北斗星で帰る!(札幌→上野)北海道フリーの旅(H20.7.20〜24)


鉄子(=鉄道好きの女子)なzukoが物心ついたころから憧れていた寝台特急〜♪
小学校の数年間をすごした宇都宮で、駅に止まっているブルトレを見ては想いを馳せていた
遡ってみると、青函トンネル開通前だった頃だから北斗星ではなかったのだけれど

鉄道好きのオットとめぐりあい、この年になって乗車のチャンスが訪れた
人気の北斗星のチケットは大手旅行会社じゃないと、まず取れないとのこと
夏のツアー商品が発売されてすぐにJ○Bに相談に行ったけれど
キャンセル待ちか1ヶ月前の一般向け一斉販売に挑戦するしか入手方法が無いと言われる
“なぬぅ〜〜〜・・それなら最初からこんな大々的にツアー組むなよぉ〜”
と、あきらめつつも最後の望みにかけていた

乗車1ヶ月前の日、ケータイに「手配できました」の留守電、2度も繰り返して聞いてしまった・・・
旅行代金の残金の支払に行ったときも、JTBのその日の担当者は、はなから
チケットが取れていない説明を私にしていたので
私が「チケットが取れたという連絡をもらっているのですが」と伝えると
「ええ!?取れたんですか!!?」とカウンター奥へ確認しに行った
「○○さま、大変失礼しました、でも、なかなか取れないのにすごいですね!!」とチケットを
繁々と眺めていた・・・それほど幻のチケットだったらしい(?)です

そういうわけで、私の中では今回の旅、メインは北斗星なので
正直、観光はそれほど興味も無く・・・(←失礼なヤツ)
ラベンダーが満開になっているはずの富良野以外の行程はすべてオットにまかせることにしたのでした

1日目(20日・日曜日)
時間と予算の関係で、往路は苦手な飛行機
羽田より早朝便ADO71便に乗り込む

ADOのシートは早いもの順で好きな場所に変更できるので
万が一の時でも、生存の確率が高いとされる後部座席に変更した
気休めだけど、それだけのことでも幾分落ちつくものなのである

 

今回はマーマレードハートがナビゲーションします♪

*

女満別行きの早朝便でした、女満別上空は低気圧で荒れていたらしく
機体が揺れ、機内では乗客の悲鳴が聞こえていた
私は気圧変動に順応できない体質なので、それどころではなく
鼓膜も脳内も圧力で爆発しそうな痛みに襲われていた・・客室乗務員のアドバイスなんて
なんのなぐさめにもならない、いつもどおり頭を低くさげて両手で抱えて耐えるのみ

女満別空港着陸直前、雲におおわれる北の大地、そして雲の上に顔を出す連峰を辛うじて撮った

 

空港で予定通りレンタカーを借り、美幌峠へ向かう

気温14度、強風と濃霧、美空ひばりの楽曲が永遠と流れるゴツゴツとした岩場で、わびしい気持ちになる
レストハウスで北海道限定の夕張メロンカプリコを見つけて、少し持ち返す(^^;

もちろん購入した・・カプリコファンだものぉ〜


レンタカーにまでレーダー(プチ子と一緒に写っているブツね)を取り付けるオットであった・・・ヤレヤレ

美幌峠から降りる途中、霧が晴れた瞬間に何とか屈斜路湖を撮る事ができた
湖畔に降りると天候は弱弱しいながらも晴れ、湖の周辺はどこを掘っても温泉が出るとのことで、砂湯へ

 

ブライス用に温泉を掘っていると、子供たちがブライスを見つけてワラワラと寄ってくる
声をかけると恥ずかしそうに去ってしまうのだけど、またすぐにかけ寄ってくる、人懐こくてカワイイなぁ!



「アタシが写ってる水たまりね、ほっこりホカホかだったの♪」

*

その後、摩周湖展望台へ行ったが、濃霧のため、5メートル先も見通すことができず・・・
“霧の摩周湖”にもほどがあるだろう〜!という気持ちだった

世界一の透明度という摩周湖ブルーを見てみたかったので本当に、残念
あんまり悔しくて写真も撮らなかった・・・

硫黄山を通り

霧が晴れたところで双湖台にも登った
手前のペンケトーは北海道の形に見える、ということですがいかがでしょう?

 

双湖台で可憐な山野草を見ぃ〜つけた
白樺の木にマーマレードハートをコトリのようにちょこんっ!と座らせてみました。。。

 

↑この撮影時は通りかかったおばさま軍団にひやかされたけれど、ぜぇんぜん、気にしなぁ〜いもんっ^^v 

阿寒湖へ

 

マリモが生息していることで有名な阿寒湖、エコミュージアムから遊歩道をテクテク歩く
大きな葉っぱ、トトロが傘にしていた葉っぱと同じかなぁ?ラワン蕗というそうです

 

ボッケは泥がボコボコと噴出す泥温泉で、摂氏98度とのこと
アイヌ語で「煮え立つ」という意味がある「ボフケ」からきた名前らしい
湖のすぐ脇にボッケがあるけれど、湖の水は冷たかったです

この先にはマリモ採取禁止の看板があり、その看板の先にも獣道が続いていた
お土産屋さんで売ってる「天然マリモ」ってもしかして・・・(^^;

 

阿寒湖と、先に見たペンケトー・パンケトーは、もともと繋がった大きな湖だったそう
歩き疲れたので足湯につかってひとやすみ☆


だけど、あまりゆっくりもしていられません、これからこの日の宿がある層雲峡まで車を走らせなくては!

