4月某日「公衆便所」 
 同じ部のお嬢が、発注先の業者とケンカをしやがりました。ケンカ自体は俺の仕事では日常茶飯事なんですが、このお嬢はケタ違いにケンカっ早い。そして今回は言った言葉がよろしくない。相手のプライドを傷つけるような言葉だったもので。ケンカしてたこと自体、俺は知らなかったんだけど、お嬢の仕事がはかどらないので問い詰めると、まぁ、そんなことでして…。

 で、お嬢を連れて名古屋まで行って参りました。普段は電話だけのやり取りなので、ふたりとも相手を知らない。俺などは今回のアポ取り以外に話したこともない相手。やっかいな相手やったらどうするよ…?お嬢が「いざとなったら私、土下座いっときますわー」と言うので、「やったことあるんかい?」と聞くと、「作法とかあるんですか?」と来たから笑わせます。とりあえずリハーサルっちゅうことで、出かける前にやらせてみると、あらら…。三つ指付いてるし、ハイヒールは履いたままだし(笑)。で、何が悲しいか、俺が手本を見せることに。実は俺も若かりし頃に、先輩に極意を教わったのでした。でも「もう土下座なんて時代じゃないでしょう…」という時代に、後輩に伝授するとは思いもしませんでした。

 さて、名古屋のその会社に行ってみると、怒らせてしまったその相手は、かなり肩透かし。気弱そうで、お子ちゃま風情の若者。「う、う、上の者を呼んでき、き、来ます」みたいなこと言っちゃって。「そんなにビビらなくても」と思いながら何気に後ろを向くと、ウチのお嬢ったらアゴをしゃくり上げてメンチ切ってやがんの。トホホ…。オマケに「チョロそうな男ですやん」。嗚呼!! 「今日は討ち入りに来たんじゃないし。謝罪やし。そこんとこよろしく」ってことで、慌てて「頭は俯き加減。目線は伏せて」と、ギャラリーの撮影会でもないのに何故に演技指導?みたいな(笑)。
 ほどなく現れた“上の者”は人のよさそうなオッチャン。オッチャンは「コイツは忍耐力がないので、今度は逆にそちらを不愉快にさせることもあるでしょうし、こんなことはお互い様です」と有難いお言葉。そして見かけ通りに優しく、ウチのお嬢の無礼を許してくださったのでした。

 まぁ、それにしてもウチのお嬢ちゃん。俺も言いたい事は言うし、それでケンカにもなるけれど、この子には負けます(笑)。未曾有に秘めるエナジーとパワーは超人的。しかし帰り道、このお嬢の口からこんな言葉が…。「私、荒くれキャラは今日で止めますわー」と思いつめたように…。「止めてどうすんねん?」と聞くと、「明日からは女を武器に戦います。エロエロパワー炸裂させますから、ルビ吉さんも気をつけてくださいね」だって。「半年以内に私、“公衆便所”と呼ばれるレベルまで行きますからねーっ☆」。お嬢、アホすぎる…。しかし俺はこんなお嬢が愛しくてたまらないのでした。

4月某日「シャワラ〜ン・ビューティー♪」 
 ものすごく行きたい!6月に再結成されるというピンクレディーのコンサート…。別に当時ファンであったとかそういうこともないんだけど、とにかく懐かしい。たまにカラオケでも歌うしな。まぁ、さすがにフリまでは覚えていませんが←当時は覚えてたんかえっっ?!
 彼女たちの歌を今あらためて聞いてみても「いい曲だなぁ〜」と思います。さすが都倉俊一先生!珠玉の名曲揃い。
てなことで、ここで「聞かれてもいないのにルビ吉的ピンクレディー・ベスト5」を発表!

