FUJI ROCK FESTIVAL 04

7月30日
前夜は深夜12時就寝。でも3時に目が醒める。5時に身支度して駅まで行くが眠気が全く無い。本当にね、ええ歳したおっさんが家族を置いて何をしているのでしょうか? 新幹線始発に乗って東京経由で越後湯沢についたのがAM10時。でシャトルバス乗り場に行こうと思ったが、時間的に路線バスが直ぐに来る時間だったので、そのまま今年も路線バスに乗って会場へ。待ち時間はゼロの誘惑に630円を無駄にする。ただシャトルバスよりも正面ゲートに近い場所にバスは止まる事も魅力である点も付け加えよう。

まずはリストバンド交換所へ。ここで新しいICチップ入りのリストバンドをもらい、腕に巻きながら正面ゲートへ。で友人のタープにちょっと寄ってからホワイトのリトルテンポへ。PAブース前に行くと、当然MIXはウッチー。うーんちょいベースにブーストかけ過ぎか?んでね、特に何かがあったわけではないいつも通りのリトルテンポだっ たのですが、3年前のフジロックの時との違いは観客数の違い。人があの時の倍ぐらいいたのではないだろうか?DUBはフジで人気が高い。

リトルテンポ終了後、オレンジ・コートへ
「赤犬」が演奏中。なんと数百人の観客が!しかも変な振り付けを真似しているというかマスターしている客が多い。赤犬のファンがそんなにもいるのか?スタンハンセンの入場曲からハードコアに替わる曲ではみんながテキサスロングホーンをやっている姿は感動的だった。そして、片金出し、チンコ出し、そしてうんこ大好き。くだらない。マジでくだらない。苗場食堂で最終日に行われるというディナーショーを見る事は出来ないのが残念だったぐらいくだらない。MCで3日間の1発目で残りの時間は各地の温泉で覗きをやると言ってたが、3日間色んな場所で赤犬メンバーに遭遇したな。特に富士山の被り物の人。ケバブを食いにアヴァロンへ。

キッズランドへ行く。今年は子連れで無いけどキッズランドへ。実は去年のキッズランドには怒り満点で、ORGのBBSで運営してるスポンサーをボロカスに書いた覚えがある。子供のスペースを減らして大人の遊ぶ物を増やした事、授乳所などがいい加減でスタッフの休憩所と併用してたこと。野外フェスなのに何ら工夫が無くおもちゃを置いただけだった事。あんな免罪符としてのキッズランドならいらんですよ、このグローヴァリぜーション企業が!って書いた。
で今年はどうなったかを確認しに行った。はい、よくやってくれました。物凄く進歩してました。感謝します。あとは寝るスペースが出来るといいな。

ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ。後方でまったり聴く。PEOPLE GET READYで歓声があがる。すまん、やっぱ男ゴスペルは苦手だ。

で、ここで宿のチェックインに行く為に下界に戻る。今年も当初は子連れ参加の予定だったので苗プリを確保したのだが、子連れ中止。権利を売ってしまえば良かったのかもしれないが、おっさんのオイラ、昨年の快適さが忘れられず、結局、シェアする人を探してそのまま利用。でチェックイン後、再び会場内へ

。グリーンのタープでルースターズ。ライブ前に日高SMASH社長がMC。「帽子ー!」の声が客席から飛ぶ。「ワイプアウト」が流れてメンバーが黒のスーツ姿で出てくる。大江。あぁ本物だ。最初は声が通っていなかった大江ですが、大江の切れた佇まい、「CMC」での場内の盛り上がり。一切のMC無しで十数曲演奏。まさか2004年に大江のいるルースターズが見られるとは思いませんでした。そしてそれが最後のルースターズ。ライブの内容は「一回だけって勿体無いな」と思ったけど、これで終わりだから実現したのかな。途中雨が降ってきたのだが、ルースターズが終わった頃には雨も止んでいた。

続いて「PJハーヴェイ」を見に、グリーンステージのPA前に。前の方で見たかった。出てきた瞬間のPJの姿に萌える。かっこええ。へヴィーで緊張感の有る演奏。そして何よりもPJの声。弾き語りRid Of Meでは鳥肌が立ったよ。パティ・スミスとは全然声が違う透明感がある声(もちろん、絶叫もしていた)なんだけど、凄かった。パティのように声の表情が凄く変わる人。PJを見て、俺的には評価していた某シンガーのランクが急降下していきました。パクリやん。

