すくすく犬福 4月〜6月


4月のある日……

 すくすく育ったユンは「空手福」、ヤンは「おりこう福」になった。

 隆は駅前の商店街に買い物に行った帰り、またこの前の変わった老人にあった。
オロ「犬福はすくすく育っておるかの?」
 オロはユンとヤンの様子を見る……2匹共元気だ。
オロ「うむ、感心感心」
 とか行って隆を褒めた……と思ったらまた両腕を出して大きな玉に包まれて天に昇ってしまった。
隆「何なんだ。あのじーさん…」

 家に戻って一息、そういえば早雷に、犬福の予防接種をした方が良い、と言われていたので近所の犬猫病院を探しに行った。
隆「この辺で獣医ってのは……此処だけだな」
 ちょっと街の外れの方にある、古そうな犬猫病院。隆は病院に入って行った。中は時間の所為かそんなに混んでいなく、すぐに診察室に通された。白衣姿の、洋画の俳優の様な男がそこに座っている。
トム「ああ、犬福の予防接種だね。そこの寝台の上に乗せて……ああ、暴れない様に押さえててくれるか?」
 トムに言われ、隆はまずはヤンを寝台に乗せて、注射針を見せない様に後ろを向かせて押さえる。その間にトムはヤン達より大きな注射器をとりだし、薬の準備をするとヤンのお尻にぶすりと針を刺して注射した。
ヤン「に"ょッッッ!!!」
 いきなり痛くてびっくりしたヤンは飛び跳ねそうになる……が、隆に押さえられているので何とか暴れずに済んだ。お次はユンである。
ユン「……!!!に"ょッッッ!!!」
 …どうやらトムが持っていた、先刻ヤンに使った注射器&針が見えてしまったらしい。慌てて室内を駆け回り逃げ出すユンを、隆は必死に追掛けて捕まえる。強引に寝台に乗せて押さえ付けると、トムは豪快にぶすり!と刺して注射した。
ユン「に"ょ〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
トム「はい、終わり。ご苦労様。これで大丈夫だよ。だが、風邪とかには効かないから、過信は禁物だからな」
 隆は診察券を作ってもらい、代金を払うと2匹を連れて帰っていった。

 今日は仲々天気がいい。近くの河原まで散歩に行くことにした。暫く2匹を走らせていると……
隆「ヤンは何処だ……?!あッ!ヤンが溺れてる!」
 どうやら走り回っている間、足を滑らせて川におっこってしまったみたいだ。河原のほとりでユンはにょ〜にょ〜と隆を呼んでいる。
隆「助けないと……………?!」
 いきなりヤンの下からぶくぶくとあぶくが出て来て、何か変わった…犬福の様な形のものがヤンを水中からすくい上げ、そのまま空中に浮上、飛行して河原に降ろしてくれた。そのメカの様なものは背の高い、金髪の女性の手元に降りてくる。
隆「あ、有難う…ところでそれは何なんだ?」
コーリン「これはまだ試作段階だけど、わたしが作ったメカ福なのよ」
隆「メカ福…?」
 よく判らず、首をかしげているとコーリンはそのメカ福を地面において語り始めた。
コーリン「介護用、愛玩用、救護用、防犯用、色々計画は有るんだけど」
隆「介護って……役に立つのか?」
 何だか怪しいその容姿に隆は疑問の言葉をこぼす。するとコーリンはにっこり笑って
コーリン「でも、現に役に立ったでしょう?」
 そう言いながらヤンの方を見る。
隆「そう言えばそうだな…」
 川に落ちて溺れたヤンを助けたのは、紛れもなくこのメカ福なのである。
コーリン「地上性能も仲々のものよ。試してみる?」
 コーリンは河原の広場に枝で線を引き、直線コースを描くと、丁度性能試験をするために用意してあったのか、ポールが数本と糸と、傍にばんじゅうが置いてあり、中に餡ぱんが沢山入っていた。
コーリン「セッティング、手伝ってもらえる?」
 隆はエレナと一緒に『パン食い競争』用のフィールドを作る…数mおきにポールを2本立て、間に糸を張って更に餡パンをつるす。その間、ユンとヤンがパンをつまみ食いしない様、メカ福と遊ばせた。セッティングが終わると、隆はユンとヤン、コーリンはメカ福をスタート位置に立たせる。
隆「良いか、ユン、ヤン。『よーい、どん』って言ったらしたらあのあんパンを飛んで食べて進むんだぞ」
ユン「にょ!」
ヤン「にょ!」
 頭を撫でながら説明する。コーリンは機能チョックをすると、再びメカ福をスタート地点に置いた。隆とコーリンはゴールの地点にいき、そこから「よーい、どん!」と言って手を叩くと、ユンとヤン、そしてメカ福は一斉に走り出した!素早い動きと巧みなジャンプで、ヤンはほぼ全てのあんパンを食べながら進んでいるし、ユンもヤンのリズムに合わせながら上手くパンを食べて進む。メカ福の方は…ユン&ヤンに比べるとやや動きがぎこちない。隆の足元に2匹、コーリンの足元にメカ福がたどり着いて、ポールに残ったあんパンの数を数えた。ヤンは………一つもない。ユンは2個ほど。メカ福は10個ほど残っていた。
コーリン「あらやだ、負けちゃったのね。もうちょっと改良しないと駄目だわ……街外れの方に私の研究所があるから、良かったら今度来てくれる?」
隆「改良も良いが……変な機能は付けるなよ」
 ユンとヤンの頭を撫でながら、隆は言った。


