台風14号は幸い広島県には雨をもたらさなかった(この日自分が動き回った範囲内では)。昼飯を食べにてくてく歩いてるとき、通りがかりの自転車に乗った少年二人が熱くインデックス談議をしていた。そんな平和な昼下がり、ちょー久しぶりに吉田へ向かう。
久しぶりなので時間の感覚をちょっと忘れていたが、なんとか試合開始直前に吉田到着。天気は曇り。雨は降りそうにない。気温もそんなに低くはない。
ちょうど両チームの選手がピッチに出てくるところだった。メンバー表を取る。
サンフレッチェ:
|
|
|
9井波 |
|
|
|
|
|
11川森 |
|
5岡本 |
|
|
8浅香 |
|
|
|
|
|
10砂川 |
|
|
33平田 |
|
17森保 |
|
|
|
18脇本 |
|
3宗近 |
|
2越智 |
|
|
|
|
16大野 |
|
|
|
リザーブ・・・
GK21有賀、DF15柳川、23亀島、MF6野口、12藤井、13野津田、30末廣
この日は早瀬が不在、代わりにポイチさんの次男、圭悟がボランチに入っている。 兄の翔平もつけていた17番だ。平田の33番はこれが本来の番号。高円宮杯では7番だったが、これは高円宮杯およびプリンスリーグの登録選手数が25名のため、デフォルトで26番以降の選手はベンチ入りしない25番より前の選手の番号を借りたもの。ちなみにデフォルトの7番は甲元くん。
愛媛:
|
|
10金村 |
|
22近藤 |
|
|
|
19野町 |
|
|
|
14平田 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
23黒瀬 |
|
6小原 |
|
|
20藤 |
|
17田村 |
|
13増谷 |
|
24曽根田 |
|
|
|
1山本 |
|
|
|
(ちなみに、アウェイなのでユニの色はグレー)
リザーブ・・・ GK16間嶋、DF3菅、15佐々木、MF7垂水、8伊藤、12北岡、FW9林
愛媛FCジュニアユース出身者がベースだが、サンフレッチェびんご、常石、くにびきの出身者もみえる(びんご:増谷・黒瀬、くにびき:田村・金村、常石:林)。
10番をつけるエースの金村賢志郎は今年のクラセン得点王。近藤はトップチームの2種登録選手となっている。黒瀬は好きな人物がボア・ハンコック、将来は海賊王になるらしい。
でも現実世界の海賊はいろいろとアレなので、まっとうな職を目指してほしいと思う。船つながりならヴィッセルとか。 愛媛は、クラセンでは決勝トーナメント進出はならなかったものの、札幌U-18を破るなど勝点6でグループ2位に入っている。高円宮杯ではヴェルディ、セレッソ、札幌という強豪に囲まれて勝点を挙げられなかったが、サンフレッチェは先日の北条での試合、逆転勝ちを収めたものの前半はゲームを支配されて前半1-3とやられている。油断していると足元をすくわれることになるだろう。
ここまでの2試合はいずれもアウェイで、愛媛には4-3、大分には3-3。ともに前半リードされて折り返されている。高円宮杯準決勝・決勝の逆転劇が印象深いが、それがクセになりかけている。そう毎試合逆転できるものでもないので、そろそろ先制してそのまま試合をコントロールしていきたいところ。連続3失点とかちょっとアレなんで。
クラブハウスに近いほうのコートで試合が行われ、サンフのベンチは人工芝側になっている。なんか逆だなあ。
愛媛の選手の親御さんたちも応援に来られている。週末はETCだと安いしね。
サンフレッチェのキックオフで14時試合開始。
まず愛媛、ボランチの小原から右サイドに開いた金村に展開。金村はキープして、上がってきたサイドハーフの平田(愛媛の)に渡す。平田は中のFW近藤に預けてワンツー、リターンを追うがラインを割った。次いでカウンター、再び右サイドに開き、そこへ走り込んだ近藤がトラップ、ひとつ持ち込んでシュート!は左に外れる。ファーストシュートは愛媛。
