5.決戦 5−2

パンドラ 中央司令室

皇城「くそ!」
作戦失敗に悔しがる皇城大尉
対照的にジャンリュックはどこか楽しげな表情を崩さない
ジャンリュックがコントロールセンターを出ていこうとする

皇城「おい、どこに行く!?」

ジャンリュック「せっかくの客だ出迎えてやらんとな」

皇城「整備班グレイフォックスの修理は済んだのか!?」
通信機に怒鳴りつける
整備班「はい、つい先程終了して、ただいま調整中です」

皇城「もういい、出るぞ!」

整備班「はっ


大型貨物エレベーター

最下層から地上部を目指す

途中アンチテロ部隊と遭遇し激しい銃撃戦がかわされる


敵を倒しながら突き進むAA達

目指すは中央司令室



格納庫

ジャンリュックゾンカーに乗り込む

皇城大尉がグレイフォックスに乗り込む


中央司令室

扉が爆破され煙の中からLMが飛び出す

ナンブが突入次々にアンチテロ隊員をうち倒すやがて中央司令室を占拠する



メインコンピュータに近づくトリュフアン

ミシェルがLMを降りあたりを見回す

ミシェル「あーあ、こんなにメチャクチャにしちゃって、もー」

シルヴィアの派手な銃撃戦で辺り一面むちゃくちゃに壊れている

シルヴィア「あはは、」「かんにんや、かんにん」

集まるAA達

アリサがケルベロスから降りる


ケイ「司令室を占拠しました」

パンドラ近辺の上空 ライズ

タカコ「ずいぶん早かったわね」

ケイ「ミッションを進めます」

タカコ「了解よ」


タカコはライズをパンドラへ向かわせる

ケイはメンバーに指示を与える

コンピュータと格闘を始めるミシェル

ケイ「ミシェル、コンピュータはまかせたわ」

ミシェル「Oui Oui(ウイ ウイ」

シルヴィアは「ミシェルの援護を」
シルヴィア「なんやガキのおもりかいな」

シルヴィアの愚痴にテーブルから這い出てきて

ミシェル「ガキじゃありません!」



ケイ「マルシアは私と来て」

マルシア「了解」

最後にケイはアリサの顔をまっすぐ見つめ

ケイ「アリサは……」

アリサ「……」

ケイ「好きにしていいわ。……」「でも命は大切にね」
ケイの意図をくみ取ったアリスは微笑んで返事を返す

アリサ「……分かってる……」


ケイ「行こう!」

シルヴィア「化けもんは?」

ケイ「暴れれば、出てくるさ」

ケイ「ここに来るかも知れないから、気をつけて」

出ていくクムガンとノクトゥール

端末操作しているミシェルにアリサが近づき

アリサ「メンテナンスルームの位置は分かるか?」

ミシェル「ちょっと待って」


画面にパンドラの位置図

ミシェル「ここよ」

アリサ「ありがとう」

ミシェル「え?……」


走り出すアリサ
ケルベロスにのってメンテナンスルームに向かう

ミシェルはPC操作を再開する
アリサがお礼を言ったそのことが嬉しかった
ミシェルがクスッと笑う

画面が代わりネットワークのゲート画面が出てくる

コンピュータ「パスワードを入力してください」

ミシェル「いい子だから、言うことを聞いてちょうだい」

ミシェルはハッキングに没頭する



クムガンがドアを蹴り中へ入る

中はLM格納庫だった

中を調べるとドラム缶が見つかる

中には燃料が入っていた


パンドラ内部

アリサ ケルベロスにまたがり一路メンテナンスルームを目指す


そこら中に燃料をぶちまける

クムガンとノクトゥール

通路からアンチテロ隊員が現れる

瞬時に気づいたノクトゥールが応戦

敵をうち倒すが……

やられる瞬間に撃った弾がばらまいた燃料に引火する

ケイ「やばい!待避!」

逃げるクムガンとノクトゥール

爆発が誘発されパンドラの外装をも吹き飛ばす大爆発となる

中央司令室

コンピュータ「レベル2の体制に入ります」

ミシェル「えーと、お次は……っと」

コンピュータと格闘中のミシェルとそれをただ見ているだけのシルヴィア

遠くで爆発音(ケイとマルシアの仕業だ)

シルヴィア「んもー、うちも暴れたいわー」


……

煙の中からグレイフォックスが現れる


パンドラ内部

ケルベロスを従え防御機構をなぎ倒しつつ通路を突進していくアリサ

自動制御の自走防衛メカがレーザーを放つ



相手の攻撃をケルベロスは簡単にかわし

攻撃!

