漢方処方録

 

ブラウザの「このページの検索」という機能を使って、例えば「頭痛」というキーワードで検索すると上から順番に「桂枝人参湯」「呉茱萸湯」「五苓散」などの処方を導くことが出来ます。また手持ちの漢方薬を調べるには「127」(全角)などの番号を入れると処方名で「麻黄附子細辛湯」が出てきます。備考の欄は私見です。

前のページへ戻る

番号

処方名

よみかた

効能

備考

安中散

あんちゅうさん

胃痛、胸やけ、げっぷ、吐き気、食欲不振などを伴う胃炎・胃アトニー症・胃酸過多症など

市販の漢方胃腸薬にはこの処方に基づいたものもある

115

胃苓湯  

いれいとう

腹痛、下痢などを伴う食あたり・暑気あたり・急性胃腸炎など

平胃散と五苓散を合わせたもの

135

茵ちん蒿湯 

いんちんこうとう 

黄疸、じん麻疹、口内炎、肝炎、胆のう炎、ネフローゼなど

大黄が入っているので下剤

117

茵ちん五苓散  

いんちんごれいさん

吐き気、むくみなどを伴う黄疸、じん麻疹、二日酔のむかつきなど

五苓散に茵チンコウを加えたもの

106

温経湯 

うんけいとう 

手足がほてり、唇がかわくものの、月経不順、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけなど

不妊症や流産癖のある人にも応用できる

57

温清飲  

うんせいいん

月経不順、更年期障害、神経症、皮膚疾患など

アトピーなどにも多用されるが、時に悪化することもあり注意が必要

28

越婢加朮湯 

えっぴかじゅつとう

腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ、夜尿症、湿疹、翼状片など

越婢湯に朮を加えたもの。半夏を加えた加半夏湯もある

98

黄耆建中湯

おうぎけんちゅうとう

虚弱体質、病後の衰弱、寝あせなど

これに当帰を加えて帰蓍建中湯とするも佳

15

黄連解毒湯

おうれんげどくとう

鼻血などの出血、脳溢血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、皮膚そう痒症、胃炎、二日酔など

便秘するものには大黄を入れる。丸剤として常備すれば飲み会も怖くない

120

黄連湯

おうれんとう

急性胃炎、二日酔、口内炎など

半夏瀉心湯のオウゴンを桂皮に代えたもの

乙字湯

おつじとう

きれ痔、いぼ痔、便秘など

原南陽の名処方

葛根湯加川きゅう辛夷

かっこんとうかせんきゅうしんい

鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎など

加桔梗石膏の方がよいときがある

葛根湯

かっこんとう

感冒、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、)、肩こり、じん麻疹など

胃腸の虚弱なものには半夏を加えて用いる

137

加味帰脾湯

かみきひとう

虚弱体質で血色の悪い人の、貧血、不眠症、精神不安、神経症など

帰脾湯に柴胡と山梔子を加える

24

加味逍遥散

かみしょうようさん

冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症など

逍遥散に牡丹皮と山梔子を加える

72

甘麦大棗湯

かんばくたいそうとう

夜泣き、ひきつけなど

ヒステリーやてんかんにも応用

138

桔梗湯

ききょうとう

咽喉がはれて痛む、扁桃炎、扁桃周囲炎など

うがい薬としても有効

65

帰脾湯