サンフ、右サイドに開いてセナがキープ、落として砂川クロス、DFに当たってスローインに。スロー、こぼれをつないで岡本→平田、スルーパスに圭悟、はオフサイド。
愛媛、バックラインで回して増谷→平田→と右サイドへ展開するがラインを割る。今度はこぼれを拾って小原が金村にスルーパス!は合わず。
立ち上がりは愛媛ペース。出足が鋭く、サンフのパスをカット、またセカンドボールを拾い、速攻を仕掛けている。サンフはまだボールを回すことができない。
右サイドから越智が一気にサイドチェンジのロングパスを左のスペースへ、そこへ浅香が走り込み、ボールを受けてドリブル突破。二人に囲まれるもキープし、ファウルを受けてFK獲得。左サイド遠目からのFK、圭悟がセットする。キック!鋭いボールがゴール前へ、そこに走り込んだ脇本がヘッド!は上に外れた。惜しい。次いで左サイドスローイン獲得、つないでスルーパスに岡本が飛び出すがGKキャッチ。今度は愛媛、左サイドに展開して黒瀬から野町にクサビが入るが、戻りオフサイド。
中盤で激しい激突、有真のファウルで、注意が入る。愛媛のFK、小原が素早くゴール前に入れるが、合わずにゴールラインを割る。またも愛媛、平田→黒瀬→金村とつないで右サイドキープ、出したボールにオーバーラップのサイドバック曽根田が走り込んでクロス、はGK大野キャッチ。さらに愛媛、中盤でボールカットし速攻、右サイドに展開して平田が黒瀬とワンツー、突破を図るがDFクリア。サンフ、浅香が平田、有真と連続ワンツーで左サイドを突破するが、DFクリア。今度は右に開いて砂川がアーリークロスを入れるが、GKキャッチ。
前半10分を過ぎたが、なおも守備から速攻への切り替えの速い愛媛のペース。サンフレッチェはまだ相手を崩しきるまでにはいたらない。
愛媛、中盤でダイレクトパスをつなぎ曽根田のフィードに金村が走り込むが、宗近がカバーしてファウルをもらう。金村はケンシロウという名前に負けていない身体の強さ。安定したポストプレイでチャンスをつくっている。それにパスを出す小原、機動力のある近藤・黒瀬が絡んでキレのある速攻を繰り出す。なかなかやっかいだ。と、サンフ、中盤でダイレクトパスをつないで右へ、砂川が受けてニアへ入れる、セナが受けてキープからシュート!はDFに当たってラインを割りCKに。右CK、砂川のキックに中央脇本が飛び込んで足で合わせる!が左へ外れた。次いで中盤のこぼれを拾って岡本が左に開き浅香がダイレクトでクロス、中央飛び込んだ有真が合わせる、がやや遠く、ミートしきらずにテンプラになり、GKがっちりとキャッチ。今度は愛媛、宗近のフィードの前に飛び込んでブロック、こぼれを競って右スローインを得、入れて黒瀬→曽根田とつなぎクロス、ファーに飛ぶが誰もおらず、クリア。サンフ、右サイドでセナがキープしそこから岡本→砂川→圭悟とつないでスルーパス、砂川飛び込むがゴールラインを割る。
15分経過。サンフ、徐々に形ができてきた。高い位置で回せるようになり、互角にまで押し返す。
愛媛、近藤のフィード。野町・小原が走り込むが、大野キャッチ。今度はサンフ、中盤つないで右に開き、砂川が受けてドリブルで突っ込み鋭いクロス、GK山本キャッチ。次いで中盤のこぼれを拾った圭悟がドリブルで突っ込むところを引っ掛けられ、倒されてFK獲得。中央右、ちょい遠め。直接いける位置。左足なら絶好のところだが、レフティの野津田はベンチ。圭悟と砂川がボールの左右に立つ。ともに右足だが、どう狙うのか。
砂川がボールの左に立ち、蹴りそうなオーラを発する。圭悟はボールの後方離れたところに立った。砂川が蹴りそうだが、トリックもありそうな場面。カベはファーを切っている。どうする・・・
砂川がスタートを切った。キック!鋭いボールが壁の右を抜けて曲がり落ちる。GK山本が横っ飛びでセーブ、と見えたが、勢いのあるボールはその手をはじき、右ポストの内側に当たって跳ね返ると、飛びつく山本よりも早くゴールマウスに転がり込んだ。
ゴール!
