2003年12月のミュージカル

 大型ミュージカル2作品のチケット発売が重なった10月11日、連休初日。チャレンジした方はお疲れ様でした。帝劇『イーストウィックの魔女たち』はかなりの売れ行きだったのでしょうか。俺もオフ会の予定をしてた土曜日はあっけなく完敗。劇場窓口に買いにいけばよかった…と思ってみても後悔先に立たず。幸いオフ会出席者の皆さんとすぐに連絡がついたので、急遽平日の公演に振り替えて、イマイチながらもS席を参加者分を押さえました。『アイーダ』は座席表を見ながら購入できるネットでチャレンジ。なかなか繋がらなくてイライラ。繋がった頃には、土日のS席はあまり良い席が残っておらず、こちらも平日でなんとか納得出来る席を手に入れたのでした。

 それにしてもどちらも新作。どんな舞台になるのでしょう。
『イーストウィック』は制作発表によると、かなり楽しい作品となる様子。見どころが語られてましたが、ひとつはフライング。一路真輝、涼風真世、森公美子の三人が舞台や客席の上空を飛ぶそうですが、演出家によると「これまでのフライングのイメージとはちょっと違っていて、舞台上をフラフラと上がっていったと思ったらすーっと客席の頭上まで、2階席近くまでロマンティックに幻想的に飛んでいきます」。今までにないフライングを見せるために、4000万円を投入して帝劇の天井を補強したというから、これはかなり楽しみですね。。舞台美術も見どころとなるようで、「これまで帝国劇場で見たことがないという舞台美術を、担当の松井るみさんと考えています」。“見たことがない舞台美術”とはどんなものなんでしょう。楽しみですねー。
 帝劇のように街中にある劇場の12月公演は、この作品のように華やかな舞台であって欲しいものです。華やかな上にハートウォーミング…。舞台を見終わって劇場の外に出ると、日の落ちかけた街にはクリスマスムードが溢れ…という流れも、実は舞台好きの醍醐味だったりします。「クリスマスがなんぼのもんじゃいっ!!」とひねくれた考えを持ってる俺でさえ、浮き足立つというものです。

 『アイーダ』はディズニー作品ですから、もちろん色鮮やかな舞台が繰り広げられることでしょう。“悲劇”というのが少し気になりますが、ディズニーというブランドでそのクォリティーはある程度保証済み?俺は本年最後の舞台鑑賞がこの作品になる予定です。2003年の締めくくりに相応しい作品であって欲しいものです。
 さて『アイーダ』は先日プリンシパル(主要キャスト)の発表がありました。ヌビア国の王女でありながらエジプトの奴隷となるタイトルロール(つまりアイーダ役)は、先発で濱田めぐみ。ハマメグちゃんです。俺の大好きな女優。彼女は歌が本当に素晴らしい。彼女の歌の素晴らしさが堪能できる1曲は『ライオンキング』の中の“シャドウランド”。初めて聞いた時に鳥肌が立ったのを思い出します。かなり期待できるアイーダではないでしょうか。Wキャストで樋口麻美。そしてエジプト国の王女でありアイーダの恋敵となるアムネリス役には佐渡寧子。意外なキャスティングでしたが、抜群の歌唱力と気品漂う顔立ちはアムネリスにぴったりでは?Wキャストには森川美穂。アムネリスの許婚でありながら、アイーダと死して結ばれるラダメス将軍には阿久津陽一郎がキャスティング。ルビ吉的にはがっかりのキャストですが、まぁ、妥当な線ではあります。
 『アイーダ』は四季会員の先行発売は始まりましたが、一般発売は10/26から。5/9までの公演が買えます。良い席は、飽くまでも噂ですが、JRでの購入が狙い目みたいですよ。いずれにしても見たい人は早い目の購入を。

2003年10月12日