ご飯を食べに、この日初めてオアシスに行く。タコライスをいつものMIXで購入し、もう一品、ベトナム麺を食おうと思ったが、なかなか行列が進まないので隣でローストチキンを購入。でビール。
実はフジロックでビールを飲むのは2001年以来なのです。2002、2003と子連れで参加なので、緊張や心配などで一杯も飲む気にならなかったのです。 3年ぶりのフジのビール。うまかったな。

でウダウダしている間にピクシーズが始まってしまい、ダラダラとグリーン後ろのタープへ。前は人が多かったのと、彼らが現役時、無茶苦茶好きだったわけではない(アルバムは持ってましたが)ので後方。曲名は憶えてないけど知ってる曲ばっか。ディべイサーのイントロで失敗してやり直したのは笑ったな。おかげで2回盛りあがれる。ただ音がへヴィメタみたいにデカイのは参った。

終了後、タープを撤去してルー・リードに備える。 人生2回目のルー・リード。でもルー・リード&ジョン・ケールで見ただけだから、単独は初めて。バックのメンバーはフェルナンド・サンダースを含む非常にテクニックにあふれた人達。PAテント前で始まるのを待つ。出てきたメンバーは全身黒。でオイラは「あのルー・リードが野外フェスだからと言ってバリバリのR&R、例えばLIVE IN ITALYみたいなライブをやるとは思えないが、ロバート・クイン(LIVE IN ITALYで弾いていたギタリスト。とにかく素晴らしいギタリストだが今年死去)追悼なんていってバリバリやってくれないだろうか?いややっぱり無いな。」とう葛藤を抱えて演奏を待つ。
そりゃね、どのアルバムに入っているかわかりますよ。でもね地味過ぎて曲名がわかんないのよ。そんな曲が続く。「毛皮のヴィーナス」で大歓声。特にチェロの姉ちゃん凄すぎ。で、JESUSをやる。これもヴェルヴェッツ時代の曲ですよ。でも地味。何故か曇り空だった夜空にこの曲の時は月が顔を出していた。でまた地味な曲。傑作「NEW YORK」からは「ダーティー・BLV」ではなく「ロミオ ハド ジュリエット」。ただ恐ろしいほどテクの有るメンバーによる演奏、ルーのギターソロ(マイケル・ラスケは結局、一曲もソロ弾かず)が素晴らしい。 エクスタシーを歌ったが観客はエクスタシーに達せずアンコールへ。でやっとここでスイート・ジェーンですよ。その頃には客席はPAテント後方には全然いません。最後にパーフェクト・デイ。これは待ってた甲斐がありました。

終了後、翌朝もタープ建てで早いので、とっとと就寝。12時半頃に寝る。 でこの段階でトワイライト・サーカス・ダブ(早朝5時半)は諦める。


7月31日

朝起きて、速攻で飯食って会場に。タープ立てて、フィッシュ&チップスを買いに行くが、お金が勿体無いのでチップスだけにする。
ジャマイカ・オールスターズを見る。今年はレゲエ、ダブが少ないと思ったら、やっぱりちゃんとジャマイカから呼んでくれるスマッシュは好きだ。レゲエ=ダブやスカ、あるいはラテン、そしてブラスはフジには似合うよな。途中、クラッシュもカバーした「アルマゲドン・タイム」も聞けた。ジャー・ラスタファーライでライブ終了。安定したライブですよ。朝から雨が降ってたけど、途中太陽が姿を出す。オイラもジャーに感謝。


で次はぞのままジミヘン・トリビュートを見るためにグリーンに。 ここでネット仲間と遭遇して、話をしていると携帯に電話。「今どこ?」「グリーン」「おれもグリーンだから3日間で一回ぐらい会おうよ」「いいよ。グリーンのPAテントの横にいるよ」で電話を切った。未だに電話の主が誰だかわからない。
結論、ミッチ・ミッチェルが全然駄目。まるで叩けない。タイミング外す。いわゆるジミの曲の中で早い曲を殆どやらなかった原因がわかったよ。ミッチが出来ないのだ。もうね台無し。ギターの人はよくがんばっていたけど、ドラムが駄目杉。こんなもの2度と見たくないわ。終わった瞬間、オイラが発した言葉「だから何?っていうライブだな。」 これならシゲオ・ロール・オーバーの方がいいや。


