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FUJI ROCK FESTIVAL 03



俺は友人にこう言った事がある。「目当てのバンドが無い時間帯、何を見たら良いか?それはロッキンオンやクロスビートに載ってないバンドを見れば外れは少ない」という事だ。ロッキンオンやクロスビートに載ってなくてそれなりの位置で出るバンドと言う事はライブが凄いという事だ。これは判断がわかりやすい真実に近い法則である。ヤバイよ、今年もフジロックは。新設のオレンジ・コート、それと年々凄くなるアヴァロン・ステージ。見たいバンドばっかりじゃないかよ!

3月早割り当選。4月苗プリ確保(俺は苗プリ初。民宿、キャンプ、リゾート・マンション、ホテルとあらゆるパターンを制覇)。あとはどんなバンドが出るかを楽しみ、俺サイトのフジロックFAQ集更新、子連れ参加の方とBBSで情報交換、ついでにフジロック初心者質問スレまで作って、気分を高めていく。7月、100円均一のダイソーや東急ハンズに行って準備。フジ直前のパティ・スミスのライブで号泣し、毎日、着替えやらの荷造り。これいる。これいらない。これ宅急便で苗プリに送るなど、何度もやり直す。友人に移動できる日除けは車で持って行ってもらうことにした(結局使わず)。開催直前、天気がやばそうなので、2ちゃんで「三日間晴れてて涼しかった」に参加すると同時に、着替えの防寒レベルを上げるために荷造りやり直し。娘の長靴を買ってくる。冷えピタも用意したが、ホッカイロも荷物に入れる。

7月25日(金)
PM1:00頃、新幹線で「越後湯沢駅」着。俺以外に共にフジ二回目となる嫁と娘(1歳8ヶ月)。駅に降りたら雨で寒くて仕方ない。嫁の希望で、苗場プリンスホテルに宿泊する今年。雨の中、娘を連れてシャトルバス降り場から苗プリまで歩くのは大変ということで、無料シャトルバスでなく路線バスに乗る。650円×2で、出費は痛いが、しゃーない。バスには完全に勘違いして路線バスに乗ってしまった人が何人もいた。

苗プリ着。娘が苗プリで最初にした事は「うんこ」だった。「くちゃーい」と自らうんこを知らせる娘。部屋の清掃中という事でチェック・インが出来ず、ロビーにいたらいきなりである。嫁、トイレに行き、おむつ交換。その後、宅急便で送っておいた荷物を受け取る。他の客も目を点にしてた俺一家の荷物。道中持ってきたスーツケース(車輪付)以外に、段ボール三つ。でフジの為に3500円で買ってきたバギーカー(ベビーカーの中でももっとも軽くて折りたためるやつ)だから、とんでもない。娘、おむつが替わったのでロビーを走り回る。その間、ゲストパスを付けた人々が「フジ97又は00年経験者」や「野外レイヴ参加経験者」では全く考えられないコンビニ・ビニール・合羽でずぶ濡れで「寒い、寒い」とロビーで震えてる。腹の中で笑う。
走り回る娘。でも「くちゃーい」と発言。なんとまた「うんこ」。フロントにチェックインが可能かどうか聞くと、やっとOKと。大慌てで部屋に行く。5号館5階。ドアを開けると、そこは真っ赤な世界。今時、こんな部屋があるのか?赤いヴェルヴェットを基調にした部屋。そして狭い。椅子やらテーブルやらを移動させて娘のおむつ交換。部屋に冷蔵庫は無し。

カーテンを開けると外に見えるは駐車場B。雨模様。見たいバンドも特に無いので、ホテル内探索。売店、薬局、ピザーラなど。子供の遊び場があったので、とりあえず30分ぐらい遊ばせる。ピザーラで軽く食事。で、外はまだ雨。最悪、レッド・マーキーのAUDIO ACTIVEだけ見るかと思い、仕度をする。レインウェア、防水したトレッキング・シューズ、子供はフリース着せて、上は合羽、下はダイソーで買った雨用ズボン、二日前に買ってきた長靴。でバギーカーに乗せて会場へ。駐車場Bを通り過ぎて、横にパレス・オブ・ワンダーが見えた頃、雨足が強くなり、子供が辛そう。メーシー・グレイの歌声の中、出した決断が「リストバンド交換だけして帰る。」だった。交換して、とぼとぼと帰る。これで俺のフジロック03初日終了。