前半20分、サンフレッチェ先制!砂川、さすがのFKだった。
中盤でパスをさばいた宗近に遅れてバックチャージを入れた金村にイエローが出る。サンフ、有真が左サイドを突破し倒されてFK。PAの左。圭悟がセットする。先ほどはいいキックがあったけど、今度はどうか・・・キック、同じような鋭いボールに中央合わせる、GKセーブ、こぼれ小さい、押し込め!しかし愛媛クリア。惜しい。
愛媛、金村のキープから左に展開し、左サイドドリブルでえぐってPA侵入し折り返し、はカット。次いでカウンター、スルーパスに黒瀬が抜け出すが、トラップが大きく、大野がキャッチ。さらに金村のポストから左に展開してクロス、ゴール前に金村が飛び込む!がわずかに合わず。惜しい三連発。先制されたが、まだ勢いは失っていない。
サンフ、中盤上がり目でダイレクトパスを回す、オフサイド。今度は平田から右サイドに展開、砂川受けてクロスにセナが飛び込む、GKキャッチ。愛媛、左に展開して折り返し、飛び込んだ平田が受けて持ち込みシュート!はGKキャッチ。
先制したサンフはボールが回るようになってきた。とくに中盤で平田が左に右に、自在に散らしてゲームを構築する。守備でも鋭い出足からボールカットするなど、彼がフィールドの中盤を掌握し始めた。これで1年というんだから。
愛媛のカウンター、近藤から左の野町に展開、野町が戻して近藤クロス、PA内で黒瀬が受けるがDFカット、クリア。愛媛は攻撃にかかると選手がどんどん飛び込んでくるので、ひとつ間違えば決定的な場面になる。と、小原がGKの位置を見てロングシュート!はやや短く、大野キャッチ。小原、抜け目ないな。愛媛のフィード、金村が飛び出してボールを追うが、パスが長く、ラインを割った。サンフの反撃、越智のサイドチェンジ!浅香が走り込んでDFと競り合うが、浅香のファウルという判定で愛媛ボールに。
愛媛、GK山本のフィードがそのまま前線の近藤に入り、近藤シュート!DFに当たり、ゴールラインを割ってCKに。右CK、近藤が向かう。平田が近寄り、その後ろに小原が寄ってくる。ショートか。浅香がするすると寄せてくる。近藤、「近い!」と主審にアピール、浅香を下がらせるとショートコーナー、平田が受けて小原に戻し、つないで右サイド近藤に入れクロス、ニアに黒瀬が飛び込んでダイビングヘッド!は右に外れた。次いで愛媛のカウンター、左サイドでボールを回して折り返すが、カットされる。ちょっと性急だったか。
サンフ、中盤平田から左の浅香へ、戻してきたボールを平田は今度は右に展開、圭悟が受けてさらに右へ、それを受けた砂川、強引にタテへ突き抜けてシュート!強烈なドライブのかかった低空シュート、これはとれない、GK何とかはじく、そこへ有真が詰め、ゴールに押し込んだ。
ゲット!!前半33分、有真のゴールでサンフレッチェがリードを2点に広げた。砂川の仕掛けとシュートが大きかった。高円宮杯の好調をキープしているようだ。
サンフ、中盤でボールカットし砂川へ、アーリークロスに有真飛び込んでヘッド、GKキャッチ。愛媛、黒瀬が近藤とワンツー、黒瀬受けて金村へ、金村が近藤へ、近藤リターンパス、はカット。近藤、よくボールに絡んでいる。さすがは2種登録されているだけはある。愛媛、左サイドへ開いて野町がキープ、切り返してタテに抜け、折り返して近藤トラップ、浮き球を裏に送るがDFカット。さらに中央で細かくつないで近藤がミドルシュート!上に外れる。
