むらさきぐま日記2005.ユース編4


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1.夏期フェス8/28 2.サハラ・vs鳥栖9/19 3.高円宮杯準決・vs緑10/8 4.高円宮杯U-15県大会・10/15
5.練習試合・vs愛媛10/23 6.サハラ・vs桜10/30 7.サハラ・vs浦和12/11 8.サハラ・vs脚12/18

ユースの予定。

*9月4日より、
Jユースサハラカップ開始。


グループリーグ:
9月4日 ○7−1 鳥栖 (鳥栖北部、14:00)
 (得点者:平繁4、江本、木原、槙野)
9月19日 ○5−1 鳥栖 (吉田、14:00)
 (得点者:江本、木原、平繁、田中、篠原)
10月30日 ○2−1 C大阪 (南津守、14:00)
 (得点者:平繁2)
11月3日 ○2−1 C大阪(吉田、14:00)
 (得点者:横竹、平繁)
11月6日 ○3−0 大分(別府、12:00)
 (得点者:平繁2、福本)
11月20日 △1−1大分(吉田、14:00)
 (得点者:平繁)

決勝トーナメント:
12月11日 ○2−0浦和(吉田、13:00)
 (得点者:槙野、中野)
12月18日 △1−1(PK3−5)G大阪(長居第2、14:00)
 (得点者:木原)
*9月23日より、
高円宮杯全日本ユースサッカー選手権U-18


「死のグループ」F組。
23日 ○4−2 横浜F・マリノス(熊谷)
 (得点者:木原、平繁、江本2)
25日 ●0−3 ガンバ大阪(熊谷)
30日 ○3−0 那覇西(夢の島)
 (得点者:平繁2、中野)

決勝トーナメント。
10/2 ○2−1 大分トリニータ
 (得点者:保手濱、柏木)
10/6 ○1−0 鹿児島実
 (得点者:中野)
10/8 ●2−3 ヴェルディ
 (得点者:平繁、中野)
*大会3位の成績。

ユースのプレイヤーについてはこっち参照。


12月18日 長居第2競技場 晴
Jユースサハラカップ・準々決勝
VSガンバ大阪ユース

 新幹線が来ない。
 寒波襲来で広島県も前日から雪に覆われていた。それでも福山のほうはそれほど積もらず、車で福山駅までノーマルタイヤでも比較的ラクに来ることができたのだが、上り新幹線のダイヤは非常に乱れていた。乗るつもりだったレールスターは40分遅れらしく、本来後続になるのぞみのほうが先に到着するらしい。どうやら東京行きを優先運行しているようだ。
 9時30分を回り、ようやく先発のこだまがやってきた。それが出るとすぐにのぞみがやってきて、早いな、と思ったが、これは通過線路に入って止まった。まさかポイント切り替え間違えたのか、と思ったが、これは福山通過ののぞみだったようで、またすぐに出発した。そのまま行ったら先発のこだまのカマ掘ってしまうから、時間調整か。そしてようやく次発ののぞみがやってきた。座席はまだ空いていたので、腰を下ろして、寝る。昨日は忘年会だったので。
 福山を出るときにはもう快晴になっており、岡山も快晴。どうやら雪がひどいのは三原辺りから西までで、そこから東はもう晴天になっているらしい。雪の中なら吉田暮らしのサンフがちょっと有利なのにな、と思った。
 11時ちょっと前に新大阪駅着。長居第2での第一試合・神戸VS名古屋は後半から観るかな、と思い、マクドでてりやきマックバーガーセットを食べてから地下鉄へ。ここで後続のレールスターでやってきたユースご家族ご一行に会い、いっしょに長居へ。
 長居も快晴。ただ、風が強い。スタンドへ上がるとハーフタイム中で、スコアは1−1だった。神戸、今日も頑張っている。神戸、名古屋とも多くのサポーターが来ている。名古屋のほうはゴール裏のフェンス一面に選手名断幕がかかっており、気合入りまくり。神戸のほうも多くのサポーターが集まっている。
 12時になり、両チームの選手が出てきた。
11辻 9上谷
10八束
23中谷   7伊藤
6大森
20林 3柳川 4増田 2門
12土井
9久保
10新川 12福島 7上村
   
6吉田   5青山
15酒井 4森本 23三宅 2根津
22鈴木
 神戸が早いプレスからボールを奪い、ていねいにつないで名古屋ゴールに迫る展開。名古屋はやや受身に回り、カウンターからのミドルシュートを放っていく。神戸はボールを支配するものの、屈強な名古屋守備陣の前になかなかシュートにもっていけない。拮抗した展開が続く中、先に神戸が動いた。後半18分ころ、上谷、八束に代え16木下、17長瀬イン。切り札の木下、ここで投入。
 その木下、いきなりスルーパスに反応してシュート、GKキャッチ。今度は右サイド、伊藤がカットからドリブルで持ち上がり木下へパス、木下走り込んでシュートはGKキャッチ。さらに神戸がボールカット、右サイドへ。これも木下が受けてクロス、はDFクリア。もういっちょ右サイドへ展開、木下のキープからオーバーラップの右サイドバック門(かど)へ、門のクロスに中央辻が飛び込む!がその前でGK鈴木がキャッチ。
 2分そこらで木下を中心に立て続けにチャンスを作る神戸、さらに選手交代。中谷に代え18澤井投入。直後、左サイドバックの林がドリブルで果敢に切り込みPA侵入、DFに挟まれて倒れるが笛はない。名古屋の左スローイン、左サイドバックの酒井が受けてフィジカルを活かし強引に持ち込もうとするが、神戸のMF7伊藤がよく体を張ってボールを追い出し、ゴールキックにする。いいファイトだ。神戸のフィード、うまく落下点に入った木下がシュート!右に外れる。対する名古屋、MF7上村が鋭いドリブルで中央突破、フェイントをかけつつPA侵入するが、これも伊藤がストップしてクリア。伊藤、攻守に大車輪だ。双方とも7番の貢献が目立つ。
 後半29分名古屋の右FK、左へ展開してMF10新川織部が受けミドルシュート!鋭い一撃が枠を捉えたが、神戸GK土井が素晴らしい反応でセーブ!CKに。左CK、新川織部のCKがファーへこぼれる、ところフリーの酒井が受けてシュート!決定的だったが、左に外れた。
 神戸のフィード、これに木下が反応しDFと競り合う、こぼれがゴール正面にいくところへFW11辻が突っ込む、しかし名古屋DFも体を張って飛び込み、交錯!こぼれを名古屋クリアしキープ、しかし辻が立てないためにいったん試合を切る。辻、立ち上がった。
 名古屋の左FK、新川のキックがゴール前に曲がり落ちるところ一斉に競り合い、しかし合わずにゴールラインを割る。名古屋には長身選手が多く、セットプレイには迫力がある。
 後半36分、名古屋の選手交代。久保に代わって24花井イン。新川がセンターFWに回り、花井は新川のいた左サイドに入った。
 名古屋、左から上村のロングスロー!神戸クリアでまた名古屋スローイン、もう一回上村のロングスロー!これもクリア!それにしても「上村のロングスロー」は懐かしいフレーズ。このあたりから名古屋が押し上げて攻勢に転じてきた。神戸、やや疲れてきたか?
 後半41分、神戸のフィード、PA前競り合いになり、こぼれたところへ途中出場のMF17長瀬が突っ込み、トラップしPA突入するところで引っ掛けられて倒れFK!中央やや左、絶好の位置。長身DF柳川が慎重にボールをセットする。キック!壁の右を巻いてゴール右下スミ――GK鈴木飛びついてキャッチ!惜しい。さて今度は名古屋、GK鈴木が全員の上がりを待ってゆっくりと、ゆっくりと――っと、主審がホイッスルを吹いて右腕を上げた!GK持ちすぎたー!5秒ルール違反で名古屋PA内で神戸の間接FK!神戸、すばやくボールを拾ってリスタートするが、主審はやり直しを命ずる。終了間際最大のチャンス、名古屋は新川以外全員戻ってゴール前を固める、神戸は柳川、大森、林の三人がボール周囲でなにやら相談。この位置からのFKは近すぎてかえって入りにくいのだが、破れるか―――林がちょんと触って柳川シュート!しかし壁!名古屋、はじき返した。
 名古屋の反撃、花井、上村がパスをつないで神戸ゴールに迫る。福島?シュート!GKセーブ!右CK、キックにファー飛び込む!がヘッドは左に外れる。ロスタイム3分表示。
 名古屋右FK、遠目からゴール前に上げる、柳川クリア、これを花井が拾ってクロス、ゴール前、福島?受ける、しかしGK果敢に飛び出してパンチ!神戸クリア、しかし名古屋、右サイドに開いてクロス、名古屋の選手が一誠にゴール前に殺到する、しかしGK土井がまたも果敢に飛び出して密集の中へジャンプ、伸び上がって見事におさえるとそのままキャッチングして着地した。ナイスキーパー!そして土井フィード、神戸のカウンター、しかし名古屋DFもこれをはね返し、ここで試合終了のホイッスル。延長戦無しのPK戦へと入った。
 アウェイ側のゴールでPK戦。先攻は名古屋、MF6吉田がセットする。GK土井がゴール前に立つ。二人へのコール。「土井ちゃん」コールは面白い。吉田、助走からキック!
 ストップ!右を狙ったシュートを見事な読みと反応ではじき返した!名古屋×。
 神戸の一人目はプレイスキッカーのDF3柳川――
 ストップ!GK鈴木の動きを見て中央下を狙ったが、鈴木、左へ跳びながらも残した足でスーパーセーブ!神戸×。
 名古屋二人目は途中出場のMF24花井――
 ストップ!ゴール左下スミ、普通なら確実に決まるコースだが、GK土井、完璧な反応でこれをセーブ!凄い!名古屋××。
 神戸二人目は主将・増田。「キャプテン・キヨ!」コール。ここまで三人連続で止められているが――
 ゲット!ゴール右上スミにズバリと決めた!神戸先行、×○。
 名古屋三人目はMF12福島。二人連続で止められているだけに、絶対に決めたい――
 バー!!GKの逆は突いたが、わずかに浮いたボールはクロスバーの下面を叩いてワンバウンドすると、ゴールを超えていった。名古屋またも決められず、×××!
 神戸三人目はFW11辻。決めれば大いに有利になるが――
 ゲット!わずかにGKのタイミングを外して左上スミに蹴り込み、神戸×○○。
 名古屋四人目はDF2根津。外すと、その瞬間に決着がつく。絶対に決めなければならない。今日当たりまくっている土井、これも止めて勝負を決めてしまうか。しかし「土井ちゃん」コール、板尾の嫁ばりにバリエーションがあるな――
 ゲット!!GKの逆を突いて中央右にズドンと蹴り込み、名古屋×××○。希望を残した。
 神戸四人目はMF7伊藤。神戸はあと二人のうちどちらかが決めれば勝ち上がりが決まる。伊藤、慎重にボールをセットすると助走距離を取る――
 ゲット!!左下スミに蹴り込み神戸×○○○、PK戦3−1で準決勝進出決定!
 駆け回る伊藤に全員が飛びつき、折り重なって山になった。神戸、鹿島に続き名古屋もPK戦で破って勝ち上がり。厳しいプレッシングを軸にした堅い守備、ていねいにつなぐ速攻、かなりの好チーム。U−18日本代表MF青山を擁する名古屋相手に後半はペースを握り、堂々の戦いぶりだった。準決勝も奮戦してほしい。
 名古屋、神戸サポが撤収に入ったので、サンフのサイドになるアウェイ側に移動。
 関西サポに加え、広島や関東から来たサポも加えてそこそこの数。ガンバのほうは昨日の天皇杯で疲れたのか、あまり来ていないようだ。
 断幕設置。今年卒で新潟の一員となった藤井(大阪出身なので里帰り中)が応援に来ていた。ピッチに降りて挨拶すると、また上がってきてビデオカメラのところでカメラ係と雑談。藤井もリーグ戦終盤に出場し、今年ユース卒の選手は全員公式戦出場を果たしている。こいつは素敵だ。
 両チームの選手がアップを行う中、スターティングメンバー発表。
27中野
10平繁 11木原
13保手濱
7柏木 8福本
6遊佐 19横竹 3槙野 14中山
16金山
11星原 9岡本
8安田理 7安田晃
   
10横谷   6倉田
5下平 4伊藤 3植田 2森
16木下
リザーブ・・・
サンフ:GK1佐久間、DF4田中、24佐藤、MF5藤澤、12野田、23篠原
ガンバ:GK1三橋、DF12池田、15原、MF13池、14持留、18二戸、FW17登

 ガンバは、二列目の安田兄弟が脅威。それだけに、厳しい中盤のプレスで彼らへのパスの出所、横谷と倉田を抑えたいところ。試合は確実にロースコアゲーム。ガンバに勝つなら1−0。平繁・中野の個人技ならばガンバディフェンスを破って1点は取れる。しかし逆に点を取られたら、ガンバは高い個人技に加え組織のしっかりしたチームだけにかなり難しくなる。何とかゼロに押さえ、1点奪って勝利する、昨年の高円宮杯での1−0勝利(得点者:藤井)みたいなゲームができれば・・・と思っていた。
 両チームが引っ込み、そして整列して入場。サンフレッチェコール。ガンバサポはあまり来ていない?しかし強風の中ビッグフラッグを掲げる男塾なサポがいた。頻繁に風向きの変わる強風吹きすさぶ中、試合開始。
 ガンバ、右サイドでスローインを得る。森が入れ、安田晃大(安田兄弟の弟、1年)が受けて反転しクロス、これにニア飛び込んだ岡本がDFの前に出るや、ダイレクトで合わせた。ジャストミートではなく当たりそこね風に跳ね上がったが、これが絶妙のループシュートになってしまい、金山の上を越えたボールはそのままゴール左スミに吸い込まれた。前半2分、ガンバいきなり先制。
 不運ともいえるが、安田弟に簡単に上げさせてしまったのはミスだった。岡本のシュートも、まずはいち早くシュートポジションに飛び込み、難しいタイミングでも果敢に撃ったことで生まれたもの。見てくれはよくないがファインゴールだ。こういうところで抜け目なく決めるのがガンバ。重い1点をいきなり決められてしまった。
 サンフ反撃、右サイドでパスをつないでクロス、中野がキープして折り返したところへ保手濱飛び込んでシュート!右に外れる。ガンバ、安田理大(兄、3年)が中央をドリブル突破しワンツーからミドルシュート!上に外れる。福本が中盤カットからそのままドリブルで持ち上がりミドルシュート!はGKキャッチ。
 ガンバ、岡本のキープからパス、上がってきた倉田が受けてシュート!右に外れる。ガンバの右FK、安田兄のキックがファーに流れるところ岡本が拾ってクロス、槙野ヘッドでクリア、もう一度放り込むがクリア。これを拾った植田がミドルシュート、右に外れる。
 サンフ、左サイド柏木のクロスが流れるところ、右に回っていた平繁が受けてドリブルで突っ込み、PAに入ったところで倒されるが、笛なし。今度は右サイドワンツー、シュージが倒されてFK。平繁のキック、ニア中野が受けるが寄せたDFクリア。シュージが自陣でボールカットするとそのまま中央をドリブル突破、PAに迫るも中野と重なってしまいクリアされる。ガンバのリスタート、すばやく安田弟に出し、安田がそのまま切り込んでシュート、右に外れる。最初はガンバペースだったが、サンフが押し返して拮抗した展開になってきた。前半24分、左サイドでつなぎ、こぼれを遊佐がキープして左に開く平繁へ。平繁、ドリブルで持ち込んでクロス!誰かに合えば1点ものの美しい軌道だったが、わずかに木原の上。惜しい!
 ここらへんでガンバサポたちが到着したらしく、太鼓やコールが聞こえてきた。それならと、こちらも気兼ねなく「HIROSHIMA NIGHT」を歌い始める。
 遊佐がドリブル、中野のポストから福本、右に開いてシュージ→木原、木原切り込もうとするところへタックルを受け倒れる。立ち上がれず、いったん外へ出される。しかしなかなか立ち上がらない。まさか足をやってしまったか。その間、サンフはスローインからつないでCKをとる。右CK、平繁のキック!はガンバクリア。ここで木原が立ち上がり、復帰した。よかった。
 サンフ、バックラインからのフィードに木原が抜け出す、がオフサイド。ガンバのDFラインは高いので、積極的に狙っていきたい。ベンチでは木原の足の状態を考えてのことか、藤澤がアップを開始した。
 金山のゴールキック、これを安田弟がヘッドではね返し、そのボールがDFラインの裏に飛ぶところへ星原が素早く反応し抜け出す!まずい!ドリブルで突進する星原、しかしその背後から槙野が追いすがってチェック、コースを限定させ、星原のシュートは金山ががっちりキャッチ。槙野、素晴らしいカバーだった。
 平繁、ドリブルで中央突破!二人、三人とかわしてPA侵入、GK木下の眼前にまで迫るがDFが決死のクリアでCKに。左CK、今度はシュージが蹴る。何かやってくるか?助走からキkk――その時強風が吹いてセットしたボールがころころと転がっていってしまった。んなバカな。やはりこのCKではトリックプレイやるつもりだったのか、キッカーが平繁に交代する。平繁キック!DFクリア、もう一度CK。平繁キック!これもガンバがクリア。ガンバは長身選手が多いので、なかなか槙野に合わさせてくれない。
 柏木が中盤でカット、ドリブルで持ち上がって左に開く平繁へ、平繁受けるとマークについていたDF一人を苦もなくかわして切り込むとクロス!ゴール前にサンフの選手が殺到するが、GK木下がキャッチ!惜しい。さらに左サイドへ展開し遊佐がクロスを上げようとする、しかしDFが飛び込んでタックル、交錯してボールがこぼれ、ゴールラインを割ってゴールキックに。
 押されてきたガンバ、星原から安田兄へ展開、安田兄はマークに行ったシュージを切り返し一発で置き去りにするとクロス、ゴール前に絞っていた遊佐がトラップするところへ安田弟が突っ込んできて交錯!ガンバのファウル。遊佐が倒れ、立ち上がれない。主審が担架を要請する。モロにいっていたので心配したが、遊佐はすぐに立ち上がってピッチに復帰した。しかし安田兄、やはり一対一ではヤバい。
 倉田がオーバーラップで持ち上がり左へパス、安田兄が受けて突破を図るが、槙野がマークにいってクリア、CKに。U−18日本代表どうしの激しいバトル。ガンバの左CK、中央横谷がトラップ、しかしDFがクリア。そしてロスタイムへ。
 ロスタイムにガンバのフィード、岡本が落として安田兄がシュート!は上に外れ、ここで前半終了。
  立ち上がりにいきなり失点しそれからしばらくは攻め込まれたが、時間とともに押し返し、互角の状況に持ち込んだ。平繁や中野の個人技なら充分伊藤・植田の二人を破ることができる。彼らがPAに近いところでボールを持てるような状況を作れれば・・・保手濱がもうひとつ目立っていないので、なんとかここでキープできれば、得点の機会が訪れるだろう。
 高田GMがサポーターたちに挨拶に来られた。ビッグアーチで行われている高円宮杯、サンフジュニアユースVS桜U−15の試合結果をうかがってみたところ、積雪による雪かきで試合開始が大幅に遅れている関係で、まだわからないとのこと。こっちも勝ってほしい。
 選手が出てきた。後半開始から「アレアレ広島」でいくことにする。
 キックオフ。立ち上がりからサンフが押し込み、中盤でボールを持つ。そして右サイドへ展開、柏木が受けてシュージとパス交換、柏木がキープからタテにパスを出す、そしてシュージがそのままタテに切り込みセンタリング!ボールはファーサイド少し大きい、しかし中野がこれを追ってジャンプ一番ヘッドで折り返す、そのボールがゴール前に飛んでくるところへ木原が飛び込み、ダイレクトのカンフーキック!
ゴール!!
ボールは方向を変えてゴール右スミに飛び込み、後半2分、サンフ同点1−1!木原はベンチへ疾走、ピッチサイドへ飛び出してきた控え選手たちと抱き合った。いきなり追いついた!これはこのまま逆転いけるか。
 保手濱がキープし左に落としたところを中野がシュート!GKキャッチ。次いで左サイドで平繁がボールを受け、ドリブル突破!DFクリアしCKに。左CK、平繁のキックはDFクリア、そのこぼれを右サイドから木原がミドルシュート、はわずかに右外れる!惜しい!サンフが押してきた。
 ガンバ、安田兄が左サイドから突破を図る。しかしサンフ、三人が次々に群がって囲い込む!安田はそれでもしばらくの間はキープしていたが、最後は柏木がカットしてファウルをもらい、マイボールにした。サンフ反撃、保手濱が中央をドリブルで持ち上がってミドルシュート!は当たりそこねてGKキャッチ。保手濱、後半に入って存在感を出してきた。これは本当にいける。この時間帯、この勢いで逆転できれば。
 後半10分、サンフペース。ここでガンバの島田監督が横谷に向かい、中盤のバランスをとるようにと指示を出した。
 左CK、平繁のキックはGK木下キャッチ。ゴール前の競り合いで福本が倒れるが、立ち上がる。右サイドから柏木のスローイン、木原がつないでラストパスにゴール前飛び込んだ保手濱がトラップ!しかしGKがそのボールをキャッチした。
 ガンバのカウンター、中央を倉田がドリブルで持ち上がって右にはたき、岡本が受ける。岡本、キープして中をうかがうが、遊佐がマークにいって競り合い、ゴールキックにする。遊佐、今日も前半から左サイドを制圧している。ガンバまたもカウンター、素早くつないでゴール前飛び込んだ安田兄がトラップ、まずい!しかし周囲の選手がどっと群がってシュートコースを消し、クリア。このこぼれを拾ったガンバが波状攻撃を仕掛けるが、サンフはこれをはじき返す。そして反撃、左サイドを保手濱がドリブル突破、そこからパスをつないで右に展開しシュージがクロス!は中央合わず。しかしいい形だった。ガンバは徐々に持ち直し、中盤は支配できないもののカウンターに活路を見出そうとしていた。
 後半25分、左CKゲット。平繁のキックはニアでクリア、こぼれをつなぐ、しかしガンバクリア。
 そして選手交代、まず動いたのはガンバ。右サイドの安田弟に代え、MF13池イン。安田弟、今日は遊佐の前にアシスト以外何もできなかった。と、サンフのベンチでも野田が呼ばれた。ついに野田入るか。しかし・・・通常なら右サイドバックに入るのだが、今日に限ってはそれは難しい。彼に安田兄のマッチアップはちょっと無理だ。左に入るか、ボランチに入るか・・・
 中盤で福本がボールカットしそのままドリブル中央突破!植田が防ぎにいき、両者交錯して福本のファウル。えー、そうか?
 そして後半29分サンフ選手交代、保手濱に代わって野田イン。野田は左サイドバックに入り、遊佐がボランチ、柏木がトップ下にそれぞれ上がる。
 ガンバも後半31分、二人めの選手交代。星原に代わってMF14持留。安田兄がFWに上がった。お互いに勝負に出た。どちらの策が奏功するか・・・
 高田GMより、ビッグアーチではサンフジュニアユースが5−2で勝利し、準決勝・西が丘行きを決めたとのこと。よし!ユースも続いてくれ。
 左サイド野田のスルーパスに柏木が飛び出し、DFクリアしてCKに。左CK、平繁のキックは持留がクリア。これを野田がキープして平繁に戻し、平繁ドリブル勝負!はDFクリアしCKに。左CK、平繁キックはガンバクリア、柏木が拾ってドリブルで切り込むがDFがついてファウルをもらいガンバボールに。ガンバの反撃、FKを得ると持留のキックを岡本が落として倉田シュート!ヒヤリとしたが、上に外れる。
 サンフのカウンター、ガンバもしっかりはね返し、前線の安田兄へフィード!はオフサイド。ガンバ、続いて右サイドを池がドリブルで突破しクロス、こぼれをガンバがつなぐがサンフ守備陣も集中力高くクリア。ガンバ、右サイドからロングスロー!競り合いこぼれを持留が落とし、そこへ待ち構えていた安田兄がシュート!決定的場面だったが、DFがシュートブロック!ゴールを許さない。ガンバ左CK、持留キック!DFクリアで今度は右CK、持留キックにゴール前横谷がヘッド!上に外れる。後半40分、ガンバが最後の力を振り絞って前へ出てきた。中盤のミスパスを岡本がカット、そしてがら空きの中盤をそのままドリブルで駆け上がっていき、ミドルシュート!強烈な一撃がゴール右スミを襲い、GK金山もさわれない――しかしポスト直撃!ボールはそのままゴールラインを割った。危ね――――!しかしまだツキがある。
 左サイド、木原から中野へパス。開いてボールを受けた中野にDFがつく。一対一、クロス上げられるか?と中野、一気に斜めに切り込んだ。DFがすかさず密着するが、中野はそれを振り切って突破すると、ゴールライン際からマイナスのグラウンダー折り返し!ニアに誰か飛び込む、DFともつれるが合わない、GK木下飛び出す、しかし前の動きが気になったか飛び出しが甘く届かない、その手の先を抜けてファーへ転がるボールの行き先には――平繁!フリーで走り込んできた、撃て――――っ!!
 しかし平繁はファーサイドのポスト付近にいたDFが目に入ったのか、ダイレクトで撃たずに中央へ切り返した。それでも足元にボールがあればよかったのだが、わずかに彼の足下の支配領域から出たボールを、必死で食らいついたDFの足がPA外へとはじき出した。うわああああ!しかしサンフがそのこぼれを再びゴール前へと放り込む、平繁、これを受けてシュート!しかしDFに当たってゴールラインを割る、CK!ちょっ、平繁そこはダイレクトで―――!しかしまだチャンスは続いている、右CK、野田のキック!はDFクリアでもう一度CK、野田のキック!これもガンバがクリア!
 ロスタイム表示が出た。2分。
 ガンバのFK、長身選手がゴール前に並ぶ、持留のキック―――クリア!ガンバの右サイドスローイン、ロングスロー!はホイッスルが吹かれてファウルスロー、サンフの左サイドスローイン!急げ!左サイドでボールをつなぐ、平繁が受けてルックアップするとすぐにクロスを入れる!ファーに飛ぶ、回り込んできた柏木どうする、と、柏木ジャンプするや身を捻ってオーバーヘッドキック!ダイレクトで中央に折り返し、中央に猛然と飛び込んできた福本?シュージ?がダイレクトボレー!!はわずかに左に外れる!惜しいいいいいいい!凄まじい流れ、決まってれば伝説のゴールになっていただろうに・・・そして、試合終了のホイッスルが鳴った。この試合もPK戦突入。
 PK戦、先ほどと同じくアウェイ側、目の前のゴールで行われることになった。選手たちが円陣を組み、「絶対勝つぞ!」との槙野の叫びに気合の雄叫びで応える。
 先攻はガンバ。金山がゴール前に立つ。ガンバ一人目は背番号10、横谷。さっきの試合は先攻が止められまくっていたが、これもそうなるか・・・


