『Thank you! Broadway! vol.2』/チャリティーコンサートに参加 前回のvol.1は、チケットが取れず悔しい思いをしていたので、今回は気合充分。きっちりゲットさせていただきました。俺が見たのは9/11とあって、何か意義深いものを感じました。このチャリティーコンサートは、ブロードウェイの俳優やスタッフなどにその寄付金が送られる。ひとことで「ニューヨーク支援」と言ってもあまりピンと来ないんだけど、ここまで明確な目的があるとチャリティーに参加してるという意識が持てるというものです。俺が普段日本で見ているミュージカルも、ブロードウェイあってのこと…と、俺は思ってますから。まずはブロードウェイが元気でないとね。 ちなみにこのコンサートの模様は、9/21から10/31まで、NTT-BBのブロードバンドサービスで見られるそうですよ。 コンサートの曲目と演者。[]内はその曲の出典になるミュージカル作品名 ■1幕■ 1:Overture 2:ようこそ劇場へ[アプローズ]鳳蘭 3:もしもあなたを愛したら[回転木馬]涼風真世 4:生きた日々に悔いはない[コーラスライン]前田美波里 5:時が来た[ジキル&ハイド]今拓哉 6:ブリ・ブリップ[スウィング]北村岳子、斎藤晴彦 7:ハロウィーン〜ホワット・ユー・オウン[レント]山本耕史 8:ライト・マイ・キャンドル[レント]島田歌穂、山本耕史 9:囚人の歌[レ・ミゼラブル]鳳蘭、本田美奈子、前田美波里、村井国夫ほか 10:素晴らしいと人は言う[アニーよ銃をとれ]タイムファイブ 11:ビッグ・スペンダー[スィート・チャリティ]夏木マリ 12:命をあげよう[ミス・サイゴン]本田美奈子 13:アメリカン・ドリーム[ミス・サイゴン]市村正親 14:ソー・イン・ラブ[キス・ミー・ケイト]村井国夫 15:すべては薔薇と花開く[ジプシー]鳳蘭 ■2幕■ 16:ようこそト[キャバレー]市村正親 17:キャバレー[キャバレー]前田美波里 18:ラ・マンチャの男[ラ・マンチャの男]斎藤晴彦 19:アルドンサ[ラ・マンチャの男]鳳蘭 20:見果てぬ夢[ラ・マンチャの男]村井国夫 21:アイ・ラブ・ピアノ[ストップ!ルック!リッスン!]ピーターハワード 22:キャラバン[ソフィスティケーテッド・レディーズ]ダンサーズ 23:シー・ラブズ・ミー[シー・ラブズ・ミー]市村正親 24:42丁目[フォーティー・セカンド・ストリート]涼風真世 25:ビューティー&ザ・ビースト[美女と野獣]本田美奈子、今拓哉 26:この道を進め[ザ・ウイズ]島田歌穂 27:この家の主[レ・ミゼラブル]斎藤晴彦、前田美波里、夏木マリ 28:オン・マイ・オウン[レ・ミゼラブル]本田美奈子 29:空のテーブル、空の椅子[レ・ミゼラブル]山本耕史 30:夢やぶれて[レ・ミゼラブル]島田歌穂 31:星よ[レ・ミゼラブル]村井国夫 32:民衆の歌[レ・ミゼラブル]今拓哉、タイムファイブ 33:バイバイ・ブラックバード[フォッシー]北村岳子、ダンサーズ 34:ショウほど素敵な商売はない[アニーよ銃をとれ]全員 ■カーテンコール■ 35:ブロードウェイの子守唄[42ndストリート]全員 相も変わらず『レ・ミゼラブル』に偏った選曲ですが、なかなかのプログラム。俺は3曲知らない曲があったんですが、今回のコンサートでそれらも好きになりました。 ただ「vol.1」と同じ曲があったり、「キャバレー」なんて歌ってる人まで一緒というのは、どうしてなんだろ…?ブロードウェイの名曲なんて無尽蔵にあるんだから、もっと幅広く選曲して欲しかった…と言ったら贅沢でしょうか。 <曲目別感想とか解説とか思い出とか…> ■「ようこそ劇場へ」…こういうガラコンサートでは登場しやすい曲。でもこれから始まるショーのワクワク感がある曲です。鳳蘭で幕を開けるのも、ゴージャス感があっていいですね。 ■「もしもあなたを愛したら」…『回転木馬』のジュリー・ジョーダン役が最初に聞かせる佳曲です。ジャズ・ナンバーとしてもお馴染み。涼風真世は『回転木馬』の時と比べて、完全にダメでした。難しい曲なんだから、ちゃんと練習しなきゃ(大きなお世話!)。 ■「時が来た」…いつ聞いても感動の名曲。今拓哉も丁寧に歌い上げていました。 ■「命をあげよう」…まさか本田美奈子のこの曲が聞けるとは思いもしなかった。もう10年も前に『ミス・サイゴン』を観るため帝劇通いした日々が懐かしい!この曲はオリジナル・ブロードウェイ・キャストのリア・サロンガよりも本田美奈子の方が、絶対に合ってます。 ■「アメリカン・ドリーム」…これも『ミス・サイゴン』から。舞台では華やかな演出で歌われていたのですが、今回みたいに何もない舞台で歌うと、かえってこの曲のせつなさが伝わる気もしました。 ■「アイ・ラブ・ピアノ」…これがイチバン意外な選曲。俺の大好きな曲なんですが、俺は映画『イースター・パレード』で知りました。映画ではジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが歌います。とてもオシャレな曲です。 ■「シー・ラブズ・ミー」…『シー・ラブズ・ミー』のタイトル曲。今回は『シー・ラブ』のメインキャストが勢ぞろいしているので、このミュージカルからもう少し歌ってほしかった。 ■「民衆の歌」…『レ・ミゼラブル』も名曲揃いのミュージカルですが、俺はこの歌がイチバン好き。今回はアンサンブル・パートをタイムファイブが歌うという豪華さ!もっともアンサンブル・パートというよりは、タイムファイブ・アレンジで歌われましたが。そのせいか歌詞がオリジナルと変わっていました。 ■「ショーほど素敵な商売はない」…やはりブロードウェイと言えば、この曲。『アニーよ銃をとれ』が生んだ最大のヒット曲です。後にこの曲題そのままで映画も出来ましたね。もちろん主演はエセル・マーマン。若きマリリン・モンローも出演している映画です。 ■「ブロードウェイの子守唄」…この曲もブロードウェイを代表する曲。ミュージカル『フォーティ・セカンド・ストリート』自体は80年の初演だったと思いますが、この曲は30年代に映画から生まれているはず。たしかアカデミー賞を取っていたかと…。『フォーティ』と言えば涼風真世なんだけど、舞台でこの曲は涼風真世(ペギー・ソーヤー)以外のキャストが歌います。 |