11月26日「写真について、徒然なるまま語りましょう」 
 昨日はタロー坊ちゃんと束の間のデート。坊ちゃんは先日撮影した写真を、初めて見た。淡々と見ていたので「コイツ、大物かも…」と内心驚いたが、やっぱり「恥かしいですよ」。そりゃあそうでしょう。撮影のときは空間が独特の雰囲気を醸し出して、ちょっぴり(?)大胆になれるけど、昨日は普通にCD−ROMを見てるわけだもんな。でもとりあえず写真自体は気に入ってもらえたようで、まずは安心。もちろんいくつかはNGもいただきましたが(笑)。

 知ってのとおり、俺は写真が好き。写真に関する自分史は、大学生の頃に始まる。
 俺は子供の頃から絵が好きで、いつも絵を描いていた。大学生になってもその習性は変わらず、ついにデッサン教室に通いだした。そこでその後の俺の写真に影響を与えるオトナに出会う。その人は有名な絵描き。よく食事をごちそうになりながら、いろんなオトナを紹介してもらった。カメラマン、フォト・ギャラリーのオーナー、デザイナー、アート・ディレクターetc。そして彼らから実にいろんなことを教えてもらった。絵が好きだというだけで只の学生なのに、本当に可愛がってもらった。撮影現場に勝手についていったり、彼らが白熱して交わす写真論をワケもわからず聞いていたり…。一眼レフのカメラをはじめて触ったのも、その頃だ。カメラマンから「好きに使っていいよ」と渡された一台のカメラ。名前こそもう忘れてしまったが、使い古したニコンのカメラ。撮っては見てもらい、百のダメだしとアドバイスをもらい、必ず最後に「このコは将来有望だわ」というお愛想を付け足してもらっていたのである。
 卒業してからは、自然とあのオトナたちともも楽しいだけの日々からも遠ざかっていった。でも写真だけは、ヒマを見つけて撮りつづけた。もちろんダメ出しをしてくれる人は、誰もいない。いつしか自己満足でありながらも、自分でダメ出しをすることを覚えた。

 HPをはじめてから、人に見てもらう機会が突如あらわれた。多くの人に見らるという緊張感、被写体がそれまで経験のないオトコの裸であるということ、思うように操れないデジタルカメラ…。エロいだけの写真はイヤ!という譲れないこだわり。でもHPで見せる以上、エロくなければ意味がないという自分に課した使命…。正直言って、最初は何ひとつ満足のいく写真が撮れなかった。数ヶ月前にアップしていた第1王子のギャラリーや、第3王子の最初のシリーズなどは、もう発表したくない…と思うほど。
 でも
救いだったのは、カメラは素人だが絵心のある(であろう)桃園さんというパートナーがいたこと。彼の提案やアイディアが、幾度となく俺のフリーズした思考回路を再起動してくれた。もちろんそんなこと、彼は知る由もないが。そして彼のおかげもあって、その後は少しずつ緊張も解け、デジタルカメラも体になじみ、何を撮るべきかの方向性が見え、ようやく数枚は満足のいく写真が撮れるようになってきた…と思う。今度みなさんにお目にかけるタロー坊ちゃんのギャラリーにも、そういう写真が混ざっていたりする。素人芸の域は、なかなか超えない写真だけど

 撮影後に画像処理をしていると、いつも思うことがある。今の俺の写真を見て、かのオトナたちは何と言うのだろう。変わらず百のダメ出しと、「このコは将来有望だわ」というお愛想を付け足してくれるだろうか。見せられるワケもないし何を言われるか想像もつかないけど、もしそう言ってもらえたら、本当にうれしい。そんな気がする。

11月23日「招かれざる客」 
 俺の仕事の世界ではこれから3月にかけてパーティーってヤツが多い。でも俺はパーティーってヤツが嫌いで、いつも気乗りしない。同じ週に2つのパーティーに出席しなくてはならなかったある日、ひとつのパーティー会場に向かっていた。受付で「お名刺を」ということで名刺を出していると、主催社の知り合いが「あらら、わざわざ来ていただけたんですかぁ?どうぞ、中へ」とエスコートしてくれる。その会社のエライさんへ「本日はお招き有難うございます」と挨拶。向こうも「さぁ、今日はゆっくりしていってください」。それから「今日はあまり知り合いがいないなぁ」と飲み物片手にブラブラしていると、主催者代表の挨拶。そしてその時俺の携帯が鳴った。「西園寺さん、今どこですー?」「○○ホテルだけど。」「え、今日は掛け持ちですかぁ?どうするんです?△△社の祝賀パーティーは」「…?俺、△△社のパーティーに来てるん…。あ゛ーーーーっ!ごめん!! すぐそっちに行く」「××ホテルですよー。今日、西園寺さんは“挨拶アリ”ですよー」。そうやん!さっきしゃべった人たちは△△社の人と違うがな。ごめーん、じゃあ俺が出席しているこのパーティーって、何パーティー?頭の混乱が収まって代表の挨拶に耳を傾けると、俺には全然関係ないパーティーでした。恥かちぃー!!今更「間違えて潜入しました」とも言えず、こっそり帰ろうとすると、最初にエスコートしてくれた人が「あ、もうお帰りですか?」。「すみません、急用が出来まして(とことん嘘つく俺)」「そうですかー。じゃあせめて土産だけでもお持ちください」「(いらない、いらない!)どうもすみません。いただきますー」。恥かしくも厚かましい俺…。
 さて、本来行くべきパーティーに大幅遅刻で到着すると後輩が玄関で待ってました。「あーっ、そろそろ西園寺さんの挨拶です。急いで」。考えていた祝いの言葉なんて完璧ぶっ飛んだまま壇上へ。頭の中は真っ白。仕方がないから「西園寺です。たった今まで、私はあるパーティー会場に間違えて入った上に、呑気に飲み食いまでしておりました。(中略)こんな私のような不束者をこのような晴れがましい席にお招きくださる△△社がますますのご発展を遂げられることをお祈りして…」。軽い笑いもいただいてホッとしていたら、後輩が「先輩がもう少し発展してくださることを、私はお祈りいたします」だって。
さすが、俺の後輩!