5月のある日

 すくすく育ったユンは「わんぱく福」に、ヤンは「はかせ福」になる。

隆「ユン、ヤン、ごはんだぞ〜」
 この前、特売品の犬福フードを買い込んでおいたので、まだまだ在庫はある……が、そろそろヤバいかもしれない。育ち盛りの双児の犬福は、とにかく良く食べるのだ。
ピンポーン
 ドアチャイムの音が鳴る。隆が玄関先に行くと、ユンとヤンもついて来た。
「警察ですが〜」
隆「警察……?」
 不思議に思って扉を開けると、金髪の大柄な男が立っていた。
アレックス「今度此処の近所の派出所に配属された、アレックスといいます……あ、あんた!犬福を紹介してくれた!」
…そう、1月にユンとヤンを買った時、『ひったくり捜査中』とかいいつつ、ペットショップに走っていったあの警察官だったのだ。
隆「アレックスというのか」
アレックス「いや、あれから俺もすぐに犬福を買ったんだ」
 そういって、アレックスは制服の懐から頭にサイレンのランプを付けた犬福を覗かせた。大柄な警官の懐故、少々きつそうではある。
アレックス「パット福のデポだ」
隆「勤務中に連れていて良いのか?」
アレックス「まぁ、そんな固い事を言うな、ちょっと遊ばせてみないか?」
 そう言うと、アレックスはデポを懐から出して、双児犬福と一緒に並べる。ちょっとタレ目でおとなしそうだが、警察官の犬福らしくパトカーカラーリングだ。そして何やらBB弾の様な弾を打ち出すエアガンを持っている。ユンとヤンにもエアガンを貸してくれ、それでお互いににょ〜にょ〜言いながら打ちあい遊びをさせた。挨拶だけに来た筈だったアレックスは、遂々デポとユン&ヤンと遊ばすのに夢中になってしまい、気が付いてデポをそっと抱き上げた。
アレックス「あんたの犬福も仲々やるな…それじゃ、何か有ったら連絡してくれ」
隆「いい友達が出来たな」
ユン「にょ!」
ヤン「にょ!」