サンフ、平田から大きく右へ展開し砂川、ドリブルで切り込んでセンタリング、ファー岡本がトラップするがDFクリア。愛媛、左サイドを近藤が突破するところ、越智がタックルを仕掛ける。わずかに遅れてファウルになるが、果敢な守備。そのFK、小原リスタート、野町→DF田村がタテに入れ、平田→黒瀬→増谷→黒瀬、黒瀬がPA内の平田に入れ、平田はすかさずヒール、そこへ右外から増谷が飛び込んでくる!が惜しくもオフサイド。
サンフ、中央でつないで平田が左へ展開、浅香が突破してクロス、DFがクリアしてCK。右CK、砂川のキック!ファー浅香がダイレクトシュート、DFカット、そしてカウンター、DF藤が左サイドに展開、攻め上がるところへサンフの選手がタックル!笛が吹かれて愛媛のFK。それは森山監督の眼前でのプレイだったが、ここで監督が主審に対して激昂した。
「どうして!サッカーは激しくやらなきゃ!」
練習から激しいプレイを志向しているだけに、正当なのに激しいというだけでラフプレイを取られるのは納得できないということだろう。
サンフ、中盤でFK。岡本が素早くセナに入れるが、オフサイドの判定。次いでセナから右の岡本へ、クロスにセナ飛び込む、DFクリア、こぼれを有真ヘッド、GKキャッチ。愛媛、右サイドへ展開しようとするが平田が見事な出足からタックル、クリアした。いいプレイ。愛媛、右サイド平田→曽根田とつなぐが、浅香がカバー、タッチライン外にボールを追い出してマイボールにする。さっきのゴリさんの怒りが乗り移ったか、集中した守備をみせる。
サンフ、セナから左の有真へ。有真、ドリブルで仕掛ける。いったんは取られるも、粘って突っかけ、CKを奪取。いいファイトだ。左CK。前半45分経過。圭悟がセット。キック!GKパンチ、拾ってクロス、またパンチ、右タッチラインを割る。前半最後のプレイか?越智がボールを持つ。ロングスロー!クリア、浅香が拾って折り返す、クリア、なおもクリアを拾って押し込み、砂川が左からドリブルで中に切れ込み、DFのブロックが後ろにこぼれるところに有真が抜け出したが、オフサイドの判定。
まだ終わらない。サンフ、自陣からのフィードに有真が飛び出すが、トラップのときに手に当たってしまいハンド。ここで前半終了の笛が鳴った。
ハーフタイム。サンフレッチェの選手は全員二階に引き揚げ、愛媛の控え選手だけがピッチに残ってボールを蹴っている。
立ち上がりは押されていたが、砂川のFKの辺りから徐々にボールが回るようになり、平田を経由して軽快な攻めが出るようになった。2点目は、平田が左へ右へとボールを振り、そこから砂川の個人技と有真のボールへの反応、とチームと個のスキルがうまく出たゴールだった。今大会初めてリードで折り返すが、このまま守備は集中して、早めに3点目を取りたいところ。
15時ちょっと前に審判団が出てきたが、両チームともまだ出てこない。珍しくサンフが先に出てきた。少し遅れて愛媛の選手が出てきて、スパイクの紐を結ぶ。こっちはきっちり15分の休みを取ってんだから急かすなや、というところか。
愛媛から来訪の親御さんたちがサンフレッチェのベンチ外のユースの選手に、 「もう淋しくない?」
とか話しかけておられた。彼が越智くんの弟の大和くんか。まだ中3だが、もう愛媛から転校してきて三矢寮に入り、ユース生と一緒に練習している。先日のサテライトとガイナーレとの練習試合では人手不足で駆り出されて野人らを相手にプレイしたという、貴重なというか殺生なというか、早くもそんな体験をしている。がんばれー。