 ゲット!右にきっちり突き刺してガンバ○。

 サンフ一人目はこれも10番、平繁。手でボールをもてあそぶとセット。彼は強心臓だから外すまいが、サンフは最近PK弱いから・・・決めてくれ!

 ゲット!GKの動きを見て中央右にズドンと蹴り込んだ。サンフ○。

 ガンバ二人目は先制点を挙げた9番、岡本。

 ゲット!GKの逆を突いて左に突き刺した。

 サンフ二人目は同点ゴールを決めた11番、木原。慎重にセットする。ズバリと決めろ――

 ストップ!右を狙ったシュートはGK木下の読みがピタリ!両手ではじき返した。サンフ○×!
 うなだれて引き返す木原に木原コール、そして「ドンマイ木原!」「金山頼む!」との激励の声が飛ぶ。

 ガンバ三人目は8番、ガンバで最も危険な男・安田理大。

 ―――ゲット!右スミを狙ったシュートに金山の読みはピタリだったが、ボールはその金山の手をはじいてそのままゴールに飛び込んだ。惜しいいいい!ガンバ○○○。

 サンフ三人目は7番、柏木。悪い流れを切ってほしい――

 ゲット!右下にズバリ。GK木下も方向は合っていたが、とどかず。柏木、オーケーだ!サンフ○×○。

 ガンバ四人目は3番、DF植田。

 ゲット!金山の逆を突いて右に決めた。ガンバ○○○○。

 サンフ四人目は、19番横竹。外せば、その瞬間ガンバの勝ち上がりが決定する。絶対に決めてくれ!

 ゲット!木下の逆を突いて右に沈めた。サンフ○×○○。あとは金山、何としても止めてくれ!

 ガンバ五人目は、DF4伊藤。これで怪我の平井をのぞく昇格組五人がPK戦総登場となった。

 ―――ゲット!!ガンバ○○○○○、PK戦5−3で準決勝進出決定!
 伊藤にチームメイトたちがどっと群がり、押し倒して積み重なり山になった。その後ろ、ゴール前に立ち尽くしてうなだれたままの金山。そこへ主将の槙野が歩いていき、自分の着ていたコートを脱ぐと金山の頭に被せ、肩を抱いて言葉をかけると、一緒にセンターサークルへと戻っていった。選手たちは皆泣いている。平繁も顔を手で覆っていた。後半終了間際のあの場面が悔やみきれないのか。
 両チームの選手が挨拶し、大きな拍手が起こる。ガンバの選手は喜んでいたが、その中から号泣している槙野と柏木のところに二人の選手(安田兄と伊藤?)が行き、肩を抱き、声をかけて激励していた。
 ガンバのベンチに挨拶を済ませて戻ってきた選手たちがスタンドに向けて挨拶。“Violet Passin”の合唱で迎え、力づける。素晴らしい試合だった。それだけに勝てなかったのはほんとうに悔しく、こっちも泣きそうになったがそれはこらえ、心と力を尽くして戦った若き戦士たちを声の限り讃えた。一年間お疲れさま。立ち上げのころは確かに過去二年のチームの立ち上げ時に比べると弱かったけど、七人の三年生を中心に努力を重ねて最後まで成長を続け、9月の高円宮杯では0−3と完敗したガンバ相手にも互角以上の試合を演じるまでになった。今年の三年生は、先輩たちの二年連続二冠という偉業を目の当たりにしてチームを引き継いで物凄いプレッシャーを感じていたに違いないけど、その中で本当に頑張った。今年はノンタイトルだったけど、その努力は先輩たちに決して劣るものではないと思う。高円宮杯3位というのも立派な成績だ。個人的には、福本くんがここまで伸びたのが嬉しい。
 選手たちが控室に姿を消すと、断幕等撤収。そして外に出て、選手ご家族やサポ一同と出待ち。一同、バスに戻る選手たちに口々にねぎらいの言葉をかけていた。今日来ているOBは藤井くんだけかと思っていたが、関西大の大屋くんに桃山学院大の田中祐樹くんも来ていた。大屋くんはインカレ頑張れ。
 そして帰る。来年はいつ練習試合をするかな?しかし23〜25日、何しよう。

 来年の目標は、「ガンバを倒す」。これまでもガンバを破ってタイトルを取ってきたし、ガンバを破ればタイトルはあとから付随してくる。クラセンで雪辱だ。

12月11日 吉田サッカー公園 曇時々雨
Jユースサハラカップ・決勝トーナメント2回戦
VS浦和レッドダイヤモンズユース

 前日の天皇杯ではトップチームがホームともいえる広スタで無様に敗れ、高校生よりも早く冬休みに入ってしまった。イカンねえ最近の大人は。たるんどるよ。
 イライラしながらまた風呂に入らずにグーと寝てしまい、起きたら6時ちょい前。シャワー浴びて一息つき、新聞読んでPCでニュースとかざーっと見て、それからスーパーヒーロータイムとか見て、それから何やかやで朝飯食べて、11時過ぎに家を出る。充分に間に合う時間のはずだったが、途中から前を時速30キロとか20キロとかで走り、しかも追い越し禁止車線にもかかわらず道を譲りもしないとんでもない車がいて(流れの読めない大人は最悪だ)、吉田サッカー公園に着いたのは13時、試合開始直後だった。
27中野
10平繁 11木原
13保手濱
7柏木 8福本
6遊佐 19横竹 3槙野 14中山
16金山
12蛯原 9鈴木
17矢部 13田中
 
18三森   6高垣
7高橋 3金子 8丸山 2一ノ瀬
1山田
リザーブ・・・
サンフ:GK1佐久間、DF4田中、24佐藤、MF12野田、5藤澤、23篠原、FW25内田
浦和:GK22大谷、DF5小林、4川原、MF10広瀬、15池西、FW11村松、19林
 今週の初め、寒波襲来で広島県にも雪が降り、県北の安芸高田市吉田町は豪快に積雪。吉田サッカー公園は一面真っ白で練習ができず、さらに試合会場もどうか、というところだったが、9日にゴリさん、沢田さんほかスタッフに安芸高田市の有志の方々が加わって、朝から夕方まで試合会場となる天然芝グラウンドの半分を雪掻き。その努力に天も感じ入ったか天気も好転してきて、無事にこの日の開催にこぎつけた。しかしそれでも相当寒い。自分は四枚着の上にコートを羽織り、B6マフラーを巻いたフル装備で臨んだ。
 立ち上がりは双方動き回って主導権の取り合い。柏木がダイレクトで右にはたき、駆け上がってきたシュージが受けてクロス。これに中央中野がヘッドで合わせたが、惜しくもゴール上のネットに落ちた。今度は左サイドから平繁がドリブルで突っかける。一気にサイドを切り裂いてゴールライン際まで達するとグラウンダーの折り返し、飛び込んできた保手濱シュート!決定的だったが、GK山田がファインセーブではじき出した。しかしCK。右CK、シュージがセットする。キック!鋭いボールがファーに抜けるところ、フリーで待ち構えていた槙野が胸トラップで落として右足一閃!
ゴール!!
槙野はサポーターたちの陣取るゴール裏に走っていってガッツポーズ!前半9分、サンフが幸先よく先制した。今のCK、槙野がドフリーだったのにはちょっとした仕掛けがあったんだけど、次ガンバ戦とかあるし、一応それは企業秘密ということにさせていただく。実戦で見てちょ。
 サンフのリスタート時にそれをちょっと妨害した遅延行為で浦和にイエロー。浦和は、Jユース杯には例年1・2年生による新チームで臨む。昨年もそうだったが、浦和ユースは新チームにもかかわらずいいチームをつくってくる。現役時代はFKの名手として鳴らした広瀬監督、いい仕事。サンフが両サイドから勢いに乗って攻めるが、浦和もよく走り回って守り、シュートを撃たせない。と、木原のバックパスをFW12蛯原がカットしてそのまま突破!まずい!しかしそこへ横合いから槙野がぶつかってきて体を入れ、ゴールキックにする。いいカバーだ!
 福本が中盤から果敢にドリブル突破、しかし止められてカウンターを食らう。左サイドへ展開し、再び蝦原がドリブル突破するも、これも槙野がカバーしてゴールライン際競り合い、ボールはラインを割ってゴールキックになる。蛯原はかつてアビスパ福岡U−15のエースだった選手。さらに浦和が中盤でボールカット、ここから中央ダイレクトパスをつないで右に出し、飛び込んできたMF13田中が受けてシュート!わずか右に外れる。危ない。
 右サイドからシュージがフィード、中野がジャンプし前方へ身をひねりつつうまく胸トラップ、そのまま前を向き突破するところ倒されてFKゲット。いいトラップだ。右FK、平繁と柏木が立つ。平繁のキック!ゴール前に上げようとしたが、力んだか大きすぎて逆サイドへ抜けてしまった。またも中盤からのフィード、浦和DFがヘッドでクリアしようとするも後ろに上げてしまい、そこへ走り込んだ保手濱がダイレクトのアウトサイドで合わせる!が、ジャストミートせずGKキャッチ。左スローイン、パスをつないで木原がクロスを上げるが中央合わず。槙野が前へ飛び出してボールカット、その勢いのままドリブルで中央突破し右へはたく、ボールを受けた平繁が一対一勝負!はDFが何とかクリアしスローインに。右スロー、中野が受けてキープし平繁に落とす。受けた平繁は一対一、もちろん勝負でスパッと抜き、ゴールライン際からシュート性センタリング!中央木原がダイレクトボレーにいったが、ボールに勢いがありすぎて方向は変わらず、その足をはじいてそのまま逆サイドに流れていった。
 右サイドで中野がファウルをもらう。また平繁が蹴るようだ。ゴール前にクロス!しかしこれも大きすぎた。30分経過。
 浦和、右サイドキープからのクロスにFW9鈴木竜基が飛び出す、がオフサイド。サンフ、木原から右サイドを駆け上がる平繁へフィード、DFクリアしこれをつないでカウンターに入ろうとするが、その背後から襲いかかった福本がすれ違いざま一発でボールを奪取した。イイ!
 浦和、早くも選手交代。MF6高垣に代え、MF10広瀬イン。新生浦和ユースの切り札を投入してきた。
 サンフ、カウンターから浦和ゴール前に殺到、PA外でのルーズボールを福本が体を張ってキープするところファウルもらってFK。中央左やや遠め。平繁がボールを拾いに行き、セットする。通常はもっと近いところで狙うのだが、自分で狙うのか?柏木も立つ。そして柏木が助走、柏木か、いやスルー、平繁走る、くるか、いや右に出してそこへ槙野走り込みロングシュート!はミスキックで壁の中へ。浦和反撃、DF7高橋が中盤中央から左に持ち出しつつスルーパス!左から蝦原が抜け出し独走するが、オフサイドフラッグが上がった。
 浦和が中盤で的確にボールをつなぎ、盛り返してきた。サンフはFWにボールが入らなくなり、中盤からの仕掛けのところでボールを失いカウンターを食らう場面が増えてくる。森山監督から、相手の裏を突いていくようにと指示が出た。左スローイン、遊佐が入れて木原が落とし、遊佐が受けるとドリブルで中央切り込んでシュート!GKキャッチ。遊佐、今日は積極的なドリブル突破が気持ちいい。続いて左サイドから平繁がドリブル突破、一人、二人と相手をかわして切り込みシュート!はジャストミートせずGKキャッチ。
 44分、浦和は交代出場の広瀬が巧みなキープから周囲の選手たちとダイレクトパス交換、スルーパスにFWが抜け出そうとするがシュージがカバーしてゴールキックにした。守備陣、集中している。
 ロスタイム1分はすぐに終わり、前半終了。
 この日のサッカー公園にはU−18日本代表コーチのポイチさんや織田部長、小野監督に牧内サテライト監督と、主な首脳陣勢揃い。選手たちも気合入ってるか。控室に戻る選手たちに観衆から激励の言葉がかけられる。後半も頼む。
 最初はいいペースを掴んでいたが、徐々にミスを増やして浦和に付け入らせてしまった。ただ、守備陣が集中しているので破綻はしていない。槙野、横竹も完璧な守備を披露。横竹はもう落ち着きまくったプレイぶりで、フィジカルでボールを奪ったり、前線からチェックに来る相手FWを逆にボディフェイントで体勢崩させたり、通常は大きく蹴ってしまうところでもしっかりキープしてつないでいく。いやー、何ていいセンターバック。これが1年生だって信じられない。これは将来素晴らしいセンターバックに育つね・・・・・・・って、それでいいのか、ちょっと悩むが。もう横竹、ユーティリティーにもほどがあるっちゅーねん。両サイドバックも積極的に上がっていて、いい。
 柏木は無茶苦茶なキープ力を発揮し、さばきも的確。福本は中盤で相手を潰しまくり、またキープして持ち上がる。ホテはちょっと地味だが、よくつないで前線にも飛び出している。もうちょっと絡んでほしい。中野はテクニックを存分に披露。トラップ上手すぎ。木原はよく動き回りボールを引き出し、キープして運んでいる。平繁は無理やりにでも前を向いてドリブル勝負。周囲に相手が三人いようが強引に前を向いて勝負。わかりやすくて、いい。フィードボールを平繁が追いかけていった際、先に落下点に入ったDFが、トラップする間に平繁に詰められてチャージされることを嫌がったのか、そのままタッチラインに逃げてしまうシーンがあったのが面白かった。
 前半はそれらがもうちょっと有機的に連鎖しなかったが、ハーフタイムのゴリさん魔法の檄で改善されるはずだ。
 審判団がピッチに戻ってきて笛を吹く。浦和の選手が出てきた。しかしサンフの選手、なかなか出てこない。主審が笛を吹き、声を上げて促す。サンフのスタッフの人が呼びに行った。ドアを開けてその旨伝えたがもうちょっと間があり、それから控室から選手達の喚声と掛け声が聞こえ、ようやく選手たちが出てきた。2分くらい遅れた?
 さらに寒くなってきた。選手交代はなし。後半、キックオフ。
 サンフが立ち上がりから怒涛の勢いで押し上げてくる。長いボールも多用し、浦和4バックの裏をガンガン狙ってきた。こぼれを拾って福本→左の平繁へ、平繁持ち込んでシュート性のクロス(ていうかファーを巻いて狙ったシュート?)、これにゴール前飛び込んだ柏木が合わせる!が、わずか左に外れた。惜しい!
 浦和、FW12蛯原に代えてFW19林。
 浦和がボールカットから右サイドのスペースに出し、FW鈴木が受けてドリブルで切り込みシュート、右に外れる。サンフ、柏木のフィードを中野がポストで落としたところへタックルを受け倒れる。ファウルでサンフのFK。中野はしばらく倒れていたが、立ち上がった。さてFK、中央左やや遠め。平繁と柏木が立つ。どっち――柏木キック!DFヘッドでクリア、落ちてくるところを木原がゴール正面PA外でトラップし体を寝かせながらボレーシュート!抑えのきいたシュートだったが、惜しくもGK正面。さらに左サイドから攻め込み、クロスをDFクリアしたこぼれの落ち際をシュージが無理やりダイレクトシュート!はやっぱり無理やりで、ボールはあさっての方向、右タッチラインへ。
 浦和、中盤で攻撃の舵を取る広瀬から右に展開、右サイドバックの一ノ瀬が切り込んでクロス、金山パンチしようとするがかぶってしまいボールは逆サイドへ、浦和拾ってつなぐがサンフ守備陣が人数をかけて守り、シュートにまで持ち込ませず。浦和、今度は左サイドバックの高橋のクロス、ファーでFW19林がヘッドで競りボールがゴール前に落ちるが、金山が飛び出してキャッチ。浦和の攻撃が増えてきたが、サンフも平繁、木原が積極的に仕掛けている。
 そして後半20分、サンフ選手交代。保手濱に代えて野田イン、右サイドバックに入ってシュージが左に回り、遊佐がボランチ、柏木がトップ下に上がる。浦和もほどなくMF17矢部に代えてFW11村松イン。互いに勝負に出た。
 左サイドバックに回ったシュージが高い位置でキープ、競り合いの中内側へこぼれたボールを柏木が拾い折り返す、中野がPA内トラップしてキープしようとするがDF寄せてカット。またも攻め込み、左スローイン。素早く入れて平繁が受ける。タッチライン近くでうまく一対一になった。勝負!スパッとかわしてゴールライン際から中央へ持ち込み鋭い折り返し、これにゴール正面飛び込んだ中野が合わせる!
ゲット!!
GKの上を破ってゴール中央上に突き刺し、後半24分サンフ追加点2−0!
 勢いに乗ったサンフ、すぐに左サイドでFKを得る。タッチライン際から平繁がゴール前に上げ、ファー中野が合わせようとするがその前でDFがクリア、右CKに。平繁のキックに中央槙野のヘッド!上に外れる。
 森山監督から「次の1点!」と檄が飛ぶ。
 左サイドで平繁が受けて一対一、ドリブルで抜き去ってゴールライン際切り込みシュート!はGKセーブ!惜しい。今度は左サイドから右へ展開し、中野がキープから右に落として野田がアーリークロス!これがゴール前に一人飛び込んだ平繁にピンポイント、平繁ヘッド!は惜しくも左に外れる。しかし野田のクロス精度はやはり素晴らしい。
 後半30分を回る。ここで雨が降ってきた。
 自陣左サイドでボールカットした遊佐がそのまま中央をドリブル突破、センターサークルを越えたところで背後からタックルを受けて倒れファウル、浦和にイエロー。リスタートを左に出し、平繁→中野→福本→中野とつないでキープ、落としてシュージが受け、キープするところを倒されFK。この時、倒されたシュージが必死で踏ん張りながらこぼれたボールを拾い上げて振り返りセットしたものの、体勢を立て直すことが出来ずに前のめりに倒れてそのままごろごろと転がって行ったのに場内爆笑。このFK、平繁が直接狙う!射出コースはよかったが、カーブがかからずに右上に外れた。
 浦和のフィード、これを槙野がヘッドではね返し、柏木が受ける。と反転しざまスルーパス!右サイド木原が飛び出す。木原が快速を飛ばしてゴールに迫るが、これはDF3金子が対応してクリアした。
 平繁が、左サイド限定ながらしっかりボールを追って守備している。オラァ!とばかりに足から体を割り込ませてボールカットかつ相手をぶっ飛ばすという荒っぽい守備も。一回目はノーホイッスルだったが、二度目はだめだった。
 右サイドのキープ、木原→野田とつないで野田が一対一からタテに抜けてグラウンダーの折り返し、ニア柏木が受けて中央にふわりと上げるがわずかに中野に合わず。今度は金山のフィードを木原が追い、ワンバウンドしたボールに追いつくとDFと競りつつシュート!左に外れる。
 遊佐・福本・柏木の三人が中盤制圧。FWと絡んでボールを支配下に置く。中央から左に展開、木原が受けて一対一勝負、DFクリアしてCK。左CK、シュージのキック!ファーに飛び、木原がそこへ後方から走り込むが、ボールの精度がなくそのまま一直線にタッチラインを割った。柏木のスルーパス、平繁が飛び出すがGKキャッチ。対する浦和、久しぶりに波状攻撃をかけ、DFがクリアしたところ、オーバーラップのDF8丸山がロングシュート!左に外れる。
 後半43分、サンフ選手交代。平繁・中野に代え、藤澤・篠原イン。
 右サイドで野田がキープしタテに切り込んでクロス、DFのクリアを柏木がトラップしボレーシュート!上に外れる。ここでロスタイム2分表示。
 サンフのファウルで浦和FK、浦和の選手が急いでボールを拾いに行くところ、横竹がそれを妨害するような動きをしたため遅延行為でイエロー。こんなところでもったいないカードはなしにしなければ。浦和は最後の攻勢に出、右サイドからつないで折り返したところ広瀬が中央で受けてシュート!DFに当たって左に外れる。左CK、槙野がクリア!そしてサンフがボールをキープして攻める中、試合終了のホイッスルが鳴った。
 寒さの中、新チームの浦和に対しほとんど決定機を与えず、まずは貫録勝ち。この寒い中でもかなり来ていた観衆に対し、選手たちやスタッフが挨拶。試合が終わるころには雨はもう止んでいたが、いっそう寒くなってきた。このままじゃ来週も雪続きじゃないか。ガンバ戦前なのに、大丈夫か・・・?今日はやや集中力が欠けたプレイが散見され、ガンバ相手では致命的な場面も少しあったので、次はいっそう集中力を高めて臨んでほしいところ。ただ、選手個人は皆「らしい」プレイを連発しており、それについてはあまり心配要らないか、と思った。
 ゴリさんと、たぶん浦和の堀コーチがしばらく談笑してから別れていた。お二人は湘南ベルマーレで同僚だったので、いろいろと積もる話もあるだろうか。
 はるばる関東や北陸から吉田までユースを観に来られたサポの方々と話したりしてから、帰る。来週は長居第2。