隆「たまには銭湯にいくかな…」
 別にアパートにもきちんと風呂はあるのだから、銭湯に行く必要はないのだが、気分としていきたくなるときもある。隆は風呂桶に石鹸やら手拭やらを入れ、更にユンとヤンを肩に乗せて家を出る。街の南の方に『鱒田逗湯』というのがあるらしいとの事で、そこに行ってみることにした。
 暫く歩くと、銭湯独特の高い煙突と、お寺の様な外観の屋根、そして隣にコインランドリーまであったりする、入り口に『鱒田逗湯』と相撲文字で書かれたのれんが見えてきた。隆がのれんを潜ると、磐梯にすわっている隆と同じ歳ほどの金髪(但し、眉毛だけ真っ黒)の男に声をかけられた。
ケン「いらっしゃい!…あれ、お客さん、犬福を連れて来られたらこまるなぁ…」
隆「駄目なのか?」
…ちょっと困った顔をしているケンに、ユンとヤンもちょっと困った顔をしている…
ケン「いや、俺はいいんだが、他のお客さんがなぁ………あ、そうだ」
 そういうと、ケンは足元から鯰のような犬福を出してきた。
ケン「オレの犬福の『なまぞう』と勝負して、勝ったらいいことにしよう……丁度こいつの遊び相手が欲しかった処だし」
 ケンは磐梯の下から、桶に入れた鯰の様な犬福を出した。ユン、ヤン、そしてなまぞうを並べ、各々の尻尾の下に「シュウォッチ」(笑)を置いた。尻尾を振って連打するのである……これで一番最初に100打に到達したら優勝、と言うことだ。磐梯の近くでそんな事をしているか等か、子供とかも見によってきた。
ケン「よーい……スタート!」
 ケンのかけ声と共に、3匹の犬福達は必死の形相で尻尾を振る。なまぞうも仲々のスピードだったが、ユン、ヤン共に同スピードでリズミカルに進み、何とかなまぞうより先に2匹同時に100打を超えた。
ケン「うーん、ま、いっか。でも、浴槽に入れるなよ。桶がまだ有るから、そっちに入れてくれ」
隆「解った」
 隆は磐梯に料金の金額を払うと、肩にユンとヤンを乗せる。そのまま脱衣所で適当なロッカーに荷物を入れ、準備をして浴場に入った。入口脇に積んである風呂桶を2つ持って来て、浴槽のお湯を組んで各々1匹づつ入れてやる。更に、ユンとヤンの頭に各々小さな手拭を乗せてやった。
ユン「にょ〜〜〜……」
ヤン「にょ〜〜〜……」
 どうやら、2匹とも銭湯が気に入ったようだった。

 たまには公園で遊ばせてあげないと、特に暴れん坊のユンが何をしでかすか解らない。そんなこんなで夢中になって遊びまくっていると、何時の間にか夜になっていた。その時、公園のジャングルジムの方からハーモニカの音がした。
隆「……?誰かいるのか?」
 隆が問いかけると、今度はジャングルジムの方から人間の声が聞こえてきた。
レミー「あの時の奴か?犬福は、ちょっとは成長したのか?」
 言いながら、ジャングルジムを飛び降りてきたのは、2月にユンが月餅をつまみ食いしてしまった時にユンを止めた青年だった。青年の肩には、虎のような犬福が乗っていた。
隆「あんただったのか?こんな時間に、こんな処をうろうろしてて良いのか?」
レミー「俺はこう見えても、重大な任務で此処へ来ているんだぞ」
 レミーが憮然とした顔で言い返してきた。
隆「重大な任務……?」
 隆が不思議そうな顔をして聞いてきたので、レミーは慌てて首を振った。
レミー「いや、そんな事はどうでもいい。処で、あんたの犬福がどれ位成長したか見てみたいんだが、俺の『チーグル』とかけっこなんか、やらせて見ないか?」
隆「構わないが…」
 何故、いきなり「かけっこ」なんだろう?と思いつつも、隆はユンとヤンをレミーの虎福の横に並べた。それから、50m位離れた位置をゴールに決めた。
レミー「よーい、どん!」
 レミーの声と同時に3匹が一斉に走り出す!速さに自信があるのか、レミーのチーグルは非常に早いスピードで駆け出したが、ヤンも負けてはいない。シュン!と音が聞こえ、一瞬消えたかと思う位の素早さで走り、一等でゴールインした……ユンは、その2匹よりちょっと遅れてしまった。
レミー「あんたとその犬福は仲々やるな。俺のチーグルより速く走れるなら、『疾風の青龍』とも言えるかも知れないな」
隆「そ、そうなのか?」
 内心疑問に思いつつも、レミーと別れ、帰路に付く隆と双児の犬福達であった。