グリーンを後にしてUAを見るためにオレンジへ。 まだUAの前のスパニッシュのグループが演奏中。フラメンコなんだけど、フラメンコって浪曲に似てるよね。物凄い濃い顔した人が歌ってる。でMCでメンバーの一人がが日本語。しかも非常に堪能。と思ったら日本人だった。 で聴いていると、横にタイカレーを持った女の子がやってきた。「あの人日本語うまいですね。」と聴くので「俺もそう思ったけど、スペインに30年も済んでいる日本人だって」「なんだネイティヴかー」。
女の子のカレーにそそられてカレーを買いに行くもタイカレーの方は並んでいたので、隣でスパイシー・チキン・カレーにした。

UAのセットチェンジ。友人も集まってきたのでバックメンバーを確認。ベストセラー作家、変なキーボードを弾きながら指揮する人、試験で回答に「くるりが好きです」と書いた奴だけ「不可」にした東大講師でお馴染みの菊地成孔氏。えー、今日は珍しくもサックスを吹きます。外山、清水、鈴木、内橋と豪華メンバー。さっきの女の子が過去のUAのフジでのライブがどうだったかを聞かれたので、一通り話す。で、今回のメンバーについても聴かれたので、非常にマイナーな話をする。セットチェンジ続行中、菊地氏のサックスにリバーブがかけられる。後ろを見るとZAKがいた。今回のライブはフィッシュマンズでお馴染み、日本を代表するエンジニアZAK。物凄いメンツだ。 ライブが始まる。外山明のドラムが凄い。「情熱」もジャズ化され、いわゆるオン・ビートで叩かれる曲はゼロ。「閃光」や奄美の島唄、「雲がちぎれる時」と続いて終了。 UAは物凄い領域に行ってしまったな。一時駄目だと思ったが、最早唯一の人になった。敢えて苦言を言うならメンバー紹介やってほしかったな。野太い声で菊地コールをしたかった。あとWOWOWのカメラマンがアシスタントにライブ中怒っていたのは頂けない。雰囲気台無し。 後ろを見ると人だらけ。パンパン。ZAKは何度もスピーカーからの出音を確認する為に、テントから出て来てた。うーんプロフェッショナル。

ここでメールを頂いた子連れの方に遭遇。やっと会えたよ。道が空くまでおしゃべり。

グリーンに行くとベン・ハーパーの真っ最中。というかラストの曲。オイラの大好きな去年出たアルバムの1曲目。レゲエ調のやつ。ごめんタイトル憶えてないわ。ベンは途中でボブ・マーリーのWARを折り込んで歌う。節回しがボブに似てる。ステージ上でくるくる回る姿はボブ・マーリーにそっくりだ。うぉぉぉぉぉぉぉん。。・゚・(ノД`)・゚・。 凄い。素晴らしすぎる。一曲だけだったけど見れて良かった。

あまりにも眠いので宿に帰る。起きたら8時だった。苗場食堂でのリトル・ジョー・ワシントンを見逃す。とぼとぼと歩いてところ天国へ行く。事前にメールを頂いた方とここで初めてお会いする。共通の知り合いがいてびっくり。さらにそこにいらっしゃった方も共通の知り合いがいてびっくり。 川の横の森に映し出される雪などに感動。ゆら帝は一曲というか最後の曲だけ見る。へヴンの夜景が見たかったのでジャック・ジョンソンへ。オイラは良く知らないのでしばらく聴く。悪くない。良いアーティストだけどオイラの好みではない。

プライマス待ち。 日本で人気無いよね,このバンド。変拍子、変な声で見た目も別にかっこいいわけじゃない。でもオイラはプログレ臭がするので好きだ。白い球体スクリーンには変な映像が流れ、レスの尋常じゃないほど変なベースが素晴らしい。ドラムも凄いな。前の方はアメリカ人が大騒ぎ(いや白人なのはわかったけど、多分アメリカ人。騒いでいたから)。インプロヴィゼーションというか、どの曲もイントロ的な部分が長いため、お客さんはどんどん減っていくのが寂しかったな。

終了後、オアシスで食事。えっとベトナム麺を食ったはずだ。で豚串食って終了。とっとと寝ます。 映画見たかったけど、ウッドストックでジミヘンやスライだけ上映してくれたら間違い無く行ったな。

