香港・マカオ旅行記(2006.8.28〜31)


最初に・・・私たちは貧乏旅行をめざしています
なぜなら贅を尽くした旅なら資金さえあればいくつになってもいけるけれど
貧乏旅行は自分たちの足と勘だけが頼りで今しか出来ない事だと思うからです



1日目
夕方のフライトだったのでゆっくりと出発です
旅費を抑えるため航空会社はノースウェスト・・・アメリカの会社です(^^ゞ
ご存知、テロ対策のため搭乗時に厳しいセキュリティチェックがあり約1時間遅れで出発!

香港につくとまずその湿気に驚きました・・時間は12時を回っていたけれど気温は28度
外は「どぉーん」という重たい空気と、体にまとわりつく不快感があります、が、反対に
バスや建物のエアコンは効きすぎてるくらいで体の芯まで冷えてしまう感じです

香港島はオフィス街と洒落た観光地として発展していますが
私たちが選んだのは九龍半島側・・これぞ中国!のイメージ通りの街並みが残り親しみやすいからです

ホテル到着は午前1時前でしたが翌日の朝食とチップ(小銭)を準備するためコンビニへ

夜はネオンが消えても静かになることはない深夜の香港

2日目
ツアー旅行にはもれなくついてくる市内観光の日ですが
旅工房の「選べる観光」で「乗り物ツアー」を選ぶことができました
ハ〜イ!我が家の男共(というか、オット)にとっては願ってもないツアーです

ツアーのお迎えの時間は朝8:30だったので、その前にホテルに隣接した「九龍公園」散策へ
前日に購入した朝食を持って行きました・・朝からものすごく蒸し暑いのですが・・
早朝の九龍公園は太極拳をする人たちが大勢いらっしゃいました

マックの看板がありますが、こちらのマックはハンバーガーがどれでも8HK$とアバウト!
同じ値段なら中身が沢山入っているものがいいでしょう・・と思うのが日本人気質なのでしょうか?

 

公園に咲いていた花は南国の花(ハイビスカスは1年中咲いているそうです)

 

高層ビルの狭間にオアシスのよう・・南国の木々にフラミンゴやクジャクが放し飼い
亀ゼリー・・これが食べたかったのよね^^; 甘〜い花蜜をかけて食べます、後味は苦い^^ゞ

 

ここからがツアーです・・トラム
(2階建てバス)に乗ってスターフェリー乗り場へ
香港の2階建てバスはすべてロンドンからやってきたものだそう
トラムの2階からの眺めはこんな感じ・・気分上々です

日本のような案内放送がないので降車は自分たちで外の景色を良く見て確認

 

スターフェリーに乗って九龍半島から香港島へビクトリア湾を渡ります
ひっきりなしに行き交う船の波でひどい横揺れが・・

私の母が好きな古い映画「慕情」のなかでもこの横揺れする船の場面がよく登場してました
そのころよりも船は立派になりましたけどね・・船に乗ってる時間は短いけれど酔います・・

 

香港島ハリウッドロードにある香港島最古の中国寺院「文武廟」
学問の神様と武術の神様が祭っています・・天井から下げられた渦巻きのお線香が燃え尽きたとき
願い事が叶うのだとか・・私も学問の神様の筆を触ってお願いしてきました
ん?日本語でも通じるかしらん??(左側が武術、右側が学問の神様)

 

 香港島は港町らしく坂道や階段が多く少し歩いただけでも心臓バクバク、息も絶え絶え
長くて急な坂道には世界一長いというエスカレーターがついているそうです

ピークトラム(登山電車)に乗ってビクトリアピークへ
ピークトラムは世界でも有数の急勾配で傾斜27度で300メートルを10分弱で登ります
体感的には斜め45度で上ってるように思うほど・・後方に傾く首を手で支えてました^^;

ピークトラムの乗車場の建物(左のお写真)に注目!工事中なのですが足場が竹でできています!
どんなに高層のビルであれ、足場はすべて竹で組んでありました・・すごいです、ホントに・・

  

ビクトリアピーク山腹にある中国風建築の展望台「獅子亭」の獅子とお友達になったプチブラちゃんです
は〜い!!連れて行ってしまいましたー・・いちばんのお気に入りのトーキョートドラーです

「獅子亭」からの眺めもすばらしく、新界の山まで見渡すことができました
ここから100万ドルの夜景を見るのがいいかも・・と思いました

 

香港らしい建物が並ぶのは九龍半島側です
建物にはベランダがついていないのでエアコンの室外機からもれる水滴が頭上から降ってきます
陽射しも強いし、日傘は大活躍です(日傘さしてるのは日本人だけでしたけど)

 

お天気の良い日は毎夜8時から行われる「シンフォニー・オブ・ライツ」
中国民族歌謡曲(?)にあわせて高層ビル群の光もカラフルに呼応しあいます
お写真にはうまく写りだされませんでしたが、レーザービームも夜空を飛び交っています
ギネスブックにも認定された世界最大の光と音のショーです

このショーをビクトリア湾から船に乗って見るツアーもあったけれど
船酔いで景色を堪能する余裕なかっただろうなぁ・・(私の場合)

