できない…。くるひ〜。

…飲み込む水が必要な固形物は豊富に水がある給水のエイドステーションで取るべきだったと反省。さっきもアミノバリューの粉末を吹いたとこなのに学習能力のないヤツ。。



金時山山頂の茶店で大福とスポーツドリンク購入。前日もスタート前も主催者から小銭を持ってって買え買えとさんざん吹き込まれているので、ここで休む人多し。
最初に買ったアクエリアスは一気飲みしてしまったので、つい2本目も…(笑)
奥の茶店のドリンクの方が50円安かった。

トイレにも行ったし、なんだかんだで15分くらい休憩してしまっただろうか。
そんなに長居しているから最後に泣きを見ることになったのかも。。


実は今回、コースマップと高低差表を持ってきたつもりで忘れてしまった。
正確には行きの車の中では見たのだが、気づいたらウエストポーチにもザックにも入ってなくて…。
試走したのは明神ヶ岳まで。地図がなんとなく頭に入っているのは金時山くらいまで。
おおまかなコースはわかっているのだが、名前を見てもそれがどこだかよくわかんない。
これは困った。そんなんで大丈夫なのかっ???

第一関門ってなんとか展望台だったような。どこだっけ? 間に合うのっ??


そんな状態でもなんとか第1関門の芦ノ湖展望公園に着いた。
関門閉鎖の13:00まで1時間15分も残して♪(間に合わないかと思ってたので、驚愕!)
なのでまたちょっと休憩…。

その後も登ったり下ったり、山伏峠のレストハウスで飲物買ったり、道の駅で飲物買ったり…。あとから地図見てどこの自販機だったかわかるものの、その時は自分の位置がよくわからず。いつになったら湖畔の道にたどり着くんだろう? と思いながら先を急いでた。

こんな景色のいいところ、走って通り抜けるなんて、なんてくれいじ〜なレースなんだろ。今度は景色を楽しみながら歩きたいよなぁ〜。

だんだん疲れてきて、眠い。
家では疲れてくると電池が切れたようにパタッと倒れて(通路とかで(笑))寝てしまうのだが、こんなところで寝ているわけにはいかない。
眠気ざましにドリンク剤でも背負ってくればよかったか?
炭酸だからザックの中で揺すられたら、蓋を開けたとたんに噴出したりするんだろうか?
朦朧とした頭でわけのわかんないことを考えながら、足だけは前へ進ませる。


そうこうしているうちにやっと芦ノ湖湖畔へ。
石畳が先だったのかアスファルトが先だったのか記憶が定かではないが、

石畳は滑りやすくてついつい歩いてしまう。トボトボ歩いている横をみなさんバンバン走って抜いていかれる。情けないけど走っていく気力が…。
アスファルトは今まで土の上を走ってきたので、足裏にすごい違和感。いつも走っているのにアスファルトってこんなに硬かったっけ?(泣)

湖畔の道はとりあえずアスファルトじゃなくて助かる。

今回も、走れるところはできるだけ走ろうと思った。 でももう足がついてこない。 それでも歩くよりは少しでも…と努力してみる。


そうこうしているうちに第二関門の芦ノ湖キャンプ村が近づいてくる。
てっきり外側をぐるっと回って正面入口?の駐車場あたりが第二関門になっているのかと思っていたが、コースはキャンプ村の中を突っ切っているようだ。嬉しい♪

第二関門は管理棟の横。

関門を通過した時、時計を見たら16:22だったと思う。
17:00の閉鎖までまだ30分以上ある〜!(驚)


ちょっとだけ休憩。
この先間に合うのかわからないが、とにかく先へ行かなくちゃ。

ネイチャーゲームのリーダー養成講座を受けた時の会場がここ芦ノ湖キャンプ村だった。
ゆっくりしている場合ではないが、なんだか懐かしい。「私の木」はどれだっただろう?



関門から出る時にライト携行のチェックを受ける。
大会案内を見た時にはホントにライトいるのかなぁ?と半信半疑だったのだが…。

キャンプ場を抜け、ふらふらと神山方面へ。
関門は越えたけど、今からゴールできるのだろうか?

スタッフの誘導と前を行く人についてなんとかコース通り進んでいるようだ。
桃源台のにぎやかなあたりを抜け、神山への山道に入る。

いよいよこの登りを越えたら、ゴールできる?
っていうか、神山って普通に登って降りて何時間かかるんだろう?
あぁ、今ここに山地図があったら。。

事前に地図は見ていたはずなのだが、全然頭に入っていなかった。
実際、山地図の表示時間では登って降りて3時間半くらいのようだ。
山を下ってからゴールの彫刻の森までもう少し距離があるが、 それでも急げば時間内のゴール到達は不可能じゃなかったのかも。。



眠い。。
道端に座り込んでちょっとウトウトしてみたり…。

登りは嫌いではないが、足がいつもの勢いで上がらない。
試走もしていない地図もないではこの先の様子がどうなっているのかわからない。
なのに時間の余裕はない。

通り過ぎるランナーに「急がないとヤバイわよっ」と声かけられたが、萎え萎えな気持ちは下がりまくり…。


やっとこさっとこ神山山頂にたどり着く。


スタッフの人に「急げばギリギリ間に合うかも!!」と言われたが、 もう足がついてこない。
それでもなんとか下っているつもりだが、とんでもなく遅い。。

そのうち暗くなってきた。
まさか本当にライトのお世話になるとはなぁ。。

暗い中、ライトを頼りに山道を下るのは、明るい時に動くようには急げないのだと思い知る。(実はナイトラン初体験)