夕方6時前、なんとか層雲峡へ到着・・・
小雨も降っていました、カメラで写せる明るさとしてはギリギリの時間

大函は落石注意のため道路が閉鎖されていました
ちなみに、ハコ(函)はアイヌ語で「囲まれる、狭まってくる」という意味があるらしい

小函、銀河の滝
銀河の流れのような、フワッと広がる水の動き、写真では表現することはできません
ぜひ訪れてその目で見てほしいと思います、足元を流れるのは石狩川

 

繊細な銀河に滝に対して、ダイナミックで男性的な流星の滝
ふたつの滝を同時に見れる双瀑台があったけれど、時間と体力の都合で登れなかった・・・




2日目(21日・海の日)
願いが通じたのか、快晴
層雲峡に別れを告げ、この日は旭川を通って美瑛→富良野へ

 

富良野のラベンダーが見頃を迎え、ラジオで渋滞が予想されたので、6時半には宿を出発
北海道の道は、信号が少ないのがありがたいのよね☆

8時頃美瑛到着、美瑛の2大ルートから散策開始!

パッチワークの丘、セブンスターの木

 

ケンとメリーの木、そばの花も満開

 

北西の丘、ぜるぶの丘

 


新栄の丘で100円のカットメロンをほおばる
富良野へ行くと同じサイズで250円になるので、食べておくといいかも(^^;
広々としていて景色も良いのでオススメかなぁ〜


 

四季彩の丘、哲学の木

 

cafe de la paix



ここはどうしても行きたかった場所でした
ちょっとわかり辛い場所ですが、ナビが案内してくれるのでダイジョウブ

お断りして撮影させていただきました

 
 
 

この日のケーキ盛り合わせは、あかちゃんの耳たぶのようにやわらかいオレンジのシフォン
濃厚なチョコレートケーキ、そして、さくさくの極薄生地のパイ、このパイには特に感動!!
フィリングもとっても美味しくて!忘れられないお味になりました



お手洗いを借りると、そこには何故かお風呂が・・・
ゆくゆくはゲストルームとして使用するための準備とのことでした
ただ、今でもとても忙しくて、実現出来そうにもないんだそうで

出来ることならいつまでもくつろいでいたかったヨ

時間に追われ、1時間もゆっくりすることができず富良野へ移動・・・

山肌が紫色一色っていう光景を見たことがありますか?

思ったとおり、ファームの駐車場入り待ちが出来ていました
45分待ち・・その間に富良野線が1本、この時期だけの臨時駅、ラベンダー畑駅に停車しました

ハウスの中ではメロンを栽培しているの〜

優美な香りに包まれた賑わいのファーム富田にお邪魔しました!

 
 

ラベンダーシュークリーム&ラベンダーカルピスゼリー
香料はほんのり香る程度で、くせもなく、美味しかった

トラディショナルファームは富良野のラベンダー畑の原点
その急斜面をえっちらおっちら登ると、またちょうど富良野線が通る時間だった^^v
どうりで望遠レンズをつけた一眼レフをかかえたてっちゃん達がいるはずだ・・・
偶然だったけれど、うれしくて何枚も何枚も写真を撮った


 

エッセンシャルオイルの蒸留工場を見学、この時期にしか販売しない蒸留水はもちろん購入

お昼頃にはすさまじく混んできたので退散した

昼食を予定していたカフェが品切れで、付近をドライブしながら美味しそうなところ探し

行列が出来ていたのはFB(フラノバーガー)、地元の車ばかりだったからガイドブック紹介前かな?
一応並んでみたけれど、40分待ちということで断念

次回のチャンスがあれば食べてみたいなぁ・・・


「北の国から」の舞台になった麓郷地区に向かって走っていたら
ヤギを飼育している農家の小さなカフェを発見、イタリアンカラーな手作り(?)遊具なんかも置いてある

お邪魔してみることに・・・



ジェラート屋さんですがお食事もできるということで
ここでビーフシチューをいただきました、シンプルですがこれが絶品のお味でして!

パンはここのオーナーの友人が焼いたもの、とのことでした
もちろん、しぼりたてジェラートもいただいて、犬のような番猫(?)と遊んだり

 

みんなで仲良くランチタイム♪
リーメントは家から持参しましたー(^^;

その後も当ても無くドライブ・・・富良野ジャム園のジャムが美味しかった
洞爺湖サミットのお土産に選ばれた「しばれ硝子」に感動(生きている硝子なのですって、とても高価!)