10月30日 南津守さくら公園 晴
Jユースサハラカップ・グループリーグ
VSセレッソ大阪U−18

 前日はトップチームがヤマハで磐田を撃破して復活の兆しを見せ、気分のいい朝。空もスッキリ晴れてるし。
 金曜、土曜と家のほうその他で用事があったのでヤマハには行けず(BS1でも観れなかった。夜の速報Jは見たけど。みっつともベネなゴールだった)、日曜日は空いたので南津守へ行くことに。squallさんほか広島から行かれる方々の車に拾っていただくことになった。
 9時過ぎに福山駅に出る。ちょっと予定より遅れるとのことだったので、到着は9時半を回るころか・・・と喫茶店でモーニングセットとか頼んで一息ついていると、10分ごろに「福山西ICを降りた」とのメール。急いで食べ、20分頃から外へ出て、あらかじめメールで打ち合わせしておいた南口の送り迎えエリアに出て待つ。すると、「北口に着いた」とのメール。2号線から北口に出るとはまた難しいことを、と急いで構内を突っ切り北口のロータリーへ走っていきつつ電話したら、「南のほうへ抜けた」とのことで、また南口のほうへ。で、ようやく車に乗り込むことに。カーナビで「JR山陽本線福山駅」と設定したら北口へのルートを選択したとのこと。
 福山東で山陽道に乗り直し、一路大阪へ。しかしカーナビに南津守さくら公園の電話番号を設定しておいたら、着いた先は此花区。カーナビも、わからんのならわからんと言え。どうも大阪駅から近すぎると思ったが・・・西成区1−2の住所設定をしリスタート、かくて13時20分ごろ無事にミナツモ着。

 自分は昼食の持ち合わせがなかったので、セレッソカフェで食べる。カレーなら早かろうと思って注文したら、えらく時間がかかった。レトルトカレーを暖めてたのか。その間、室内のTVでは先週のサンフVS桜の録画が流れており、
「孟徳!なぜ俺がこんなものを見なきゃならん!」
というところ。幸い前半のサンフリード中の場面しか見なかった。
 スタンドではすでにメンバー表が配布されていた。
17江本
10平繁 13保手濱
7柏木
8福本 6遊佐
14中山 19横竹 3槙野 12野田
1佐久間
10柿谷 11中山
14玉中 9森江
 
8篠原   4泉川
2福井 3宇佐美 5岡村 6市川
21堀之内
リザーブ・・・
サンフ:DF4田中、24佐藤、MF5藤澤、23篠原、FW9古本、11木原
桜:GK22本間、DF17太田、20植田、MF7井戸、16宮山、FW13河崎、26赤堀

 GKキャンプに金山くんと兼田くんが行っており、GKは佐久間くんただひとり。控えGKはいない。そしてチーム事情によりストライカーキャンプを辞退したはずの中野くんはメンバーにも入っていなかった。何のために辞退したんだ。南津守にはメンバー以外にはゴリさんにマッサーの竹田さん、そして寮長さんくらいしか来られておらず(バスはゴリさんが運転してきたらしい)、沢田コーチの姿がないので、Bチームの試合もしくは練習のほうに行ってるのだろうか。それとも体調を崩したか。
 スタンドの一番奥にセレッソサポたちが集まり、断幕を広げている。試合前にはコールなども。長居では現在3位のトップチームが2位の鹿島と対戦するというのに、こんなとこにいていいのか。これが決勝トーナメントならまだしも(それでも信じられないが)、グループリーグで。あらかじめ打ち合わせして派遣された分遣隊か?マリノ分艦隊みたいな。
 U−18日本代表韓国遠征では二日連続で90分間プレイしてお疲れの槙野くん、スタメンに名を連ねる。野田くんが右サイドバックに入り、遊佐くんがボランチに。ペチコートのごとき防御網を敷けそうだ。
 選手入場し、コイントス。と、両チームがエンドを変え、サンフのキックオフからとなった。セレッソ、前半は太陽を正面に戦うようだ。後半は日が落ちてきて見にくくなるからか。
 キックオフ、いきなり槙野がロングシュート!GKキャッチ。平繁から左に開く江本へパス、江本が折り返すところファウルを受けFK。PA左から福本がゴール前へ、GKパンチ!こぼれを柏木がキープ、右サイドスローインを取る。福本のロングスロー!にニア競り合うがこぼれをGKキャッチ。セレッソはまずフィードボールで11番の中山を走らせるが、二度オフサイドにかかる。槙野の自陣からのFK、大きく左に展開してシュージが受け、ダイレクトパスをつないで平繁がニアへクロス、そこへ柏木が飛び込む、がオフサイド。セレッソ反撃、素早くパスをつなぎ左サイドフリーの選手に展開、しかしそこへ遊佐が追いすがってきてスライディングタックル一閃!見事にボールを奪い取ってクリアした。斜め後ろからピンポイントでボールを捉える、ちょっと伊藤哲也を思い出させる素晴らしいタックル。中盤で平繁が競り合い、ファウルをもらう。それに異議を唱えたセレッソ4番泉川にイエロー。
 セレッソは、FW11中山が前線で活発に動き回ってボールを引き出し、ボールを受ければ素早い身のこなしで突破を図る。また、守備時にもしっかりとボールを追う。いいプレイヤー。自分の知る限り、中山という姓のフットボーラーはみな運動量豊富。U−15日本代表で、1年生ながら10番をつける柿谷曜一朗は前線の左サイドに構えるが、あまり動き回らないので槙野と野田でしっかりと見ていればそれほどの脅威はない。
 サンフ、左へ展開。セレッソが思い切りクリアするが、ボールは高いネットを越え、道路ではずんでマンションのほうへと転がっていった。あちゃー。福本が左サイドで粘り、CKをとる。福本はそのままゴール前に行き、野田がコーナーへ向かった。野田のキック!はファーを狙うが、GK堀之内がキャッチ。堀之内のフィード、中盤競り合いのこぼれ球をセレッソが右サイドへ出し、フリーで走り込んだMF9森江がクロス!はミスキックで、佐久間がキャッチした。
 セレッソ左サイドで柿谷がボールを持つ、野田がついて一対一、柿谷が抜けようとするところ野田がうまくタックルしてカット、しかしセレッソMF14玉中がその外側で拾ってセンタリング!はニアで佐久間ががっちりとキャッチ。ここからボールをつないで左サイドへと展開、平繁が受けて一対一、フェイントから切り返して保手濱へ折り返し、保手濱はキープから後方へ落とすが、そこからシュートに持ち込めず。中央槙野がドリブルで持ち上がり横竹→シュージと左へ展開、シュージのクロスに柏木が飛び込みGKとクロスプレイになりながら合わせるが、左に外れる。セレッソ、右サイドで中山がこぼれ球をカットするとドリブルで切り込みシュート!は左に外れる。流れるところを柿谷が拾い、戻してMF8篠原が受けPA内に切り込む、しかし横竹が体を寄せてボールを奪い取り、クリア。
 20分を回る。サンフのクリアを柿谷が拾って左へスルーパス、しかし左サイドバックの福井には合わない。江本が左サイドを破って突破しクロスは中央合わず、クリアをつないでセレッソ反撃、左サイド柿谷→篠原→玉中とつなぎ玉中が切り返してパス、しかし野田がカットしてそのままロングフィード、タテに飛んでいくボールめがけ江本が走り込むが、彼をマークしていたDFがカット。
 左サイドでスローインを得、シュージが入れて柏木が落とし、江本シュート!GKキャッチ。
 時間とともにセレッソもボールを回すようになったが、サンフはしっかりした守備ではねかえす。セレッソの中山が激しく動き回って裏を取ろうとするが、横竹がいいカバーリングを見せて突破を許さない。かなり堂に入ってきた。セレッソも、FW中山からしっかりとプレスをかけ、中盤にスペースを与えない。ボールサイドに両チームの選手が集まるために逆サイドはかなり空いているのだが、サンフは細かくつないでしまいセレッソの守備網に引っかかってしまう。選手の動きもだんだんダイナミックさを失い、ボールを持っても全員突っ立ったまま動かない、という場面も出てくるようになった。
 セレッソ、右サイドからパスをつないで左サイドへ展開、柿谷がオーバーラップしてくる左SB福井に出し福井のクロス、は野田がブロックし桜スローインに。スローインを柿谷が受けるが、サンフがクリア。セレッソ、右サイドで中山が粘ってファウルをもらい、FKゲット。PAの右角すぐ外という危険な位置。壁三枚。セレッソ、玉中の左足キック!――は誰にも合わず、ファーのゴールラインを割った。
 35分を回る。中盤こぼれを柏木が遊佐へパス、遊佐は果敢にドリブルで中央突破し左に抜け出してPAに突入、するところ後方から倒され、ホイッスル。主審はPAのすぐ外のポイントを指示、FKの判定。
「中でしょ!」
思わず遊佐が叫ぶが、自分が見た感じ、外だった。遊佐を倒したセレッソの選手にイエロー。
 さてFK、PAすぐ外中央左。平繁と柏木が立つ。位置的には平繁の右足だが――平繁!壁の上からニアに巻き落とそうとしたがジャンプした壁に当たり、ゴールラインを割る。越えれば決まっていただろうが、惜しい。左CK、平繁がセットする。平繁がキック?何かやるのか、と思ったらショートコーナー、柏木が受けて戻そうとした・・・が、DFが素早く寄せてクリア。息が合わず。
 スコアレスのまま前半終了が近づく。サンフ右サイドでの競り合い、サンフがつないで野田に戻す。野田トラップ、しかしミスって大きく足元から離してしまった。ころころとボールは転がり、柿谷のもとへ。柿谷はそれを拾うとドリブル開始、マークが遅れるところを一気に持ち込むと、PA外から右足一閃、ゴール左上スミにビシッと突き刺してゴール!前半44分、セレッソが先制した。柿谷はここまでほぼ消えていたが、一瞬の隙を見逃さなかった。豊田国際で見たときもそうだったが、こいつにスペース与えたらアカン。
 ロスタイム、サンフ自陣左サイドでシュージと桜9番森江が競り合い、森江のファウル。しかし森江のほうが痛んでしまい、しばらく中断。森江は外へ運び出される。そしてサンフがFKを大きく蹴り出したところで前半終了。森江は立ち上がり、戻っていった。
 主導権はサンフにあるのに、それをなかなか活かせない。セレッソはかなりサンフのトップチームのようにボールサイドに寄ってスペースを消そうとしているので、逆サイドにガンガン振って奔走させたり、スリートップが激しく動き回りながら執拗に裏を狙いまくってDFラインをズルズル下げさせるなりすればいいのだが、運動量が足りないのでなかなかそうならない。ミスから先制もされたし、たぶんハーフタイム中は森山監督からの檄が飛ぶだろうから、後半立て直してくれれば。
 選手たちが出てきた。交代はない。セレッソも交代なし。そして後半スタート。
 セレッソ、キックオフシュート。佐久間キャッチ。しばらくは中盤での競り合いが続き、その中でボールを受けた遊佐がドリブルで中央持ち上がる。背後からチャージを受け、ファウル!と思ったが、こぼれが江本につながり、主審はアドバンテージを見て流す。江本は前を向くと左へはたき、PAやや外にいた平繁がボールを受けた。マーカーと相対する。タテか中か、シュートに行くならタテ?と思った瞬間、平繁は鋭く中へボールを持ち込んだ。マークについていた二人が置き去りになる、すかさず平繁右足一閃!
ゴール!!
ボールはニアサイドゴール左スミに突き刺さり、後半開始早々サンフ同点に追いつく!
 平繁はスタンドに向かって、人差し指を立てた両腕を上に挙げるガッツポーズ。そこまで俊介のまねをせんでもいい。
中盤上がり目の競り合い、福本がボールを奪うべくスライディングタックル!は深く入ってしまい、イエローをもらう。でもボールへの執着心を持ったプレイだった。セレッソ、左サイドで中山がボールを受け反転、するところ野田がクリア、セレッソが右サイドで拾って折り返し、MF4泉川がシュート!は上に外れる。前半終了間際にミスしてしまった野田、ここは気迫の守備。
 右サイドを野田が駆け上がり、遊佐・福本と絡んでボールをつなぎ保手濱へとボールを入れる。中央で受けた保手濱は反転して前を向き、左へドリブルしながらキープ、そしてDFを引きつけ左のスペースへちょんと出した。そこへ走り込んできたのはまたも平繁、小さく回り込むと右足ダイレクトでのシュート!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ボールは鮮やかなアーチを描き、GKの上を越えるとファーのゴール右上スミに曲がり落ち吸い込まれた。逆転!トラップしてからでも充分シュートする時間はあったが、右足ダイレクトで見事なコントロール。平繁龍一、力と技の風車が回る2ゴールでサンフがたちまち試合をひっくり返した。
 柏木から左サイド平繁へ、平繁のクロスに中央飛び込んだ保手濱が合わせる!がわずかにゴールの上。次いで右サイドへのフィード、江本が競ってファウルをもらう。PA右からのFK、柏木のキックはGKパンチでCKに。左CK、中央横竹ヘッド!は右に外れる。しかしもう一度CKの判定。横竹と競ったGKの手に当たったということか。右CK、柏木のキックにニア横竹飛び込む、がボールはその上、GKキャッチ。さらにカウンター、シュージが中央をドリブル突破し左へパス、受けた江本がシュート!はDFブロック。
 セレッソ選手交代。ボランチの泉川に代わってMF16宮山。中盤左サイドに入り、攻撃的にしてきた。
 中盤でダイレクトパスをつなぎ、遊佐がファウルを受けFKを得る。素早くリスタートし逆サイドへ展開しようとしたが、セレッソにカットされてしまう。カウンター、しかし前線へのフィードは長すぎ、佐久間キャッチ。サンフ、左サイドからのキープからクロス、ファー平繁がダイレクトで合わせるが、右に外れる。
 後半20分にさしかかる。サンフ選手交代、江本に代え、木原イン。足の捻挫でU−18日本代表を辞退していたが、ここで復帰。今日はまだ試合出場には微妙なコンディションということで、途中出場となっていたようだ。
 中央で木原がボールを受けドリブル開始、右へのパスに保手濱走り込むがGKキャッチ。セレッソはこの辺りから放り込みが多くなってきた。
 サンフ選手交代、保手濱に代え藤澤。
 右サイド野田が上がってきてボールを受け中へパス、柏木が受けると見せかけ反転してタテに走り、平繁がダイレクトで柏木に送って柏木抜け出しクロス、ファー走り込んだ藤澤が合わせる!が左に外れる。サンフ自陣でのパスカットから藤澤が相手の裏へフィード、木原が飛び出すがGKがPAを飛び出してきてクリア。セレッソ、左サイドで中山がキープし、遊佐のファウルでFKを得る。PA左からのキックはDFがヘッドでクリア。右サイドでファウルをもらい、落ち着く。佐久間が蹴りに行ったが、槙野に任せて引き返そうとしたところでホイッスルが鳴り、遅延行為のイエロー。
 セレッソ、選手交代。9番森江に代わって26番、赤堀が入る。
 木原は投入直後から前線を激しく動き回る。前半、失点につながるミスをしてしまった野田も素晴らしい守備を連発している。
 後半35分を回る。セレッソ左サイドからのクロスにファーから赤堀が頭から飛び込む!が少し合わず。今度は右サイドから赤堀がクロス、これは佐久間がキャッチ。サンフの反撃、左に開く木原へ展開、木原はドリブルで一気に中へ切れ込みシュート!GK捕れない、ゴール右スミに――ポスト!しかしはね返りを詰めていた平繁が押し込んだ!が副審がオフサイドフラッグを上げ、ノーゴールでハットトリックならず。
 後半40分、サンフ選手交代。右サイドバックの野田に代え、拓が入った。野田も後半よく挽回した。
 中央藤澤が持ち上がって右へパス、拓がオーバーラップしてきて受けクロス、クリアをもう一度拓に開き、勝負からのこぼれ球に遊佐が競り合い、相手の足元に渡ったところをカットしようとスライディングタックル!しかし足に入ってしまい、ホイッスル。主審が走ってきて、イエローを提示し、次いでレッドカードを掲げた。
「一枚目!」
その時後方から大声が轟き、主審はカードを確認するとあわてて訂正、改めて「一枚目の」イエローカードを提示した。間違えてはいかん。確かにこの試合、遊佐は気合充分のタックルを連発していたけれど。福本がタックルで一枚もらっていたので、彼と遊佐を混同していたか。
 そろそろロスタイム、セレッソの左CK。ショートコーナー、篠原が受けてクロス、は右にそれる。セレッソがキープしようとするが槙野がカバー、ファウルをもらってマイボールに。木原は負傷明けの影響も感じさせずに攻撃に守備に走り回る。最後はちょっとコーナー付近でキープに入りかけたが、森山監督は、
「ハイもう1点!」
と、最後まで攻撃することを指示。今日の内容には満足していないようだ。
 そしてそのまま試合終了、サンフレッチェがアウェイで2−1の逆転勝利を飾った。
 三連戦の初戦ということもあってか、やや省エネしすぎて不完全燃焼だった面もあるけど、悪い流れをすぐさまひっくり返して勝利できたのはよし。
ゴリさんや選手たちには「課題の残る試合」だったかもしれないけど、はるばる観に来た自分たちにしてみれば、平繁くんのグレイトな2ゴールで逆転勝利、ということで満足。次は11月3日、吉田でのセレッソ戦。今度はフルメンバーで全力をもって撃破し、4連勝でグループリーグ突破を決めてしまおう。
 柿谷くんは、フリーにしたらヤバいが、フリーになるための動きの質はまだまだ。今日はゴールシーン以外見せ場を作ることは出来なかった。豊田国際でのU−16代表では中盤の左サイドをやっていたけど、やはり現時点ではそこがはまっているんじゃないかと思う。
 帰りは、吉備SAから福山駅まで自分が運転。いつもはちっこい軽四をぼーっとしながら慣れですっ飛ばしているので、大きめの車を運転するのはいろいろと勝手が違って緊張した。夜だし。
 福山駅で車を降りてお別れし、電車に揺られて家へ。朝同じ車両に乗ってた人がまた同じ車両にいて、おお?と思った。