腹が減ったので苗プリ内のビア・レストランへ。隣でマイケル・フランティらが食事してた。で入浴して、外の、若干弱くなった雨の景色を眺める。かすかにアンダーワールドのREZのイントロが聞こえた。嫁、洗濯をしにコインランドリーへ。なんとか空いていたので洗濯は出来たが、乾燥が混んでいて出来ない。一旦、部屋に干す。段ボールから洗濯ロープを取り出し、狭い部屋は洗濯物でさらに狭く感じる。乾燥は、俺が翌朝、起き次第、乾燥機が空いていれば突っ込んでくるという段取り。

7月26日(土)
朝、4時半に目が覚めた。外は雨…。洗濯物を集め、コインランドリーに走る。洗濯か乾燥かわからんが、待っている女性二名、ほとんど寝てしまっている。乾燥機は一台、止まっているのがあった。あけると靴下とかジーンズがある。他の乾燥機と同じように、かまうもんかと外に出して乾燥機の上に置く。中から赤いT−バックのパンティーが出てきたのは笑った。で俺一家の洗濯物を投入し、200円分で乾燥スタートし、部屋に戻って携帯で天気だとか2ちゃんねるだとかをチェックして、洗濯物取りに行き、再び寝る。
朝7時。目が覚める。外は明るくなってきていたが、小雨状態。9時過ぎ、朝食へ。これが泣くほどうまい。朝から一家でドカ食い。娘、パンより米と味噌汁をよこせとうるさい。
朝食終了後、娘の体内時計を考慮し、苗プリ内の売店でキティのポップコーンを購入して昼寝。この段階でDDBBとDCPRGを諦める。外はやっと晴れて来た。PM2時起床。ADFめがけて準備。この日はそのままビョークまで会場内にいる予定なので、完全防備をリュックに入れて会場入りする。

4月の来日公演も見てるのだが、娘が大好きなので、一度生で娘の好きなバンドを聞かせたらどうなるか見てみたかったので、行った。友人が設置した拠点タープ内へ。娘、ルミカ(ダイソーで100円)を手にし、首からNHK教育のキャラ「ワンワン」のぬいぐるみをぶら下げて、準備完了。ADFスタート。子供はメロディーよりリズム。これが真実。その点でADFのリズムは最適。ポリリズムで娘、めちゃ盛り上がる。友人や周囲の人たちの喝采をあびる。
でADFのライブだが、4月に比べると曲も少ないし、後方では遠すぎて俺的にはイマイチ。BUZZIN’やらんかったし。

ADF終了後、オアシスにご飯を食べに行こうと思ったが渋滞してるので、キッズランドへ。ホワイトから流れる音にあわせて手拍子を取る娘。遠くから見たキッズランドは昨年より構築された物が多く見え、期待した。
が、中に入って見た物は03年フジの最大にして数少ない不満の種。大きさ半減。大人の遊び場増大。某ジーンズ・メーカー運営のこの場所。狭いのに子供が多いから危なくって仕方無い。狭い場所には歩くことも出来ない赤ちゃんと、乗り物をバンバン走らせる5歳ぐらいのこどもが同居。俺が親なら、この5歳ぐらいの子の乗り物をやめさせるが。で滑り台の着地点では子供がウロウロ。こらー、運営スタッフ、今時のカー・ディーラーの遊び場の方が人口密度低いぞ!もうちょっと頭使って設計せーよ。トランポリン設置って、大人用じゃねーかよ。トイレも無いし、タバコの吸殻は落ちてるし。聞けば、あまりの酷さに利用できない人、したくない人が何人もいたとか。一応、お絵かきとか滑り台、鉄琴などで遊ばせる。メリーゴーランドも乗せる。

キッズランドからオアシスへ。コールドプレイちゅうバンドがやってたが俺は全く興味無いバンドなのでスルー。オアシスではタコライスと沖縄そばを食す。ケバブ、タイラーメンが見当たらず。牛串も塩味無いやん。がっかり。