11月20日「ヤツがオネエ言葉でしゃべるとき」 
 Badiに王子の雫が紹介されました。前回とは違って、今回は気持ちよく掲載してもらいました。だって前回は無断で載ってるわ、アドレス違うわで…「なんだかなぁー」だったのです。でも今回は有難うございます!なのデス。
 さて掲載内容なんですが、「リーマンクラブ」というコーナーでサイトを紹介してもらってます。第三者に紹介文を書いてもらうというのは、リンク先のオーナーさんによって経験済みなんですが、いつも読む前はドキドキワクワクするもの。今回は、2か所で大笑いしました。ひとつは「王子様というのはオーナーふたりが、友人知人、時には旅先で見つけてくる出演モデル」というくだり…。ちょっと、Badi!俺ら一体どんな旅をしとんねん?! お願いしますよ(笑)。ロビンちゃんや直木に福岡まで会いにいったけど、決して向こうでナンパしたわけじゃないぞ。でも、笑えました。そしてもうひとつ笑ったのが、「オネエ・トーク全開のりりぃ日記」という紹介。「たしかに!」って感じです(笑)。桃園さんとは長年のつきあいで姿形から性格までよく知ってるんですが、ここ最近の「りりぃ日記」や「BBS」は、彼が書いてるとは思えないような…。

 ところで全開のオネエ・トークなんですが(笑)、彼によると「オネエ言葉を使うと、普段言えないようなことも言えてしまうからイイ」という使用理由が、ちゃんとあるようです。俺が使わないと「ひとりだけオトコぶって!」と不満そう(?)なんですが、俺は普段から言いたいことを言っちゃう方なので(但、あとで後悔するタイプ…)、使う理由がない。それにオトコだし(笑)。でも言っときますけど、桃園さんの実像って、いわゆるオネエタイプの人じゃないですよ。ソフトな話し方だけど、普通の兄ちゃんですよ(笑)。あくまで全開のオネエ・トークは、バーチャルな世界だけということで。…ホントか?(笑)

 さて掲載内容とは何の関係もありませんが、コレ(↓)も笑いました。間違っちゃあいないんだけど、こんな郵便が届くと、やっぱりおかしい(笑)。



11月18日「しし座流星群」 
 堪能しました。しし座流星群。俺は30個くらいまでは数えてたんだけど、結局どれくらい見たんだろう。みなさんはいくつ見られましたか?すごく神秘的でロマンチックでしたよね。ちょっと首が痛いけど。
 大阪は夜中1時くらいまでは星もきれいに見えていたんだけど、だんだん雲が流れてきて最悪の状況になっちゃった。2時頃までは星も見えず、一旦観測を打ち切り。BBSでも書き込みましょう、ということでパソコンの前に。しかし午前3時頃から、観測再開。と、思ってベランダに出た瞬間にシューッと光が流れていく。それからもう釘付けでした。雲を通しても光の尾は見えるし、雲の晴れ間には、花火のような光を発した流れ星が見える。あわててコートを着込んでカイロと熱い珈琲を用意して、本格的に流星群を楽しみました。ベランダからの切り取られた空だけでもこれだけ見えるのだったら、山の上とかの全方位で見たら…。その素晴らしさは推して知ることができるというものです。

 でもこんなに長い時間夜空を眺めるなんて、いつ以来だろう。朝焼けの空や夕焼けの空、夏の青空はよく眺めてたり写真を撮ったりするんだけど、夜空って本当に見ることなくなったなぁ。流れ星を見つけるまでの何でもない夜空を眺めてたら、なんとなく昔のことを思い出してしまいました。そして感傷に更けるわけでもなく、せつなくなるわけでもないんだけど、気持ちがちょっとだけゆるんで、ユーミンの「ジャコビニ彗星の日」という曲の1フレーズが頭をよぎりました。
 「淋しくなれば また来るかしら 光る尾をひく 流星群」