10月23日 吉田サッカー公園 曇時々雨
練習試合・VS愛媛FCユース

 前日の吉田はひどく寒く、さらに風も強くて、二枚着だったので凍えて死ぬほどだった。その日の練習試合は名古屋FCの都合か予定が変わったようで、11:00キックオフ。名古屋FCは、U−18日本代表候補FW小澤竜己(現・青森山田高、FC東京加入内定)を輩出した東海の強豪。この日吉田に来たU−15は、2002年には小澤・柳明基(現・横浜F・マリノスユース)らを擁して高円宮杯でベスト8に入り、それからもクラブユース選手権・高円宮杯の全国大会に継続的に出場している。
 U−15ながら非常に良く走るチームで、相手をしたユースBチームはたじたじ。前半はほとんど形を作れず、ハーフタイムには森山監督から厳しいお言葉。その甲斐あってか後半は持ち直し、左サイド崩してからのクロスを中野がヘッド、これはGKがスーパーセーブではじき返したが、こぼれを小西が蹴り込んでゴールを挙げ、そのまま1−0で終了した。
 ユース1年生は、局所での個人技にはいいものを見せるが、それがなかなか連動しない。ハーフタイムや試合後には選手たちで連携について話し合う場面もあったが、しっかり声を出してコミュニケーションを取れるようになってほしい。今年の1年には、槙野くんや遊佐くんのようにガンガン声を出すフィールドプレイヤーがまだいないので。
 練習生が二人来ていて、いずれもディフェンスの選手のようだったが、落ち着いた無難なプレイをしていた。なかなか個性がある二人だったので、来年も見られるだろうか?
 午後からはAチームの練習で、内転筋を痛めていた柏木くんと捻挫の木原くんは別メニュー。柏木くんはランニングのあとボールを使ったメニューをこなしており、30日の南津守、サハラカップの桜戦には間に合いそう。木原くんはランニングとウォーキングを繰り返しながらピッチをぐるぐる。30日に間に合うかどうかはまだ微妙らしい。全体練習は翌日の調整のための軽いメニューだったが、最後のミニゲームでは熱のこもったぶつかり合いになっていた。平繁くんはポゼッション練習からかなりマジに声を出しており、頼もしい。クロスからのシュート練習では、野田くんのクロスがとんでもなかった。ビューティフルでデンジャラスな弾道をニアにファーにバシバシ入れてくる。チームでは現在右サイドバックやボランチをやっているけど、4-4-2中盤ボックスの右サイドで見てみたい・・・と思った。
 この日も曇り。昨日ほどの冷え込みはないが、セーターも持って家を出る。豊栄のあたりでは雨が降っていてどうなるかと思ったが、吉田に着く頃には雨も止んでいた。
 サッカー公園周辺ではマラソン大会が行われており、人工芝グラウンドやその周辺がコースになっているので、車は入り口隣の駐車場やその向こうの道端、そして向かいの温水プール駐車場を使うようになっていた。ザンキさんが再び変身するというので一応『響鬼』を見てから出たので10時を10分ほど回っていたが、試合はまだ始まっていなかった。愛媛FCユースの選手がランニングでアップを行っている。愛媛ユースのバスの到着が遅れたらしい。ところで響鬼、「音撃斬・雷電斬震!!」はカッコよかったが、そのほかは・・・展開ムチャクチャだし朱鬼の棒読みっぷりはオンドゥルを越えているし、そしてイブキさんの惨めさには涙が出た。何しにきたんだ。三原より酷いんじゃないか。しかしザンキさんは一度引退したんだし、あんまり変身してほしくはない。変身できないくらい酷かった膝の負傷は大丈夫なのか。何なら『仮面ライダー響鬼外伝・仮面ライダー斬鬼』にしてほしい。そのほうが潔くて観る気になる。その前のマジレンジャーが最近超絶燃えまくり展開なだけに、凋落っぷりがよけい目立つ。
 スーパーヒーロータイムはさておき、それから間もなく愛媛ユースの選手がピッチに上がってきて整列した。おっと、もう始めるのか。コンディションのほうは大丈夫だろうか・・・?
27中野
10平繁 17江本
13保手濱
6遊佐 8福本
14中山 19横竹 4田中 12野田
16金山
11小笠原 9有田
8渡辺 13八坂
 
14藤原   10山本幸
4前野 3廣瀬 5松田 19梶本
1阿部
(愛媛FC選手の名前は、高円宮杯での背番号に合わせました。実際と違っていたらすみません)

 サンフは槙野が代表で、柏木と木原が怪我で不在。しかし、このメンバーでも充分戦える。春先には槙野・柏木が抜けたら全く形にならなかったが、その時から全員ものすごく成長したと思う。クラセンでは愛媛に不覚を取っており、前日にも森山監督からは「練習試合とはいえリベンジの気持ちを持って戦うようにと」の指示があった。
 愛媛FCは前日にサハラカップ地域予選リーグ(サハラカップことJユースカップの決勝トーナメントには、Jクラブユースチームの他に日本クラブユースサッカー連盟代表の4チームが加わる。この時期から4地域で予選が行われ、この辺りは「中四国・九州地域」。毎年、愛媛FCユースが圧倒的な力を見せて出場を決める)で廿日市FCとびんご運動公園にて対戦しており、その疲れとアップ不足でちょっと体力的にはきついか。
 サンフが中盤でパスを回して攻める。遊佐と福本がダイナミックに動いて中盤を支え、また積極的に攻撃参加。保手濱もボールをつないで前線に飛び出し、スリートップは目まぐるしく動き回ってスペースを突く。対する愛媛も、中盤は支配されながらもしっかりした守備でシュートを撃たせない。まず愛媛の8番渡辺がGKの位置を見てロングシュートを放ったが、金山は落ち着いて後ろに下がるとこれをキャッチ。サンフも右サイドへのフィードに保手濱が飛び出し、トラップから切り返してシュート、上に外れる。次いで中盤でパスをつないで江本にボールが入り、江本がPA外中央でボールキープしちょんと右へパス。そこにいた平繁がトラップ、PAに入ると飛び込んでくるDFを切り返しでかわしざま左足を一振り。ボールはゴール左スミに突き刺さり、サンフが先制点を挙げた。江本のいい呼び込みからのキープとラストパス、そして最後は平繁の技巧。ナイスゴールだった。
 左サイドバックのシュージから遊佐を経由し右サイドに開く平繁へ、野田がサイドを駆け上がるが、平繁は中央方面にスペースを見つけるとそのままドリブルで突進、PA直前でDFに引っかかるも、こぼれをサンフが拾って左に出し、江本が受けてタテに勝負し左足シュート!は右に外れた。惜しい。愛媛のフィード、11番の小笠原がスピードで抜け出そうとするが横竹がしっかりマークして自由にさせず、金山がキャッチ。
 中盤で福本と遊佐がどんどん潰しを行っている。特に福本の寄せが早く、持ち前のフィジカルを活かしガーンと当たってボールを奪うと、ルーレットなど足技を駆使してキープ、抜け出してパスをつないでいく。クラセンでは不本意な出来だったようだが、高円宮杯の厳しい戦いの中でいっそう成長したようだ。遊佐も豊富な運動量で広範囲をカバー、時々ものごっつ鋭いスライディングタックルでボールをカットしていた。前線では中野と江本が目まぐるしく動いてDFと駆け引きを行っている。平繁も動いているが、二人に比べるとちょっと待ち気味。中野はサイドで受けても個人技でどんどん中央まで持ち込んでゆく。本当に巧い。愛媛、10番山本幸太がスルーパス!しかし左サイド合わない。
 横竹がカットから相手FWをかわしてドリブルで持ち上がりクサビのパス、受けた江本がそのままターンしてマーカーをかわすと左サイドをドリブル突破しセンタリング!中央惜しくも合わなかったが、江本のいい突破。
 シュージが頻繁にオーバーラップする。左サイド高い位置でボールキープされているときには果敢にゴール前に走り込んでゴールを狙うなど、すこぶるアグレッシブ。愛媛、小笠原がミドルシュートを放つが、DFがしっかり寄せてコースを切っており、右に外れる。槙野がU−18日本代表で抜けているが、それを感じさせない守備陣の安定ぶり。高円宮杯で出番のなかった尚も、実に力強く巧みに守っていた。
 遊佐が右サイドに飛び出し、倒されてFK。野田のキックはDFがクリアし、一本目終了。
 二本目。金山・福本・シュージが外れ、佐久間・拓・藤澤イン。拓はセンターバックに入って横竹がボランチに上がり、藤澤はトップ下に入って保手濱がボランチ、遊佐が左サイドバックに移る。
 福本・遊佐が中盤センターから消えたことで中盤のプレスのかかりが悪くなり、愛媛がボールを回し始める。江本のキープ、左へ出すが愛媛クリア、しかしサンフが拾って藤澤へ、PA外中央左でボールを受けると振り向きざまシュート!インフロントにかけファーから巻いて落とすキックだったが、もうひとつ曲がりきらずに上に外れる。しかし彼らしい技巧的シュート。愛媛反撃、パスをつないで13番八坂がミドルシュート、右に外れる。
 後半はほぼ左サイドに張り付いている平繁がボールをもらってキープしクロス、中央江本がDFラインの裏に飛び出すが、伸ばした足にわずかに合わず。合わせれば一点ものだった。惜しい。左サイド、保手濱から平繁へ。平繁ドリブルで持ち上がりクロス、再び江本が飛び込む、クリア、こぼれを中野がシュート!DFに当たりCKに。右CK、野田のキックはDFクリア、平繁が拾って野田へ、野田が平繁に戻して平繁クロスに横竹が飛び出して合わせる!がオフサイド。左サイド藤澤から遊佐へ、遊佐ドリブルで持ち上がって藤澤へリターンし、藤澤はオーバーラップしてきた横竹へパス――はカットされた。続いて横竹がボールカットからドリブルで持ち上がって右にいた平繁へパス、平繁はフェイントでDFとの間合いを外すとシュート!枠を捉えたが、GKセーブでCKに。
 ここで愛媛、11番小笠原に代わり18番渡部イン。
 CK、野田のキックはDFクリア、こぼれを平繁が拾って一人抜き横竹へパス、横竹が右サイドの野田へダイレクトではたいたがミスキックで愛媛スローインに。後半は愛媛も攻撃できるようになった分、お互いにスペースができて攻め合いの様相になっていた。
 愛媛のカウンター、パスミスでサンフがクリアするも愛媛が拾って右からクロス、これに中央9番有田が跳ぶ!がその前でDFがクリア。今度はサンフのカウンター、中野にボールを入れるが愛媛DFもクリアする。
 左サイドで藤澤がパスを受けてキープしながら持ち上がる。そしてDFと対峙すると、フェイントをかけるや左へスルーパス一閃。そこへ大外からトップスピードで走り込んできた遊佐がこれをトラップし、ゴールライン際から鋭い折り返し。ゴール前に一人飛び込む、愛媛DFクリアしようとスライディング、その足に当たったボールは――ゴールネットに突き刺さった。オウンゴールで二本目もサンフが先制。ゴールを呼び込んだ会心のオーバーラップに遊佐はかなり満足そう。
 愛媛のバックパス、これを中野がカットしDFを引きつけてフリーの藤澤へパス。藤澤はGKと一対一、これは決まる、と思ったが、GKが見事にシュートを体に当てゴールラインにはじき出した。右CK、野田ショートコーナー、平繁受ける、しかし野田に戻さずにすっと足裏でボールを引いてターン、背負っていたマーカーをかわしてPA侵入!そのまま折り返さずに二人目をかわしてシュートしようとしたが、これはストップされた。
 右サイドで野田→保手濱→藤澤とつなぎ、藤澤のループパスに中野が飛び出しシュート!はGKセーブ、CKに。右CK、野田のキックはGKキャッチ。
 サンフ、中野と保手濱に代わり古本と篠原イン。古本はそのままセンターFWに、篠原は右サイドバックに入り、中盤は藤澤・野田のドイスボランチにトップ下横竹という布陣になった。
 左サイドを遊佐がドリブル突破して折り返し、こぼれを遊佐がキープして左へ落としたところを平繁がダイレクトミドルシュート!GKキャッチ。愛媛、中央やや遠めのFKを得、8番渡辺が直接狙う!が上に外れた。
 サンフ、遊佐に代え植野イン。そのまま左サイドバックへ。
 愛媛、いつの間にかFW15番川端、MF20番白方というところが入っていた。
 愛媛、左サイドから渡辺がクロスを上げファーから18番渡部が飛び込むが、植野がカバーしてこぼれを金山がキャッチ。
 二本目終盤になると両チームとも動きが少なくなってきた。愛媛、左サイドで渡辺、白方、渡辺、前野、白方とダイレクトでパスを回して崩すが、ここへFW古本が戻ってきてクリア!ボールは白方に当たってゴールラインを割り、ゴールキックに。古本ナイスディフェンス。
 サンフ、左サイドから平繁にボールを入れる。平繁のパスはカットされるが、オーバーラップしてきた植野がそれをカットしその勢いでドリブル突破。裏に抜け出しセンタリングを上げると、ファーに走り込んだ古本がフリーで宙を舞いヘッドで叩き込んだ。二本目2−0。
 平繁はこのあたりスタミナ切れか左サイド高い位置でボールを待っている状態だったが、ボールがくれば仕事をする。とりあえず一対一では負けないので、PA付近までは強引にもっていってしまう。平繁キープから左へ開き、上がってきた植野がクロスを上げ中央飛び出した横竹が合わせる!元ジュニアユーストリオのきれいな連携だったが、このシュートはGKキャッチ。このシュートの時に横竹がちょっと足首を痛めプレイが切られる。横竹はほどなく立ち上がり、戻ってゆく。大丈夫かね、と見ていると右サイドバック篠原がいきなりアーリークロス、これに横竹が反応してDFラインの裏に飛び出すとヘッドで合わせ、GKの上を越してゴールに放り込んだ。3−0となり、ここで二本目終了。
 正午が近づく。練習試合で天然芝グラウンドは12時まで借りることになっていたが、愛媛の到着が遅れたことで時間がずれ込み、このままでは三本目ができない。森山監督が延長をお願いに行き、これが了承されて三本目が行われることになった。
 サンフはBチーム登場。
9古本
5藤澤 23篠原
25内田
26小西 28金田
22山根 2植野 18熊谷 20大西
21兼田
15川端 18渡部
24 7山本健
 
20白方   23
22 3廣瀬 21 14藤原
12正岡
 前日は名古屋FC・U−15の前に苦戦しまくったBチームだが、今日は2・3年生もいるのでそれより安定した試合運び。中盤で小西が左右にボールをさばきつつ攻める。左サイドへ展開し山根がタテパス、そこへ古本が飛び出しPA内倒されるが、笛はない。身内には厳しい。中盤で内田がボールを受け、反転するやスルーパス。これに再び古本が反応、中央左からGKの上を狙ったシュートを放つが、枠を捉えず上に外れる。愛媛左CK、7番山本健太のキックに21番がヘッド、左に外れた。
 愛媛、山本がゴール前にクロスを上げるが大西が胸でGKに返す。次いで左CK、山本のキックは小西クリア。右スローインから川端のクロス、これもサンフがクリア。
 植野がキープからタテパス、これを受けた古本がドリブル突破、PA内でキープして落としたところへ篠原が走り込みダイレクトシュート!しかしインフロントにかかりきらず、上に外れた。右サイドで藤澤・金田が粘り、こぼれを拾った内田がタテに勝負しシュート、DFに当たってCKに。右CK、内田のキックはGKファンブルするもクリア、それを拾った篠原がシュート、DFクリア、さらにこれを拾った内田がシュート!左に外れる。
 サンフ、藤澤に代え佐藤拓イン、拓はボランチに入り、金田がFWに上がる。
 左サイド、篠原と山根のパス交換から山根が突破、DFがカバーしGKキャッチ。
 拓が小西と巧くバランスを取って中盤を仕切る。時に攻め上がることもあり、ボランチでも素晴らしい動きだ。内田も、高い個人技を活かしてこれに絡んでいく。熊谷・植野のセンターバックも安定し、大西も堅実なプレイ。山根はちょっと不安定だが、攻撃に入ったときにはいいドリブルを見せる。 内田のキープから右へパス、古本が受けてクロスはDFクリア。この時間帯、DFの植野・熊谷まで相手陣内に入って攻撃していた。愛媛も、選手が入れ替わっているとはいえさすがに体力的にきついか?小西が右サイドをドリブルで攻め上がりセンタリング、DFに当たってCKに。右CK、内田のキックから熊谷がヘッド!は左に外れた。
 そして30分の三本目が終了、0−0。攻め込みながら点が取れなかったことで、サンフの選手たちは悔しそうにしている。しかしちゃんとボールをつなぐいいサッカーをしていたし、これをさらに高めていってもらいたい。

 そして急いでビッグアーチへ行き、セレッソ大阪戦。こちらは、最初はよかったものの後半逆転されるとみるみるトーンダウン。ユース選手の爪の垢煎じて飲ませたいと思った。 

10月15日 びんご運動公園 曇時々雨
高円宮杯全日本ユースサッカー選手権U−15・広島県大会決勝トーナメント1回戦
サンフレッチェ広島F.CジュニアユースVS廿日市FC
付・MUNE FC VS 福山FC

 夜のうちは雨音が止まず、起きてみると雨は止んでいたが、曇り空は灰色で、雨がいつ降ってくるかわからない天気。
 高円宮杯のU−18は10日に終了、サンフユースは3位の成績を修め、過去二年の先輩たちに恥ずかしくない結果を残した。もちろん選手たちの悔しさは相当だろうけど、それは思うさまサハラカップにぶつけてほしい。で、全国各地では今度は高円宮杯U−15の予選が始まっている。これもU−18と同じく中学・クラブチームすべての第三種年代のチームが頂点を目指して戦う、中学生年代最強チーム決定戦。先日のU−18決勝戦で顔を合わせたヴェルディユースと札幌U−18の選手たちのほとんどは、この大会の決勝戦で対戦したことがある(2003年、ヴェルディ1v−0札幌)。
 サンフレッチェ広島の下部組織であるサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(広島)、サンフレッチェびんごジュニアユースFC(尾道)、サンフレッチェみろくの里ジュニアユースFC(福山)は広島地区予選を勝ち抜き、広島県予選グループリーグも全勝で全勝で突破、決勝トーナメントに進出。また島根の出雲にあるサンフレッチェくにびきジュニアユースFCも、島根県大会決勝トーナメントに進出している。
 そういえば決勝トーナメント1回戦(ベスト8なんで準々決勝みたいなものだけど)の二試合はびんご運動公園でやるんだった、と確認し、観てから帰ってもBSのFC東京戦には間に合うな、ということで家を出る。
 40分ほどで運動公園着。雨がしとしと降っているが、試合にはそれほど差し支えはないだろう(夜から降っているので、ピッチはちょっと重いだろうけど)。スタンドに上がると、両チームの選手が出てきたところだった。
10田中 11宮原
7沖田
12宮本 5村田
6浜田 19森保
2崎原 3山崎 4松岡
1田村
12
   11
20
 サンフ、名前が聞こえた何人かの背番号はクラセンのときと一緒だったので、たぶん全員そのときと同じ?(違ったら申し訳ない)
 廿日市は、昨年はサンフとPK戦にまで持ち込んだこともある強豪。競った試合になる、と思っていたのだが・・・
 ゴールネットの確認などで、キックオフは試合開始時刻の10時より五分ほど遅れた。