きひとう

虚弱体質で血色の悪い人の、貧血、不眠症など

気分を晴らす効果がある

77

きゅう帰膠艾湯

きゅうききょうがいとう

痔出血など

艾葉はヨモギのこと

50

荊芥連翹湯

けいがいれんぎょうとう

蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびなど

特に皮膚の浅黒い人に用いるとされる

134

桂枝加芍薬大黄湯

けいしかしゃくやくだいおうとう

急性腸炎、大腸カタル、常習便秘、宿便、しぶり腹など

加芍薬湯に更に大黄を加えたもの

60

桂枝加芍薬湯

けいしかしゃくやくとう

腹部膨満感のある、しぶり腹、腹痛など

通常4グラムの芍薬を6グラム以上に増やす

18

桂枝加朮附湯

けいしかじゅつぶとう

関節痛、神経痛など

茯苓、ヨクイニンを加えることがある

26

桂枝加竜骨牡蛎湯

けいしかりゅうこつぼれいとう

小児夜尿症、神経衰弱、性的神経衰弱、遺精、陰萎など

フケが出やすいことがある

45

桂枝湯

けいしとう

体力が低下した人の風邪の初期など

妊娠中のカゼに重用される

82

桂枝人参湯

けいしにんじんとう

胃腸の弱い人の、頭痛、動悸、慢性胃腸炎、胃アトニーなど

人参湯に桂皮の入ったもの

25

桂枝茯苓丸

けいしぶくりょうがん

月経不順、月経痛、更年期障害、子宮付属器炎、冷え症、打撲症、痔疾患、睾丸炎など

お血を顕す腹症が手がかりとなる。手術前の子宮筋腫にも試してみたい

125

桂枝茯苓丸加ヨク苡仁

けいしぶくりょうがんかよくいにん

月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれなど

ヨクイニンは20グラム以上用いて佳

128

啓脾湯

けいひとう

胃腸虚弱、慢性胃腸炎、消化不良、下痢など

朝鮮人参配合

70

香蘇散

こうそさん

胃腸虚弱で神経質な人の風邪の初期など

エキスよりも生薬の散剤の方が佳

95

五虎湯

ごことう

せき、気管支ぜんそくなど

二陳湯と合わせて子供のせきに

63

五積散

ごしゃくさん

慢性的で、症状の激しくない胃腸炎、腰痛、神経痛、月経痛、冷え症、更年期障害など

和剤局方の処方

107

牛車腎気丸

ごしゃじんきがん

下肢痛、腰痛、老人のかすみ眼、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみなど

八味丸に牛膝と車前子を加えたもの

31

呉茱萸湯

ごしゅゆとう

習慣性偏頭痛、習慣性頭痛、嘔吐、脚気、衝心など

発作時に手足が冷えるもの

56

五淋散

ごりんさん

頻尿、排尿痛、残尿感など

これも和剤局方で淋瀝は小便が出ないこと

17

五苓散

ごれいさん

浮腫、ネフローゼ、二日酔、下痢、嘔吐、めまい、頭痛、暑気あたり、糖尿病など

桂皮を去ったものは四苓散、急性の炎症のものに応用

73

柴陥湯

さいかんとう

せき、せきによる胸痛など

小柴胡湯合小陥胸湯

12

柴胡加竜骨牡蛎湯

さいこかりゅうこつぼれいとう

高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経症、てんかん、小児夜なき、陰萎など

下剤を含む。腹症で動悸を認めることがある。牡蛎はカキ。

10

柴胡桂枝湯

さいこけいしとう

感冒・肺炎などの後期、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胆のう炎・胆石、肝機能障害、膵臓炎などなど

