=SF雑感






少年ドラマシリーズとジュヴナイルSF


SFを読み始めたきっかけは、何年も何年も何年も前に「ぴあ」で見た
NHK少年ドラマシリーズは今いずこというような読者の投稿でした。
タイムトラベラーとか、夕ばえ作戦とか、まぼろしのペンフレンドとか、赤外音楽とか、なぞの転校生とか、幕末未来人とか、懐かしいなぁと思ったのですが、 その記事では、そのVTRは廃棄してしまった為、 NHKにも無いということでした。
それじゃ原作本でも読んでみるか、というのがきっかけでした。
それから眉村卓、光瀬龍、筒井康隆などを読みあさり始めました。
ちなみにそれぞれの原作は、タイムトラベラーは筒井康隆の時をかける少女、夕ばえ作戦は光瀬龍の同名小説、まぼろしのペンフレンドとなぞの転校生は眉村卓の同名小説、幕末未来人は眉村卓の思いあがりの夏に収められている名残りの雪、赤外音楽は佐野洋の同名小説。
中でも光瀬龍がお気に入りでした。百億の昼と千億の夜、喪われた都市の記録、カナン5100年、などが本格的なSFを読むきっかけとなりました。





SFと歴史小説


SF以外に歴史小説も結構良く読む、というか結構はまっている。歴史小説を読むきっかけとなったのは眉村卓のSF思いあがりの夏に収められている名残りの雪
この小説は主人公がタイムスリップによって幕末に迷い込んでしまい、
新撰組の近藤勇、土方歳三、沖田総司らに出会い、新撰組の一員となる。しかし自分が知っている歴史と少し違っていることに気付く。そして決定的に違うことが起きる。幕府軍が維新軍に勝ってしまうのだ。そして後の世がひどい世の中になってしまったのは新撰組のせいであり、新撰組はタブー視されてしまう。 では実際はどうなっているの?と思ったのがきっかけ。
この小説の影響で司馬良太郎の燃えよ剣竜馬がゆく人斬り以蔵、池波正太郎の人斬り半次郎、早乙女貢の沖田総司などを読むようになり、 その後源義経などの源平もの、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉のどの戦国武将ものを読み漁るようになった。

SFと歴史小説の違いは歴史にはもしと言うことがないこと。 現実の世の中では起きてしまった事は変える事が出来ない。だけど歴史小説を読んだ後で、もしあの時史実と違った事が起きていたらどうなっていたんだろうと想像をめぐらすことができる。歴史をSF的に変換して楽しむ事ができる。その当たりが歴史小説が好きな理由だと思う。