気分はヘリパイロット?


1995年 ニュージーランド・クライストチャーチ


ヘリコプターが好きだ!

「いきなり何なんだ?」と思われるかも知れないが、とにかくヘリコプターが好き。
以前勤めていた会社にいる頃に、「もし会社を辞める事があって時間が出来たら、ヘリコプターの免許を取ろうか」と考えた事もある。
しかし、調べてみるといろいろ条件があり、視力でハネられそうだったので断念した(まあ、視力が大丈夫でも相当難しそうなので、無理だったろうが・・・)。

さて、実際仕事を辞めてオーストラリアにでも行ってみようと準備をしていた時に、「せっかくオーストラリアまで行くのだから、時間があったらニュージーランドにも行ってみるか。」と思い、参考までにニュージーランドのガイドブックを買って読んでいた。すると、クライストチャーチの観光スポットの中に「世界でここだけで出来る!ヘリコプターの体験操縦」という紹介を見つけた。
これは、ニュージーランドに行ったら、必ずやってみんといかんな・・・・・


1995年2月、私はクライストチャーチ郊外に向かって、レンタカーを転がしていた。目的地は「体験操縦」が出来るというヘリポート。1時間ほど前に市内のツーリストインフォメーションで予約を済ませた。インフォメーションの担当の女性は「これはエキサイティングでとっても楽しいわよ。」と、太鼓判を押してくれた。
料金は少々高めではあるが、この際良しとする。
目指すヘリポートに着くと、ヘリが2機あって気分が高まる。



奥の機体が体験操縦に使われる練習機


受付に赴くと、私のインストラクターとなるパイロットが迎えてくれた。
名前は・・・ジョンとかポールとかリンゴとか、特に特徴のない名前だったように記憶しているが・・・ジョンでいいや。
で、実際にヘリに乗り込む前に、ジョンから操縦方法の説明がある。
壁に掛かったボードに、レバーやペダルの絵が描かれている。
操縦に使う操作部は主に3種類のようで、まず手で操作するスティック、そして両足で踏む左右のペダル、最後に自動車で言うとサイドブレーキがある部分にあり、左手で操作するレバー。それらの絵を見ながらジョンから簡単な説明を受ける。
「スティック(操縦桿)はメインローターの角度を調節する。前に倒せばローターは前に傾くので、機体は前に進む。右に倒せばまっすぐ右に、左なら左に、手前に引くとバックする。
ペダルは、サブローターの回転を調節して、機体の向きを変える。右足を踏みこむと左旋回、左足を踏みこむと左旋回だ。
レバーは、メインローターの回転を調節する。引っ張り上げると回転が上がって上昇し、押し下げると回転が落ちて下降する(レバーのグリップの部分も回るようになっていて、回転の微調整をするようだが、ここでは説明されなかった)。
わかったか?よし、行こう。」
以上、簡単な説明終わり

。。。って、おいおい(汗)


ヘリポートに移動して、練習機らしい丸っこいタイプのヘリに案内される。
「乗ってみて。」と言われ、座席に座る。
操縦桿やスロットルレバーを握ってみて、両足をペダルの上に。
「踏み込んでみて。」と言われて踏み込んでみると・・・
おっやぁ〜?足が短くて最後まで踏み込めん(大汗)
それを見てジョンは
「ちょっと待ってて。」と言って、事務所の方へ戻って行った。
そして、すぐに厚さ10cm、30cm四方くらいの板切れを持って来ると、
「これを背中の後ろに入れて。」と言う。
言われた通りクッション替わりに(固いけど)板を入れると、ちょうど良い具合にペダルを最後まで踏み込む事が出来た。
ジョンも隣に乗り込んでエンジン始動!

さあ、いよいよ飛びます。。。



つづく