平成23年度異常時総合訓練
2011年10月25日
 MIRのホームページに異常時総合訓練の案内があり、一般見学者を募集しているというので応募したところ、運良く当選したので、年次休暇をとって、見学に行って来ました。
 守谷駅に昼前に着き、吉野家の牛丼を急いで食べて受付をしました。その後、12:50発の専用列車で基地に向かいました。専用列車は、通常は守谷終着電車の到着ホームである2番線からの発車でした。普通に運用している基地への回送電車の転用かと思ったら、そうではなく、営業運用とは別の運用でした。そのため、守谷終着便は1番線の本線を使っていました。一般客は1号車に乗車、3号車と4号車が他社鉄道関係者で、人数的には鉄道関係者が多数でした。
 基地に到着後、最初はテント下のパイプ椅子に座ったのですが、枠内で自由に場所を変えて見学しても良いと言うことだったので、一般客は、ここぞとばかりに写真やビデオ撮影にいそしんでいました。

 訓練の想定は次の通りです。
 10月25日(火)秋葉原12時45分発、第4099電車区間快速つくば行きが、みらい平駅を定時に発車。毎時125kmでATO運転中、46km200m付近で緊急地震速報を受信したため、直ちに非常処置を施した。大きな揺れを関知すると同時に前方約300m先で立体交差する道路から軽自動車が転落するのを認めたが、電車はこの軽自動車と衝突し、30m程度進行して脱線停止した。この事故により乗客多数が負傷した。

・被害状況
(1)電車の1両目第1台車2軸が脱線
(2)架線切断
(3)線路および枕木損傷
(4)乗客55名中、負傷者20名(重傷者2名、中等症者3名、軽症者15名)

その時間の区間快速に乗車中の乗客ががみらい平付近で55名ってことはないだろう?というつっこみはこの際無しとしよう。
あと、都合により(?)自動車は無人ってのも・・・まあ、掘り割り上の道路に駐車中の軽自動車に別の大型車が衝突して落ちてきたっていう状況なら考えられなくもないか。


訓練開始。運転士は車内アナウンスの後、ヘルメットを着用し、被害箇所を確認。


避難誘導訓練は、別編成を事故車両にみたてて。


警察と消防(常総広域&つくば市消防本部)や、周辺病院(JAとりで総合医療センター、取手医師会病院)の救急車や筑波メディカルセンター病院のドクターカーが到着。


想定通りなら掘り割りの下だからレスキュー車両をこんなに横付けできないぞ。
・・・という話は置いといて


レスキュー隊による負傷者救助訓練。


次にこの支障物(軽自動車)の除去訓練です。

私自身が玉かけの資格を持ってるんで、面白く見れました。



無事にモーターカーに積んで除去できましたが・・・3月11日の震災時にはこのモーターカー自体が転覆して本線を支障したんじゃなかったのかなぁ。


続いて脱線した台車の復旧訓練。ジャッキアップして車輪を線路に戻します。


意外と面白かったのが、隣で同時進行で訓練を進めた架線修復訓練。


実際に架線を切って訓練するわけにいかないので、トロリー線に切れた線を接続しての模擬訓練でした。
そのため、つないだ線が間違って本来のトロリー線の上をまたぐ形につないでしまって、つなぎ治したりしてましたが、無事にほぼ予定時間で終了。


あと、見た目には地味なんですが、枕木交換訓練も。当日一番の力仕事だったに違いない。

 そして予定時刻で無事訓練終了しました。
 見ていてひとつ気になったのが、車いすの乗客の避難誘導はどうするのかです。私自身、足が悪いのでいつ車いすになるかもわからないので切実です。
 まあ、脱出に緊急性が無ければ、負傷者と一緒にレスキューで救出されるとかなんでしょうが、そうでなければ、乗客の何名かに協力をあおいで人力でかついで降すしか無いかも。
 アンケートにも、何とか検討してほしい旨書いておいたので、もしかしたら、次のの訓練の想定に入れてくれるかも。

帰りはまた専用列車で。守谷駅到着はまた2番線。ここが、普通の運用の回送を転用する基地まつりのときの送迎列車と事情が違うところ。

TX勝手にダイヤ