ミナミヌマエビ大量飼育に関するご注意
ミナミヌマエビを多く飼育するとき、多くのアンモニアが排出されます。 水槽に入れてしばらくは、このアンモニアが処理できるだけの硝化細菌が増えるまで、ある程度日数がかかります。この間致死量以上のアンモニアが蓄積されていきます。 新しくエビ専用水槽をたち上げる場合は、すでに浄化バランスのとれた水を3分の1くらいいれるか、市販の硝化微生物を投入してください。
(光合成細菌など硝化菌以外のものでは、初期の大量のアンモニアの浄化は出来ませんのでご注意ください。)
また、使用中水槽のろ過槽内のヌルヌルしたものを投入でも効果がありますが 有機物が多く含まれているのでCODの増加等水質悪化につながりますので注意が必要です。

60センチ水槽では70匹程度までが水質悪化時にも比較的負担もなく飼育できると思います。
150匹程度では既に浄化バランスがとれた状況で、苔や水草のみで餌をほとんど与えない状況下をお勧めします。

さらに多めに飼育したい方は、ヒーターを入れないでエアレーションをした一時水槽 (15リットル程度のバケツでも可) を用意しておきます。
メイン水槽のアンモニアを測定しながら数日置きにエビを入れていきます。
新しく水槽を立ち上げた場合はアンモニアがなくなっても亜硝酸が蓄積している事があるので2日くらい期間をおきましょう。
一時水槽の水は、毎日3分の2新しい水と交換します。
アンモニアは鑑賞魚ショップにて淡水専用で数十回測定できるものが安価で便利です。

既に他の生き物を飼育している水槽に投入した場合は比較的早く 浄化バランスが取れるので、アンモニアが消化細菌により硝酸に変えられ、 その硝酸が蓄積されるとpHの低下が起こります。水草が硝酸を吸収されている場合は問題ありませんが 、吸収されない場合は、水変えまたは硬度をアップしpHを戻します。 pHが6.0を下回ると危険域です。 浄化微生物安定後ははCOD(有機物の量)が問題になります。 底砂の汚れや、ろ過槽から有機物がどんどん溶け出している場合があります。 水中のCODは、活性炭を投入すれば吸収されますが底砂の汚れから溶け出 してしまいますので、すぐに活性炭の能力がなくなります。底砂はきれいにする 必要があります。

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