 立ち上がりからサンフが両サイドを使って攻める。右サイドからパスをつなぎ、左サイド宮本が受けて中央に入れ宮原トラップ、ターンしてDFをかわしPAに入るところ倒されて笛。PKかと思ったが、わずかに外との判定でFK。田中、宮原、村田が立つ。壁は五枚――田中キック!は壁に当たる。拾って右へ、村田が一対一から勝負して折り返しニアスルー、中央合わず。ファー拾ってクロスはDFブロック、CKに。左CK、田中のキックに中央山崎が競り、ファーこぼれるところをシュート、はGKキャッチ。
 FWの田中貴政によくボールが入っており、彼のポストプレイからいい展開ができている。サンフが中盤を支配しているが、廿日市FCも最後のところで踏ん張って、なかなか決定機にまで持ち込ませない。島監督からトップ下の沖田に対して、裏を取りに行くように、との指示が出る。それで沖田がしばらく前線に張りついてしまって3トップ気味になったのがちょっと面白かった。通常なら中盤が空くところだが、浜田・森保のセンターがしっかりとボールをつなぎ、後方からも正確なフィードが出、そしてFW田中がよくポストしているので、さほどのマイナスにはならなかった。全体的にサンフの運動量が廿日市のそれを上回っており、一対一の競り合いやルーズボールの競争ではほとんど勝っている。
 中盤、ハーフウェイラインやや上がり目のところで田中がこぼれ球を拾い、パシッとスルーパス。これに試合開始より頻繁に裏を狙っていた宮原が反応し、廿日市の浅いDFラインを破って完全に抜け出した。そしてGKとの一対一を制して左スミに蹴り込み、まずはサンフが先制。
 森保→田中→沖田→宮本と左サイドに展開し宮本がダイレクトクロス、ゴール前に飛び込んだ田中が低いボールに身を沈めてダイビングヘッド!見事に合わせたが、GKもスーパーセーブ!見事にゴール上へはじき出した。うむ!右CK、田中のキックに中央山崎ヘッド!は上に外れる。
 右サイド高いところでの競り合い、はずんだボールへの競り合い、田中がうまくターンしてDFの横をすり抜け、ボールを収めてミドルシュート!上に外れる。中央でボランチ浜田がキープ、しかし持ちすぎて相手に詰められ、奪われてカウンターを食らう。しかし右サイドを抜け出した12番は、それまで押され気味だったことで余裕がなかったのかそのままミドルシュート、これはGKががっちりキャッチした。中央に味方が上がってきていたので、もう少し持ち上がってクロスを入れれば面白かったが、攻められている状況の中、流れを変えるためにもまずはシュートを撃つ、という判断も間違ってはいない。
 しかしサンフの攻勢は変わらず、カウンター気味に右サイドを沖田がドリブルで駆け上がる。そして、GKの位置を確認するやしゅっと右足を振り抜いた。ミドルレンジから放たれたキックは美しい弧を描いてGKの上を越え、ゴール左上に飛び込む。素晴らしいループシュートでサンフが2−0とリードを広げた。
 廿日市、中央高い位置でキープした12番から右9番へスルーパス、9番がトラップして前へ抜け出しシュート!GKセーブ、ボールがゴール前に転がる、廿日市詰めるがDF松岡が一歩早くクリア。廿日市は押し込まれているために守備陣と前三枚の間が空いてしまい、なかなか中盤が作れない。先日のウクライナ対日本みたいな感じ。サンフの攻撃、田中が持ち上がって右にはたき、宮原がドリブルでタテに突破しセンタリング、DFブロックでCKに。右CK、田中のキックは低いボール、山崎、松岡撃ちきれない、こぼれを浜田がミドルシュート!GKキャッチ。沖田→田中→宮原とつなぎ、宮原が切り返してシュート、DFブロック、はね返ったボールをキープして中央に折り返し、受けた沖田が再びミドルループシュート!は上に外れた。
 中央を宮原、田中、沖田、浜田らが細かくつないで崩し田中シュート、GKキャッチ。サンフのパス回しが快調で、廿日市のプレスが追いつかない。右サイドから村田が果敢にドリブルで切り込んでシュート!GKセーブ、そこへ沖田が飛び込んでDFと競り、CKになる。右CK、田中のキックはGKキャッチ、フィードからカウンターを繰り出すが、12番の突破は残っていた宮本がきっちりとクリアし、ここで前半終了。
 後半開始。廿日市は9番に代え10番。
 廿日市は立ち上がりからプレスをかけてきた。押し込んでゆくが、ハイボールをサンフDF山崎がヘッドでクリア。高い!もともと身長がある上に高いジャンプから思いっきり上半身を振るので、クリアがフィードボールのように最前線へ飛んでいく。これをつないで右サイド村田がドリブルで突進、タテに抜けてセンタリングはDFに当たりCKに。田中のキック、中央松岡飛び込むが合わず、その後ろの混戦からのシュートは上に外れる。森保から浜田、宮本と左サイドに展開、宮本がグラウンダーのクロスをゴール前に入れ、飛び込んだ宮原がシュート、DFブロック、こぼれを沖田がダイレクトボレー!決まった、と思ったがGKまたもファインセーブ!見事にはじき返す。こぼれを浜田がシュートするが上に外れた。
 後半は廿日市も盛り返すか、と思われたが、その矢先にサンフ、右サイド村田からボールをつないで中央田中のスルーパスからまたも宮原がPA内抜け出し、左スミに流し込んで3−0。後半開始早々、廿日市の出鼻をくじく大きな1点を挙げた。
 廿日市、GK20番から1番に交代。
 立ち上がりをしのげば廿日市にも反撃の目があったが、その矢先のゴールで試合の流れは完全にサンフに傾いてしまった。右スローインを森保が左サイドに展開、宮本が受けて持ち込みクロス、DFクリア、村田が拾ってタテに持ち込みクロス、DFクリアでCKに。右CK、田中のキックにニア飛び込んだ松岡がヘッド!上に外れる。山崎・松岡の長身コンビはセットプレイ時の脅威。右サイドで松岡がボールカット、村田に預けてオーバーラップしリターンを受けクロス、DFに当たりCK。田中のキック、ファーに流れるところ村田が拾ってタテに勝負しクロス、ゴールラインを割る。サンフのクリアボールを田中がキープし右サイドに展開、村田が受けてドリブル突破、マーカーと競り合いつつクロス、は相手の足に当たってCKに。右CK、廿日市は前線に三枚残している。カウンターで何とか1点の構え。サンフは四人残ってこれに対処している。田中のキック!ボールはゴール前――飛び出しかけたGKがゴール方向へ跳ぶ、はじく、しかし―――
ゴール!
 田中、CKを直接ゴールに叩き込んだ。右足で蹴ったから、アウトサイドにかけたのか。スーパーなゴールで4−0。
 右サイド上がった位置で、後半頻繁にオーバーラップするようになった松岡がキープ、ファウルを受けFKゲット。これを沖田がゴール前に上げ、GKが飛び出してはじく、ところへ飛び込んだ宮原がゴールに押し込んで5−0。あっという間に大差がついてしまった。実にあっけないゴールが続いたが、点が入るときはこういうものか。宮原はハットトリック達成。
 サンフ、選手交代。松岡、浜田に代え17番山本、8番茶島イン。山本がボランチ、茶島が右アウトサイドに入り、村田がセンターバックに。
 それからすぐにツートップの田中・宮原に代え9番玉田、13番竹下イン。
 沖田、パスミスでボールを奪われるも、自分で追いかけていって奪い返した。いいリカバリー。前線、竹下のヒールを沖田がスルーパス、玉田が走るがGKがPAを飛び出しクリア。続いて宮本が左サイドを突破しCKを取る。
 ここで廿日市、7番に代わって19番。
 CK、沖田のキックはDFクリア、こぼれを拾って再び沖田へ、沖田はドリブルで持ち込んでシュート!GKキャッチ。
 廿日市、6番に代わって17番。
 竹下から玉田にボールが入る。玉田クロスはDFクリア、こぼれ球へ村田が走り込むところ、倒されてFK。
 ここでサンフ、選手交代。宮本・沖田・森保に代え、15番浅田、20番吉本、18番沖。
 FK、村田がキック!は壁に当たる。こぼれをキープするが、得点には結びつかず。
 サンフはかなりの選手が代わったが、この時点では
13竹下 9玉田
20吉本
15浅田 18沖
17山本 8茶島
2崎原 3山崎 5村田
1田村
となっている。
 右サイドタッチライン際で茶島がキープ、そして相手の股を抜いて一人かわすとそのままサイドを切り裂きPA侵入、ゴールエリア直前で軽く折り返し、あとは玉田がその方向を変えるだけ。茶島の素晴らしい個人技から6−0とした。茶島は本当に小さいけど、そのテクニックもまた本当に素晴らしい。さすがチャジーニョ。
 サンフ、村田に代え16番イン。(16番は夏のクラセンではGK石谷くんがつけていたので、ここでは誰だかわからない)同時に廿日市も5番に代え16番。
 玉田のポストから左サイドより竹下が持ち込みシュート!GKセーブ。吉本から左に開く竹下へ、ドリブルで持ち込み中央玉田へ入れる、玉田はPA内で受けゴール方向へトラップ、これはいささか大雑把で、DFに寄せられて取られる・・・と思ったが、玉田はその圧倒的なフィジカルでマーカーを完全ブロックしながら反転するとボールに追いついてシュート!はGKセーブ。ちょっとフィジカルに物を言わせすぎな場面だったが、それがかえって面白かった。
 廿日市は1点でも返すべくラインを上げ、前線に人数をかけてきた。しかし、サンフも中盤が奮闘。特に茶島が凄まじく動き回り、小さいのにヘッドに競り合ったり、相手に寄せていってカットしまくったりと凄いボランチぶり。そして中盤上がり目左サイドでボールカットした竹下がドリブル開始、寄せ来るDFを次々にかわしてPAに侵入すると、そのままゴールに叩き込んで7−0とした。
 DFのフィード、竹下が抜け出して追う。GKがPAを飛び出すが、竹下はそれよりも先にボールに右足をあわせた。ボールはゴール方向へ転がっていくが、わずか左に外れる。
 残り時間わずか、廿日市は中盤競り合いの中からボールを拾ったボランチ2番がスルーパス、ボールはサンフDFラインの裏に抜けるが、抜け出そうとした10番はサンフスリーバックの壁に阻まれて抜け出せず、GKキャッチ。DF陣、大量点にも集中を崩さない。島監督の教えがだいぶ浸透してきたか。最後に浅田が左サイドでボールカットしドリブルで持ち込んでPA侵入からシュート、これは惜しくもポストに当たりゴールならず。そして試合終了、サンフレッチェが廿日市を7−0で降し、準決勝へと駒を進めた。サンフ、個人能力の高さに組織が浸透してきて、強靭なチームになりつつある感じ。
 続いてMUNE FCと福山FCの試合。福山市民だし、福山FCを心の中で応援。
 前半は福山FCが中盤を支配し圧倒的に押しまくる。ボランチの10番(岡崎くん?)が見事なパスワークでゲームを操り、時にはゴール前に飛び出して決定的なシュートを放ったりと大活躍。ゴールは奪えずも、このままいけば福山が競り勝つだろう、と思った。
 しかし後半、運動量を上げたMUNEが反撃開始。早いプレッシャーで福山の連携を分断すると、早め早めにゴール前へ上げ、執拗に福山の裏を突いてゆく。そしてついに後半半ば過ぎに先制ゴールを挙げ、一気に流れを引き寄せた、と見たその直後、福山は10番がルーレットで相手をかわすやスルーパス一閃、これに抜け出したFW19番が見事にゴールを決め、すかさず追いついた。
 双方譲らず終盤へとなだれ込んだが、決着はセットプレイだった。MUNEが左CKからヘッドで叩き込み勝ち越すと、その後の福山の反撃をはね返す。終了直前、福山はフィードボールにツートップが抜け出すが、クロスボールがわずかに合わずに万事休す。MUNEが前半の劣勢をはね返す見事な勝利で準決勝進出を決めた。福山は、前半のうちにゴールを挙げておきたかった。惜しい敗戦。でも、失点直後にすかさず追いついたシーンはすごいスペクタクルだったし、本当にいいゲームをしたと思う。
 明日は第一球技場にて、サンフレッチェ広島とMUNE、そして今日郷原で行われたもう二試合の勝者、サンフレッチェびんごとサンフレッチェみろくの里との準決勝が行われる。これに勝てば中国大会進出、どちらも熱戦になるだろう。

10月8日 国立競技場 曇時々雨
高円宮杯全日本ユースサッカー選手権・準決勝
VSヴェルディユース
付・コンサドーレ札幌U−18VS滝川第二高校

 夏のクラブユース選手権では1勝もできずにグループリーグ敗退した屈辱から一ヵ月半後、真夏の地獄の特訓を乗り越えた選手たちはひとまわり大きくなり、高円宮杯に臨んだ。初戦でクラセン準優勝の鞠ユースを4−2で撃破、ガンバには鞠戦の疲れを引きずってしまったこともあり0−3で敗れたが、一週間後の那覇西(インターハイ準優勝)戦には3−0で快勝、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。そして1回戦で難敵・大分U-18に先制を許しながら逆転勝利、準々決勝では昨年度の高校選手権覇者・鹿児島実を1−0で退け、三年連続で国立に進出。人間というのは、この短期間でこれほどまでに成長できるものなのか。
 9月30日、10月2日、6日と連戦して一日置き、8日の準決勝。今年から、決勝トーナメント進出チームがそれまでの8チームから16チームになり、トーナメント試合数が増えて、ちょっとハードスケジュールとなっている。選手たちにとってはキツいだろう。しかし、それはどこのチームも同じ条件。頑張るしかない。
 サンフの準決勝の対戦相手はヴェルディユース。夏のクラセン覇者。昨年は高円宮杯で6−0、Jユース杯で2−0とともに完勝した相手だが、今年は監督も代わり、走力を鍛えて粘り強いチームに変貌を遂げている。さらにここ最近のジュニアユース世代で圧倒的な力を見せつけたヴェルディジュニアユースの面々、昇格して現在1・2年生の彼らの多くが主力として活躍している。圧倒的な個の力を持つ選手たちが泥臭く粘り強く戦う・・・これほどやっかいなチームもない。だが「気合と根性」ではサンフも負けてはいない。
 5時に起きる。外を見ると、未明に雨が降ったようだ。天気は大丈夫だろうか。
 6時過ぎに家を出て、7時30分ちょっと前ののぞみで東京へ。これくらいの時間なら自由でもいいだろと思っていたら、やはり三連休の威力か、自由席は満員だった。結局新大阪まで立ち、それからようやく座席に座る。隣に座ったちょい年配の方がいきなり缶ビール三本空ける豪気な人で、さらにキムチを取り出して食べ始めた。うひゃあと思ったが、どうにも憎めない雰囲気の人だったので、本を読んだりグーと寝たりしていると、11:06に東京へ着いた。中央線で千駄ヶ谷へ、そしてコンビニでおにぎり等買って国立競技場へ。そらは一面真っ白の曇天だが、雨はギリギリ降っていない。
 券を買って入場。携帯クリーナーをもらう。げ、今年は緑色(正確には黄緑色)か。ヴェルディっぽい色。昨年はすみれ色でサンフにはぴったり、そしてサンフが優勝してムハーだったのだが、今年この色って事はまさかヴェルディが・・・と、ちょっと嫌な予感。 
 サンフのサポーターや選手のご家族の方も多く来られており、顔を知った方も多い。メインのアウェイ側に座る。正面のバックスタンドには、滝川第二の「ESPERANZA(エスペランサ、スペイン語で希望の意)」のビッグフラッグが広がっており、部員たちによる応援団が校歌を歌ったりしている。コンササポたちはメインのホーム側に陣取りっていた。かなりの数だ。
 すでにスターティングイレブンは発表されていた。
17門間 9川村
8西
14長沼 10藤田
6大野
5神谷 4佐々木 3廣中 2小田桐
1塚本
9森島 17松本
7柴垣 6金崎
  
10内田 15大塚
22鳥飼 3蛭田 5大久保 2藤井
12清水
 札幌の小田桐、神谷、長沼、西、川村、あと控えにいる岡というところは、以前(2002年)三次で高円宮杯U−15決勝トーナメントの試合が行われた際、見たことがある(札幌2v−1くにびき、札幌の得点者は川村、長沼)。10番の藤田征也は、トップ昇格を確実視されている俊才。札幌はジュニアユース世代(U−15)では毎年上位に顔を出す強豪だが、その成果がいよいよU−18にも現れてきたというところ。
 滝川第二はセレッソ大阪の特別指定選手であるFW森島康仁を攻撃の軸にした総合力の高いチーム。彼と2トップを組むFW松本は今大会ここまで5得点で、現在得点王の星原健太(G大阪ユース)の6点に迫っている。
 沢田コーチがビデオを持って上がって来られ、セット。遅れて加藤コーチも上がって来られた。
 選手入場。コンササポから大きなコールが起こる。準決勝第一試合、キックオフ。
 札幌、17番門間(もんま)を走らせCKを取る。左CK、藤田征也のキックはクリア、こぼれを藤田が拾って中央から右へ回し、佐々木がダイレクトでクロスを上げるがファー門間へは少し大きい。滝二のフィード、長身・森島のポストから右に落としたところ小柄なFW松本がシュート、右に外れる。滝二の攻撃、右サイドにクリアがこぼれたところ右サイドバックの藤井が思い切ってロングシュート!左に外れるも、いいチャレンジ。今度は札幌、FW川村にボールが入り、右に出して藤田が受け、ドリブルで持ち上がってそのままシュート!GK飛びつく、届かない、がわずかに左に外れる。藤田のドリブル、速い。サポからは征也コール。
 滝二の自陣からのFK、大久保が一気にゴール前に入れて森島が競る!がボールはゴールラインを割る。札幌、左サイドに開いた門間にボールが入る。門間はそのままドリブルで持ち込みミドルシュート!枠を捉えず。今度は右サイドでダイレクトパスをつなぐが、滝二左サイドバック鳥飼が体を入れてクリア。札幌の右スローイン、3番の廣中がロングスロー!中央こぼれるところ8番西がシュート、クリア、こぼれを札幌シュート、PA内滝二選手の手に当たる、ハンド?いや主審流すゼスチャー、故意ではないと見た。クリアはタッチラインを割り、もう一度右スローイン。廣中もう一度ロングスロー!中央競る、ボールはファーに流れる、そこに札幌の選手がいた、DFが寄せるがダイレクトシュートに行く、しかしシュートは当たりそこね、倒れる、がここでホイッスルが鳴り主審がペナルティスポットを指した。PK!シュートモーションに入った札幌選手へのファウルチャージか?よく見えなかった。
 PK、セットしたのは札幌のエース・藤田。笛が鳴る、しかし藤田なかなか助走に入らない、たっぷり間を持たせてようやく走り出し―――

ゲット!