瞬く間に防衛メカを沈黙させる

アリサ「やるじゃない」

ケルベロス「サンキュー、マスター」

格納庫

クムガンとノクトゥール派手に打ちまくる

飛行機やヘリコプターが次々に爆発していく

次々に破壊される

パンドラ外部

突然爆発が起こる


ライズコクピット

タカコ「ハデにやってるわね」

パンドラ周辺を周回していたタカコ

何かに気づく「ん?」

パンドラの対空防衛装置が動き出す

ミサイルを発射する

タカコ「いやだわ」

冷静に操縦桿を握り直しライスを操るが

四方からミサイルが飛来する

無線からミシェルの声が

ミシェル「タカコ、まかせて」

タカコ「え?」

突然ミサイルの軌道が大きくそれる

ライズを追尾していたミサイル全てがあらぬ方向へ飛んでいく

ミシェル「ミシェルはこんなこともできちゃうの、ボーナスはずんでくださいね」

中央司令室をジャックしたミシェルがミサイルの軌道をそらせたのだった

コンピュータ「対空ミサイルシステム作動停止。レベル3の体制にうつります」

シルヴィア「ミシェル、きったないでー!」

ちゃっかりのミシェルにすかさず突っ込む

ミシェル「だって〜」

パンドラ内部

アンチテロ隊員がアリサの行く手を阻む

応戦するアリサとケルベロス

いきなりアリサのいた場所が爆発する

ゾンカーが放ったミサイルがアリサ達が居た場所を直撃したのだった

突然の攻撃に床に転がり込むアリサとケルベロス

そこに容赦なく次を打ち込むゾンカー


アリサ動けない

ケルベロスがアリサの前に立ちはだかる


二人に迫るミサイル

ケルベロスがレーザーを放ちミサイルを打ち落とすが

もう一発がケルベロスの攻撃をかわし、迫る

直撃を受けるがケルベロスが盾となりアリサは無事であった


辺り一面に飛散するケルベロスのボディー


ゾンカーをにらむアリサ

アリサ「ジャンリュック……!」

しかし、ゾンカーは攻撃をやめ去っていく

ジャンリュックの攻撃でケルベロスは大破した

アリサはケルベロスの散乱した部品のなかからメインチップの入った中央回路を回収し大事にしまう

パンドラ上空 ライズのコクピット

後を気にしながらライズを操縦するタカコ
タカコのライズをパンドラの防空部隊が捕捉する

三機のナットクラッカーライズの追撃を開始する


狭い空間を飛び回るライズ

それを追うナットクラッカ

激しいデットチェイスを制したのはタカコだった

機体の大きさが災いし、避けきれない

通路に追突し爆発する
ナットクラッカー

パンドラ通路

ゾンカーを追うアリサ

通路の先にゾンカーが乗り捨ててあった

近くの扉が開く

誘われるように中に入るアリサ

部屋の中にはジャンリュックが居た


銃をおろすアリサ

ジャンリュックは椅子に座り目を閉じている

まるで眠っているように……


電脳ルーム

ジャンリュックと向かい合うアリサ

彼の座る椅子からは無数のケーブルが引き出されていた

突然メインモニターに映るジャンリュックの映像

ジャンリュック「よく来たな」「アリサ……」

ジャンリュック「歓迎する……」

全てのモニターにジャンリュックの映像

ジャンリュック「しかし、私の居る所はそこではない。もう少しだ。ここまで来るんだ……」

ジャンリュックと向かい合うように椅子に座るアリサ

ジャンリュック「そうだ。私の居るところまで来るんだ。さあ!」


椅子のケーブルを引き抜きジャックを差し込む
一瞬にして意識が飛ぶ

彼の誘われるままアリサはサイバースペースにダイブした


電脳世界

画像が歪んでいる……

ジャンリュック「PDCソフトを立ち上げるんだ」

アリサ「PDCソフト?」

空間にキーボードが現れる

アリサはキーボードに触れキーを打つ

一瞬光が溢れ画像の歪みが消える

ジャンリュック「このサイバースペースは、軍の物だ。民間のサイボーグにはここの景色が歪んで、機能しないようにプログラムされている」

アリサ「どこだ」四方を見回しながら「ジャンリュック」

ジャンリュック「念を集中するんだ」

アリサ「……」

突然闇に包まれる……

続く  決戦5−3     トップへ戻る