腹直筋の緊張が目安。てんかんに用いた発表がある。私のもっとも好きな処方。

11

柴胡桂枝乾姜湯

さいこけいしかんきょうとう

更年期障害、血の道症、神経症、不眠症など

臍上に顕著な動悸がある。当帰芍薬散と相性がいい

80

柴胡清肝湯

さいこせいかんとう

かんの強い傾向のある小児の、神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹など

小児の体質改善的に用いることが多い

96

柴朴湯

さいぼくとう

気管支炎、せき、ぜんそく、不安神経症など

カゼのあとに残った咳に有効

114

柴苓湯

さいれいとう

水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみなど

生姜を去って用いることがある

113

三黄瀉心湯

さんおうしゃしんとう

高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害など

紅花を加えて「まくり」にも使う 下剤

103

酸棗仁湯

さんそうにんとう

心身がつかれ弱って眠れないものなど

逆に眠たくて仕方にものにも使う

121

三物黄ゴン湯

さんもつおうごんとう

手足のほてりなど

この中の苦参は劇苦いのでエキスがあると助かる

35

四逆散

しぎゃくさん

胆のう炎、胆石症、胃炎、胃酸過多、胃潰瘍、鼻カタル、気管支炎、神経質など

和田東郭曰く希代の霊方。エキス剤よりも生薬散剤が佳。いわゆる文明病にこの症が多いのではないか

75

四君子湯

しくんしとう

胃腸虚弱、慢性胃炎、胃のもたれ、嘔吐、下痢など

内容に人参。湯を含んでいる

46

七物降下湯

しちもつこうかとう

体力のない人の高血圧に伴うのぼせ、肩こり、耳なり、頭重など

大塚先生に感謝して使うこと

71

四物湯

しもつとう

産後の疲労回復、月経不順、冷え症、しもやけ、しみ、血の道症など

あらゆる応用の基本処方

64

炙甘草湯

しゃかんぞうとう

体力がおとろえて、疲れやすいものの動悸、息切れなど

復脈湯ともいい、不整脈に応用する

68

芍薬甘草湯

しゃくやくかんぞうとう

急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛など

証の激しさに合わせて芍薬を増量する

99

小建中湯

しょうけんちゅうとう

小児虚弱体質、疲労倦怠、神経質、慢性胃腸炎、小児夜尿症、夜泣きなど

小児に与える機会が多いが甘くて飲みやすい

小柴胡湯

しょうさいことう

急性熱性病、肺炎、気管支炎、感冒、胸膜炎・肺結核などの結核性諸疾患の補助療法、リンパ腺炎、慢性胃腸障害、産後回復不全、慢性肝炎における肝機能障害の改善など

応用は広いが他の柴胡剤との鑑別が必要。

109

小柴胡湯加桔梗石膏

しょうさいことうかききょうせっこう

扁桃炎、扁桃周囲炎など

カゼの後期で痰のスッキリしない咳や鼻づまりに

19

小青竜湯

しょうせいりゅう

鼻炎、気管支炎、気管支ぜんそく、うすい水様性の痰を伴うせきなど

これに杏仁や石膏を加えることがある

21

小半夏加茯苓湯

しょうはんげかぶくりょうとう

妊娠嘔吐(つわり)、諸種の嘔吐など

煎じたあと冷蔵庫で冷やして飲む。激しいものにはかまどの土を通した水を用いる

22

消風散

しょうふうさん

湿疹、じん麻疹、水虫、あせも、皮膚そう痒症など慢性の皮膚病など

市販の生薬散剤には蝉退、牛旁子、甘草がないのはなぜだろうか。

101

升麻葛根湯

しょうまかっこんとう

感冒の初期、皮膚炎など

はしかで発疹を促す時に応用

104

辛夷清肺湯

しんいせいはいとう

鼻づまり、慢性鼻炎、畜膿症など

鑑別的には熱性のもの

85

神秘湯

しんぴとう

小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎など

過去にはこの処方で悪化した報告がある点、留意

30

真武湯

しんぶとう

胃腸疾患、慢性腎炎、脳溢血、脊髄疾患による運動・知覚麻痺、湿疹、リウマチ、諸種の熱病など

さらに加工附子末を加えてもちいることがある

93

滋陰降火湯

じいんこうかとう

のどにうるおいがなく、痰の出ないせきなど

万病回春の処方

92

滋陰至宝湯

じいんしほうとう

虚弱な人の慢性のせき・たんなど

万病回春の処方

48

十全大補湯

じゅうぜんだいほとう

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝あせ、手足の冷え、貧血など

虚を補う定番だが本来は種々の加減法がある

十味敗毒湯

じゅうみはいどくとう

化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じん麻疹、水虫など

華岡青州の名処方

51

潤腸湯

じゅんちょうとう

便秘など

名の如く潤滑油的な下剤

66

参蘇飲

じんそいん

感冒、せきなど

葛根、人参配合

136

清暑益気湯

せいしょえっきとう

暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠、夏やせなど

夏まけする人はビールを控えてこれを飲む

111

清心蓮子飲

せいしんれんしいん

残尿感、頻尿、排尿痛など

同じ症状でも精神の過労のあるひとに

58

清上防風湯

せいじょうぼうふうとう

にきびなど

すべてのニキビがこれで治れば楽で良いが…

90

清肺湯

せいはいとう

痰の多く出るせきなど

万病回春の処方で16味から成る

124

川キュウ茶調散

せんきゅうちゃちょうさん

かぜ、血の道症、頭痛など

和剤局方の処方。薄荷が入っている

53

疎経活血湯

そけいかっけつとう

関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛など

痛みやしびれは主に下半身にあらわれるもの

84

大黄甘草湯

だいおうかんぞうとう

便秘など

丸剤になったものも便利

33

大黄牡丹皮湯

だいおうぼたんぴとう

月経不順、月経困難、便秘、痔疾など

下腹部の抵抗圧痛を目標に

100

大建中湯

だいけんちゅうとう

腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるものなど

お腹がムクムク動くひとに

大柴胡湯

だいさいことう

胆石症、胆のう炎、黄疸、肝機能障害、高血圧症、脳溢血、胃酸過多症、急性胃腸カタル、糖尿病、不眠症、肥満症など

小柴胡湯を用いるような症状で、さらに体力の充実したひとに

133

大承気湯

だいじょうきとう

便秘、高血圧、神経症、食あたりなど

承気湯類は大黄芒硝の調節できる煎じ薬がいいのではないか

97

大防風湯

だいぼうふうとう

下肢の慢性関節リウマチ・関節炎、痛風など

和剤局方の処方。内容から見て虚症に適応

91

竹ジョ温胆湯

ちくじょうんたんとう

風邪などの回復期で、せきや痰が多くて安眠できないなど

柴胡剤で人参を含む

59

治頭瘡一方

ちずそういっぽう

湿疹、くさ、乳幼児の湿疹など

香川修庵の処方

89

治打撲一方

ちだぼくいっぽう

打撲による腫れおよび痛みなど

上に同じ

74

調胃承気湯

ちょういじょうきとう

便秘など

胃症状があるものの頓服薬

47

釣藤散

ちょうとうさん

中年以降の慢性的に続く頭痛、高血圧傾向など

君薬の釣籐鈎は抑肝散にも配合、増量が必要かも知れない

40

猪苓湯

ちょれいとう

尿道炎、腎臓炎、腎石症、淋炎、排尿痛、血尿、残尿感など

血尿があるものは次の四物湯との合方の方がよいと思う

112

猪苓湯合四物湯

ちょれいとうごうしもつとう

産後の疲労回復、月経不順、冷え症、しもやけ、しみ、血の道症など

実践的な合方を保険適用にした先人には頭が下がる

105

通導散

つうどうさん

月経不順、月経痛、更年期障害、打撲、高血圧の随伴症状など

桃核承気湯に準じる

61

桃核承気湯

とうがくじょうきとう

月経不順、月経時や産後の精神不安、腰痛、高血圧の随伴症状など

丸剤になったものもある。量に注意する

86

当帰飲子

とうきいんし

慢性湿疹(分泌物の少ないもの)かゆみなど

老人に用いることが多い

123

当帰建中湯

とうきけんちゅうとう

月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛みなど

必要であれば小建中湯に準じて膠飴を加える

38

当帰四逆加呉茱萸生姜湯

とうきしぎゃくとう

しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛など

当帰四逆湯と呉茱萸湯の合方と見る

23

当帰芍薬散

とうきしゃくやくさん

月経不順、不妊症、貧血、更年期障害、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)など

胃にもたれる人は小半夏湯を合わす。これをよく使う人は南涯先生の墓参りをすること

102

当帰湯

とうきとう

背中に寒冷を覚え、腹部膨満感や腹痛のあるものなど

胃十二指腸潰瘍にも応用される

88

二朮湯

にじゅつとう

五十肩など

肩にこだわらず各部の関節症に用いられる

81

二陳湯

にちんとう

悪心、嘔吐など

小半夏加茯苓湯に陳皮と甘草を加えたもの。諸方に合用される。

67

女神散

にょしんさん

産前産後の神経症、月経不順、血の道症など

如神、安栄湯とも書く。浅田家の家方。

32

人参湯

にんじんとう

急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、つわり、萎縮腎など

丸剤もあるが、つわりには乾姜人参半夏丸のほうがよいと思う

108

人参養栄湯

にんじんようえいとう

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝あせ、手足の冷え、貧血など

十全大補湯からセンキュウを去り、三味を加えたもの

122

排膿散及湯