エレガントな足の振りからGKの逆を衝いてゴール右スミにズバッと突き刺し、前半9分札幌先制!藤田はそのままピッチサイドのテレビカメラの前に走って行き、ポーズ。チームメイトたちがその背後からわっと飛びかかって祝福する。コンササポからはひときわ大きな歓喜の征也コール。まずは札幌が先手を取った。
 札幌が左サイドでキープ、パスをつないで右サイド西へ展開、西がキープからヒールパス、は滝二カット。滝二、左サイドから鳥飼がクロス、こぼれを右サイドつないで森島がシュート!DFブロックしCKに。右CK、内田の左足キック、GKパンチ、こぼれを藤田がフィード、これが前線に残っていた門間に入り、トラップから一人かわしてPA侵入、しかしDF大久保がカットしクリア、小さい、札幌競りに行く、が滝二がカットしクリア。
 滝二、左サイドでつなぐがクサビのパスをミス、DFがクリア。滝二フィード、松本が競る、クリアを7番柴垣が左アウトサイドにかけたシュート!(クロスだったかもしれないけど)はGKキャッチ。札幌の反撃、藤田が中央三人の間を通すパス、ここからさらにパスを回して門間へ、DF寄せてファウルをもらい滝二ボール。滝二左サイドからクロス、森島がヘッドでDFの裏へ落とす、DF追いついてクリア。左スローイン、鳥飼が入れて柴垣がキープするが、ゴールラインを割る。
 曇り空だが、この日の最高気温は29℃との予報もあり、少し蒸す。しかし風が吹いているので、それほど気にならない。
 札幌のフィード、門間と大久保が競り、大久保が腰を押さえて倒れる。ホイッスルが鳴り、門間にイエロー。
 札幌、中盤中央の西にボールが入る、西は見事なターンからドリブルに移行、二人を引きずりながらドリブルで持ち上がってファウルをもらい、FK。右にはたいてクロスを上げる、しかしこれはDFがクリア。滝二、大久保から前線の松本へフィード、松本がダイレクトでゴール前に落とすがコントロールがずれ、ボールはGKに。再び大久保のフィード、左サイドの森島が落として金崎がドリブルで突っ込むところ、藤田が戻ってきてカットする。藤田、凄い戻りだった。速い速い。
 20分を回る。札幌が出足の良さとリズミカルなダイレクトパス、スペースへの飛び出しでペースを握る。滝二はやや動きが重く、後手を踏む場面が多い。パスも札幌の早いプレッシャーと戻りの前になかなかつながらない。滝二がプレスからカット、柴崎がスルーパスを放つが森島と息が合わない。札幌、門間から川村へ、川村がドリブルでキープし、DFとの間合いを外してミドルシュート、上に外れる。門間はよくスペースに飛び出してボールを受けている。滝二・金崎のクリアを西がカットしそのままドリブル突破し右からミドルシュート!GKの上を越えたボールはクロスバー直撃!惜しい!この西もピッチ中央で巧みなテクニックを存分に披露し、滝二守備陣を翻弄している。
 滝二のフィード、森島が左サイドで受けてキープし一対一、勝負にいくがボールコントロールを誤りゴールラインを割ってしまう。彼も体の強さは見せるものの、ほかのメンバーと同じく体が思うように動かないようだ。
 札幌、左サイドからサイドチェンジ。藤田が受けてミドルシュート!右に外れる。札幌はとにかくシュートで終わるように心がけているようで、ミドルレンジから積極的に狙ってくる。滝二、柴崎から左に流れる松本へパス、しかし松本追いつけず。滝二は思うような攻撃ができない。
 滝二の攻撃を札幌がカットし左サイドバックの神谷へ。神谷はドリブルで一気に持ち上がり、一人かわして中央めがけ切り込んで行き、PA前でDF蛭田に倒されてFKゲット、そして蛭田にイエロー。PAすぐ外、中央左。藤田と長沼が立つ。どちら―――藤田!ボールは壁の上を越えて曲がり落ちるがGK清水が正面でキャッチ。
 森島が右サイドでキープしながら持ち上がりクロス、中央松本合わせきれず、DFクリア。これを受けた川村がドリブルで右に持ち出しキープ、そしてマークをタテにかわしてクロスに門間が飛び込むが合わない。
 30分経過。札幌、右サイドバック小田桐から川村にクサビ、川村はトラップから反転しミドルシュート!上に外れる。本当によく撃つなあ。滝二、右サイドバック藤井がボランチ15番の大塚とワンツーでオーバーラップ、そのままドリブル突破を図るが、札幌ディフェンス陣の寄せが早く、二人に挟まれて奪われる。そして札幌のフィードを川村がヘッドで右に落とし、PA内へ西が飛び出す、ところDFが足を伸ばして何とかクリア、スローインに。右スローイン、廣中のロングスロー!はクリア。このボールが藤井に入り、藤井がカウンターのドリブル突破、ハーフウェイラインを超える。そこへ後ろから門間がチャージに行き、倒してしまった。同時に長いホイッスルが鳴る。まずい!そしてやはりイエローが提示される。さらにこれがこの日二枚目のイエロー、続いてレッドカードが掲げられ、前半33分、門間退場!札幌、かなり早い時間帯から一人少なくなってしまった。ただ、ペースは圧倒的に握っており、FW退場ならば守備に関してはとりあえず混乱はないだろう。終盤はきつくなるだろうが、中盤を掌握しつつければ疲労も軽減されるはず・・・それでも、前線で精力的に動き回りボールを引き出していた門間の退場は痛い。勝った場合も、決勝戦には出場停止となるわけだし。
 これによる滝二のFK、内田が一気にゴール前に上げるが、GKがファンブルしながらもキャッチ。
 滝二、右サイドでボールをつなぎCKをとる。右CK、内田のキックがファーに流れるところを滝二がシュート!DFブロック、はね返ったこぼれを滝二がフィード、松本がヘッドで落として右から柴垣がゴール前に飛び込むがわずかに合わない!惜しかった。次いで右サイドバック藤井がGKの位置を見て右サイドから不意にロングシュート!上に外れるが、積極的。
 札幌、右サイドで受けた西がフェイントで一人かわしてドリブル突破、PAに侵入しゴールライン際からマイナスの折り返し、はDF蛭田が思いきり足を伸ばしてギリギリクリア!
 プレイが切れ、ボールが転がる。ここでホイッスルが鳴り、滝二DF大久保にイエロー。プレイが切れたあとのボールを蹴ってしまったようだ。前半の主審の笛はちょっと神経質な感じだった(悪いというほどではないけど)。
 札幌、藤田から右に開く西へ。鳥飼が付くが、西は素早いフェイントでそれを抜き去る、ところ鳥飼が引っ掛けてファウル、イエロー。右タッチライン際からのFK、長沼がゴール前に上げるがこれはやや大きく、ファーへ流れた。滝二反撃、右サイドゴールライン際で松本がキープしセンタリング、GKキャッチ。続いて森島のポストから柴垣→内田と左サイドに展開して内田クロス、はDFブロック、スローインに。鳥飼が入れるが、札幌クリア。さらに大塚がロングシュート、左に外れる。
 前半ロスタイム2分。左サイドでキープする内田がサイドチェンジ、しかしこれを札幌・長沼がカット、ドリブルで持ち上がってDF蛭田と一対一、しかし蛭田は下がりながら間合いをはかり、突破にかかるところへ素早く詰めてこれをカット、クリアする。よく守った。滝二フィード、森島がポストで右に落とし、柴垣が藤井とのワンツーで切り込むもDFクリアでCKに。右CK、内田のキックをGKパンチ!したところで前半終了。
 圧倒的札幌ペースだったが、札幌に退場者が出てわからなくなった。現在は押されているが、森島・松本には一発の破壊力があるのでまだまだわからない。
 スタンドに小野監督の姿が。サテライト関東遠征を見たあと、こちらへ来られたようだ。本当にまめな方だ。前のほうで見ていたサポーターの方々に呼び止められ、しばし談笑されていた。その後、加藤コーチとお話に。
 小雨が降ってきた。細かい雨の粒が、風に吹かれて屋根の下にも飛んでくる。次の試合は大丈夫か。
 選手たちが出てきた。滝二は選手交代、ボランチの大塚に代え、8番のMF稲本イン。
 後半開始。稲本は左の攻撃的MFに入り、柴垣がセンターに回る。1点ビハインド、相手10人ということで、立ち上がりから攻撃の枚数を増やしてきた。開始早々、滝二・内田がミドルシュート、上に外れる。札幌も西からのスルーパスを右で受けた川村が持ち込んでシュート、GKキャッチ。
 滝二の右スローイン、藤井が入れて松本が落とし、金崎が藤井に回すがDFがクリア。滝二フィード、GKパンチではね返す、こぼれを金崎が拾って左に開く森島へパス、しかしオフサイド。札幌、長沼が神谷とのパス交換からさらに大野→西→大野→藤田と右へ展開する、しかし滝二守備陣がしっかりと寄せてボールをタッチラインへ追い出す。滝二、右サイド藤井へ展開、藤井がタテに入ってクロス、DFクリア。さらに右にフィード、金崎が飛び出すがDF佐々木がスライディングでクリア。スローイン、藤井が入れて金崎がつなぎ、内田がダイレクトでミドルシュート!上に外れる。滝二が押し込んできた!もういっちょ右に展開、藤井が受けてゴールライン際キープするところ、神谷が倒してしまいイエロー。いい位置のFK、長身選手がゴール前に上がる、内田のキック、ニアでクリア!こぼれを滝二が拾って内田へ返す、しかし札幌も二人が寄せる、内田がその真中を突破しようとする、が西がカバー。
 滝二がディフェンスラインでボールを保持するところへ、川村と藤田が猛然とプレッシャーをかける。そして川村がボールを奪い、ドリブルで最終ラインを破る――ところ、左SBの鳥飼がカバー。気を取り直して左サイド柴崎から稲本へ、札幌クリア。続いて森島にボールを入れ、落としはクリアされるが、それが小さいところへ森島がもう一度競りに行き、ゴール前に落とす。札幌クリア、しかし滝二が拾って左へ回し、稲本がシュート!右に外れる。
 札幌、西が右サイドで二人を相手にキープしCKを取る。うまい。右CK、長沼のキックにニア佐々木が右足で合わせる、が枠を捉えず。続いて西から左サイド神谷へ、これは滝二守備陣が三人寄せてクリア。そして滝二が攻め入り、札幌のクリアを拾い右サイドから藤井がクロス、これにニア飛び込んだ松本がヘッドで叩きつける!
ゴール!ワンバウンドしたボールはゴール右スミに飛び込み、後半14分、滝川第二が同点に追いついた。
 まだ時間はたっぷりある。こうなると、一人多く、さらに追いついたことで勢いが出る滝二が有利。滝二、左サイドでつないでクロス、ニアでDFが競るがクリアしきれない、わずかに方向の変わったボールがゴール前へ、走り込んでいた内田がヘッド!ギリギリ左に外れる。DFが頭にかすらせたのが奏功した。札幌、右サイドで川村がキープしクロス、中央西が飛び込むがGKキャッチ。
 滝二、稲本→松本→藤井と右サイドへ展開、DFクリアしCK。右CK、内田のキックはクリア、これを金崎が拾い鳥飼へ、鳥飼がゴール前に放り込んで森島が落とし、柴垣がミドルシュート!ゴール上方を襲う、しかしGK飛びついてわずかにさわり、ゴール上に外れる。CKかと思ったが、ノータッチということでゴールキックの判定。札幌の左スローイン、つないで長沼から川村へ入り、川村は反転してミドルシュート。ファーから巻くように狙ったが、曲がりきらずに右に外れた。
 滝二の金崎にイエロー。札幌陣内で相手を引き倒してしまった。後半20分経過。
 滝二、内田から左に開く森島へパス。しかしDF小田桐が追走し、ファウルをもらってマイボールに。小田桐、強い。次いで柴垣から左に開く稲本へ、稲本クロスに中央森島!はわずかに合わず。惜しい。さらに稲本→森島→柴垣と左サイドに渡り、柴垣が切り返してシュート!しかしゴール前で滝二の選手に当たってしまい、それがオフサイドを取られる。
 滝二、右SB藤井がタテパス、これに松本が抜け出し、フリーでクロス。しかしこれはGK正面へ。フリーで上げただけにもったいない。今度は札幌が右サイドから大きくフィード、藤田がそれを追って走る。DFも反応してるしちょっと大きいな、と思ったが、藤田は素晴らしいスピードでそのDFに追いつき、さらに追い抜いて前に出た。そしてPA内右サイドでトラップ、ゴールライン際から中へ切れ込もうとするところへDFが寄せる、しかし勢い余って藤田にぶつかってしまい、藤田はピッチ外へ転倒。同時にホイッスルが鳴り、主審がペナルティスポットを指した。PK!
 劣勢の中、勝ち越しのチャンス。これは決めたい。藤田がセットする。ホイッスル。藤田、ゆっくりと助走から―――
ゲット!1点目と同じくGKの逆を衝いてゴール右スミ、ほとんど同じところへ蹴り込んだ。豪胆!後半26分、一人少ない札幌が1点勝ち越した。
藤田はそのままピッチ外に走り出てメインスタンドのサポーターたちにガッツポーズ!怒濤の征也コールが沸き起こる。
 入場者数2250人のアナウンス。
 滝二のフィード、松本に入り左にはたいて稲本シュート、GK正面。次いで右サイドでFKを取る。
 ここで札幌、一人で前線を走り回っていたFW川村に代え、FW13大西イン。
 滝二の右FK、内田がゴール前に入れるが競り合いの中滝二ファウル。今度は左サイドに開いてクロス、森島飛び込むがGKキャッチ。森島から柴垣、左に開いて鳥飼が受けタテパス、柴垣が走り込んでクロス、はDFカットしてクリア。今度は左サイドからのクロス、森島が落として右から藤井のクロス、これがシュータリングになって入りそうになるが、GKがパンチで逃れる。左CK、内田のキックはゴール前蛭田のファウルで札幌ボールに。
 中盤の競り合い、札幌・神谷が拾って左に持ち出すところ滝二・藤井が引っ掛けてイエロー。左FK、長沼がクロスを上げ、ゴール前藤田が合わせる!がGKセーブ、左に外れる。左CK、長沼のキックはクリア、そして滝二のカウンター、左サイドで森島が受けてクロスを上げるが、飛び出した選手がオフサイド。
 滝二、選手交代。後半より出場の稲本に代え、MF16堀内イン。彼がボランチに入り、他のMFが全員前に上がる。後半36分、総攻撃だ。
 滝二クロス、ゴール前森島と廣中が競る、こぼれをGKがキャッチするが廣中が倒れて立てない、GK塚本がボールをタッチラインへ蹴り出してプレイを切る。廣中立ち上がる。
 滝二、ディフェンスラインで回して藤井がクロス、森島が競って左にこぼれる、札幌クリア、滝二拾って左に展開、内田が受けてドリブルで切り込む、DFクリア、スローイン、入れる、つないで右サイドに、藤井がタテに切り込みクロス、クリア、こぼれに柴垣飛び込みシュート!GK塚本パンチ!はじき出す。右CK、内田のキック、中央大混戦、シュート、ブロック、シュート、ブロック、こぼれたところもう一度シュート、密集に当たってゴール右スミ・・・・・・わずかに外れる!
 滝二左サイドからクロス、森島が宙を舞いヘッド、とどかない、しかしゴール前に落ちるボールを大久保がPA内で受けシュート!ゴール左スミ―――わずかに外れ!ペットボトルをはね飛ばした。
 いつの間にか雨は止んでいた。滝二、死力を振り絞って猛攻をしかける。札幌も最後の力を振り絞って守る。フィード、森島がファウルをもらってFK。中央左やや遠め、内田と藤井が立つ。狙うようだ。キック、直接、ゴール左スミ――GKキャッチ!
 後半44分。滝二左スローイン、森島が落として蛭田がシュートはGK正面!
 ロスタイム2分の表示。札幌・西が右サイドでボールを受けキープ、ファウルをもらう。FK、藤田がキープ、しかし滝二も寄せに行ってファウルを誘い、マイボールにする。前方へ蹴り出す、ファウルをもらう。ハーフウェイラインからのFK、一気にゴール前へ、しかしGKキャッチ。札幌ボールをカットし、左サイド松本へ。金崎が走り込んでスイッチ、しかしDFクリア、西が受ける、そして右サイドを持ち上がりコーナースポットでキープ、滝二どっと群がってカットに行く、ホイッスル、札幌ファウル、滝二素早く蹴り出す、しかしここで長いホイッスルが吹かれ、激闘の幕が下りた。
 両チーム挨拶のあと、3位表彰式。滝川第二の選手たちが表彰され、賞状とメダルを受け取る。コンササポから滝川第二コールが起こった。彼らは滝川第二の選手がメダルを受け取っている間中、大きな拍手を送っていた。それが終わると、コンササポ・滝二応援団双方からまず滝川第二コール、次いでコンサドーレコールがトゥッティで鳴り響いた。
 札幌の選手たちがサポーターの前に挨拶に行く。FW川村がはしゃいでおり、まず川村コール。それにGK塚本が続き、塚本コール。そして、試合を決める二本のPKを決めたエース・藤田を讃える征也コールが起こった。
 退場者が出たことで両チームとも本来とはちょっと違った試合運びになってしまったかもしれないが、それにより双方の気迫が前面に出ていた熱闘となった。札幌は非常に攻守の切り替えが早く、とにかくシュートで終わる意識の高いチーム。一対一に強い選手が揃っており、大崩れのないチームだ。ただ、60分近くを10人で戦ったこと、そしてFW門間が退場(あと、DF神谷も累積警告)で決勝戦には出場停止ということが、大一番への不安材料。
 滝川第二はおそらく疲労で本来の動きができなかった。後半立ち上がりから押し込んで同点に追いついたが、最後のほうは特に守備において足が出なくなっていた。それでも、試合終了の笛まで攻め続けた気力は素晴らしかった。選手権では優勝目指して頑張ってほしいと思う。
 さて、こちらも準備に・・・
 サンフレッチェのサポーターたちは一昨年・昨年に続きバックスタンドアウェイ側に陣取る。三年連続アウェイ側か。関東サポによるビッグフラッグが広げられ、その他の断幕も張られた。緑サポはコンササポと同じ所に布陣したが、地元なのにコンササポより数が少なかった。オールスターで大分行ったのか?
 雨はわずかにぱらつくが、気になるほどでもない。そしてスターティングイレブン発表。
15中野
10平繁 11木原
13保手濱
7柏木 8福本
6遊佐 19横竹 3槙野 14中山
16金山
11オサマ
3三原 25高橋大 9征矢貴
    
10弦巻 17奥田
7小林 4坂口 24吉田 15古川
1高木
リザーブ・・・
サンフ:GK21兼田、DF24佐藤、MF5藤澤、12野田、23篠原、FW9古本、17江本
ヴェルディ:GK16中根、DF2笠松、5金沢、MF19成田、22落合、FW12征矢智、13河野
 サンフは今大会不動のメンバー。中野は本来27番だが、プリンスリーグ〜高円宮杯は選手登録人数が25人で背番号も1〜25と定められているため、現在リハビリ中の松田の番号を借りている。
 ヴェルディは相手によって配置をちょこちょこといじっているようだ。エースFW喜山(8番、3年。Jリーグ2種出場登録選手)、そして類まれなセンスを持つMF村杉(6番、2年)は負傷のため今大会に出場できないとのことだが、それでもここまで来る選手層の厚さはさすが老舗というところ。今日のベンチ入りメンバーで、一昨年JヴィレッジにクラセンU−15を観に行った際に(ヴェルディジュニアユースのメンバーとして)試合出場していたのは中根・古川・笠松・金沢・落合・高橋大・奥田・征矢智(征矢兄弟の弟)。現在の1・2年というところだが、それがこれだけ顔をそろえているというのも凄い。ガンバもエース平井を欠きながらも存分に強さを発揮して決勝トーナメントに進出、ヴェルディと死闘を繰り広げたが、この東西両雄の安定した強さはやはりこれまでの積み重ねによるもの。サンフも早くこの域にまで達したい。サンフは最近目ざましい成績を残しているが、ユース強化に本腰を入れ始めたのは田村祐基(現・サンフレッチェ広島)、西山貴永(現・川崎フロンターレ)らがユースに入った年からで、まだまだ日が浅いのだ(もちろん、それ以前にも森崎兄弟や駒野といった俊才を輩出しているけど)。
 14:30が近づく。こちらからは“Smoke on the Water”、緑サポは「去年の借りを返せ」の特大ゲートフラッグを掲げてコール。そして両チームの選手が入場整列、試合開始。
 右サイドで中野がファウルをもらい、FK。福本と柏木が立ち、柏木キック!ゴール前に入れるが、GK高木がキャッチ。次いで右サイドパス交換から保手濱がドリブル突破を図るが、DF坂口がしっかりカバーし、保手濱ファウルでヴェルディボール。ヴェルディの反撃、左サイドつないでクロス、ゴールラインを割る。ヴェルディの左サイドは、本来左サイドバックの三原(U-18日本代表)が中盤左サイドに入り、左サイドバックには小林が入っている。左サイドで平繁がボールカット、密集の中から二人をかわして飛び出し、中央目がけドリブルで突っ込む。DFが寄せ、平繁倒されるが笛はない。
 ヴェルディ、征矢貴裕(兄)から左サイドに展開、小林が受けてクロス、はDFに当たって流れ、右スローインに。古川が入れてオサマが受け、タテに入れるがサンフ守備ラインがスッと上がり、全員が取り残されたために誰も反応せず、ラインを割ってサンフボールに。しかし再び右サイドから攻め入ってCKを取る。ヴェルディの右CK、征矢兄のキック!ニアで競る、しかしボールがゴール正面にこぼれ、そこには紫の選手がおらず、いたのは緑の4番。フリーでトラップすると落ち着いて目の前のゴールに蹴り込み、前半10分、ヴェルディがいきなり先制した。
 1点を争う試合だけに、先制点を取られたのは痛い。でも大分戦も立ち上がりに先制されながら逆転した。まだまだわからない。あと80分あるし。
 保手濱のフィード、左サイド木原が飛び出してトラップするが大きく、GK飛び出してキャッチ。柏木から右に開く中野へ展開、シュージが猛然と駆け上がり、中野がDFの間にスルーパスを通しシュージが右から回り込むが、少し届かない。右へ回し、シュージが受けてタテにフィード、中野を走らせるがボールが大きく、ゴールラインを割る。緑、右サイドに展開し征矢兄が突破を図るが遊佐がしっかりカバー。
 左サイドで柏木がボールカット、中央へパスを放って木原が飛び出すが、トラップが大きくGK高木キャッチ。緑、ボールをつないで右サイドへ展開、右サイドバック古川が攻め上がるがこれも遊佐がストップする。
 20分を回る。緑フィード、オサマと槙野が競り合ってこぼれたボールを征矢兄がミドルシュート!右に外れる。サンフ、右サイドで保手濱、木原とつないでスローインを取る。福本がボールを持ち、長い助走距離を取る。ロングスロー?珍しいことをする・・・福本ロングスロー!緑クリア、カウンターに入るが、フィードはサンフがカット。ヴェルディは先制点以後、がっちり守ってからのフィードによるカウンターを徹底している。
 緑が右へ展開。オサマと横竹が競り合い、こぼれをオサマがカットし切り込むが、ここへ遊佐がカバーに入り、ファウルをもらう。遊佐、とんでもなく動き回っている。サンフ、左サイドで平繁がキープしスルーパス、柏木が持ち上がってセンタリングに中央中野、は合わず、GKキャッチ。続いて中央柏木から左サイド木原へ、木原クロスに中央中野!はわずかに合わず。左サイドを遊佐がドリブルで持ち上がってクロス、DFに当たってCKに。左CK、福本のキックはショートコーナー、受けた平繁がターンして切り込む、DFクリア、福本が拾ってクロス、クリア、シュージが拾ってゴール前へ上げ、槙野がヘッド!は枠を捉えず。