 

3日目
マカオ観光(オプショナルツアー)へ出掛けました
マカオは日本領事館がないので何かトラブルがあった時を考えると信頼のおけるツアーが安心だと思います
同じ中国ですが特別行政区のため香港を出国してマカオに入国するためパスポートが必要
香港からジェット船に乗って1時間でマカオに到着です!簡単な入国審査を受けてマカオ入国
香港より暑いのですがこの日は湿度が低めだったのでまだ楽だったかな、と思います

あまりにも有名な世界文化遺産の「聖ポール大聖堂跡」
17世紀にイエズス会が建てた教会の遺跡で正面の壁と階段しか残っていません
ファサードの後ろ側(ホントに何もないのです!)から入ったので
振り向けば「あ〜あったぁ」って・・思いっきりあっけなくそこに世界遺産が存在していました

 

こちらも世界文化遺産の「セナド広場」マカオの中心を成す
パステルカラーのコロニアル調洋風建築に囲まれた美しい波模様のモザイクの広場です

 

セナド広場にある教会「聖ドミンゴ教会」お写真はOKでしたが、帽子は脱いで見学しましょう
教会の内部も外観と同じクリームイエローとホワイトに塗り分けられとにかく美しくため息・・
異国の地に立っている気分になります(まぁ、そもそもマカオが異国だけど・・)
天井に書かれたエンブレムはアヴェ・マリアのAとMを象ったものだそう

  


街の標記がタイルでかわいかったので思わずカメラをかまえてしまいました!ポルトガル語と中国語で記されています

 

山頂の教会「ペンニャ教会」はオランダ艦隊の攻撃から逃れた人々が建てたカトリック教会
世界遺産には登録されていないけれど静かに落ち着いた荘厳な雰囲気が気に入りました

お写真では涼しそうに見えるかしら・・実はものすごく蒸して暑いところです


  

航海の安全を守る聖地ペンニャの丘に立つマリア像が今も港に向かって手を合わせ無事を祈っています
丘からの景観も大変すばらしい・・高いタワーはマカオタワーです

 

マカオ最古の中国寺院「阿媽閣」はマカオの地名の由来になった寺院らしく
ガイドさんいわく、マカオを澳門を書くのは正確ではないのだそうだ・・
信仰深い中国人の聖地になっているそうで、中国人観光客でにぎわっています、スリにご注意!
気になったのは「ポイ捨てすると罰金600HK$ですよ!」(と、書いてあると思われる)看板がぞろぞろ立っていたこと・・

 

「マカオタワー」はツアーには組みこまれていませんでしたが
ガイドさんの気転で観光がかないました(1人あたり70HK$追加←入場料です)
行ってみたかったのでうれしかったです!ありがとうございました!!

屋内展望室(58階)は床がガラス張り!!ガラスの上を歩けない人もいらっしやいました、この高さです〜

タワーからはマカオや中国本土も一望することできます

 

屋外展望室(61階)から外側に張り出した通路を歩くツアーもあります、上下のレールに命綱をつけて・・
歩いてみたかったけど時間がなくて断念しました



カジノはKOKIが入れないので行きませんでした・・1時間待ちぼうけの間にボルトガル菓子など購入しました
味は良かったのですが、タマゴの殻など、フツーに入ってます^^;・・さすが中国人

夕方には香港に再度入国し、ホテル近くの男人街のナイトマーケットへ歩いていきました
ナイトマーケットは昼間の閑散とした光景がウソのように賑わい、人種もミックスでスリリングでした
危険があるといけないのでカメラは持って行きませんでしたのでお写真はありません・・
昼間は存在しない屋台村等が出現し、楽しかったです

・・・実は私はここで完全に体がダウンしてしまいオットとKOKIを残してひとりでホテルへ帰りました
足も痛かったのですが、辛かったのは腰でした・・今までどんなに歩いても腰が痛くなることなかったのに
やっぱり急激な体重増加が原因でしょうか・・もう少し鍛えなければ!!と痛感しました




4日目
早朝にホテルを出て空港へ向かう途中、香港の港湾施設を見ることができます
もちろん、観光スポット的な要素はないもないけれど、仕事上どうしても興味深く見てしまいます

帰りの飛行機は日本を経由してアメリカに向かう便だったらしく、さらに厳しいセキュリティーチェック
を受けるはめになりました・・特に機内持込に液体は絶対に許されません
ボディーチェックはもちろん、靴の中まで調べられている人もいました
プチブラちゃんもサンボンネットやスカートの中までチェックチェック!!
ゲート前の最後のチェックで私がひっかかってしまったのはタイガーバーム3個入りセット^^;
チェックイン後の空港内のDFSで購入したものだから大丈夫だと思ったのに・・
係員は破棄するように勧めるけれど、私はどうしても持って帰りたくて
何度もお願いしたのです・・これだけでも荷物室に入れてくれ!!と・・
それがなかなか通じなくて、冷や汗ダラダラ。。。そう、私はさかんに「trunk」という
言葉をつかっていたのです・・ふと思い出し「baggage」と言ったら一発で通じた!!なはは・・
ダンボール箱をもってきてくれて無事に荷物室に入ったのでした
その後、タイガーバームは各実家と息子KOKIに配られ、「筋肉痛に効く」と好評です!

