映画”免許がない!”がちょっと・・

 

館ひろしが車の免許を取る映画、当時、見たんですが、2007年に深夜

テレビ東京でやってたのを再び見て、ちょっと思う所があったので

二言、三言、書きたいと思います

 

大筋としては、なかなか良い感じの興味をそそる笑える映画なんですが

映画俳優が映画の車の運転シーン撮影のため、映画撮影の途中で

抜け出し、3週間で必ず免許を取ってきますという

この基本設定に無理があり過ぎだと思わされますね

ここは、とりあえず、車のシーンは演技指導からの指示に任せ

やり過ごして、その映画撮影を終わらせたら、次に来た映画出演依頼が

ワンシーンどころか全編に渡り車の運転シーンだらけで

人からの指導だけでは、ゴマカシ切れないということで

仕方なく本物の免許を取るべく教習所に行く羽目になった

という設定でやったほうが、リアルだったと思います

 

まず最初の教習シーン、発進時に後ろから車が来て

少し右に寄る発進が危なくなったのは良いんですが

その後、館が運転する教習車が、前を走る遅い教習車を

抜かそうとするシーンは、ちょっと不自然ですね

こういう館のような車が苦手なタイプの、免許を取ってる最中の人は

自分の運転が精一杯で前の車が遅いことなんか気にならず

無理に追い抜くようなことはしないと思います、なんか、いかにも

教官が怒るシーンをやるためだけに、こうした感じがします

 

片岡鶴太郎が扮する暴田という意地悪教官のシーンは

いかにもベタで面白いんですが「バックで場内1周してみろ」

という命令は意地悪教官振りを表現しようとしすぎで少し冷めます

しかも、その「バックで場内1周してみろ」というセリフを

つぶやき気味に早口で言うので、かなり集中して聞いてないと

聞き取れず、そのセリフを聞き逃すと、ただ舘がバックし始めた

だけにしか見えず、なんでバックしまくってるのか意味不明で

舘自身が怒って、バックで暴走し出したかのように見えます

 

こういう、セリフが聞き取りにくくて、ストーリーの一部が

よく分からなくなることは、ドラマを見ているとよくありますよね

そういう聞き取りにくいセリフが、ストーリーの重要な伏線に

関わる内容だった場合、ストーリー全体を見失なったりします

録画物を観てる場合だったら、戻して再び見直せば良いんですが

放送されてる状態で観てる時や、映画館で観てる時は

戻せないので、半分、理解できなくなってきます

 

さらに、そのだいぶ後のシーンになりますが再び鶴太郎のシーンで

仮免練習の時、黄色信号で館が急停車した後、鶴太郎の逃げた女房が

偶然、横断歩道を通って、気を利かせた館の計らいで鶴太郎と

その逃げた女房が談笑し意気投合するシーンは、あまりにハッピーな

運びになりすぎていて、リアルさに欠けています、あれくらいの短い会話で

すぐ仲が戻るなら、ハナから別居もしないと思います

 

終盤、西岡徳馬が扮するカタブツ教官が卒業検定の時

館の周囲のスタッフ陣の働きで、そのあまりにも都合よく出来過ぎた

運転状況になったことは、カタブツ教官としては絶対見逃さないはずで

カタブツらしく心を鬼にして、あそこは卒検合格とするべきではなく何回も落とし

(館がキレて暴れて教習所を辞めようとするシーンは中盤でなく終盤のここにして)

立派な運転が身に付いた後で合格した館に祝福の言葉なりを掛けたほうが

カタブツ教官として筋が通った内容になったと思います、西岡徳馬のカタブツ教官が

最後、甘くなってしまうのが一貫性に欠ける感じで、ちょっと気に入らない

 

館の免許取得を取り囲む環境が終始、大袈裟すぎなのが

ちょっと、どうかと思いますね、そりゃ主演俳優に早く免許を

取らせる内容なのは分かりますが、それならそれで主演俳優が免許取得中でも

他にも撮れるシーンはあるだろうし、他にやることもあるだろうから

あそこまで館の免許取得にスタッフ陣の何十人もが総動員で駆けつけて

手助けするというのが、またリアルさに欠けています、この各所、手助けシーンは

手助けしに来る人間を少人数に絞って、入れ替わらせながら手助けし

最後の合格ランプ点灯シーンで初めて集合した全員から

祝福されていたほうが、リアルかつ感動的だったと思います

          ETC