 35分を回る。ヴェルディは相変わらずがっちり引いて守ってからのカウンターを徹底、サンフがボールをつないで何とかそれを崩そうとする構図。ヴェルディ陣内でボールが行ったりきたりし、双方ともなかなかシュートが生まれない。左サイド、木原と柏木のパス交換から遊佐が突破するところ倒されFK。緑の守備は堅いので、セットプレイで何とかしたい。福本キック!ゴール前競るがGKパンチ、DFクリア。柏木が拾ってゴール前の槙野目がけフィード、しかし槙野はオフサイド。平繁が中盤からドリブル開始、左から中央へ切り込んでシュート、左に外れる。続いて平繁のフィードから左サイド中野が持ち込んでシュート、DFに当たってCKに。左CK、福本のキックにファー中野、しかし坂口もこれにきっちり競ってファウルをもらい緑ボール。緑反撃の速攻、弦巻からのスルーパス、右サイド征矢兄が快足を飛ばして追うが、これも遊佐がカバーリング。
 緑のスローインをカットした保手濱がミドルシュート!GKキャッチ。44分、槙野が前線へフィード、これは大きく、ゴールラインを割る、と思われたが、GK高木がこれを捕りに行き、ファンブルしてボールはラインを割りCKに。ラッキー。このミスをゴールに結び付けられれば乗っていけるかも。左CK、福本のキック!ファーに飛んだボールを中野が折り返し、平繁ヘッド!は左へ外れた。惜しい・・・ロスタイム1分はあっという間に過ぎ、前半終了。
 ヴェルディはしたたかなチームになったと聞いていたけど、本当にしたたかなチームになっていた。引いて守っているけど、組織でも一対一でもしっかり対応しており、破綻は見せない。これを崩すには一筋縄ではいかない。崩しかける場面もあったが、さらに決定機に持ち込むにはパス精度、運動量を上げなければ・・・大変だけど。次の1点が試合を決めそうな感じ。
 バクスタ側には売店がないので、半周してメイン側売店へ。愛媛FCサポの方か、「愛媛FCをJ2へ」の署名活動を行っておられた(自分はこの前松山で署名した)。
 選手たちが出てくる。ヴェルディは選手交代、MF高橋大に代わって、FW12征矢智和イン。征矢弟きたか。彼はオサマと並ぶ位置に立ち、ツートップとなった。4−5−1はガンバ戦でも見せた守備重視の作戦で、また幸先よく先制点も挙げたものの、前半のシュートがわずか2本だったのはさすがにまずいということだろう。緑サポは再び「去年の借りを返せ」のゲーフラを掲げて選手たちを迎える。
 後半開始。サンフ左へ展開、木原がキープしながらPAに侵入、DFがクリアしてCKに。左CK、福本のキックはDFクリア。緑のフィード、これに兄と同じくスピードのある征矢弟が抜け出しかけるが、遊佐がカバーして体を入れ、GKに捕らせる。左サイドで受けた征矢弟が中央の征矢兄にパス、征矢兄がドリブルで突破するがこれも遊佐がカバーしてボールカット、ファウルをもらう。今日の遊佐は征矢キラーという感じ。
 柏木がボールカット、ドリブルで持ち上がってスルーパスに左から木原が抜け出すが、オフサイド。サンフがまたもボールカットしフィード、右サイド木原が受けてドリブルで仕掛けるが、ボールはゴールラインを割った。
 後半7分、ヴェルディ選手交代。三原に代え、FW13河野イン。そのまま左の攻撃的MFに入る。
 柏木が右サイドからドリブル突破、PAすぐ外で止められるが、こぼれを保手濱が拾ってシュート、DFに当たってGKキャッチ。
 後半12分、サンフ選手交代。保手濱に代え野田。野田は右サイドバックに入り、シュージが左サイドバック、遊佐がボランチへと回る。
 サンフ、右サイドからボールをつないで左サイドへ展開、平繁のクロスはDFに当たってCKに。今日初めての右CK、柏木・・・と思ったら福本が向かった。あれ?福本キックはDFクリア。後で聞いたところによると、柏木は鹿実戦で内転筋を痛めてしまっており、本来は無理できない状態だったとのことだった。サンフ右サイドで野田がタテパス、平繁が受けると見せてスルー、木原が受けてパス、しかしヴェルディも通さずにクリア。サンフ、右サイドでプレスをかけてカットし木原へ、木原のクロスに中野がヘッドで合わせる!が左に外れた。
 中盤のクロスプレイで福本が痛んで倒れる、ヴェルディは攻撃続行するがサンフがゴール前ではね返し、これを拾ったヴェルディの選手がプレイを切る。福本は立ち上がった。
 福本が右サイドにスルーパスを通し、中野がドリブルでPA侵入。DFクリアしCKに。右CK、福本のキックはDFクリア、スローインに。福本ロングスロー、緑クリアボールを木原がミドルシュート!左に外れる。後半22分。サンフがほぼ一方的に攻める構図は変わらないが、ヴェルディの守備がとにかく堅い。どちらも運動量がハンパでなく、ギリギリのところでの勝負になっている。先に足が止まったらおしまいだ。と、ヴェルディが中盤左サイドの競り合いからボールを奪い、オサマがスルーパスを放った。これに征矢弟が反応し、中央から左に流れながらボールを受ける。横竹が付いていたが、征矢弟はドリブルで加速するとこれを振り切ってPA侵入、そのまま左足一閃!
ゴール!
 鋭いシュートはGK金山の右手をはじいてゴールに突き刺さり、後半23分、ヴェルディが2点目を挙げた。カウンター一本やられた!今日のヴェルディの守備からすると、とてつもなく大きな1点を奪われてしまった。しかし選手たちはあきらめた素振りは見せない。時間とともに増えてきたサポーターたちもさらに声を上げてコールを繰り返す。
 福本がドリブルで攻め上がりスルーパス、通らない。しかしこの試合、福本が中盤で獅子奮迅の活躍。今までのような「潰してキープ」だけではなく、積極的に持ち上がって展開している。サンフがパスをつないでゴールに迫る、柏木のカットからスルーパス、右から平繁が抜け出しシュート!わずかに右に外れる。30分を回った、早いうちに1点がほしい、福本がドリブルで上がりスルーパス、はね返されるも再びボールを拾い、左に開いた木原へパス。木原が中を見てクロス、ぐんと曲がったボールはGK高木の上を越え、右ポストに当たってはね返った、ところへ、平繁!
ゴール!!
右足ダイレクトで放たれたシュートはゴール左スミに突き刺さり、後半30分、サンフ追撃のゴールで1−2!
 平繁はそのままゴールに飛び込んでボールを拾い上げようとしたが、先にGK高木がボールを拾い上げてしっかりと抱え込んだ。平繁はちょっとむっとしたようだったが、スタンドから飛んでくる平繁コールに気づくと、こちらを見上げて小さくガッツポーズし、自陣へと戻っていった。それを見たスタンドのサポーターたちがいっそう大きく平繁の名を喚ぶ。
 ここら辺からあとのことは、ほぼ無我夢中でコールしていたためにあまり覚えていない。まだ残り時間が15分あるのに槙野がセンターFWの位置に上がってターゲットとなり、しかしそれで守備が薄くなったところへクサビのパス、受けたオサマがPA近くで倒されて緑FK、これを征矢兄が鮮やかな弾道のキックで壁の上からゴール左スミに曲げ落として突き刺し1−3、しかしすぐにサンフが右サイドに開いた木原のクロス、中央競り合って左にこぼれたところを中野がダイレクトのインサイドキックでゴール右スミに流し込んで2−3と肉薄。あとは最後の力を振り絞って攻めまくる。守備はもう野田・横竹・シュージの「もともとMF・もともとFW・もともとSB」の三人に任せ、リスクなぞ知ったことかとばかりにヴェルディゴールに襲いかかる。木原、遊佐がミドルシュートを放ち、両サイドを崩してCK、FKを取りまくり、福本がどんどんゴール前に上げていく。ロスタイム左CK、福本が念をこめてボールをセットし、キック!ゴール正面で混戦となり、浮き球に槙野が飛びついてヘッド!ボールはゴールへ、決まった!と思ったが、下から伸び上がったGK高木がこれをキャッチした。ヴェルディはパスを回してボールキープにかかり、サンフがそれにプレッシャーをかけてボールを奪おうとする、その中、主審の手が上がって長いホイッスルが吹かれ、同時にサンフの選手たちは糸の切れた人形のようにばったりとピッチに倒れ込んだ。
 サンフの選手たちは倒れたまま立てない。左サイドでボールを待っていた平繁は倒れはしなかったが、その場から動かず、立ち尽くしていた。
 「俺たちの広島 さあ立ち上がれ――――」
“Violet Passion”の合唱。本当に最後の一秒まで、よく足を止めずに戦った。負けたのは限りなく悔しいが、本当によくやった。ヴェルディの選手たちがサンフの選手たちに声をかけて立たせる。両チームが整列し、大きな拍手を受けた。そして3位表彰式に入る。サポーターたちはスタンド最前列に下りた。緑サポからサンフレッチェコールが起こる。
 槙野くんに賞状が授与され、選手たちにメダルがかけられる。いずれの選手も無念の表情を浮かべていた。それを見ていると、選手たちを讃える気持ちと悔しさが両方沸き起こってきて、何ともいえない気分になった。
 表彰式が終わると、ヴェルディの選手たちがサポーターたちの前に走って行き、歓呼を受ける。こちらも「東京ヴェルディ」コールで勝者を讃えた。そして、バックスタンドへ歩いてくる選手たちの名を一人一人コールし、整列して挨拶した選手、森山監督、沢田コーチらに、
「Grande Viola, Hiroshima!」
のコール。木原くんは泣いている。しかし、今日は両サイドに飛び出してクロスを上げまくり、2点に絡む素晴らしい活躍だった。シュージは挨拶のあとコーナースポットのところに座り込み、顔をうずめてしまった。サポのみんなが激励の言葉をかける。今日の悔しさをまたバネにして、このチーム最後の戦いになるサハラカップ(Jユースカップ)、絶対に取ってほしい。
 それから選手たちがメインスタンドに挨拶して控室に姿を消すまで、サンフレッチェコールを送る。そして、撤収に入った。
 いくらカウンター戦術を採ったとはいえ、シュート5本で3点取って勝つ、というプランを想定することはないだろうから、この試合は確かにサンフがゲームを支配し、しかしこの日はヴェルディに武運があった、ということだろう。それでもヴェルディは堅い守備をベースにした、とんでもなくレベルの高いチームだった。本来ならこれに喜山くんに村杉くんというところが加わるのだから、フルメンバーだとこれよりさらに力が上がるということ。
 決勝はコンサVSヴェルディ、ジュニアユース世代でたびたび激突しタイトルを争った面々が、ユース世代No.1を決める舞台で再び顔を合わせる。準決勝を観た限りでは単純な戦力ではヴェルディのほうが上、しかし札幌の選手のモチベーション次第ではどうなるかわからない。しかし、サンフに勝った以上は、ヴェルディに優勝してもらわなければ困る。5−0くらいで。決勝戦でもカウンター戦術採って1−0とかだったらたとえ勝っても許さん、とか思いながら、さてこれからどうしようと途方に暮れた。
 結局、次の日の天皇杯、三ツ沢の横浜FCvsFCホリコシを観ることにし、宿を取ってからサンフサポさんたちと食事、それから宿へ。駒野駒野。携帯では高原のゴールで日本が先制している。チェックインして部屋へ急ぎ、TVをつける。おお駒野が走ってる。普通に中田ヒデや茸と絡んでる。いい感じじゃあないか。前半終了、高原ゴールリプレイ。うひゃあグレート。
 で後半はヤナギがPKとって茸がコース読まれながらも決めて、そして駒野がせっかく相手の決定機を防いだのにそのCKを決められて、茸とかヒデさんとか引っ込めて3バックにしたらもはや収拾つかなくなって、最後はナカタコさんの絶妙アシストで2−2ドロー。なかなか怒涛の展開だった。その後のヒデさんインタブーの「で?」にも爆笑。
 日本代表の(何かと違った意味で)面白い試合にかなり癒されたので、次の日の朝2時過ぎには寝ることができた。

9月19日 吉田サッカー公園 曇
Jユースサハラカップ・グループリーグ
VSサガン鳥栖U−18

 前日の浦和戦の敗戦が悔しくて一睡もできず、この日の10時ごろ意識を失って、気づくと11時30分を回っていた。少しは楽になったが、気分はすぐれない。体も重い。昨日ずぶ濡れになったから、風邪ひいたか。風呂にも入っていなかったので、シャワーでも浴びようと思ったら、風呂場は取り壊されていた。わが家は現在改築中。今日は敬老の日なのに、大工さんたちは働き者です。といっても、予定では9月中旬にリフォーム完成のところ。最近いろいろと忙しいらしく、あちこちに人手を取られてなかなか予定通りに行かないとのこと。ほぼ最悪のコンディションで吉田へ向かった。
 時折雨が降っていたが、吉田は明るい曇天だった。14時40分ごろ着。前半はすでに40分を回り、江本・木原・平繁のゴールでサンフが3−0でリードしている。
17江本
10平繁 11木原
5藤澤
13保手濱 8福本
6遊佐 4田中 19横竹 12野田
16金山
 シュージがいないが、怪我だろうか。
 前半はそのまま終了。木原くんがボーズ頭になっていた。鳥栖からも太鼓とサポーターが来ており、コールを繰り出している。
 後半開始。福本、保手濱とつないで左へ展開、木原がドリブルで持ち込み、フェイントでDFをタテにかわしてPAに侵入しシュート、わずか左に外れる。鳥栖の攻撃をカット、尚がボールをGKに戻す、しかし金山も飛び出してきており、ボールはその横をすり抜けた。鳥栖のFWも突っ込んでくる、尚が急いでボールを追いかけ、スライディングでゴールラインにクリアした。危うくオウンゴールになるところだった。今のはGKが声を出さないと。槙野くんがいたらカミナリが落ちるところだ。鳥栖のCKはクリアでピンチを脱する。
 右サイドでダイレクトパスをつなぎ、木原がタテにフィード。野田が飛び出してボールを受け、一対一の仕掛け。相手も何とかはじき返そうとするが、野田は粘り強くキープしてCKを取る。右CK、野田のキックはファーに流れるが、江本が追いかけていって左サイドタッチライン際でキープ、ファウルをもらってFKに。福本が助走からキック、ゴール方向へ曲がり落ちるボールに、中央走り込んだ尚がジャンプ一番ヘッド!少しく方向を変え、ボールはゴール右上スミに吸い込まれた。ゴール、4−0!空中戦に強い尚のさすがのゴールで、後半早々追加点。これでどんどん選手交代してくるか。
 平繁が左サイドでカットしドリブル開始。個人突破を図り、PA付近で二人に阻まれるも強引にその間を突破してPA侵入、DFが何とかクリア。左サイド遊佐から前線動き出した江本にスルーパス、江本がサイドを破ってセンタリング、DFブロックしてCKに。江本、いい動き出しだった。左CK、福本のキックはGKが飛び出してパンチ、PA外にこぼれるところを木原が拾ってミドルシュート!はGK正面でキャッチ。
 鳥栖が右サイドでFKを得る。DF8前田のキックにファー競り合い、ゴール前にこぼれたところをDF5佐久間が頭で押し込んでゴール!1点を返した。この時の競り合いで鳥栖の選手が負傷し、担架で外へ出される。その選手はしばらくして交代になった。
 中央でダイレクトパスをつなぎ、左へ。中央左で木原が受け、中へ切れ込みシュート!左に外れたが、囲まれた中から果敢に撃った、いいシュート。今度は平繁が左サイドからドリブルで中央へ持ち込みシュート、DFに当たってCKに。右CK、野田のキックはクリア、福本がキープして江本に出すが、鳥栖がカット。次いで保手濱から右に開く平繁に展開、平繁は一対一勝負、DFカットしスローインに。野田のスロー、平繁がトラップで一人かわしてタテに抜けクロス、ゴール前に江本が飛び込むがわずかに合わず!惜しかった。
 藤澤が中央ドリブルで持ち込んでミドルシュート、わずかに上に外れる。
 サンフ、選手交代。木原と福本に代え、拓と篠原が入る。拓がセンターバックに入り、横竹がボランチに上がった。
 左サイドでのカットから横竹→平繁とつなぎ、平繁が中央をドリブルで持ち上がる。このままシュートに持っていくか、と思った瞬間平繁は絶妙なスルーパスをど真ん中に通し、右から飛び出してきた篠原が相手の裏でボールを受け、GKもすいっとかわして無人のゴールに難なく流し込んだ。篠原の記念すべき公式戦初ゴール!で、5−1。
 左サイドつないで平繁がクロス、篠原が競ってファーにこぼれるところへ藤澤が走り込み、飛び出してきたGKをかわして右の角度のないところからシュート、DFブロックしてCKに。右CK、鳥栖がクリア、鳥栖の選手が拾ったが、そこへ尚がバックチャージにいってしまい、イエロー。
 中央クサビのパス、平繁がスルーして藤澤が受け左へはたき、江本クロスにファーから平繁が飛び込むが、わずかに合わず。鳥栖の中盤プレッシャーがやや甘いこともあるが、中盤でいい関係ができている。江本の動きの質がよく、他の選手と連動してサイドに開いたり、中央でしっかりキープしてつないだりと、十全な働き。
 鳥栖が右サイドに展開、しかし遊佐が猛然とチェイスしてカット、そのままドリブルでサイドを駆け上がっていった。相変わらずアグレッシブだ。槙野がいないので、彼が積極的に声を出している。
 サンフ選手交代。平繁、遊佐に代わり、内田と熊谷イン。内田はそのままFW、熊谷は右SBに。野田が左SBに回った。
 鳥栖のフィード、右サイドをFW25末次が突破しかけるが、尚が追いすがってタックル、ゴールラインにクリアした。サンフがほぼ一方的に攻めているが、こういう一発のカウンターは怖い。鳥栖の右CK、DF7中平のキックは拓がクリア、こぼれを鳥栖がシュート、はDFがブロック。
 中盤の競り合い、藤澤がボールキープして右サイドへ展開。開いて受けた内田が果敢に中央へ切り込んでいってミドルシュート、右に外れる。江本がマークにつかれながらも強引にドリブルで切り込んでいってシュート!GKセーブ。鳥栖、右サイドでボールをつなぎクロス、PA外正面でFW末次が胸トラップからシュート、はGK金山正面。
 中央ダイレクトパスをつなぎ、相手に引っかかってこぼれるがそれを左にいた内田が拾い、そのまま中央目がけドリブルから左足シュート!威力充分、グーンと伸びたボールはクロスバー直撃!惜しい!それにしても内田、平繁ばりの仕掛けっぷり。
 サンフ選手交代、横竹に代わり植野イン。左サイドバックに入り、野田がボランチへ。
 中央でパスをつないで左に展開、植野が受けドリブルでサイドを破ってセンタリング、ファー篠原がヘッド!は上に外れる。左サイドのカットから篠原にボールが入り、篠原がドリブルで突っかけてシュート、DFに当たってCKに。左CK、野田のキックに植野ヘッド!は右に外れる。
 藤澤がトラップからの素晴らしいターンで相手をかわし中央突破、DFにクリアされたものの、彼らしいキレを見せた。そして試合終了、5−1でサンフが勝利した。
 内容的には、7−1で勝利したアウェイでの鳥栖戦よりも良かったらしい。確かに今日は中盤でよくパスがつながっており、FW陣との連携も申し分なかった。仙台カップのU−18日本代表が東北選抜に2−5と惨敗したらしいが、そこから槙野くんと柏木くんが帰ってくればさらにチーム力も増すだろう。柏木くんの足の具合が気がかりだが。鞠、ガンバ、那覇西という強豪相手に今日のようなサッカーができれば心配はいらないのだが、どうなるか・・・初戦は今週金曜日の23日、熊谷にて鞠ユースと。長身・ハーフナーとピアノマン・斉藤の強力ツートップを抑えて、幸先のよいスタートを切ってほしい。