8月1日

朝起きて、飯食って、タープを張りに行く。がパレスの前で待ち合わせしていたが、みんな「今日はグリーンは渋さ以外に見るものが無い」事が判明。タープ張り中止。 そのまま友人と会場内へ。他の人がタープを張る横を通りすぎてホワイトへ向かう。まだ9時をちょっと過ぎたところ。グリーンからホワイトへ続く森の中の道を歩くオイラと友人。二人の前にも後ろにも人は誰も見えず。うわー、こんなにも人がいないのは初めてだと感動する。その辺の山の中を歩いているようだ。まだ準備も出来ていないところ天国でビール購入、ホワイトはスタッフ以外に誰もいない。その光景にも感動する。そのままアヴァロンに行くとどこの店も準備中。そこで牛串を買い、ちょっと離れたとこにあったタイラーメンを食す。これが美味い。物凄く美味い。パクチー多め。アヴァロンで昼寝。

あぶらだこ。朝っぱらから、全然似合わない。変拍子、絶叫、変な歌詞。ベースは全然曲と無関係に飛びあがるし。初日のルー・リードと同じく、野外だ、フェスだと無関係のONE&ONLY。観客は絶叫のとこだけ拍手をする異様なライブ。これまた素晴らしいライブだった。

アヴァロンに戻り、朝霧ジェラートを食し、また昼寝。 しばらくするとニヤニヤが始まった。全然知らないバンド。ただWEB上で見た彼らの曲のタイトルだけで見ることにした。全部ドラッグ関係の歌詞。「バリのきのこ、タイの芥子、メキシコのサボテン」と歌う歌。「カンナビスの花咲き乱れ」「紙ください」「ジャングルで××をみつけたら急いで乾かして紙に巻いて××しろ」で爆笑。

そのまま、ポカスカジャンを待つ。待って良かった、セットチェンジで場内大受け。SEのタイミング合わせなどでも本職の芸人さんはしゃべりが素晴らしいですね。物凄く受ける。 でいよいよスタート。恒例の絵描き唄「ヤカーン」で始まる。途中、エロ話しを津軽弁でボサノバに乗せて歌うネタでメンバーが「普通はこのネタは客が引くが、ここは1歩も引かないで喜んでいる。さすがロックフェスだ。」と。 終盤のネタは放送禁止ネタ。某国の某に扮し、「マンセー」をしないと「テポドンを撃つ」「拉致する」で、最後尾まで「マンセー!」だが、オイラは「お前らだってI・Dマンセーだろうが」と脳内でつぶやく。いやでも笑ったよ。楽しかった。来年は梅ちゃん来ないかな。

ホワイトステージへ「MUM」を途中から。なんか遠くから見た感じだが綺麗な女の人がいろんな楽器を演奏してる。いやー、悪いけど下手や。CDと違って。友人曰く「ステレオラブと同じ臭い」に同意。好きなバンドなんだけどね。
でそのままホワイトへ。 「PRAXIS」。ドラムのセッティングを日本人がやってるので不思議に思っているとドラムは吉田達也で本人がセッティングしていたのだった!DJディスクもバーニー・ウォレルもいないのがわからないのだが。 場内、伊福部昭大先生の「怪獣大戦争マーチ」が流れて、メンバー登場。バケットヘッドの伸びるストラップで音も変わる。ビルラズウェルのベースを久々に聞いたが、バケットヘッド並の早弾きをしてたな。殆どスラップはやらなくなったね。吉田達也とビルの二人だけでの演奏中、アンプの後ろで何かをやってるバケットヘッド。突如、安っぽいヒップホップが流れるとステージセンターに立つバケットヘッド。おもむろにヌンチャクを取り出し、ヌンチャクショー。場内爆笑。最後は横蹴りで〆め、ロボットダンスショーへ。吉田達也苦笑い。で突然高島屋の袋を取り出して中からウルトラマンの怪獣のソフビ人形を取り出し、場内に配る。しまった前の方で見れば良かった。そしてオイラは「いったい何の意味があるのか?」と思わず口にする。ある種ポカーンとなるライブだったが久々にビルのベースが聞けたからいいや。あぁ1度で良いからビルのラスト・イグジットをオレンジあたりで見たいものだ。あ、ソニー・シャーロック死んでるからピート・コージーが参加で。

PRAXIS終了後、子供から電話がある。「パパ、まだ会社?」会社じゃないけど、説明できないわ。ホワイトステージのど真ん中で子供をあやす声で返事をするのが恥ずかしかった。