麓郷地区が見渡せる麓郷展望台からの眺め、ここはジャム園の敷地内だったのかな?

*

夕食はガイドブック等であまりにも有名な唯我独尊でからぁ〜いカレーをいただく
独特なスパイスの効いたお味、お店の方に尋ねてみたけれど、企業秘密!とのこと
付け合せやサラダのトッピングにもひとつひとつに新鮮な驚きが・・・


 

この窓枠に、私も名刺を貼ってきました!

3日目(22日・火曜日)
今日はいよいよ北斗星に乗車の日・・・!ワクワク。。。
と、その前に、観光もひととおり済ませなくてはね(^^;

7時半に富良野プリンスホテルを出発、海鮮丼を食べに小樽へ向かう
高速にのって時間稼ぎ、途中の札幌ではスコールのような大雨で心配になったけれど
小樽の雨はそれほどでもなくて一安心



小樽は硝子が有名だから、と思っていたけれど
たしかにレトロな街並みの中に、右を見ても左を見ても北○硝子
詳しいことはわからないけれど・・・前日に見た「しばれ硝子(ふらの硝子)」がとても良かったので
ついつい、比べてしまう・・個人的見解ですが

小樽に来たのは海鮮丼が目的だったので、小樽運河沿いのレストランでいただく事に・・・

「あっ、この倉庫のマーク見覚えあるぅ〜っ!」って・・
港に行くと、どうしても視察研修みたいになっちゃって、いまいち盛り上がりに欠けるのよ

昼食を済ませたら札幌に戻って北大を散策、「動物のお医者さん」の舞台を見たかったので(^^;

 

チョビがひょいっと顔を出しそうな〜・・・



Boys,Be Ambitious!




ソワソワして落ち着かないので・・・入線の2時間も前から札幌駅で待機することに(^^;
待合所には私たちよりももっと前から待っていたと思われるファミリーも同席してました

いよいよ入線!

 

2人用個室“デュエット” こちらのお部屋が私たちのこの日のお宿♪

 

2段ベッドじゃないから安心(^^;

デュエット上段の内部、お部屋の中に階段があり

扉には使い捨てのカードキーがついてプライバシーは完全に保たれています

 

もちろん、毛布やゆかた(全身JR柄!)も備え付け


ロビーカーには自動販売機やテレビ、公衆電話など



ロビーカーの車両にシャワー室があり、乗車当日の予約制で一人30分間使用できる
お湯はシャワーカード(有料:310円)を差し込むと出てくる仕組み

旅情感あふれるグランシャリオ(食堂車)

ディナータイムは乗車1ヶ月前から先着順で完全予約制
私たちは北斗星懐石御前いただきました、フランス料理のフルコースも選べるけれど、この日は一組だけだったみたい

どんな三ツ星レストランよりも、こちらのほうが良いなぁ〜って言ったら笑われたけど
こんなに美味しい食事をいただける長距離列車なんて世界でも日本くらいじゃない?

 

贅沢な時間にうっとりと酔いしれる・・・この時、私の中の鉄子指数は100を超えていたかも

深夜、函館で機関車を入れ替えて、進行方向を変えます
(2006年以降、青森で停車しない事になったため、進行方向の変更は函館のみになったそう)



ここは見逃せないと、撮影しまくりのてっちゃん達(オットもどこかにいる・・笑)
ちなみにオットは黄色い線の内側に入ったため怒られていた・・爆(←本人気付いてないかも)



この後青函トンネルに入るわけですが・・・

その頃はもう眠くて・・・
トンネル内に入っている約30分間、オットはずっとビデオを撮っていたようだったから
後でも見れるかな、とウトウトしていた

その間も耳に届く高音の共鳴音はずっと心の中の奥の方にまで響いていて
このトンネルを作るためにどれだけの時間と労力が尽くされたのかと考えずにはいられなかった
そして、今、こうして私たちが安心して通過できることの感謝と深い感動を同時に味わっていた





4日目(23日・水曜日)
定刻に上野到着


函館から無事に私達を引いてきてくれた機関車です、お疲れ様でした

五ツ星広場は上野駅にある北斗星・カシオペア専用待合所です

 



あっ・・油断してると同士たちに先を越されてしまいます(^^;


 

そうそう・・一度も登場しなかったKOKIですが、同じ日程で蓼科生活を楽しんでおりました

***

同日深夜、岩手県沿岸北部で震度6強の地震発生
その影響で、23日発車の北斗星およびカシオペアは遅延
24日発車の北斗星は運休になりました

実は旅行出発日の前日(19日)にも東北地方で地震(震度4)があり
北斗星はどうなるのかと心配していたのでした

私たちがこのように北斗星の旅を満喫することが出来たのはとても幸せでした
今後も、北斗星の存続を願いたいです・・・

レンタカー走行距離:703キロメートル




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