Act.3 K2C Last Symposium

……それから数日、スト3はギャラリるものの、実際にコイン投入をしなかったのは、何しろ僕が対戦恐怖症でやったことのないゲームで対戦が出来なかったのです。しかもSNK出身の僕にとってストシリーズとは『玄人のゲーム』という先入観があり(だって餓狼2の頃世間はもう’・ターボの時代でしょう?初心者には怖くて対戦なんか…)やってみたいなぁ、という気持ちはあったけど、対戦嫌だし……知り合いの常連さん(当時は顔は覚えていても、名前は全然知らなかった)に「やってみないの?」と聞かれ「うん、このユンってのやりたいんですけど、まだ対戦怖くて…」と答え、揃って「君なら絶対にユンにするだろうと思ったよ」と断言されまくった記憶が…

 それから数日、ロケテスト期間も終り、正式稼働が始まって流石に何時ものゲーセンのスト3台も空き始めました(ロケテストに比べ、の意味)そんな忘れもしない3月5日…僕達の大好きなアーティスト・米米クラブの解散ライブにいく為、会社を早退しました。でもちょーっと時間有るし、ゲーセンに寄ってみたら…流石に勤務時間中で人は少なく、スト3も営業風サラリーマンが2PでCOM戦してて全体にスカスカ。今なら入ってもギャラリーいないし、よし!と初めてコイン投入、大Pカラーの黒ユンちゃんでアレックスに対戦。飛び道具はないし、リーチはないし、今迄標準型ばかり使っていた僕にはちょいときつかった。けど、コマンドや技のノリが豪血寺一族のキースに似ていたので…絶招歩法はバーンナックル、虎撲子はライトニングスラッシュ、穿弓腿はローリングキャノン…とテリーやキースの技に考え直したら何となく使い勝手だ分かって来た処で…2ラウンド目は僕の勝ち。その時のユンちゃんの「哈ーッ!」の独立のポーズ……可愛い。更に3ラウンド目、何と!僕はそのアレックスさんに勝ってしまったのです。そしてギャラリーとしてではなく、自力で、スピーカーの近くで「再見!」を見て、聞いて……ぐぐぐ……可愛い…………可愛すぎるぅッッッッッッ!………惚れた。

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