最後が暗くなる(早く通過できれば明るいケド)コースって 最後にやけくそ駆け込みダッシュができないから厳しいなぁ。


下りの暗闇の中で時計は20:00に。。あぁ、時間切れ…(泣)


20時を過ぎたら交通規制を解くので走ってゴールはできず、収容されてバスで強制送還されると競技説明の時に聞いていたが、まさか自分が護送車?に乗ることになるとは…。


とりあえず、山道を下らなければならないが、どこまで行ったら終わるのやら?
もう気持ちも投げやり。ここでうっかりケガでもしてはつまらないのでますますゆっくり慎重に下る。

下の方で声がする。あと少し?
すぐ下でバタンバタンと車のドアが閉まる音がする。もしかして護送車(笑)?

「待ってぇ〜」と叫ぶ気力もなく、早雲山駅にたどり着いたのは、確か20:15ちょいすぎ頃?
やはり今のは護送車の扉の音で、タッチの差で行ってしまったようだ。

「お疲れさま〜」とスタッフの人たちが暖かく迎えてくれるが、 他に待っているランナーは誰もいないので寂しい。

エイドの水だけは残しておいてくれたのが嬉しかった。

寂しく座っていると、 スタッフの人が持っていたチョコレートを分けてくれたり、バナナをくれたり。
おなかもすいてきたし、ゼリーにも飽きていたのでありがたい。


そのうち護送車が戻ってきた。
れ?
バスって聞いてたけど、これって荷物運ぶバンぢゃんっ(汗)
しかも、後部座席はずしてあるし…。


さっきの便が出た後、私の他に戻ってきたのは男性ランナー1名のみ。
しかもレースに参加した関係者の方のよう?

この便の搬送は2名のみで、女性ということもあって、助手席に座らせていただいた。
ラッキー♪ 後ろは角を曲がるたびにたいへんそうで申し訳ない。


彫刻の森美術館まで送ってもらったが、ゴール地点はすでに撤収モード一色。


預けた荷物は会場正面の中学校の体育館にあって、そこへ行けば着替えもできると聞き、トボトボと歩いていると、
すでに着替え終わって帰る途中のおじ様に「荷物は本部に移動している」と教えられ、 また会場に戻る。
すると、本部横のガラス張りの部屋に主を待つ荷物がポツンポツンと寂しく…。

荷物はあったけど、どこで着替えよう?
まさかこの格好で帰るわけにも…。と、トイレでタイツだけはズボンに履き替えて、 大急ぎで駅へ向かう。

21:11に乗らないと次の電車まで30分も待たなければならない。

ケータイで乗り継ぎ検索をすると、この時間では小田原で乗り継がなければならない。
もちろんすでに特急も急行も終わっている。ま、線もホームも同じだから 遠くから来ている人のことを思えば贅沢だが…。


そして、なんとか日付が変わらないうちに家に帰り着く。


電車の中も翌日も外反母趾の足がジンジン痛んだが、 最後の下りで駆け込みダッシュできなかったせいかソックスのおかげか、 いつもほど足先がボロボロになってはいないようだ。
今回は爪も取れずにすみそう…(笑)

今回、時間内ゴールとケガをしないことが目標だった。
ゴールはできなかったけど…。
3回くらい転んだけど、足首も膝も大きなダメージはなかった。
擦り傷や打ち身くらいならいいけれど、足首や膝を痛めたらあとでめんどーだ。
次の北丹沢に差し支えてしまう(汗)


それにしても…。
こんなに近くに住んでるくせに、なんでちゃんと試走しなかったんだろう。
知っている所じゃなくて、せめて神山には行っておくべきだった。。反省。


同じ頃に神山に登り始めた人の中にはゴールに間に合った人もいたのでは?
当日は もういいや とあきらめモードだったが、翌日になって、あと少しだったのに…と思うと悔しくなった。
足の故障もなかったし、手を伸ばせばゴールに届いたかもしれなかったのに、気持ちが負けてしまった。
…それも実力。。



今回の大会直前に環境団体からクレームがついたりで、第2回の開催は大丈夫なのだろうかとちょっと心配だが、ぜひ来年も開催されることを願います。

ゴールできた人もできなかった人もお疲れ様!!
大勢のスタッフのみなさんありがとう!!!


そして、来年はぜひリベンジを!!!!!



…って来年も続くのか。。ホントは走るの嫌いなのに。 ぼそっ。

2007.6.1


その後発表された大会HPのレポートによると、
「最終的に1200名が参加申込をしてくれた。当日の出走者数は1028名。第1チェックポイント通過者980名。第2チェックポイント通過者708名。最終フィニッシャーは699名で完走率は68%だった。」
…だそうで。。
リザルト見ると、私と同じ頃やちょっと遅れて第二関門通過していても、ちゃんと時間内にゴールしている人も何人かいる。

地図を見れば、あとちょっとだったのになぁ〜 と思い、
大会参加賞のノースの青いTシャツを手に取ればなんだかフクザツ気分になり…。


気持ちは先のことしか考えてないので、全然引きずってはいないのだけど、 来年リベンジして完走しないと、この「青いTシャツ」を気持ちよく着られないのかなぁ(汗)


2007.6.11

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