余ったお金でお土産いろいろ・・

 

アジアンコスメは人気の「ユーケイドー」や老舗「廣生堂」(パッケージがかわいい!)のものを・・
便利につかえる個包装のお菓子、香港ディズニーランドのおかげでプーさんグッズも売ってます
マカオグランプリグッズや、結局味わうことができなかった燕の巣のレトルトおかゆも購入してみました





***




ホテルについて
香港は中国でも生活水準が高く宿泊費等日本のそれと大差ありません
3日間の宿泊ホテルは「BPインターナショナル」長期滞在型ホテルで安価ですが
立地条件が良く(たいていの繁華街は徒歩で行ける距離です)、部屋も清潔です
アメニティも特別贅沢なものではないけれどカミソリ以外はそろっています
エキストラベッドを入れてもまずまずの広さがあり圧迫感は感じませんでした
伊豆あたりの格安ペンションなんかよりはずっといいです(温泉はないけどね^^;)

23階のお部屋からの眺めです(佐敦方面)
香港の地層には活断層がなく地震がありえないそうなのです
だからこんなふうにめちゃくちゃに建物が建てられるのですね・・



滞在中のお金(生活費)について
香港到着が深夜だったためレートが悪いのは覚悟で香港の空港で1度目の両替をしました
1万円で610HK$、今回唯一の失敗だったと思ったのがこのレートでの両替でした・・・
なぜならちゃ〜んと現地ツアー係員が1万円分を一袋にして準備していてくれたのです
このレートが630HK$・・・ガクッ(ちなみに成田では571HK$でしたから絶対やめておきましょう〜)
その後街中の両替所で一番レートが良いという噂のチェンキンマンションも行きましたが
朝だったせいか残念ながらお店が一軒も!開いていませんでした(香港の街は夕方から動き出す・・)
スターフェリーの乗船所で640HK$、そして結局のところ、一番レートが良かったのが
澳門国際銀行で657HK$!!もちろん、2回目の両替はここで・・・
これで平均レートが1HK$=15.8円、まぁまぁの出来だったと思います
ただ、香港に澳門(マカオ)国際銀行があるのかどうかは不明です^^;
3泊4日の滞在期間で1万円では足りないけれど2万円では余るというレベルです



食事について
メニューはすべて漢字で、読めても理解できるものではないし
日本のように写真がついていないのでどんな料理なのかまったく想像できませんので
お隣の席の方が食べているものを持ってきてもらうのも手だし、レストランの外にある
看板のところまでお店の人を連れて行って注文する方法も・・(私たちはそうしました)
香港とはいえA級グルメ(フカヒレや燕の巣等)は1000HK$(=16,000円)を超えるお値段ですので
私たちには当然!縁がなく、ひたすらローカルフードをいただいていました
ただ残念なことに、ちょっとしたレストランでないとビールが置いていないのですね・・
こちらは食事中にビールを飲む習慣がないらしいのです(これはあくまでもオット談ですが)
その代わりに(?)私が気に入ったのは杏仁霜(アーモンドミルク)という飲物で
要は固める前の杏仁豆腐、温かいのが美味しいです♪(杏仁霜は日本にもありますヨ)
杏仁霜はコールドもありましたが温かいものに氷を入れて冷やしているのです
氷はもちろん水道の氷でしょうから・・注意しなくてはいけませんよね

※アーモンドミルク・・ビタミンEが豊富で抗酸化作用があります!
           
ショッピングについて
香港では金額の交渉についてとてもナーバスだと感じました!売ることには熱心ではあるけれど
あらかじめ決めてある価格より引き下げて売ることは決してないのです!
そうまでして売らなくても、他に買ってくれる人を探すほうが賢明だと
あっさりと手のひらを返し、その後はこちらの質問もまったく無視!!徹底しています
ナイトマーケットでも20〜25パーセント程度の値引きが限界のようです
いまや観光地化してしまったナイトマーケットよりも
生活雑貨がおかれた地元ドラッグストアの方が安価だと感じました

 

最後に・・・今回は家族3人の休みが重なるチャンスが到来したので思いきって異国へ旅することにしました
テロや飛行機の墜落事故も続いておこっていたので時期的にはあまり良くはなかったのかもしれませんが
幸い天候にも恵まれて短い時間を最大限に活用することが出来たと思っています

いまも再開発のため古い建物の強制退去が続いていて、これからどんどん変化するであろう香港
東洋と西洋が交わる、おもちゃ箱をひっくり返したようなこの国を見られるのはもう何年もないのかもしれない

今回お世話になったのは旅工房さんです、必要最低限(飛行機・宿)の手配は電話口で即事予約してくれます
オプショナルツアーや保険等希望があれば自分から担当者に伝える必要がありますがその都度丁寧に対応してくださいます
手厚いサービスは期待できませんが大手旅行会社のツアー料金の半額で旅することができました

 

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