数年前、トレイルランの大会に出たくて、元々走るのは苦手なのに、走り始めた。
そうは言っても、完走のためには、やはりできるだけ日常的に走るしかない。
「走るの大っ嫌いだもん」と思いながらも、
雨の降っていない夜は走りに行かなければならない気がして正直苦痛だった。
もうほとんど義務で走ってる世界。
いよいよ走るのやめよう と思った時に今度は自転車に乗りたいと思った。
とりあえずクロスバイクでいいかなぁ〜? と思っていたら、
ほえるちゃんに「中途半端なもんは買わない方がいいですよ」と言われ、
マウンテンバイクっていうより…、…どちらかというとロードバイク?
どうして、山登り → 山走り → マウンテンバイク …といかなかったのだろう?(笑)
そんなわけで、
自分への「嫌いなのに今まで走ってきてお疲れさんプレゼント」としてロードなちゃりを
買うことにした。
初めて自転車屋から自宅にロードなちゃりを持ち帰った時、子供たちが口をそろえて
「おかーさん、今度は自転車レース?」と言ったものだ。。
ロードなちゃりを買おうとお店巡りをしている頃に、この本に出会った。
自転車屋さんに「自転車買って何するの?」と聞かれた時に、
「遠くへ行きたい」(まんまやん)と答えたように思う。
本に筆者がツール・ド・おきなわで本島一周ロングライドに初挑戦した時の話があり、
自転車の大会に出るなら最初はぜひ沖縄で走ってみたいと思った。
そんなわけで…。
11.6(金):ツール・ド・おきなわ 前日
いや、そのまた前日の木曜日。
自転車屋の店長さんのご厚意で、飛行機で運ぶためのしっかりクッションのキャスター付き輪行バッグをお借することになっていたのだが、受け取るのがなんと出発の前日になってしまった。
「実は、ひっぱり出したら部品がひとつなくてさぁ、今取り寄せてるから」とおっしゃる店長。
「えっ? 明日の朝、出るんですけどぉぉお〜!!!」とうろたえる私。
そう、タイヤを外して、フレームの後を固定する部品はあるのだが、前を固定する部品がなかった。
そのままではフロントのギアがが地面についてしまうので、結束バンドでうまく浮くように応急処置をしてもらった。
タイヤの外し方は以前教えてもらっていたのだが、後輪を自分で外したことがないので、
自転車屋さんの店先で何度もタイヤを外して組み立てて…の特訓。。
輪行バッグを開けてみたらチェーンがねじれていても、ちゃんと自分でタイヤを取りつけられるようにみっちり特訓してもらって、その日はコロコロ押しながら家に帰った。
さて前日。
羽田空港への高速バスを予約していたのだが…。
「あの〜、荷物大きいんですけど大丈夫ですかぁ〜??」
「次のバスは機材小さいからトランクそれだけでいっぱいになるし、乗る予定のお客さん多いから
ちょっと載せられないねぇ〜」 と。
げげっ いきなり乗車拒否られるっ!!?
なんか嫌な予感がしていたので、早めにバス乗り場に行ってよかったよ。
まだ時間あるし、電車で行くしかないか。。。
しかし自転車って大荷物。。
私鉄を乗り継ぎ乗り継ぎ乗り継ぎ乗り継ぎして羽田へ。

空港には自転車と思われる大荷物を持った人がちらほら。
自転車は大きいから特別に係員が荷物を開けて中をチェックする。
私の横でガッチリしたハードケースの自転車コンテナ?を開けて準備していたおじさま。
ん〜、あのくらいガッチリしてたら、輸送で壊れたりしないだろうなぁ すごいなぁ と
思っていたら、その横でゴルフバッグ開けてたおねぇちゃんに、自転車の上にゴルフバッグを
倒されてた。。。あうぅ、せっかくのハードケース意味なし。お気の毒っ。。
無事荷物を預けて沖縄へ。
途中、機内から雲の上にぽっかり首を出す富士山が見えた。

大会スケジュールを確認していて、ふとある一文が目にとまる。
「健康保険証(コピー可)を必ず携帯してください。」
やべぇっ 忘れたっ!!
最初に見た時、あとで用意しようと思ってたのに…。
あぁ、これで途中で転んでケガできなくなった。。
2009.11.11
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