で「!!!」を見ようと思ったけど、腹減ったのでアヴァロンへ行き、朝霧のシチュー。んで、そのまま渋さチビズを見るためにアヴァロンへ。 始まる前にアヴァロンの司会の人が色んな物をプレゼントしていたが、女の人が「コンドーム」のプレゼントに大きく手を上げていた。うーん、いつ試すつもりだったのだろう。そろそろ渋さの演奏が始まるという時、完全にラリってる女の人が最前列に大声をあげながらやってきた。うわー、思いっきり引いてしまうわ。司会の人に水を飲まされてなだめられていたが、ありゃケミカル系だな。 不破さんのウッドベース聞くの東京NEW JAZZ FESのフェダイン以来だから15年ぶりぐらいだ。泉さんのサックスは本当に好きだなー。そして勝井さんのヴァイオリン。これが凄かった。これが聞けたのが最大の収穫。震えたな。渋さオーケストラと異なりじっくりとアンサンブルを聞ける。ソロが聞ける。マジで良かった。

チビズの後は「THINK OF ONE」を見にオレンジへ行く。ちょうどリトル・ジョー・ワシントンの終わった後で日高さんが歩いていた。日高さんのホットパンツ姿には「?」です。

友人とでモリッシーの代役は誰かという話題になり「レッチリ」という不穏な噂が流れるので、オレンジから2ちゃんにアクセス。そこで携帯の画面に出たのは「スクリーンいっぱいに広がるさだまさしの笑顔」という文字だった。全員で爆笑。

THINK OF ONEは今日の目当ての一つ。そこそこ人も集まり、スタート。一曲目の水色の服を着たブラジルの女の子に萌え。で、予想外に低音が低く、ギターが攻撃的。段々場内盛りあがり、踊りまくり。あそこで踊っていたあんたら勝ち組だよ。ライブの最中、携帯に電話あり。モリッシーの代役はスミスのコピーバンド。あ、ゆっくりと出来るや。 もうみんな笑顔で踊っていて、ジャンプして、めちゃくちゃ楽しい。オイラの後ろでもベッピンさんが笑顔で踊ってるよ。ラストは暴れまくり。すげー。CDより何倍もかっこええ。1時間じゃ短いよ。今年のベストアクト決定!

とぼとぼとグリーンに向かうと恐ろしい数の人がホワイトに向かっている。ベルセバ見るためにというよりスミスのコピーバンドを見ないために。オイラはスミス現役時、20代なのでど真ん中な世代なのだが殆ど曲を知らない。聴いていない。なのでモリッシーが出る事、キャンセルした事、スミスのコピーバンドが出た事。そのどれにも何ら揺らされない。これは今年、幸か不幸かわからないけど。

でグリーンを通りすぎ、オアシスで牛スジ丼を食し、友人に薦められたバナナセーキを飲む。これが友人の言葉通りに疲れが取れてうまい。トイレに行くと、グリーンに近い方は行列だが、ゲートに近い方は誰も並んでいない。ありゃー。またか。今年はトイレの行列は1分以下というか最長でも20秒ぐらいで済んだな。快適だ。

グリーンに行って渋さ知らズオーケストラ待ち。今回初めてモッシュピットへ。あんたら暴れる準備しすぎ。大量のペットボトル、背中にマジックで「玄海灘」。スクリーンに映し出されるアルファベットのS―H−I−B−U−S−A−S−H−I−R−A−Z−Uを読み上げてる集団。とどめはワッショイコール。場内の拍手に向かい入れられ、さる変、内橋、ヒゴ、ドラム隊登場。ファンクが演奏されると玄界灘渡部登場で盛りあがる。一曲目はJBのようなファンクをバックに渡部氏がふんどしを盗まれたのでデパートに買いに行く話しをするというザッパ的な曲だ。セキュリティーの人まで爆笑。 そしてメンバーが続々登場し、バンマス、不破さん登場でさらに盛りあがる。ナーダムが始まる。太田さんのフィドル・ソロからテーマへ。観客合唱。物凄い数の人が歌い、踊ってる。サン・ラのカバーや最上川エミリー(上々台風の白崎さん、何があったの?というぐらい変わったね。というか友人に言われるまで気付かなかったわ)参加の唄。ライオン、P-チャン、あと何をやったかな。マイクの接触が悪かったり、音も悪い。勝井さん、内橋さんの音があまり聞こえない。でも祭りの勢いでオイラは突っ走った感じ。最後は南波ちゃん登場で本多工務店〜仙頭やって終了。残念なのは南波ちゃん見れたけど、オイラの位置からはKeyのさち子嬢が見えなかった事。ポジション間違えたな。
物凄い数の人が渋さを見ていたわけだが、ひょっとしたら渋さは元々渋さが好きだった人達とフジロックに来ている人達だけがファンなのではないだろうか?と思ってしまった。 フジロックの現場と他ではある種のバンドに対して温度差が凄くあるのは、オイラにとっては面白い事です。やはりクロージングは日本のバンドがいいな。来年は赤犬でしょうか?