5位=渚のシンドバッド
今で言うならイケメン・サーファーを題材にした歌ですね。「セクシ〜、あなたはセクシ〜♪」というくだりは、フリも含めてセクシー路線なのに、続く「私はイチコロでダウンよ♪」の「イチコロ」がババくさくさい。オマケに「ちょいとお兄さん、馴れなれしいわ♪」の「ちょいと」もどうでしょう。今あらためて聞くと、吉原かどこかの置屋のババァが主役か?!と思わせるストーリー性もステキすぎます。
4位=モンスター
ずっと不思議なのです。「喉が渇いて困るなら」どうして「トマトジュース買ってやる」なんでしょうか?「キバがかゆくて困るなら」って、キバってかゆくなるのでしょうか?思わず
人生幸朗師匠になりそうな、ツッコミどころ満載のモンスターはステキすぎ。
3位=マンデー・モナリザ・クラブ
いい曲です。今でも大好きです。ピンクレディーの歌はツッコミを入れ出したらキリがないんですが、この歌だけはつっこめません。歌詞の意味がまったくわからないからです。「嘆きのマンデーナイト♪」と来て、「マンデー・モナリザ マンデー・ナイト モナリザ・マンデー・ナイト 微笑む目が誘うマンデー・ナイト♪」です。一体ナンなんでしょう、モナリザ・マンデー・ナイト…。“リーマン・ナイト”とか“淫乱ナイト”のようなものでしょうか?大人になった今でもわかりません…。
2位=S・O・S
悲しいのが、この歌に限って今でもフリを覚えてたりするのです。でも完璧には覚えてなくて、どうせなら完璧に覚えたい。誰か教えてください。…って、覚えてどこで披露するねん?!(笑)
1位=波乗りパイレーツ
ピンクレディーが下火になってきた頃に発表した曲です。この曲は、ふたりのハーモニーもきれいだと思うんですよね。メロディーラインはどうしようもなく夏って感じがして、俺は夏になったら毎年聞いているかもしれない…というくらいに大好きなのでした。

以上はいわゆるA面だけのベスト5。B面もカウントしだしたら『ピンクの林檎』とか『キャッチ・リップ』、『逃げろお嬢さん』『アクセサリー』と枚挙にいとまがありません。また『シャワラン』や『金鳥蚊取りマット』などのCM曲も見逃せません。再結成のコンサートではどんな歌を歌うんでしょうか?あぁ、行きたい!でもひとりじゃ行けない。ノンケを誘うのは恥ずかしいし、誰か一緒に行きませんか?



4月某日「笑顔同封」 
 友人がボランティア活動をしている関係で、あるお宅のばあちゃんにパソコンを教えることになりました。行ってみると、ばあちゃんと言うには若い初老の女性。娘さんがいるらしいが、色々事情もあって独り暮らしをしているらしい。俺が着くといきなり「お手間かけます。孫にメール言うヤツを送りたいんでねぇ、孫は今年中学生になって、いや、私ね、娘がおりまんねんけど、ウチの孫は賢いんで小学生からメールしてますの。私も娘もアホやねんけど、ホンマ、いきなり賢い孫が出来ましてん、ほほほ(以下、略)」と、まぁ、しゃべるしゃべる。俺もたいがいオバハンな性格やし、めっちゃしゃべるけど、ホンマもんのオバハンでしかも年季の入ったオバハンにはかないません。

 では早速やりましょうということでパソコンを見せてもらったら、とりあえずインターネットもメールも出来る環境は整っていました。「これやったらすぐに使えますやん」と言ったら、「そうですねん。買うた時に○○電機の人に来てもうて、ぜーんぶやってもうたんですわ。私らアホですやろ、買う時に年寄りでも出来まっか?って聞いたら『出来る』って言わはって、今は1万くらい払うたら全部やってくれはりますねん…(以下略)」。と、ここまでに既に30分経過。まぁ、早い話、接続までは業者にやってもらったけど実際の使い方がわからない。ということらしい。
 ばあちゃんがやりたいのはメールだけということで、とりあえず余計なことは一切教えず、メールソフトを立ち上げて、お孫さんのアドレスだけ登録して、文章の入力の仕方、送受信の仕方だけノートに書きながら教えてあげました。じゃあ早速お孫さんに送ってみては?と提案すると、「今日は○○に行ってるから家にはいてませんねん」と。「いやいや、メールは電話じゃないからいなくても大丈夫です。手紙と同じなんですよ」と言ったら、びっくりしてました(笑)。それから「元気にしてますか」「中学校は楽しいですか」と簡単な文章だけ一緒に入力して、送信。特にエラーもなく無事に届いた様子なので、「届きましたよ」と伝えると、めっちゃ嬉しそうなばあちゃん。そして「返事は来ますやろか?」。うーん、こればかりは俺にもわからん。「きっと送ってくれますよ」とかなり適当に答えるも矢次早に「いつ来ますやろか?」「どこに届きますのん?」「私はどうしてたらよろしいの?」と質問攻め(笑)。とりあえず夜にでもこの送受信のボタンを押して…などと、またまたノートに書いて教えておきました。でも来てなかったら…めっちゃ気の毒。

