FUJI ROCK FESTIVAL 07

27日「現地へ」

PM4:00に自宅を出発。荷物はかろうじて車のトランクに納まった。非常に快適に現地に向かう。車中子供らは「どこに行くの?」というから「遠くのお山」と言う。まだ出発して1時間半しか経っていないのに「まだ付かないの?」「遠いねー」を会場近くまで何度も繰り返して言った。距離で考えるなら家族全員で行く旅行的なものではもっとも遠い距離。480km。

ほぼ5年ぶりの車での参加なので知らなかったが上信越道が完全2車線化されており、また途中での休憩もトイレのみで食事を取らない事にしたので9時前に現地に着いた。
ひとまず場内1駐車場に車を入れて、夕食を取りに場外ショップエリアへ。
もち豚丼。子供らはクレープ。子供らはいったいここが何なのか全く理解できていない。なんか照明とか音、大量の人の中で「何が始まったのか?明日からどうなるのか?」という顔。
必死に歩いて苗プリにチェックイン。子供らが入浴している間にコミュで見つかった場内2と駐車券を交換してくれる人と交番前で落ち合う。お相手の方は足を怪我しておるので場内1が欲しかったらしい。お陰で助かった。
荷物を部屋に2往復して運び込む。子供らは寝る準備中。その後明日の準備をしてAM12:00に寝た。
えぇ何も見てませんよ。強いて言うならパレスで新人バンドのリハを3分ぐらい見たかな。もう一時間早く出発していれば三上寛間に合ったかもしれないのが残念。

28日「ドラゴンドラ頂上で泣く」
6時に起きたがかみさんも子供らもまだ起きてこないので激しく暇になる。8時過ぎにようやく全員起きたので子供らの準備をして朝食へ。
子供らが異様に食いまくっている。ごはん、ハム、ウインナー、玉子焼き、コーンスープ。食いまくって会場に行くがレッドの前を素通りしてドラゴンドラ乗り場へ。

物凄い坂道をベビーカー押して上がったのでバテる。
ゴンドラには子供らが大興奮。眼下に見える恐竜とか熊の置物見つけて喜ぶ。すれ違う人に手を振って、やがて頂上へ。まだ混雑に程遠い状態で、駅を降りて直ぐにパンダの着ぐるみと抱擁。ブランコやシーソーやって走り回って大騒ぎ。お絵かきコーナーがあったので娘は「ママを書く」。息子は前衛アート。息子がウルトラマンを書けというので書いたら「チビを書いて」という。1週間前に死んだ猫の顔を書く。
 すると「チビはいないの?」と息子が言う。先週死去後、お寺に持って行った訳だが「お寺」と「お山」の区別が付いていない息子(3歳)。どうもみんなで遠くの「お山」に行けばチビに会えると思っていたようだ。「チビはお山じゃなくてお空だよ。お空にはパパたちは行けないんだよ」って返事したら「ふーん。チビに会いたかったなー」と。あかん、お絵かきボード前にして泣けてきてしまった。
 下山したら雲行きが怪しいので部屋に戻る。部屋に戻った頃にそこそこの雨が降り出した。昼寝。4時過ぎに起きて雨も上がった会場内に。
 キッズランドへ行き、メリーゴーランドやジャングルジムでひとしきり遊んだ後、ほんの一瞬だけ「M」さん親子と一年ぶりの再会。その後オイラはホワイトステージへ。子供とかみさんはキッズランドで遊び続行。
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  この後、ここから落ちて大泣きした「いたずら小僧」こと息子。
 

 オマー・ロドリゲス。セッティングの段階で「編成がマーズ・ボルタと同じ」「楽器の音色も同じ」ということに気付き、ライブが始まったら「結局。マーズ・ボルタのメンバーと全く一緒」であり、唯一の違いは「マニー・マーク」が参加していたこと。当然インプロとラテンロックが合わさったマーズ・ボルタと殆ど変わらぬ内容だが、非常に良い。マニー・マークかっこよすぎ。ドラムは新メンバーの人なんだが、めちゃ上手い。前任のドラムは「神」のようなスネア捌きだったので、それより印象は薄いがアメリカは土地が広いからドラムは上手い人多いねー。マーズボルタより一曲の長さは若干、短め。でも50分で4曲。
終了後、急いでグリーンへ移動。イギーの絶叫が聞こえライブが始まった事がわかる。途中キッズランドの子供らを迎えに行くのだが「大はしゃぎ」で出たがらない。「パパはイギー・ポップ見たいから行くよ。そしてご飯を食べようよ」と言って連れ出す。ルミカをあげたら大喜び。
「No Fun」でイギー、観客をステージに挙げて大混乱。結局スタッフが「ステージから降りないと中止する」というアナウンスをして収束。猪木ボンバイエ2003状態となったグリーンのステージ上に笑う。「1969」に感動する。サックス付きでの演奏でさらに感動。「犬」で終了したのでワールドレストランにシートと椅子を広げて食事。フライドポテト、牛串、焼きそば、牛舌弁当、ケバブなどを食したが娘がピザを食べたいというのでオアシスの釜焼きピザに並ぶ。トリのビースティーが始まる直前だったのでそれほど時間がかからなかったが娘はイタリア人の店員に巨峰を二つぶもらっていた。
ビースティーを見ようと思いグリーンに行くが子供らが「眠い」と言い始めたので2曲ぐらいで退散。風呂に入って、娘は日課の絵日記。ドラゴンドラに乗っている自分を描いていた。オイラはAM1:00ごろ寝た。
 
