2.陰謀 2−2


浅い夜 市庁舎
作戦会議室?

ゴウマン「現在、ベイサイドシティーに潜入しているテロリストは8人ジャンリュックを頭として強者揃いです」
「ハッサンは市警本部にて厳重に拘束」「警護は民間のエンジェルアームズ社が担当しています」

富岡「なぜ、民間の会社に警護を頼むんだ。我々軍もいれば市警もいる」

ゴウマン「ハッサンを逮捕したのはこの会社でしてね。昨年可決された警察法によれば裁判終了までハッサンはこの会社の、モノなんですよ」

「やつらを舐めちゃいけないな」

突然入ってくる軍人

富岡「皇城大尉……!君を呼んだ覚えはないが!?」

皇城「我々特殊テロ対策部隊に、内閣安全保障室長から直々に連絡が入ったんだ」

椅子に座る皇城大尉

富岡の部下A「風間将軍から……!?」

皇城「何も手が打てないみなさんに、協力するようにとね」

富岡「我々の管轄だ、引っ込んでいたまえ!」

皇城「フッ…話しにならんな」


市長「お静かに」
収拾のつかない場を制する

市長「特殊部隊については、軍内部の問題と理解した上で、ベイサイドシティ市長として改めて要請する。」

会議テーブルを見回し

市長「市警と軍は共同で、市内でのテロを未然に防いでもらいたい」

市長の提案により、市警と軍の共同作戦が開始された。


アパートメント
シャワー室

アリサ

ふと異常に気づく


銃を取り静にドアを開ける…
シャワーはそのまま
無断侵入者に銃を向け
……タカコだった

タカコ「ここからは空港がよく見えるわね」
グラスを傾け「これ、いただいてるわ

アリサに今回のミッションを告げる

タカコ「昨日の空港の映像よ」

モニターの映像

アリサ「!」

タカコ「二年前あなたの目の前で死んだはずの男よ」

タカコ「彼はいまベイサイドシティにいるわ……彼の目的は……」

アリサを見つめ

タカコ「ハッサンの抹殺……」



ジャンリュックが生きていること、今度の敵が彼であること
ありのままに事実とブリーフィングの時刻を伝える
アリサ「タカコ、ゴウマンは本気で私が裏切らないと思っているのか?」

タカコ「私にはわからないわ。ただ一つ言えるとはハッサンを守ることがあなたの仕事ってこと」

タカコは続ける。今のアリサにはAAがありチームメイトがいる

タカコ「…人を傷つける事しかできなかったあなたにとって、それが唯一の見いだした人として生きてゆく道じゃないかしら」

ゴウマンがアリサを助け二年間育ててきたのはそのためだと

会話がとぎれる
タカコがふとテーブルの腕時計に気づく…ジャンリュックの形見の腕時計

タカコ「ステキな時計ね。こんなに着ずだらけになっても正確に動き続けている……あなたもそうなの?」
アリサ「タカコならどうする」アリサが逆に問いただす

タカコ「決めるのはあなたよ……」

タカコ「仮に、私なら……自分が愛した男を取るかもしれないわね………どういう結果を招いても恐らく後悔はしない……」

タカコはチームと恋人のどちらを選ぶかの選択をアリサ自信に委ねるのであった
港の倉庫……夜

五人の男が入ってくる
先頭はジャンリュック・スキナー

倉庫の中にLMや武器弾薬が……

ジャンリュック「良くこれだけのブツを短期間でそろえられたな」

後を歩く男が答える
「たいしたことはない我々が動かせる物の一部にすぎん」

ジャンリュック「なるほど、破壊されたLMくらいたいしたことないわけだ」

男「補充はきくが同じことを繰り返したくはない…そのためにあなた達にきてもらったんだ」

話しの途中で倉庫の一番奥の部屋に着く
扉が開く…
逆光の中
ゾンカー
グレイフォックス
ジャンリュック「……完璧だ……」

フッフッフ
フッハッハッハッハッハッハ

倉庫にジャンリュックの笑い声がこだまする……


エンジェルアームズ社 早朝


サンドバックを蹴るケイ

シルヴィア「あーもう七時やで〜……」

ミシェル「アリサ、どうしゃたんでしょうねー、今まで遅れたことなんかなかったのにねー」熊のぬいぐるみ相手に独り言

マルシア「何かあったのかしら……」

シルヴィア「いつまでも、けえへん奴はほっといたらええねん。その方がウチらもやりやすいわ〜」



翌日 時間になっても現れないアリサ
苛立つメンバー

タカコ「これ以上アリサを待っても無駄なようね…」

タカコ「みんなは打ち合わせ通り、市警本部に向かってちょうだい」

タカコ「ミッションの組立はケイにまかせるわ」
ケイ「わかった」

タカコがメンバーに告げる警察本部に向かうため立ち上がるメンバー


静にドアが開く そこにはデータスキンに包まれたアリサの姿が…

ケイ「! アリサ……」

アリサ「遅れてすまない…」


ケイ「いくよ!」
みんな走って出ていく
最後までアリサが残りタカコを見つめる
自分の決断を示すように……

そんなアリサに寂しそうに微笑むタカコ
寂しそうにコロラドが鳴く

ベイシティー中に警戒態勢が引かれている



ベイサイドシティ湾倉庫街


ベイサイドシティ



街中


新磯子地区


地下鉄駅


ベイサイドシティPD

警察本部 AAがハッサンのおもりをしている

ハッサンvsミシェルのチェス対決……
天才少女ミシェルにハッサンがかなうはずもない……ミシェルつまらなそうに…チェック

ハッサン「もう一勝負だ」

シルヴィア「おっさん、何回負けたら気が済むねん」

狭い監視室にLMを持ち込み待機しているAA

ハッサン「手の内は読めた。次は勝つ」

シルヴィア「ええ年こいて、子供みたいなこと言わんとき」

ミシェル「いつまで、このおじさんの相手してなきゃいけないの?

ケイ「さあね……」苦笑い

ハッサン天井を見ながら…
「だいぶ雲が低くなってきたな…」ハッサンの含みを持ったセリフ

地下室の天井を思わず見回すAA

ハッサンそろそろ準備したほうがいいぞ。さっそく現れる予感がする」

シルヴィア「また、ええかげんなこと!なんでそんなんわかんねん!」

悪戯っぽく笑うハッサン
チェスの盤を回し指でキングを倒す……



そして、攻撃が始まった。

続く  陰謀 2−3   トップへ戻る