6月のある日

 すくすく育ったユンは「へいたい福」、ヤンは「しのび福」になる。

隆「ユン、ヤン、ごはんだぞ〜〜」
 今日は、いつもの犬福フードではなく、たまにはこんなのはどうだろう、とトーストをあげた。
ユン「にょ〜〜〜!」
ヤン「にょ〜〜〜!」
 2匹共嬉しそうに食べている。
隆「甘いものが好きかと思ったが…」
 意外に、バタートーストもお好きな双児の犬福であった。

 6月は、梅雨の季節だ。何かと雨の続くじめじめとした環境になる。外に散歩にもつれていけない。
隆「じめじめして暑いし……そうか、屋内プールがあったな」
 隆は何時も持っている白い袋に、水泳の道具やらタオルや等を入れて準備をすると、ユンとヤンを連れて市営の屋内プールへと向かった。更衣室で着替え、ユンとヤンはロッカールーム近くにある「犬福預かり所」に預けてきたが……腰洗い槽とシャワーとを出て、競泳用プールで泳いでいた時だ。
「大変だ!あっちで犬福同士がケンカをしてる」
「何だか凄い戦いだぞ!」
 プールサイドから聞こえたその会話に、隆は一瞬びくっとした……暴れ足りないユンが、何かしでかしはしていないか…?プールを出て、タオルを引っ提げて慌てて預かり所の方へいった時
 ごろん!
 2匹の犬福が預かり所から転げ出してきて、それの仲裁にきたのか、もう1匹の犬福が来る。後から来た犬福は……ヤンだ。そして喧嘩している犬福は……
隆「……!!」
 案の定、予想通りユンだった。戦車の形をした犬福と、ストリートファイトといった処である。
ユン「にょ!にょにょ!」(かかってこいよ!)
 何やら相手を挑発している……戦車のような犬福が、波動拳の様な飛び道具を出すと、ユンはそれをジャンプで避けてあの足で蹴りにはいる。それで起き上がりに出した攻撃を返されて、今度は戦車の方がユンにのしかかる様に攻撃をしてきて、もう殆ど混戦状態だ。
 結局、この2匹が同時に倒れた処で喧嘩が終ったのだった。
隆「ユン!何喧嘩やってたんだ?!」
 とは怒ってみたものの、ユンは既に目を回していた。それを聞いて、ヤンの方がすまなそうに附いていた。
まこと「すまんっちゃ。おんしの犬福、大丈夫か?」
 隆に向かって、そういった声が聞こえて来た。みると、小柄だが、鍛えられた体格で、首にはちまきを巻いた少女がこちらを見ていた。
隆「いや、こっちから手を出したかもしれないし……その可能性が高い」
 隆が、伸びたユンを抱え、足元のヤンも隆の肩に上って頭を下げる。
まこと「げに、すまんっちゃ。 うちはまこと。怪我とかしとったら、連絡してほしいきに」
 まことは、腕に戦車型の犬福を抱え、深く頭を下げると、その場を離れて言った。
隆「戦車型の犬福か……どういう育ち方をしたんだろうなぁ…」