8月28日 吉田サッカー公園 曇のち晴
VS岡山国体選抜
VS作陽高

 クラブユース選手権のあとは激しい練習にミニ国体や年代別代表や中筋カップ、3年生は進路関係で出かけたりして何かと忙しかったユース。8月最後の週末には吉田夏期フェスティバルとして、各地の高校を招いての強化試合に臨んでいた。金曜日から開催されており、サンフはここまで奈良育英に3−2、浜名に1−0、大阪朝鮮に3−0という結果。またB戦も平行して行われている。今日の相手は「晴れの国おかやま国体」を目前に控えている岡山国体選抜。
 7時30分ごろ家を出る。試合開始時刻の9時には間に合わなさそう。道中雨が降り、吉田のほうはどうなっているのかと思ったが、やがて雨も止んだ。9時10分ごろサッカー公園着。空は曇っており、涼しい風が吹いている。
10平繁
17江本 27中野
11木原
6遊佐 8福本
14中山 24佐藤 3槙野 19横竹
16金山
 試合は人工芝グラウンドで行われていた。まだ0−0。前日南津守でサテライトの練習試合に出場した遊佐くんが朝イチから出場。本当にタフな男だ。靱帯手術からリハビリ中の松田くんがピッチの周囲を歩いている。頑張って、早く復帰してほしい。
 サンフがボールを回している。右サイドバックの横竹から左へ展開しシュージがダイレクトでタテに出して江本を走らせ、江本が一人かわしてドリブルでタテに突破するがDFがピッタリついて中に持ち込ませず、ゴールラインを割らせてゴールキックにする。岡山選抜の4バックはゴール前でなかなか隙を見せない。岡山は作陽と玉野光南が主力になっているんだろうけど、サンフはプリンスリーグにてそのどちらにも苦戦している(ともに2−1で勝利はしているが)。作陽は先日のインターハイで優勝校の青森山田に敗れた(2−3)もののベスト16に入ってその力を示しており、そう簡単にはゴールを割らせてくれない。と、岡山選抜が右からクロス、ニアでDFが足を伸ばしてクリアするもそれが目の前の相手にいってしまい、その選手はPA内に持ち込むとGK金山の逆を衝いて蹴り込み、ゴール。岡山選抜が先制した。ちょっとエアポケットでアンラッキーな失点。
 サンフの反撃。シュージが左サイドからドリブルで中へ切り込みつつ右へパス、そのスペースへ平繁が走り込みDFと一対一の勝負、DFがストップ。中盤のこぼれを遊佐が拾って左に開き、平繁が受けてドリブルで中央へ切り込みシュート!GKセーブ、ボールがこぼれるがキャッチ。
 サンフは中盤のプレスが効いており、試合を支配している。左サイドから遊佐を経由して右に展開、オーバーラップしてきた横竹がドリブルからクロス、GKキャッチ。木原がキープからドリブル突破、DFが足を出してクリアするが福本がこぼれを拾って左へ展開、平繁が受けてドリブル、タテに一人かわして切り込み、ゴールライン際からマイナスに折り返して遊佐飛び込む、前でDFクリア!これがつながって岡山選抜がカウンターに入るが、前線へのパスはオフサイド。
 右サイドへ展開し横竹のクロス!ニアの一人を飛ばしてゴール正面に落ちるボール、江本が走り込むがGKも飛び出してクロスプレイ、GKクリア。次いで右サイドで木原がキープから反転しドリブル突破からクロス、ゴール正面中野がフリーで走り込むが、トラップが腿になってしまい撃ちきれず、こぼれをGKキャッチ。身を沈ませながらのヘッドにいけなかったか。
 遊佐が粘り強いキープからファウルをもらい、FKゲット。PAやや外、右寄り。左足なら絶好の位置だが、柏木はいない。昨日の試合で退場してしまったそうなので、その罰か。福本が立つ。ファーの槙野が福本とコンタクトを取り、だっとニアへ走り出した。福本キック!ニア――じゃない、ファー!槙野につられてがら空きになったファーにシュージが回り込んでいた。ヘッド!――はサイドネット外側!惜しい!決まらなかったけど、おそらく練習どおりのいいセットプレイだった。
 平繁から左へパス、シュージがスルーパスを出し遊佐が飛び出す。DFがクリアしてゴールラインに逃げ、CK。左CK、福本のキックに中央槙野がヘッド!右に外れて、40分ハーフの前半終了。これまでの試合は35分ハーフだったそうだが、この試合だけ特別らしい。
 失点シーン以外は特に決定機を与えてはおらず、サンフペース。局面局面は個人の力で打開できており、この夏相当鍛えてきたものと思うが、その一方で大きな展開には欠けた。このメンバーならFWに当てて木原を飛び出させるやり方が相手にしては脅威だろうが、短くつなぐ場面が多いのであまり木原が活きていない。それでも選手たちがよく動けているので、相手ゴール前までは充分ボールを運んでいける。ただ、決定機を逃したのが惜しいところ。
 ハーフタイム中、森山監督が「もっとゴール前に詰めて泥臭いゴールを狙え!」と選手たちに指示していた。その例として「武田と中山」を挙げておられたが、中山隊長はともかく武田修宏はユースの面々にはいまいちイメージ湧きにくいんじゃないかと思った。
 後半開始。江本に代わって柏木イン。彼はボランチに入り、遊佐が左サイドバック、シュージが右サイドバック、そして横竹がトップ下、木原がFWにポジションを移す。
 柏木がワンツーからスルーパス、左から木原が抜け出しシュート、GKセーブ。次いで柏木から右サイド木原へ、木原がキープしシュージに戻す。シュージが折り返し、受けた中野がドリブルで切り込んでシュート、わずかに左に外れる。岡山選抜、左サイドでFKゲット。6番が蹴るがDFクリア、CKに。左CK、10番のキックはクリア。
 中野が左サイドでカット、中央へ折り返す。福本が受けてドリブルで持ち上がりパス、右に開いた平繁が受けてシュート、左に外れる。岡山選抜、右サイドに展開するも左サイドバックに回っている遊佐がびたっとくっつき、クロスはゴールラインを割る。右サイドを中野がドリブル突破しクロス、横竹走り込むがDFクリア、CKに。右CK、柏木ショートコーナー、平繁のクロスはDFクリアし岡山選抜のカウンター、しかし柏木がカットしてドリブルで持ち上がり、平繁に入れる。ボールをつないでフィード、ゴール前横竹が走り込むがトラップがやや流れてGKキャッチ。
 サンフのフィード、中野が競り合って右に落とし、バウンドしていくルーズボールに自分が走っていって相手と競り合いカット、折り返す。木原が受けて一人かわし、ドリブルでPAに侵入しようとするが岡山選抜DF陣が素早く取り囲む。木原も粘り強くキープしたが、DFがクリア。さらに木原のドリブルから平繁へ、DFを背負いつつ受けた平繁、強引に反転しシュート!上に外れるも、フィジカルの強い彼らしいプレイで、いい。サンフのフィード、横竹が飛び出す。DFとGKがPA境界付近でやや足踏みしたところへ強引に割り込んでボールをカット、右に流れていくボールに食い下がると角度のないところからスライディングシュート!はサイドネット。惜しい。
 DFラインの裏にこぼれたボールを金山がクリアしようとするがミスキック、岡山選抜が左サイド高い位置で拾うが、シュージがカバーしてファウルをもらう。木原がドリブルで持ち上がってパス、受けた柏木が中野とワンツーからシュート!は飛び出したGKがブロック、右にこぼれたボールを平繁が拾ってシュート!これもDFがブロックしCKに。右CK、柏木のキックはラインを割ってしまう。
 柏木が入って試合はサンフの一方的展開になっている。彼が中盤の底にいると攻撃の厚みが違う。左スローイン、平繁が受けて中央へ折り返し、走り込んだ柏木がトラップでDFラインの裏へ抜け出そうとするが、GKも素早く飛び出して柏木が抜けてくる前にキャッチ。槙野のフィード、右に流れる横竹が落としてシュージがクロス、これがゴール方向に向かっていくが、ボールは惜しくもクロスバーのわずか後ろのネット上に落ちた。
 左サイド、オーバーラップした遊佐が粘ってCKゲット。左CK、福本ショートコーナー、柏木クロスにニア横竹が左足で合わせる!が左に外れた。ちょっと置きにいき過ぎたか。柏木から右サイドで。木原が受けてクロス、中央平繁が飛び込むがDFクリア、右にこぼれるボールをもう一度木原が拾ってクロス、DFクリア。
 左サイドのスローイン、中野が受けてドリブルで一人かわしPA侵入、折り返したボールを木原がダイレクトシュート!右に外れる。決定的だった。
岡山の反撃、左サイドでパスをつなぎクロス、ニアで合わせるが上に外れる。さらに左からのクロスにファーからシュートを放つが、右に外れる。
 サンフ、中央でパスをつないで平繁のポストから福本のミドルシュート、DFに当たりCKに。右CK、柏木のキックをDFクリア、しかし小さい、中野が競り落として木原がクロス、槙野がヘッド!GKセーブ!またCKに。右CK、柏木のキックに槙野ヘッド!しかし左に外れる。
 後半30分を回った。あと10分。空は晴れ、暑くなってきた。
 サンフ、パスをつないで右サイドに展開。柏木が受け、オーバーラップのシュージに渡してシュージのクロス。DFクリア、しかし小さく、ゴール正面PAライン付近の木原の前に落ちた。フリーの木原、ワントラップからシュート!同点!と思ったが、ボールは左ポストを直撃してはね返った。
 拓のパスがカットされ岡山選抜のカウンター、右に展開してのクロスをファーからヘッドで合わされるが左に外れ。助かった。サンフ、右サイドへの展開、平繁が一人抜いてクロスを上げ、ゴール正面中野が走り込むが、またもシュートを撃ちきれずにトラップこぼれ球をDFにクリアされる。前半と同じような場面だった。
 練習試合ながら勝負にこだわるサンフ、槙野が前線に上がって何としてもゴールを奪おうとする。平繁から左に開く中野へ、中野が対角のゴール右上スミに巻いて落とすミドルを放ったが、これもGKがファインセーブ、はじき出した。右CK、柏木のキック、ファーにボールがこぼれるところへ槙野が突っ込みGKと交錯。さらにボールがこぼれるが岡山選抜がクリアしてつなぎカウンター、右サイドを11番が独走してクロスを上げ、ファーでフリーで受けるもハンドを犯してしまいゴールならず。GKには槙野の足が入ってしまったようだが、立ち上がった。サンフのFK、金山が大きく蹴り出したが、ここで試合終了のホイッスル。岡山選抜が1−0で逃げ切った。
 試合の流れはつかんでいたものの、決定機をことごとく外してしまったのが痛かった。練習試合とはいえ全勝をノルマにしていたとのことで、試合後には反省会。決定機を決められなかった木原くんはかなり悔しそうにしている。その分は来週のサハラカップ(Jユースカップ)・鳥栖戦で爆発してほしい。今日出場していなかった田中尚くんはちょっと体調不良とのこと。早くよくなってほしい。
 人工芝グラウンドでは引き続き奈良育英と大阪朝鮮のB戦が始まった。開始早々、大阪朝鮮の守備の乱れを突いて奈良育英が先制する。サンフの次の試合は、12時10分より作陽と。Bチームが出るとのこと。天然芝グラウンドのほうに行くと、皆実と大阪朝鮮の試合が行われていた。森重くんも中盤の底でその強いフィジカルを発揮している。皆実が右サイドからの崩しからゴールを挙げ、先制。ここで昼食に行く。左に出て坂を下りていったところにある豆腐料理屋さんに行き、豆腐ハンバーグ定食を食べる。美味しい。
 戻ると、人工芝グラウンドではちょうど大阪朝鮮と奈良育英の試合が終わったところ。試合終了間際に大阪朝鮮が逆転ゴールを挙げ、2−1で勝利した。サンフと作陽の選手がアップに入る。Aチーム選手はもう着替えており、試合の手伝いをするようだ。
17江本
25内田 23篠原
5藤澤
28金田 13保手濱
22山根 2植野 18熊谷 12野田
1佐久間
 先ほどの試合からは江本くんが引き続き出場。作陽は通常のメンバーから国体選抜組が抜けたチームだろうから、1.5軍という感じ?
 試合開始。立ち上がりはサンフが中盤でいい具合にボールを回して攻める。江本へのフィード、江本が左から抜け出してシュートを放つがGKセーブ。作陽、左CKを得るがDFクリア。次いで作陽、ミドルシュートを立て続けに放つがDFが連続ブロック。続いて作陽44番が左サイドでボールを受け、ターンするや一気に加速、熊谷を振り切ってシュート!右に外れる。作陽は立ち上がりこそサンフにペースを握られたが徐々に運動量と中盤守備で上回り、サンフを押し込んで攻め立てるようになった。
 作陽、PAすぐ外中央左でFKを得る。壁五枚。キック!は上に外してしまった。しかしなおも攻める作陽、右サイドからのサイドチェンジ、左で受けた44番がスピードドリブルで一気に二人をかわし、中央へ切り込んでそのままゴール右スミに叩き込みゲット!作陽が幸先よく先制した。
 さらに作陽、右サイドからドリブルで切り込んで左に出し、ダイレクトシュート。上に外れたが、決定的な場面。
 ここでBチームの指揮を執る沢田コーチ、早くも金田に代えて大西を投入。右サイドバックに入れ、野田をボランチに回した。
 ここからサンフが盛り返し始める。野田が体を張り、正確なパスを散らして中盤を作るようになってきた。篠原のドリブル突破から藤澤へパス、藤澤がさらにドリブルで切り込むがDFが囲んでカット。さらに篠原、中央でうまくボールを受けてマークをかわすと右へはたき、藤澤がDFラインの裏へトラップして自らも抜けようとする、がDFがカバー。次いで江本が左サイドに流れてボールを受け、戻したボールを山根がクロス、しかし合わず。
 左サイドで山根がキープしタテに出して江本が受け、折り返して篠原→藤澤とつなぐ。藤澤がゴール正面キープして粘り、こぼれたボールに篠原が走り込んでシュート、DFがその前に飛び込んでブロック、しかしクロスプレイのボールはまた篠原の足に当たってぽーんとはね返り――ゴール左スミに飛び込んだ。ゴール!タイミングよく詰めていた篠原の泥臭いゴールでサンフが追いついた。
 左サイドでは山根がいいカバーを見せ、右サイドバックで投入された大西もいい守備とオーバーラップを見せる。彼もFWからDFまでひと通りこなせるユーティリティーなプレイヤーだ。そして中盤では野田が体を張ったいいキープ。ここでボールが落ち着くのが大きい。
 中央でパスを回し野田がドリブルで上がって篠原へ。篠原、DFに囲まれつつもミドルシュート!わずかに右に外れる。篠原も、そのフィジカルとテクニックはもう主力級にまで上がってきている。江本、篠原、藤澤、内田の間でダイレクトパスがつながり、DFがクリアするもそのこぼれを野田がミドルシュート!GKキャッチ。右サイドに飛び出した野田から中央篠原に折り返して篠原が藤澤に預け、藤澤スルーパスに篠原が飛び出す!がトラップが大きく、DFがカット。惜しかった。そして35分ハーフの前半終了。
 ハーフタイム中、柏木くんと木原くんがゴール前でFKごっこ。木原くんがGKになり、壁を作る仕草をしたりして構え、柏木くんがFKを蹴り込む。壁がいないので当然ボコボコ入っていくのだが、一回外してしまい、柏木くんその場にぶっ倒れ木原くん大喜び、という一幕もあった。
 後半開始。サンフは江本に代わって古本、佐久間に代わって兼田。
 山根から野田へパス。野田は一気にDFラインの裏へ正確なフィード、篠原が走り込み、DF何とかゴールラインに逃れる。左CK、野田のキックはDFクリア。スローイン、内田が受けて一人かわしてタテへ抜けセンタリング、それに篠原飛び込む!がわずかに合わず。逆サイドに流れるところ藤澤が拾ってドリブルで勝負に行くがDFがカット、藤澤ファウルで作陽ボールに。
 保手濱から藤澤、そして右に開く古本へと展開。折り返して藤澤→篠原、落としたボールを保手濱スルーパス、藤澤へ――は通らずも、いいパス回し。中央で野田がキープし、前線へ飛び出していく藤澤へフィード、DFヘッドでクリア。野田からオーバーラップの保手濱へクサビ、落としたボールを篠原がシュート!GKセーブしキャッチ。
 サンフのフィードを作陽がカットしてカウンター、フィードからダイレクトシュート、GKの上を越えるがバー直撃。危なかった。作陽FW6番から左へ展開、クロス。DFクリアを拾ってもう一度シュート、DFブロック。作陽も押し返してきた。作陽は次いでフィードから左サイド44番が抜け出しシュート、サイドネット外側。サンフはやや運動量が落ち、作陽の攻勢を許す。しかし熊谷・植野の二人がゴール前を固めてよく防ぐ。熊谷は後方からさかんに声を出して守備陣を統率していた。
 サンフ選手交代。内田に代わり小西。藤澤がFWへ。
 藤澤のスルーパス、古本が走るがDFがタックルでカット。次いで藤澤がドリブルで切り込んで右に出し保手濱がクロス、DFに当たってゴール前にこぼれるところへ篠原飛び込む!がGKキャッチ。しかし篠原、毎回いいところに詰めてる。中央篠原→藤澤、左に落として野田が受け、カーブをかけたシュート、は上に外れる。
 作陽の選手が鼻血を出し、止血に。一時中断、選手たちが給水する。
 作陽、中央ワンツーを試みるが通らない。次いで左に展開しクロス、ファーに飛ぶがDFがヘッドでGKに返す。作陽は左サイドの攻撃的MF44番のスピード突破が素晴らしい。もみじカップの柏ユース戦には出場していなかったけど、誰だろう。
 サンフ選手交代。藤澤と山根に代え32番と金田がイン。32番(練習生)はFWに入り、金田はセンターバックに入って植野が左に出た。
 作陽が右サイドでつないでクロス、ファーで拾って戻し87番がシュート、GKキャッチ。サンフ、小西→保手濱とつないでフィード、古本を走らせるがDFクリア。終盤に差しかかるころには両チームとも運動量が落ち、やや大味な試合展開になった。
 サンフ、選手交代。篠原に代えて内田。ちなみに作陽の選手交代はいちいちチェックしていない。誰だかわからないし。
 サンフのフィード、古本が受けてスルーパスを出し32番が右から抜け出してシュート!わずか左に外れる。次いで左からの折り返しを内田が受け、強引に前を向いてシュート!左に外れる。
 試合は膠着のままロスタイムに。と、作陽が右から抜け出してGKと一対一、折り返して(あるいはシュートこぼれ)を作陽が拾ってシュート、DFにブロックされるももう一度シュートしてゴール!土壇場で勝ち越した。
 サンフ急ぐ、キックオフからキープ、右に展開して大西がクロス!ゴール正面に飛ぶボール、これにカバーに戻るDFと飛び出すGKが衝突、浮き球が一瞬ルーズになったところへ、飛び込んできていた内田が二人の間へ頭を割り込ませヘッド!ボールはふわりと宙を舞ってゴール右スミに飛び込み、内田執念のゴールでサンフがすかさず追いついた。彼は喜びかけたが、すぐにゴールに飛び込んでボールを拾い戻っていく。選手たちからは「もう1点!」「もう1点」というかけ声が。それまでは熊谷の声以外はかなり静かだったが、いい感じだ。
 野田が右に展開し大西のクロス、DFカット。フィードを放ち、32番が走るがGK飛び出してキャッチ。最後に小西が中央突破からミドルシュートを放つが右に外れたところで試合終了。2−2のドローとなった。 
 すでに主力の横竹くんと中野くんはともかく、ほかの1年生たちもかなりたくましくなっている。篠原くんはプリンスリーグにも出場していたが、冬に向けての主力に割って入らんばかりの活躍を見せていた。藤澤くんももっと頑張らねば。今日の野田くんは、中盤でのキープから自在に鋭いミドルレンジのパスを散らす姿が素晴らしかった。正確なクロスも持っているし、真ん中とサイド、どちらで起用するのがいいだろうか。
 今日は1分け1敗だったが、チームとしてはいい具合に「なりかけて」いるので、サハラカップに向けて期待しながら帰る。あまり寝ていなかったが、それほど眠気は襲ってこなかった。気分がよかったからだろうか。
 「小沢一郎来たる!」ということで御調のところでちょっと道が混んでいた。6区はいろいろ注目されてるから大変だ。自分のところはベタにも程があるっていうくらいの7区なので、まだゼンゼン盛り上がってないけど。