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29日「お祭り終了」
 朝飯食って、部屋でマターリしてたのだが、「H氏」より着信有り。折り返して電話したら「今ドラゴンドラの中でウンコの話をしていたので、こっちに来ませんか」とお誘いの電話。
その電話は苗プリのトイレで、まさにオイラ、ウンコの真っ最中。「今ねウンコしてるのよ」と返事したら爆笑されて、H氏が隣にいたであろう「K」氏に「今、ウンコしてるみたいですよ」と伝えて、また爆笑される。
子供らに「またゴンドラ行くよ」と伝えたら大喜び。
ところが何も準備していなかったので出発が異様に遅くなる。こちらが頂上に付いた頃には探してみたがH、K両氏の姿はわからず。頂上でアイスクリーム食って、下山。
 場内には行ってアヴァロンで食事。タイラーメン、富士宮焼きそば、タコライス、ナチョス、カキ氷。
 結構雲行き怪しいので部屋に戻る事にした。途中、グリーンでMIKAとかいうイギリスのアーティストが客席に大きめの風船をばら撒いて盛り上がってる。それを見た娘が「あの中に行きたい!」と無謀な事を言うがいくらなんでも無理だ。
 しかーし!終演後、通りすがりの人がその時の風船をゲットしたらしく、娘に「アゲル!」といって渡してくれた。
部屋で風船で大騒ぎする子供ら。(風船は車に入らないので空気を抜いて持ち帰りました)。 
 
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 子供らに昼寝をさせている間、帰宅のための準備。車まで荷物を運ぼうとしたら豪雨。ビチャビチャになる。
 せっかくの最終日、夜のヘヴンを子供らに体験させてあげたかったので雨が上がるのを祈る。
 5時過ぎ、雨が上がったので子供らを起こして会場内へ。オイラはレッドマーキーへ。かみさんと子供らはキッズランド。
フリクション。場内はそれほど混んでいなかったけど、観客の熱量、特に前の方は凄かったな。MC殆ど無し。1年3ヶ月ぶりのフリクション。こなれてきて凄いな。「オートマティック・フラ」「サイクルダンス〜ギャッピング」「ゾーン・トリッパー」「チョーク」は神。客はダイブまでしてるし水はばら撒かれるしで。そうそう会場で復活フリクションのオフィシャル・ブート・ライブDVDが売っていたので購入しましたよ。
 フリクション終了後キッズランドへ子供らを迎えに。息子はベビーカー、娘はオイラが肩車してボードウォークでヘヴンへ。途中バトルスを数分聞く。あーこれも見たかったなー。かっこいい!
 ヘヴンに付いたらソウルフラワーは3曲目ぐらい。釜焼きピザの店前に付き、ピザを注文。椅子に座ってピザ食いながら「満月の夕」を聞く。「風の市」が始まったので娘を肩車してPA前へ。K、H両氏に会う。ルミカを手に娘を肩車したまま踊る。結構周囲で人気者の娘。曲が終わったので「また後できます」とピザ屋へ戻る。見知らぬ20台の青年が娘と息子の遊び相手になってくれる。向こうはよほど気に入ったのかずっと遊んでくれてた。「海行かば」で再び娘とPA前へ。大声で歌いながら踊る。楽しいなー。
 終わってK、H両氏と見知らぬ周囲の人に「また来年!」と言ってピザ屋へ。青年、子供らとの別れが辛そうだった。記念写真を撮って別れる

 ホワイトのボアダムスのとんでもなくトランシーな演奏(これはマジに凄かった)を聞きならが場外ショップエリアで夕食。カレー、スペアリブ、もち豚丼、チャーシュー丼、バナナ。
 部屋に帰る途中、子供たちは「帰りたくないよー」「楽しかったよー」「明日もあるの?」などと言う。
 娘は「これはなんていう場所なの?」と聞くので「フジロック。一年に一回、遠くから音楽を聴きにいっぱい人が来るの。」と言う。「そうか、フジロックか。来年も来たいなー」だって。
参ったなー、家族全員で参加するの最初で最後にしようと思っていたのに。金かかるちゅうの。宿だけクリアできたら良いのだが。

30日
AM5時に起きて帰宅準備。子供らはパジャマのままで、寝たままで拉致するように車へ。6時に出発。途中、洒落にならぬ大雨に会いながらも11時に無事帰宅。


渋さ、赤犬、三上寛は見たかったなー。フリクションとバトルス、ソウルフラワー、ボアダムスが各々重なっていたなど流れやステージ割りは最悪だったし。
ということでレベル・ロック度が低いフジロック(はっきり言って、オイラ的に邦楽で大好きなバンド=渋さ、フリクション、ソウルフラワーが出ていたし、イギー御大も出ていたけど他はオイラ的にはツボ外れまくりで過去最低)でしたが、家族としては非常に充実しておりました。
残念ながら今回もお会いできなかった人たちが大杉でしたが、また来年お会いしましょう。