それにしても最近の中学生とか「岡野ー!最後は、岡野―――!!」とかリアルタイムで見て覚えてるんだろうか。 15時3分、後半スタート。
先手は愛媛、左サイド野町から黒瀬、藤と繋いでドリブルで突破をはかるが、カット。サンフのカウンター、左サイドから浅香がドリブルで切り込み、戻したボールを岡本がキープ、折り返したところに走り込んできた砂川がシュート!DFに当たってCKに。右CK、砂川キック、クリアを岡本が拾って右に戻し、砂川がドリブル切り込みニアへ鋭いクロス、GKキャッチ。次いで宗近から砂川に開き、砂川から左サイドに飛び出す越智へ大きくサイドチェンジ!は合わず。砂川、ミスッたというように悔しがる。岡本が左サイド突破しセンタリング、PA内に二人飛び込むが合わない。後半は立ち上がりからさらに攻撃的にきている。「立ち上がり10分で点を獲るぞ!」のような指示が出てるんだろう。
平田から岡本、岡本が浮き球でセナへ、セナ、DFにつかれながらも中央右から強引にシュート!上に外れる。圭悟から砂川、砂川クロスに有真競る、DFクリア。右サイド高い位置でボールの奪い合い、愛媛がクリアしようとするところへ平田がブロックに飛び込むとボールはその体に当たって跳ね返り、ゴールラインを割ってゴールキックに。いいファイト。岡本キープからスルーパス、有真が走り込むがGK飛び出してキャッチ。愛媛、右サイドからタテに入れるがオフサイド。サンフが高い位置で次々にチャンスを作っている。
サンフのロングフィード、有真がDFと競りつつ追い、CK獲得。右CK、砂川のキックに脇本ヘッド!右に外れる。愛媛、圭悟からボールを奪ってカウンター、右サイドから切り込んでクロス、大野キャッチ。そこからのフィードをカットしてボールを繋ぎ波状攻撃、ちょっとヤバい、それでも何とか防いで、ボールはいったん愛媛の最終ラインに戻された。と、そこへセナが猛然とチェック、DFは左にいた味方にはたいたが、これがやや弱く、そこへ有真が猛然と突っ込んでチェック、ボールを奪ってそのまま右サイドを一気に突き破った。砂川が一気にゴール前に向かって走る、有真折り返し、砂川受ける、中へ切れ込みざまスルーパス、そこへ平田が飛び出した。ワンタッチでDFのプレッシャーをかわす、撃つか、いやもうワンフェイク、完全にGKの体勢を崩してからその逆、ゴール左スミに転がした。
ゲット!
後半11分、サンフレッチェ3点目!FWが相手最終ラインにプレッシャーをかけてボールを奪い、最後はボランチの選手が決める、人数をかけた電光石火のカウンターだった。平田のゴール前の落ち着き、素晴らしい。愛媛にとってこの失点はショックだろう。もはやフィールド上にボールを落ち着けられる場所はなくなった。
有真がファウルをもらいFK、そこからダイレクトパス、狭いところを左サイドに展開しようとするがラインを割る。しかしサンフらしいパスワーク。愛媛のクリアボール、砂川拾ってスルーパス、有真ダイレクトシュート!・・・は当たりきらずにヘロヘロと左に外れ。平田の壁パスから有真が飛び込む、DFブロック。さらに愛媛のバックラインにプレッシャーをかけ、平田が粘ってボールを奪いスルーパス、セナが受け、落ち着いて左スミに流し込んだ。
ゴール!