拠点タープへ戻り、プライマル・スクリーム待ち。すっかり暗くなり、娘のルミカの灯りが目立つ。プライマル、ライブ盤と同じような曲順でスタート。二曲目でボビー、マイクスタンド投げつけ、切れてる。ライブ盤に入ってなかったバーニング・ホイールとかとても良い。でここで嫁、トイレへ。娘、急にグズる。結局、嫁が戻ってくるまで、ずっと泣きっぱなし。娘の好きなスワスティカ・アイズでも泣きっぱなし。お陰でプライマルのライブ、良いのか悪いのか、さっぱりわからん。俺はローデッドをこんな環境で聞くとは思わなかった。でもローデッドでボビーがストーンズみたいに「フー・フー」とやってたところは娘も真似してた。嫁も戻り、やっと娘が落ち着いたところで、外は雨が強くなってきた。

ビョーク。この人が来てなかったら嫁、今年来てないです。雨も強くなってきたのと、娘が眠くなってきてるので、嫁は娘に添い寝してタープ下。俺、タープの外で待機。ステージは殆ど見えないが、ヴィジョンが確認できる場所。ついに俺にとって98年フジ以来のビョーク。雨で暗いから、どのくらい客が入ってるのかわからないが、とにかく人は多い。去年のレッチリは一点集中で人が多かったが、今年は裏がイギーと強力なので、分散してるのか、レッチリほど多くない。しばらくして歓声が上がり、ビョーク登場。なんとも形容しがたい服装と仮面。3曲目、火柱でびっくり。おぉぉぉぉ、これが噂の花火職人を連れてくるというやつか!と思って見続ける。

曲間、ホワイトからイギー・ポップの叫び声が聴こえる。俺、イギーも、オレンジに出演してるペイン・キラーも愛して止まないのだが、ビョークなんて次、いつ見れるかわかんないから迷わずビョークを選んだ。イギーは過去3回(一回は最前列で見た)し、ペインキラーというよりメンバーのビル・ラズウェル、ジョン・ゾーンは、それこそ数え切れないほどライブを見ているので、過去に98フジでしか見てないビョーク。

ビョークは中盤、超アヴァンギャルド・セットで新曲連続。ビョークの声をリアルタイムで加工。ヤバヤバ。メルツバウかよ!と突っ込みたくなるマトモス、名前の知らない女エンジニア、ジーナ・パーキンスによるノイズ大会。さすがに好き者以外にとっては雨の野外には辛いだろうが、好き者の俺は「ビョーク、すげー」を連発。で辛い人代表の俺の嫁。雨が少し弱まったので、この際、娘の事もあるので帰ろうかと声をかけると「まだいる。」と。娘熟睡中。やっとシングル曲を連発。で聞きなれたイントロ。「この曲わかる?」と嫁に言うと「この曲を待ってた。」と。ハイパーバラッド。俺と嫁にとっては自分らの結婚式のBGMで使った曲。で嫁、寝ながらヴィジョンを注視。俺、段々狂いだす。2コーラス目、瞬間ブレイクがありサビに突入でキックが強く打ち鳴らされる。そこで俺は全く予想しない展開に完全に狂ってしまう。花火が打ち上げられる。あかん、こんな事あっていいのか!信じられない。号泣。この世とは思えぬ一瞬。

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん。。・゚・(ノД`)・゚・。

待った甲斐があった。回りも無茶苦茶な興奮状態。ビョーク、ありがとう。ありがとうフジ。
でこの曲が終わったので帰り仕度をする。さすがにアンコールまで見てたら、帰り道が渋滞すると娘に負担がかかるので、娘を起こしてバギーカーに乗せて、宿へ向けスタート。またもや花火があがり娘に見せながら、宿へ。

宿に帰ると、即効で風呂に娘を入れる。泣きじゃくったが強引に。娘、別に異常は無いが、念のために味噌汁を作って飲ませる事にした。身体あっためて、就寝。だが俺の脳内はハイパーバラッドの花火が無限ループ。

7月27日(日)
翌朝、7時ごろ目を覚ますとカーテンの隙間からピーカン照りを予感させる日差しが。おぉぉぉぉぉ!太陽が!
朝食を食べて、11時ごろ、会場へ向けて出発。

