『嫌な予感』

このところ、仕事で気持ちに引っかかりが残っている時、必ずと言っていいくらいトラブルが発生する。決して手を抜いている訳ではない。自分としては、もうどうしようもないというくらい気を配ってやっているつもりだ。しかし、嫌な予感がした時に限って、そんなトラブルが起きるのだ。数としてはそれほど多くもないし、大したトラブルになることもないだけ助かっているのだが、予感の的中率はかなり高い。

ここ数ヵ月、こんな状態の繰り返し。嫌な予感がしたとき、大抵の場合、何かが起きるのだ。それは仕事に限って起こる訳ではなく、普段の生活の何でもない場面ででも起きている。ついこの前も、ウチから一時間くらい離れた後輩宅に、家の鍵を忘れてきた。忘れたことに気付いたのがわが家の前に着いた時であったから、二往復三時間半の旅をするハメとなってしまった。その時も、彼の家を出る前に、妙に鍵のことが気になっていたのだ。その場でチェックしていれば、こんな旅をせずには済んだのだが、持っていて当り前だと思っていたので、全く気にせずに出てきてしまったのである。

年末も止めていたはずの新聞が全て投函されていたし、銀行のキャッシュコーナーを利用しているときに機械が壊れたりもした。そのいずれもが、事前に何となく起きる予感がしていたから、ちょっと怖い気もしている。予感したもののうち、いくつかは事前に回避できたのだが、実際に起きてみないとわからないことのほうが多い。起きてみて初めて、予感が当たったことを認識するからだ。

これって、ひょっとしたら予知能力?
そんなこと、あろうはずがない。
それにしても、この的中率は一体何なのだろうか・・・。
また、不可思議な疑問が一つ増えてしまった。

しかし、嫌な予感ばかり当たって、いい予感が当たらないというのも考えものだ。とはいえ、いい予感がするというのも、それほど頻繁には起こらないし、あまり数多くあっても、薄気味悪い気もする。そういう意味では、目に見えない、内から出された危険信号だと解釈すれば、少し気が楽になりそうだ。

そういえば、「予感」という言葉自体、あまりいい場面で使うことがない。「タイミング」という言葉も最近気になっていたのだが、むしろ、マイナス方向に進む時に使っていることの方が多いような気がする。何となく響きのいい言葉だけに、もう少しマシな場面で使いたいものである。



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