後半16分、4-0。またも最終ラインへの圧力からのゴールだった。 ここで愛媛、右サイドバックの曽根田に代わってDF佐々木イン。左サイドバックに入り、藤が右サイドバックに回った。
愛媛、アーリークロスに金村走り込むが、DFは落ち着いて大野にバックパス。そしてまたもサンフのカウンター、圭悟のクサビを岡本が右へはたき、有真が最終ラインを破ってゴール右スミに突き刺しゲット!後半18分、またも一瞬のカウンター炸裂。怒涛の三連発で5-0、完全に勝負を決めた。
愛媛の右からのクロス、ゴール前こぼれる、詰めるがクリア。危ない。今度は左から近藤がえぐってクロス、クリア。集中して守っている。
後半21分、サンフ選手交代。浅香と有真が下がり、野津田と末廣、二人の1年生がイン。野津田はトップ下、末廣はボランチに入って平田が左アウトサイドに回る。
愛媛、右FK。小原がゴール前に上げる、ハイボール、大野飛び出してジャンプ一番キャッチ!いいぞ。サンフ、中盤でつないで平田が右サイドに振るが、砂川に通らず。
愛媛選手交代、黒瀬に代わってFW林イン。
愛媛右サイドからクロス、左で金村が受け、中央に切り込むところDFと競り合って倒れ、ファウルと思ってボールを抱えたが、主審はファウルを取らずに金村のハンドでサンフボールに。岡本、右から切り込んでシュートはGKキャッチ。
サンフ、選手交代。圭悟に代わって藤井イン。トップ下に入り、岡本がボランチに下がる。
カウンター、左へのスルーパスからセナが折り返すがクリア。フィード、こぼれを野津田が拾って藤井へパス、藤井飛び込むがGKギリギリでクリア。愛媛、右サイドからボールを入れ、小原がダイレクトでスルーパス、これを受けた金村がシュート!
ゲット!後半27分、エースのケンシロウのゴールで愛媛が1点を返した。
藤井→岡本→砂川とつないで砂川クロス、DFクリア。愛媛、小原から左サイドに展開し途中出場の佐々木、アーリークロス、宗近がその軌道に入ってカット。ちょっとハンドっぽかったぞ。その後、体を張ってファウルをもらう。愛媛、一矢を報いたことでまたゴール求めさまよう心が熱く燃え始めたようだ。そして右サイド高い位置でFKを獲得。近藤、小原、佐々木の三人がボールの周囲に立ってなにやら話し合う。なんかやってきそうだ。壁は四枚。さあキック、一人走る、蹴らずにそのままタテへ、二人目、ちょんと出してコースを変え、三人目は――ゴール前へスルーパス!は大野が飛び出してキャッチ。今度はサンフ、大きくフィード、これを藤井が拾って中央野津田へ、野津田が優しく右へ落としたところへ末廣が走り込んでミドルシュート!
ズドン
とキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!後半31分、目の覚めるような末廣の弾丸ミドルがゴール右上スミに突き刺さり6-1! ここでサンフの選手交代、セナと岡本に代わって野口・柳川イン。野口はボランチ、柳川は右アウトサイドに入り、砂川がワントップに上がった。
愛媛、平田から右サイド上がってきた藤へ、藤クロス、DFクリアしてCK。右CK、近藤のキック、ニアに藤飛び込む、こぼれを近藤クロス、クリア。サンフ、藤井から野口、野口スルーパスに野津田抜け出す、がオフサイド。愛媛、小原から野町、近藤、金村、近藤とつなぎ、キープしてスルーパス、はオフサイド。
サンフ、左サイドに展開して平田が藤井に入れ、足をすくわれてFK。砂川がセットする。かなり遠い距離だが、砂川は長い助走距離をとる。え、狙うのか。勢いをつけてキック!直接狙ったが、大きく上に外れた。ゴールキック、小原に入る。小原、ワンツーでボールを受けるとすかさず前線にフィード、ヘッドで競ったボールがゴール前へ、これに飛び込んだFW林がヘッドで押し込み、ゴールネットを揺らした。後半37分、愛媛、一瞬のうちの執念のゴールで6-2とする。