はいのうさんきゅうとう

化膿症、癰、せつ、面疔、その他のせつ腫症など

芍薬、桔梗、枳実三味の生薬散剤の兼用の方を勧める

八味地黄丸

はちみがん

腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、高血圧、老人のかすみ目など

本来は丸剤で酒で送下することになっている

16

半夏厚朴湯

はんげこうぼくとう

不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、不眠症など

良い蘇葉を使いたい

14

半夏瀉心湯

はんげしゃしんとう

急・慢性胃腸カタル、発酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、二日酔、口内炎、神経症など

これをベースにしている市販の漢方胃腸薬もある

37

半夏白朮天麻湯

はんげびゃくじゅつてんまとう

めまい、頭痛などがあるものなど

メニエル症などにも応用されるが私は使ったことがない

29

麦門冬湯

ばくもんどうとう

せき、気管支炎、気管支ぜんそくなど

あっさりしていて飲みやすい。妊娠中の咳にも

34

白虎加人参湯

びゃっこかにんじんとう

のどの渇きとほてりのあるものなど

糖尿病にも使われる。ここでいうのどの渇きとは一升を飲むほど

69

茯苓飲

ぶくりょういん

胃炎、胃アトニー、溜飲など

きみずが上がってくるようなもの

116

茯苓飲合半夏厚朴湯

ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう

不安神経症、神経性胃炎、つわり、溜飲など

上の症状に精神的な疲労が加わったもの

79

平胃散

へいいさん

急性・慢性胃カタル、胃アトニー、消化不良、食欲不振など

症状に応じて多くの加減法がある

41

補中益気湯

ほちゅうえっきとう

夏やせ、病後の体力増強、食欲不振、感冒、脱肛、子宮下垂、寝あせなど

柴胡剤。医王湯という名誉な名前も持っている。

20

防已黄耆湯

ぼういおうぎとう

肥満症、腎炎、ネフローゼ、関節炎、浮腫、皮膚病、多汗症、月経不順など

膝に水がたまる人にも佳し

62

防風通聖散

ぼうふうつうしょうさん

高血圧の随伴症状(動悸、のぼせ、肩こり)、肥満症、むくみ、便秘など

下剤を含む。解毒剤として用いて応用が広い

27

麻黄湯

まおうとう

感冒、インフルエンザ(初期)、関節リウマチ、ぜんそく、乳児の鼻閉塞など

赤ちゃんの鼻づまり対策に覚えておくと便利

127

麻黄附子細辛湯

まおうぶしさいしんとう

感冒、気管支炎など

私自身はカゼをひくといつもこの薬にお世話になるが甘草を入れている

55

麻杏甘石湯

まきょうかんせきとう

小児ぜんそく、気管支ぜんそくなど

五行により激しい痔の痛みにも使う

78

麻杏よく甘湯

まきょうよっかんとう

関節痛、神経痛、筋肉痛など

リウマチ等での鎮痛効果が期待できる

126

麻子仁丸

ましにがん

便秘など

温厚な下剤でお年寄りなどに

36

木防已湯

もくぼういとう

心臓・腎臓疾患、浮腫、心臓性ぜんそくなど

朮や茯苓を加えることがある

52

よく苡仁湯

よくいにんとう

関節痛、筋肉痛など

ヨクイニンはハトムギのこと

54

抑肝散

よっかんさん

神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症など

柴胡剤で芍薬、厚朴を入れることがある

83

抑肝散加陳皮半夏

よっかんさんかちんぴはんげ

神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症など

上の処方に準じ、腹症を明らかにする

43

六君子湯

りっくんしとう

胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐など

四君子湯と二陳湯の合方

110

立効散

りっこうさん

抜歯後の疼痛、歯痛など

口の中でしばらくクチュクチュする。

76

竜胆瀉肝湯

りゅうたんしゃかんとう

排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけなど

原方では同名で三種類あり

119

苓甘姜味辛夏仁湯

りょうかんきょうみしんげにんとう

気管支炎、気管支ぜんそく、心臓衰弱、腎臓病など

麻黄が体に合わない人の咳に

118

苓姜朮甘湯

りょうきょうじゅつかんとう

腰痛、腰の冷え、夜尿症など

杏仁を加えることがある

39

苓桂朮甘湯

りょうけいじゅっかんとう

神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛など

このめまいはいわゆる立ちくらみのこと。回転性のものには沢瀉湯。眼病には車前子を加えて佳

87

六味丸

ろくみがん

排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみなど

八味丸から二味を抜いたもの

前のページへ戻る