 たまには中華街に行きたい気分になった隆は、ユンとヤンを連れて中華街へと向かった。勿論、2匹が店先の月餅などに飛びつかないと様に、紙袋の下の方に入れて、だ。
隆「そろそろ腹が減ったな……」
 適当な店はないかな?と回りをうろうろし、値段が手頃そうな店を見つけ、入って行った。
息吹「いらっしゃいませ〜……あ〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!この前の豚まんの人!」
 隆の顔を見るなり叫んだのは、春節祭の時に豚まんの最後の1個にやたら突っかかってきた少女だった。
隆「そんな何か月も前のこと…」
息吹「春節祭の豚まんの恨み、忘れはしないからね!……ま、でも家の店に食べに来てくれたから、チャラにしてあげる」
隆「(偶然なんだけどな…)」
 思いはしたが、流石に口に出来なかった。
息吹「それに、家の店には犬福専用食べ放題コースも有るから、そっちもお勧めよ」
隆「そうなのか」
 示されてメニューを見ると、値段もそこ迄高い訳じゃなかったし、ユン・ヤン各々に2匹前と、自分は排骨飯と点心のセットを注文した。ユンもヤンも、食べ放題だからか、調子に乗って食べ捲る。隆も、たっぷりとたれの染み込んだ骨付き肉に、これまたたっぷりの御飯と、4種類程の点心に大満足をした……1人と2匹揃っていい食べっぷりである。
隆「あ〜〜、うまかった。特に餃子がよかったなぁ」
 満面の笑みを浮かべ、伝票を持って会計にいこうとする隆。
息吹「でしょ〜〜?後であたしも御飯に食べるんだぁ」
 息吹のその声が聞こえたのか、奥の方から声がした。
コック「ごめ〜〜〜ん、今日の餃子、それで終っちゃったんだ」
息吹「げッ!そんな…………」
 しおしおと座り込んでしまう息吹。それを慰めるかの様に、彼女の犬福の『ぱいろん』が目を向けた。
隆「す、すまん……」

 天気がよかったから、隆はユンとヤンを連れて散歩に出かけていた。以前、メカの犬福を作ったコーリン博士にあったのはこの辺りだろう……またヤンが足を滑らせて落っこちない様に気を付けていると……
エフィー「きゃ〜〜〜〜!助けてぇ〜〜〜〜!」
 女の子の声がした。長い金髪を2つに分けて結って、赤い服を着た小柄な少女だった。彼女は……どうやら大きな犬に追いかけられているらしい。
隆「よし、行け、ユン!」
 隆がユンに声をかけると、ユンはそのまま犬に向かって走り出し、肩と背中の辺り……なのだろう辺りで犬に体当りをかました。
犬「キャイーン!」
 ユンの鉄山靠に恐れをなし、犬はその儘逆方向に走って逃げた。
エフィー「ありがとう。犬福は好きなんだけど、犬は苦手なの」
 少女は、肩で息をしながら頭を下げた。足元に茶色い物体がすりよってくる…。
エフィー「私、エフィーっていうの。良かったら、私の『ぼたん』ちゃんとかけっこさせて遊んでみない?」
 エフィーと名乗る少女は、猪の様の模様の犬福を連れていた。
隆「構わないぞ」
 この前のレミーのチーグルに勝ったヤンだ。それにユンもあれから悔しくて相当練習したらしい。下の河原に移動して、又スタートとゴールを決めて並ばせる。そして隆の
隆「よーい、どん!」
の声と共に一斉に走り出した。
 ヤンは、この前見せた瞬間移動の様な速い走りでトップをぶっちぎっていた。ユンはエフィーの犬福とデッドヒートをしていたが、最後何とか勝つことができたのだった。
エフィー「すごーい。私のぼたんちゃんより速い犬福って初めて見たわ。良かったら、また遊んでね」
隆「犬には気を付けるんだぞ」
 エフィーは手を振って別れを告げた。
隆「ようやく汚名挽回出来たな、ユン」
ユン「にょ!」

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