ガス星雲の箱
ここは、望遠レンズ(f=400mm、f=180mm)や天体望遠鏡(口径175mm f=1300mm)で撮影したガス星雲の写真です。ガス星雲には散光星雲、暗黒星雲、惑星状星雲があります。散光星雲と暗黒星雲は本質的に同じ物で、星間空間に漂うガスや塵です。光るか光らないかだけの違いです。惑星状星雲は、爆発、その他の理由によって恒星から放出されたガスやチリです。


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散光星雲と暗黒星雲

白鳥座γ付近
白鳥座は天の川上にあり、赤い散光星雲が散在しています。
白鳥座の十字型の交わるところのγ星付近は散光星雲が入り乱れていて、写真に撮るときれいです。



NGC7000(北アメリカ星雲)
これは北アメリカ大陸に形が似ているので有名な星雲です。
白鳥座α星、デネブの近くにあり、標準レンズでも写ります。



馬頭星雲
オリオン座の三ツ星の一番左のζ星(写真左の輝星)のすぐ下(写真で右)の散光星雲に食い込む暗黒星雲です。
馬の頭に形が似ているのでこの名があります。



M8(干潟星雲)
いて座にある散光星雲です。中に散開星団が含まれています。
結構明るく、天の川がよく見える所ならば肉眼でもその存在がわかります。



M20(三裂星雲)
画面中央右よりにある赤い散光星雲です。暗黒星雲によって3つに分かれて見えるのでこの名があります。画面左下側に星が集まっているのは散開星団M21です。左上の明るい星はたまたまやってきた土星です。



M42(オリオン座大星雲)
オリオン座の三ツ星のすぐ下にあるのがこれです。明るく、肉眼でも簡単に存在がわかります。



バラ星雲
これは写真に撮らないと見えません。文字通りバラの花に似ています。



惑星状星雲

M1(カニ星雲)
約千年前の超新星爆発の残骸です。このときの明るさは昼間でも見えたそうで、日本の古い文献(たしか名月記とかいうらしい)にも記録がのこっているそうです。大望遠鏡で見ると形がカニに似ているのでこの名があります。私の望遠鏡では佐渡島のように見えます。おうし座の角の近くにあります。
むかしウルトラマンにカニ座のカニ星雲からきた怪獣というのがでて来ましたが、カニ座ではありません。




M27(亜鈴星雲)
鉄亜鈴に形が似ているのでこの名があります。ある星座はこぎつね座ですが、この星座は明るい星が無く、特徴もないので、まだ矢座から探す方がわかりやすいです。




M57(環状星雲)
こと座にあります。結構表面輝度があるようで、望遠鏡で大きく拡大して見ても存在がわかります。




M97(ふくろう星雲)
この写真ではわかりずらいですが、丸い中に暗い部分が二つ∽形に並んでいて、ふくろうの顔のようです。


NGC7293(らせん星雲)
みずがめ座にある、視直径が巨大な惑星状星雲です。M52を巨大にした感じで、望遠鏡ではなく望遠レンズでもリング状に写ります。



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