3月某日「春は南から」 |
またまた九州に行ってきました。ただし今回は福岡じゃなく、鹿児島。今まで“中途半端に遠い”というイメージで、なかなか行く機会もなかった場所であります。しかし初めて訪れたその土地は、本当に素晴らしい所でした。暖かく、自然に溢れ…。それはもう、これまで1度も行かなかったことを後悔させるくらいに。 1日目は仕事を終えて出発したため、到着は夜8時。空港バスで西鹿児島駅前に到着したはいいが、いきなり途方に暮れる俺。だって駅前とは名ばかりで、何もないんだもん。しかし方向感覚だけは冴えてる俺は、バスが通ってきた道を忠実に引き返し、車窓から見た繁華街まで歩いて辿り着く。で、とりあえずそこで夕食を。夕食は「黒豚板蕎麦」。なんて素晴らしい。鹿児島に来たら黒豚が食べたい、でも食欲がないから蕎麦くらいで済まそうか…と悩んでいたところに、この「黒豚板蕎麦」!鹿児島、ナ〜イスッ!でございます。で、この蕎麦はかなり美味。この時ようやくテンション上がってきました。飯も食ったら次のお楽しみは、宿泊先の“雄大な桜島を見ながら入れる露天風呂”ってヤツ。さっそく浴衣に着替え、鼻歌まじりで風呂へ。しかし、夜だった…。桜島は見えるはずもなく、ついでに言うなら浴室内の景色も最悪。松茸0本、乾燥しめじ10本って感じ。「ここの風呂はフケ専かえっ!」と悪態ついてると、爽やか風情の兄ちゃんが入ってきた。「はい、いただき!」ってことで、彼の隣にきっちり場所を確保。それにしても、この兄ちゃんガードが固い!「そんな角度じゃ、見えねーんだよっ」とイライラしていると、終盤は意外にあっさりご開帳。「えーっ??」…。「おかみさーん、エノキも1本発見しましたぁ〜」。テンションも上がったり下がったりしてるとノボせるもので、この日は早々に寝ることにしました。あ〜、疲れた。 鹿児島へは、決してキノコ狩りに行ったわけではありません(春だし)。もちろん旅行という目的を前提とするものの、実は鹿児島の坊ちゃんに会いに行ったのでした。 2日目の朝、鹿児島の坊ちゃんが部屋まで迎えに来てくれました。坊ちゃん…なんてカッコカワイイんでしょう。そのまま部屋で押し倒そうかと思いました(笑)。もう、いきなりいっとくー?みたいな(バカ)。3秒くらい白日夢を見て現実に戻ると、坊ちゃんは極めて冷静に「じゃあ、行きますか」。ガクッ。 この日の天候は晴れ。坊ちゃんの車に乗っていても、気持ちがいい。すっかり気分は上々で、テンションは上がりっぱなし。「坊ちゃん、どこへ連れて行ってくれるの?」「どこに行きたいですか?」「じゃあ、夢の中へ」…という会話もなく(あたりまえ)、車は北上して霧島高原へ。着いたところは貸切露天風呂。「なんだ、俺の心の叫びをちゃんと聞いてくれてたのね、坊ちゃん」ということで、俺のテンションのメーターは早くも振り切りました(笑)。以下割愛して、3日目へ(笑)。 3日目の朝は、坊ちゃんとオープンテラスで桜島を見ながら朝ごはん。ごはん、味噌汁、さつま揚げ、出し巻き、手造り豆腐に焼き魚…と、こんなメニューだったでしょうか。「坊ちゃんと一緒なら、何を食べても美味しいね」「(モグモグ)」…ガーン!、聞いちゃいねぇや。朝飯も食って、部屋をチェックアウトした後は、吹上浜という海岸までドライブ。いいねー、いいねー、春の海はいいやねぇー。人はいないし、波はおだやかだし。こうなりゃ車を停めて、海辺をふたりで散歩。チラチラと潮干狩りの家族連れもいたけど、かまうもんかいと、俺は坊ちゃんの手を握る。坊ちゃんもちゃんと握り返してくれる。坊ちゃんと手をつないで外を歩けるなんて、夢のようだ。そしてしばらくは2人で海を眺めてました。はぁ〜、時間よ止まれ…。 楽しいことは長くは続きません。俺はそろそろ帰らなくてはならない時間。テンションは一気に下がります。空港までの道のりは遠いのに、こういう時の時間はとても早く過ぎる。「もう一泊しようか…」と一瞬アタマをよぎるけど、明日になればもっと別れが辛くなる。俺のそんな気持ちを知るよしもなく、坊ちゃんはひたすら車を走らせます。とうとう空港に着いて「さぁ、お別れを」と思ったら、坊ちゃんはちゃんと出発口まで見送ってくれました。しかし俺が検査場に入ると、今度こそ本当にお別れです。金属探知機を通り抜け、自分の荷物をピックアップして、何気に振り返ると、坊ちゃんはまだ俺に手を振ってくれていた…。俺との別れを名残惜しんでくれてたのか、俺から開放されて余程嬉しかったのか(泣)…それはわかりませんが(たぶん後者)、俺は少しだけ目頭が熱くなりました。2日間だけの、そう2日間だけと限った、鹿児島の坊ちゃんとの恋人関係は、こうして終わりを告げました。 出来事は思い出に変わり、思い出は薄れてゆく。坊ちゃんの中でも俺のことなど、間もなく記憶の彼方へ飛んで行くでしょう。それでも俺は、春の鹿児島で過ごしたこの2日間を、一生忘れないような気がしてなりません。 ![]() |
3月某日「メモリー」 |