 夜になって友人を経由して、孫からメールが来たらしいとの連絡。俺もホッとしたのと嬉しかったのとで、ばあちゃんに「よかったですね」とメールを出してみました。そしたら翌日にまたまた友人から連絡が入って「ルビ吉さんのメール受け取りました。よろしくお伝えください」とのこと。そして友人曰く「おばあちゃんが孫の負担になるから、あまりメールをもらうわけにはいかない。着払い制度はあるのか?と聞いてたよ〜(笑)」と。そっか、俺が「手紙と同じだと思ったらいい」なんて言っちゃったから…。もちろん友人が説明はしてくれたらしいんだけど、俺も“メールと手紙の違い”を紙に書いて持っていってあげよう。

4月某日「久しぶりにドラマ」 
 『ごくせん』以来、久しぶりにドラマにハマりそう。新聞のテレビ欄とかスポーツ新聞での紹介欄などで記事を読んでると、自分好みの番組が目白押し。今週録画したドラマは休日にまとめて見ました。なかなかよいです。
 火曜日は江角マキ子の『マルサ!』。江角マキ子と言えば、やっぱり坪井千夏(『ショムニ』での役名)でしょう。今回の江角もまったく坪井千夏。痛快でした。
 水曜日は『ダイヤモンドガール』。観月ありさ主演ですな。こちらも『ナースのお仕事』『私を旅館に…』と何が違うの?と言えるくらい、ワンパターンな観月ありさが楽しい。
 木曜日はルビ吉のイチオシ、藤原紀香主演の『あなたの人生お運びします』。アート引越しセンターの女社長の半生を描いた(?)というドラマは、まさしく浪速のド根性モノ。我々世代には懐かしい70年代のヒット曲も散りばめられていて、物語の魅力に加えて音楽もまた楽しい。紀香演じるマッキーが「通天閣ある限り…」という台詞、そんなこと言うヤツは大阪にもそうそういないと思うんだけど、妙にカッコよくて俺的にはツボでした。
 金曜日は妻夫木と鈴木京香サマの『ブラックジャックによろしく』。この二人が好きなのでとりあえずチェックしただけなんですが、割と面白かった。上の3本がコメディー路線なのに対して、こちらはシリアス系。妻夫木がカワイイのはもちろんなんだけど、京香サマがとてもカッコイイ。堤真一と別れてヤケ食いに走ってるという(スポーツ紙ネタ)京香サマの心情そのままな感じを受ける、投げやりな芝居が見所ですな。因みに来週は妻夫木くんが裸体を晒すということで、みなさん見逃せませんぞ!

 まだ始まっていないドラマもありますが、この4月はとりあえずこの4本が楽しみです。

4月某日「金とチン」 
 なかなかヘビーでした。金賢姫の再現ドラマ。見た人いますか?
俺は何年か前にこの人の手記(と言われてた本)も読んでるんですけど、いつも思うのは「彼女の人生って一体何なんだろう…?」。

それにしても俺は、次のギャラリーの画像加工をしながらこのドラマを見てしまいました。TVの画面には緊迫した金賢姫の取調べシーン、パソコンの画面には王子のチ○ポ…。
ん〜、これじゃあ、俺の人生の方が「一体何なんだろう?」って感じっすね。ハハ

モドル