例年のクロージングは00年のソウルフラワーほど観客が集まらず、適当な場所でモッシュサークルが出来てたりしたけど、今年は渋さでパンパンだったため、渋さ終了後に流れた「POWER TO THE PEOPLE」でみんなくるくる回ってたな。

宿に帰って、就寝。翌朝は東京に出張。車で帰る友人に湯沢駅まで載せてもらい、新幹線へ。東京駅でスーツに着替えてお客さんの処へ。駅ビルで子供に「猫バス」をお土産に買って、また新幹線で家に帰った。

まぁ00年以来の楽しさだった。2日目はちょっと見たいバンド少なかったけど、子供連れで無いので思いっきりバンドが見れた。トイレも増えた、キッズランドも良くなった。ウッドチップはグリーン〜キッズランド間だけ増やして欲しいと思っただけでぬかるみも殆ど無し。運営面に問題無し。飯は去年よりレベルは上がったけど、サワディーとドネルタイムは何故なかったのだろう?子連れの人も増えてたな。嬉しい限り。

オイラは苗場になってからのフジロックでは毎年、グリーンのヘッドライナーは一個だけしか見てない。99年はレイジ、00年はプライマル、01年はニール爺、02年レッチリ、03年ビョーク(マッシヴは一応トリでは無かった)。今年もルー・リードだけだった。それでも昼間のグリーンを今年ほどたくさん見た年は無いな。三日目は完全スルーしましたが。 レッドマーキーは深夜は見たかったアーティストが2,3あったけど昼間はスルー。ツボから完全に離れていたけど、あの場所だけは嫌いなんで別にいいや。 オイラには最近のガレージ系は全く興味が無いし、相変わらずイギリスの若いバンドには興味が無いので、当初は非常に困惑し、「どうしちゃったんだろう、今年は?」と不安だったけど、最後にはいつもの幅広いメンツになった。オレンジとへヴンの発表された時は目の前が真っ暗になるぐらいオイラのツボから外れていたけどTHINK OF ONEとアヴァロン・ステージが充実していたので助かった。 へヴンに関しては、去年ぐらいからツボから外れつつあるのだが、それを補う形でアヴァロンとオレンジが充実してきている。ただし、去年も思ったのだが、オレンジのJAZZ&WORLDというコンセプトの割には幅が狭い。勿論、ぴったりはまるバンドも多いのだが、アフリカ、南米、カリブが無かったり、JAZZでも去年は文句無しだったのだが、今年は「どこにJAZZ?」な感じ。オイラとしてはアフロ・アメリカンのフリー・ジャズを是非とも呼んでほしいのだが。スカ、レゲエ=ダブもジャマイカやUK産が少ない。この辺を是非ともWORLD、JAZZ両面ともテコ入れして欲しい。なんかへヴンがJAM系を除くと最近はロック色が強くて、その煽りでJAZZ、WORLDには当てはまらないバンドがオレンジやアヴァロンに移動したかのような割り振りがちょっと残念。(バケットヘッドはJAZZ&WORLDじゃないわな。JAZZ系の人との共演作、例えばデレク・ベイリーとかあるけど、ソロだったらやっぱロックだもん)マジでオレンジのブッキングはオレンジの為だけに2000人ぐらい人が来てしまうようなメンツが揃うといいのだが。

やっぱりキング・クリムゾンが見たいな。最近のアルバムは殆ど聞きませんが、グリーンで見たい。「レッド」をやって欲しい。もしやったらオイラはダイブするね。で後は笑って見ます。コピーバンド又はトリビュートバンドも、1回、フランク・ザッパのをやってほしいと思ってる。又はワダダ・レオ・スミスとヘンリー・カイザーによる電化マイルス・トリビュート。それとウェラーズ。単にザッパとマイルスとボブ・マーリーというオイラにとっての神3人の曲をライブで聞きたいだけですけど。あと、DUB系を以前のようにたくさん欲しいです。それとお笑い枠を増やしてほしい。ポカスカジャンを見てそう思った。そして毎年願ってます、フリクションの復活を。

楽しかった3日間。来年は一家四人で行く。1度も行った事無いドラゴンドラも行ってみたい。かみさんは「バックストリートボーイズ」か「ブリト二ー・スピアーズ」来ないかな?って言ってますが「絶対に来ない」と答えた。まぁマドンナだったらオイラも見てみたいな。