拠点タープを通り過ぎ、ひたすら奥地へ。さすがにバギーカー、軽いので去年のベビーカーでは押してでは通行できなかったグリーンからホワイトまでの道が何とか押して行ける。急げ、オレンジコートまで!川を渡るとボードウォークに。友人が入り口で待っててくれてる。待ち合わせした訳では無いのに。かなり嬉しい。で初めてボードウォーク通行。木陰でOOIOOの音を聞きながら進行したが最高だなここは。涼しくて実にいい。ヘヴンに近づくとミラーボールとフラミンゴ。フラミンゴは夜になると光るとか。おぉ夜見たら凄いだろうな。でオレンジコート到着。殆どヘヴンの隣じゃん。どっかの店がやってるパラソルの下に娘を入れ、ステージの方を見ると、毎年フジや朝霧でお会いする方々がこちらに向かってくるじゃないですか!嬉しかったなー。

オレンジに行ったのは「ハシケン」が目当てだったから。4年越しでスマッシュにリクエストしたが、渋さの不破さんプロデュースによる一日のトップバッターとして出演決定。ソウル・フラワー・ユニオン、こだま和文、エイドリアン・シャーウッド、渋さ知らズに続くリクエストが実った。メンバーが登場すると、ハシケン、物凄い金髪。ベースに元MUTE BEATの松永さんを迎え、リズム隊、ホーン隊が揃ったフルバンド編成。一曲目、強烈なディレイがかけられた「エイチャーDUB」。かっこええ。フジにDUBは似合いすぎる。ハシケンはDUBバンドじゃないが。
続いて、出た、ハシケンの実姉!すげー踊り。モヒカンつうよりパイナップルみたいな髪型の女がアホの坂田師匠のような動きをしているとでも形容しようか。新曲を挟んで、怒涛のダンス・ナンバー「乳飲み干せ」で観客をアフリカン・コーラス隊にしてしまい、「稲スリ節」で高速スカ、最後は「ワイド節」でハード・ブルース&アフロ・ビート。観客がスタート時点より増えてるのが感激だよ。うぉうぉうぉ。終了後、凄いアンコールを求める声。残念ながら時間の関係で駄目だったが、ハシケン、一人でアカペラで「ワイド節」。ボードウォークからやってきた人たちが足を止めて眺めている。もっと大きなステージ、もっと多くの観客の前で歌わせてあげたい!そんな気分だ。俺の書いたハシケンの紹介文がFUJI−ORGに掲載されているが、あれを読んで興味を持って来た人がいたら嬉しいのー。

ハシケン終了後、嫁と娘を昼寝させるために下界に。ぬかるみ地獄を通ってグリーンを横切った段階で嫁と娘としばしの別れ。急いで奥の方へ戻り、ROVO、三上寛、エンケン、ルインズを見る。めちゃ忙しい。その中ではエンケンが特に印象に残る。まぁこれが熱演で凄いわ。ケバブを嫁の土産に買っていく。タイラーメン、ガーナ料理、パキスタンカレー、ケバブが全部アヴァロンに集まってるのは何故じゃ?しかしマリ国立舞踏団見たかったよ。

ヨラ・テンゴをちょこっとだけ見て、グリーンのエヴァネッセンスとやらを記念に通りすがり、宿へ。俺も昼寝。夕方まで寝る。嫁と娘は昼寝しないで宿で遊んでいたそうだ。6時ごろ起きて、明日の帰りの為に荷造りを始める。

夜8時、宿出発。苗プリ横のラーメンがうまいと聞いていたので、食す。うまい。あっさりした味でうまい。んが、俺の胃袋は緊張のため、どうも食い付きが悪い。そうマッシヴ・アタックが見れるかと思うと緊張してきたのだった。今年のテーマはハシケンとマッシヴ・アタックを見ることだった。マッシヴ・アタックは実は初来日公演を見ているのだが、フジで見るというのは当然、経験が無いわけで、巨大LEDスクリーンをひっさげてのフジ出演は、まさに念願。裏のモグワイや、愛して止まない渋さ知らズを断腸の思いで諦め、多分、この先、数年間は無いであろうマッシヴ・アタックのライブに全部を賭けた。

