猫の食事
猫は肉食獣
蛋白質を
非常に多く必要する。
例えば犬の5倍程度といっていいほど蛋白質が必要。
脂肪は
自ら作る事が出来ないので、ビタミンA・D・E・F・Kを供給する。
これがないと成長が遅くなり、病気にかかりやすくなるが、
多すぎると体に使われない分だけ、皮下脂肪として蓄積されてしまう。
ビタミンとミネラルは
少なすぎても多すぎても有害になってしまう。
タウリン・アラキドン酸
といった猫特有の必要栄養素もある。
塩分は
人間に比べずっと少量しか必要しません。
ビタミンCは
体内で作られる為食べ物からとる必要はない。
牛肉、馬肉、羊肉、鶏肉、魚類などの動物性蛋白と動物性脂肪を好むが、
精肉だけでは栄養のバランスが偏るので、
内臓や骨などすべてを与えなければなりません。
難しいので好きな物はおやつ程度に与えて、主食は市販のフードが良いと思います。
猫には栄養を合成させる酵素が欠けているため、
多くの栄養を食事の中から直接、摂取しなければなりません。
いろいろな栄養を効果的に吸収させるには、
各種のビタミン類をバランスよく添加しますが、その反面、
必要以上の栄養剤やカルシウム剤を与えると食欲不振になってしまうので、
「適量」が大切です。
軟らかいものばかり食べていると歯がだめになります。
キャットフードは手抜きをした愛情のないエサではありません。
人間の食べる物が美味しいだろうと思うのは、人間中心の考え方かもしれません。
※猫に必要な栄養と、人間に必要な栄養は違います。
最近のキャットフードは、年齢・体重・それぞれの栄養を満たした物です。
「キャットフードばかりでは猫がかわいそう」ではなく、
「栄養が偏るほうがかわいそう」。
離乳期に食べたものを一生好む傾向があるので、
離乳期に偏食の癖をつけると後で直すのが大変になります。
市販のフードを選ぶ基準
外観や味付けよりも、栄養価を参考にする事。
また各種味が様々ですので、どういう味が好みなのか色々と試してみます。
猫は食べなれたものを選びます。選択に手間をかけてあげましょう。
「ドライ」と「缶詰」がありますが、
総合栄養食である限り栄養面での差はありません。
ドライは比較的安価で、猫の歯のために良い、腐りにくい。
缶詰は味の種類が多い、猫が良く食べる。
子猫にドライフードを与える場合は、
水でふやかすと食べやすくなります。
1日3回から1日2回、徐々にドライのままにするとよいです
(出しっぱなしはいけません)
総合栄養食とは、
猫に必要な栄養素を満たしたフードの事。
それと水を与えるだけで大丈夫といえるものです。
ほとんどのドライフードは総合栄養食になっています。
猫用の食事を手作りする場合
植物からのビタミンの栄養補給は限られますが、
胃腸の働きを活発にさせたり、毛玉の排泄のために、
5%程度の野菜を加えると良いそうです。
肉や魚は
人間が生で食べられる肉(新鮮なもの)は猫にも生が良いらしいです。
温度
猫が獲物を倒して食べる場合、
その肉はまだ体温を保っているので、猫が好む食べ物の温度は「人肌」です。
チーズやヨーグルトなどの乳製品は、
栄養価が高く消化も良いので、蛋白質やカルシウムの補給になります。
妊娠中は、
カルシウムやビタミンEもたくさん必要です。