アンデルセン

演出=浅利慶太
作詞/作曲=フランク・レッサー

ルビ吉観劇記録=1998年大阪、2003年名古屋
【このミュージカルについて】
 このミュージカルはもともと舞台用に作られたものではなく、ダニー・ケイが主演するハリウッド映画がその始まり。1952年のことである。舞台に上がったのは、それから20年経た1973年のことであった。作品の制作者とも言えるフランク・レッサーは、そのとき既に他界していた。
 フランク・レッサーの作品は『ガイズ&ドールズ』『ハウ・トゥ・サクシード(努力しないで出世する方法)』『チャーリーはどこだ』などが有名だが、いずれもハートウォーミングな作品ばかり。リチャード・ロジャースやコール・ポーター、アーヴィン・バーリンに比べれば地味な感は拭えないけど、なんとも言えず心に残る曲を作っていて俺は大好き。
 『アンデルセン』の中での最大のナンバー「ワンダフル・コペンハーゲン」は、デンマークの首都コペンハーゲンで最も親しまれている曲ということらしい。納得。

【物語と感想】
 物語はデンマーク・オーデンセという村で靴屋を営む、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが童話作家として成功するまでの物語。空想話ばかり子供たちに聞かせるアンデルセンを、「けしからん」と大人たちは村を追い出す。流れ流れてコペンハーゲンにたどり着いたアンデルセンは、そこで美しいバレリーナ、マダム・ドーロと出会う。彼女が夫ニールスからいじめられていると勘違いしたアンデルセンは、なんとかマダムを自分の手で救い出そうとするが…。

 舞台は如何せん子供向きの趣があります。しかしその割には、男性バレリーナのモッコリのオンパレード。ミュージカルでこれほどまでにモッコリを見せつける作品もないでしょう。ダンサーたちの均整の取れたナイス・バディに食い込むタイツ。ゲイにはたまらん舞台です(笑)。残念なのは主演の石丸幹二のタイツ姿が登場しないということ。それにしても今回も超ドもっこりの男性ダンサーがいて、俺などは鼻血が出そうでした。ハイ。
 と、まぁ、この作品の見所は第一にこのモッコリ・パレードを挙げなくてはいけないわけですが(別に“いけない”ワケでもないか)、もちろんミュージカルとしての素晴らしさも多々あります。まず音楽がいい。上にも書いた通り「ワンダフル・コペンハーゲン」という作品中最大のナンバーは、本当に心に染みいり、そして楽しい曲。群舞のナンバーとなっているのだが、そのダンスも激しくも変わったところもないものないんですが、なんだかいい。
 そして石丸幹二が出ずっぱりというのも、作品の魅力として数えていいでしょう。モッコリ姿はなくたって、顔を見ているだけで幸せになれちゃいます(笑)。

【ルビ吉の気に入ったナンバー】
基本的に全曲とも気に入ってます。

※省略

【ルビ吉の俳優雑感】
石丸幹二(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)…踊れないマルちゃんが、一生懸命踊ってる姿に「かわいい〜☆」。歌は申し分ないですね。芝居もだいぶ上達したような気がしますが、気のせい…?(笑)
高久 舞(マダム・ドーロ)…最近の四季って、踊りの名手と言えばこの人ですね。ダンスに関しては、俺などは一定レベル以上になるとどれだけ上手いのかがわからないのですが、かなりの人らしい。しかし!歌が聞けたものではありません。1曲たりとも歌わせてはいけないレベルでした。
坂本登喜彦(ニールス)…四季の中では「坂本先生」と言われてるように、ダンスの先生なんですね、この人。今回は薄いタイツを豊満なケツにみっちり食い込ませて、とってもエロかったです(笑)。タイツは薄いのでア○ルまで透けてそうな…(はずがない)。歌は高久さん同様、さっぱり。モッコリと食い込みだけ見せてなさい!って感じで…。それにしてもこの人、ウチの王子のひとりによく似ているんだよなぁ。