タープ下で見てたらよくわからんから前のほうへ進出。娘をだっこして一家でマッシヴを待つ。21時40分、定刻から一切の遅れもなく、マッシヴのライブがスタート。マッシヴの「100thWINDOW」いうアルバムは、マッシヴらしくないというか、はっきりいって嫌いなアルバムである。面白く無い。良い曲もあるし、濃密に音が作られているのだが、不満だ。でもライブで出てきた音は、野外とは思えぬ重低音。かっこええ。続いて「ライジング・サン」ではイラク戦争抗議のメッセージが日本語で表示されている。うぉー!へヴィーな曲調とむちゃマッチしたメッセージ。聴覚と視覚を同時に刺激し、しかも重低音。これはヤバイ!うぉーG!「カーマ・コーマ」でマッシヴのツアー遍歴が表示され「苗場スキー場」のとこで歓声があがる。娘、ボブ・マーリーを胎教にしていたので、レゲエビートになるとしゃれにならんぐらい動きまくる。嫁がかなわんから娘と一緒に後ろの拠点に下がると言う。

ホレス・アンディー、ドット・アリソン、デボラ・ミラーと次々登場するゲスト・ヴォーカル。「SAFE FROM HERM」という俺にとって90年代最大の名曲の時はLEDスクリーンに表示される各国の軍事予算。日本が非常に高い、そして米国が一番高い。こんな当たり前の事実なのだが、この場で、具体的な金額を示されると強烈だ。米国の桁違いの突出。それが表示された時、歪んだギター音とドラムが一段と大きく響く。データの羅列であっても、ここまで強烈に体感出来るのかと俺自身驚いている。ライブはアンコールにこれまた涙無しで聞けぬ「アンフィニッシュド・シンパシー」。この曲をフジで聴く。やっと希望がかなった。うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉん。最後、カオス状態でライブは終了した。マッシヴは神だった。ヴィジュアルと音の融合において、あれ以上のものは無いだろう。大満足。

その後、一家でワールドレストランで食事(嫁は梅茶漬け、俺パエリア)をして、俺のフジロック03終了。苗プリに帰る。

翌朝、朝食を食らって、宅急便を出して、チェックアウト。キティのポップコーンを買って、苗プリを出る。シャトルバスが凄まじい行列なので路線バスで越後湯沢駅へ。路線バスの窓から解体されるグリーン・ステージを見ると泣きそうになる。新幹線も指定席が埋まっていたので湯沢始発の号の自由席に乗った。空いていたので2階席。嫁と娘が寝ていたが、俺の頭の中はマッシヴとビョークとハシケンがグルグル回ってた。

今年は雨で初日を完全に放棄した。単独参加なら一日中会場内にいれただろうが、子連れでは無理。二日目も前半は放棄。見たいライブの半分も見てない。AUDIO ACTIVE,メーシー、ベン・ハーパー、DDBB、DCPRG、CGT、IMO、シカラムータ、サン・ラなどは見れるスケジュールだったのだが、諦めた。でも去年より過ごしやすかった。混雑しそうな時間帯を予め予想し、その時間帯は移動しない。そう決め込んでしまえば楽だ。もちろん突然の雨に対応するにはタープとか張ってないと子連れには辛い。あと、子連れで行くには何倍も荷物が増える。お菓子を会場に持ち込む、おもちゃを持ち込む、おむつを持ち込む。雨具も自分の分より優先させる。行動はもちろん子供優先。でも過ごしやすかった、今年は。不満は二点だけ。キッズランドの中身がうんこだったのと、飯が不味い店がさらに増えた事。なんで苗場でボ●カレー?と思ったよ。カレー好きだがボ●カレーは苗場で食いたくない。家では食う。この二点を改善してトイレをもうちょっと増やしてくれれば良し(トイレに関してはグリーン横は列がカオス状態のため、空いてるとこと混んでいるとこでわけがわからんかったので、一回ゲートを出て駐車場Bの横のトイレに入った方が圧倒的に早かった)。雨と観客数増大の中、ほんとよくやってくれましたよ。駐車場B横の通路を車と徒歩の通行者をわけてくれたのは嬉しかった。これは来年以降も継続して欲しいです。

もうね、フジは楽しいに決まってるし、環境だって色々改善されたり試行錯誤されたりしてるから、出るバンドを想像するしかワクワク出来ん。俺はジャンル関係無しに色々な音楽が好きで良かったよ。絶対に毎年、30個ぐらい好きなバンドがあるもんな。来年は早くもパティ・スミスが出るという噂!
あとはもっとDUBを!何かの間違いでキング・クリムゾンをグリーンで!そして、お願いします、来年こそ灰野敬二をRECK、PILLとの共演で!