あとで聞いたが、横から見ていた人によれば「オフサイドだったけど副審が追いついてなかった(のでオフサイドが見えてなかった)」とのことだった。まあ、林くんは常石OBだし、大勢には影響ないので、大丈夫だ問題ない。
「入れられた分返せよ!」 と森山監督の檄が飛ぶ。
サンフのカウンター、前線に一気に四人飛び出す、パスは左へ、砂川が裏に抜け出して受けシュート!GKキャッチ。次いでダイレクトパスをつないで左へ、平田クロス、DFクリアしCKに。後半39分。左CK、砂川ショートコーナー、野津田が返し砂川クロス、は少し大きく、脇本が何とか頭に当てたがラインを割った。さらに中盤からダイレクトパスのクサビ、砂川へクリア。拾って左に展開し野口のクロス、これにファー藤井が飛び込んでヘッド!右に外れる。4点リードだが、なおも攻撃の意欲を失っていない。
愛媛選手交代、誰かに代わってMF7垂水がイン。
愛媛、近藤から右に開く金村へ、クロス、大野キャッチ。藤井の激しいタックルで藤井にイエロー。愛媛右サイドからのFK、近藤がゴール前に上げる、クリア、垂水拾って近藤へ、近藤、ニアへ飛び込む増谷へ、増谷受けてシュート、大野キャッチ、左サイドにフィード、砂川から平田へ、キープ、スローイン。平田スロー、野津田、砂川とつないで平田→藤井→平田、愛媛カットして小原に、しかしサンフが奪い返して野津田が藤井に入れ、藤井キープも、愛媛カット。最終盤だが、両チームとも戦っている。
宗近が中央をするすると攻め上がり、砂川へスルーパス、は通らず。愛媛が左に展開し佐々木クロス、は越智がブロックする。越智はこの試合もタックルに走力を活かしてのカバーリングにと活躍していた。サンフ、宗近がボールを奪って砂川へ入れ、落としたボールを野津田がスルーパス、砂川がDFと競りながら走り込むがGKキャッチ。今度は左サイドで末廣がボールを奪いカウンター、野津田に入れると野津田前を向きシュート!はGKセーブしキャッチ。いいシュートだった。
アディショナルタイム、愛媛が左サイドつないでミドルシュートを放つが上に外れる。中盤の競り合い、サンフが取って藤井が右に開くが、飛び出した柳川オフサイド。最後、サンフがボールカットし野津田が藤井へ入れる、藤井が左に落とし、砂川が完全に抜け出してGKと一対一、シュート!GKの横を破るが、ボールはわずかにゴール右に外れた。ちょっと狙いすぎたか。
ここで試合終了の笛が吹かれ、曇天の下の熱戦は終わった。
サンフレッチェは今大会初の快勝といっていい内容。立ち上がりの時間帯を我慢してボールをつなぎ続けて先制、優位に立つとボールを回しに回して主導権を握り追加点、後半立ち上がりからラッシュをかけて相手が混乱しているうちにあっという間に3点を奪い試合を決めた。途中からは左サイドに回ったが、1年・平田くんのゲームメイクは素晴らしかった。完全にチームの中心となりつつある。途中出場の同じく1年・末廣くんのゴールも今後に向けいい材料。すごいシュートだった。安定してこの戦いができれば問題ないだろうけど、なかなか気分屋が多そうなので、どうか。
愛媛は5点リードされてからもあきらめずに2点を取り、最後まで戦い抜いた姿勢が素晴らしかった。ポストプレイヤー金村くんに機動力のある近藤くん・黒瀬くん、パスを出せるボランチ小原くんを中心に何度も連動した速攻を見せており、チームとしての形はしっかりしている。さすがは四国の雄。守備さえ我慢できれば、このままグループリーグ突破も問題ないのではと思う。
両チームの選手が互いのベンチ、サポーター、観衆に挨拶し、引き揚げた。サンフのほうは、試合に出なかった選手たちがゴールを運んできて、ハーフコートの紅白戦を始める。狭い中でパスを回しガツガツと当たって、けっこうなガチバトルを繰り広げていた。
この戦いぶりを続けられるならば、グループ突破はなんとかいけるだろう。決勝トーナメントには観に行けるだろうか。
|