直木王子が大阪に遊びに来た。ずっと前から「いちど来い」と言っていて、ようやく実現。今回は何やら大阪までの途中に目的があったらしくて、大阪での予定は「お任せ〜♪」だと(笑)。 夜の9時に到着予定が、王子は無断で(?)7時に到着。しかも「道に迷ってる」という電話が入って、慌てる俺。直木がひとりで迷ってると思うといてもたってもおられず、急いでかけつけた。俺の慌てぶりとは裏腹に、ケロッとして立ってた直木。親の心、子知らず…ってヤツか(笑)。その日は桃園さんと、Tくんと且座でワイワイ騒いでお終い。 翌日は、まだミュージカルを見たことがないという直木に「キャッツ」を見せてやった。「チケット高いんだから寝るな!」と脅しながら(笑)。しかし1幕はウトウト…。2幕が始まると食い入るように見ていたが。楽しかったんだろうか?で、ミュージカルが終わって、荷物を置きに一旦ホテルへ。この辺りから直木の様子はおかしくなってきて、額に手を当てると熱い!こりゃあ相当熱があるぞ。飛行機を使ってでも急いで帰るように勧めるが、本人は「大丈夫っちゃ」。はじめての一人旅で、初めての大阪。こんな中途半端な状態で帰られるかいっ!てことでしょう。その気持ちはわかります…ということで、とりあえずベッドに寝かせて、俺は薬局に。熱はあるものの、まだ喉の痛み以外はないようなので市販薬で様子をみることにした。即席で氷枕を作り、頭を冷やす。その後も何回か氷を換えるがなかなか熱は下がらず、俺もだんだん不安になってきた。でも救急病院が近くにあることを知っていたので、最悪、なんとかなるか…と。彼が寝てる間、ふと直木の鞄を見ると、大阪のガイドブックがのぞいている。しかもぶ厚目の。…俺はせつなくなった。なんだかんだ言っても、それなりに楽しみに来たんだろうなぁ、と。金も貯めて、やっとこさ来たようだし…。明け方、額と体に手を当てると熱はだいぶ引いていた。とりあえず、よかった。顔色も心なしはよくなってるようだし。 昼過ぎまでには福岡に帰らなくてはならない彼とは、10時前に別れた。本人は相変わらずケロッとして「いろいろごめんなさいねぇ〜♪」などと言いながら帰って行ったが、俺はやはりせつないやら哀れやらで。大阪の何を見ることもなく、飯もコンビにのおにぎりなんかをかじっただけだしなぁ…と。大阪駅の雑踏に消えてゆく彼の背中を見て、「必ずまた来いや」と俺は呟いた。 |
3月11日「もうすぐ1周年」 |
3月でんなぁ。早いものだす。ホント、何が早いって、この「王子の雫」も1周年を迎えるわけじゃん。まぁ、1年もよく続いたものだと、桃園先生とメールでしみじみしちゃったべ。って、まだ1年には20日ほど足らないっちゃけどね☆ 少し早かったんだけど、先日は1周年記念っちゅーことで(?)オフ会なんぞもやって参りました。飛び入り参加も含めれば、14〜15名くらいの宴会でしたでしょうか。夕方6時半から始めて、お開きが午前4時!ホンマ、管理人を殺す気かぁーっ?!というくらいの長時間コース。ヤングなピーポーは平気だったでしょうけど、管理人はヤング度低し!ではなく、オトナなため、さすがにこたえました。しかも翌日は午後イチから第11王子(いつの間に…)の撮影も入っていて、本当にハードな2日間だったのです。でも、オフ会は楽しかった。みなさんのパンツを見せていただいたり、股間を揉ませていただいたり、乳首をコリコリしたり(笑)。とりあえず若いエキスは吸わせてもうたでぇ、って感じでしょーか?(笑) 吸われた方は、ごめんなさいねー。特に集中的に俺の犠牲になった坊ちゃん2名は、本当にごめんなさい。でも、おかげでおじさんは若エキス(若汁)のおかげで、ハードな2日間を乗り切れました(笑)。あとはあなた達が、出がらしのようにシワシワになってないことを願うばかりです。それから今回は難を免れた方、次回も安全かというとその限りではありません。俺より年下である限り、みなさんがターゲットです。そしてお家に帰るまでが、オフ会です。どのタイミングで吸われるかは、わかりませんよ〜。 1周年と言えば、記念カレンダーを作りました。限定5部。BBSで一部の方が「飾るの飾らないの」と言ってたのは、このことです。限定5部とは、また超限定だな〜と思うでしょう。本当はオフ会参加者全員に配るはずだったのですが、俺が印刷するのにメゲちゃいまして…。作ってる時は楽しかったんですけどね。幻の王子画像や、これから登場する王子の先取り画像やらも取り入れたりして。雫プロダクツの1号品として、カレンダーを俺が担当しましたが、2号品はきっと桃園さん担当の「こけし」か?! まぁ、なんだかんだで第一回のオフ会もみなさんの協力のおかげで終了しましたが、近々、2002年度新企画を発表できると思います。なんだか最近ノッて来ちゃって、色んなアイデアが俺も桃園さんも次々に浮かんでしまうわけです。後は実行する時間が2人にあれば…ってところでしょうか。2人とも働き盛りな年代なもので、ね。 俺はカレンダーも仕上げたし、後はNEWギャラリーの完成と、「ルビ吉と一緒にミュージカルを観よう(ミュージカル・オフ会)」企画を頑張らないと。こちらはメールで賛同して下さった方と、4月にミュージカル鑑賞をしてきます。ゲイ集団のミュージカル鑑賞…ちょっと恐いけど、こうしてミュージカル仲間が増えていくのは凄く嬉しい。7月の「キス・ミー・ケイト」、先日キャスト発表があった「モーツァルト!」、そして新年の「マンマ・ミーア!」などなど…皆さん一緒に行きましょう! |