第七話 不倫OL占い工作 |
依頼者は中野という男。 幼馴染のケイコの不倫をやめさせて欲しいという依頼内容だ。 工作その1は、ケイコを占いの館に連れてくる。 占い師に扮した留吉は、調べ尽くしたケイコのデータを使い、 彼女しか知らない事を命中させて信用を得、 「運命の男が現れる」と予言する。 運命の出会いは、亮一扮する貿易会社の社長。妻子ありの愛人あり。 殴った相手、抱き合って寝る相手が運命の相手だと信じきってしまったケイコは、 仕組まれた工作で、亮一を殴り、抱き合って寝た事に驚き、 気が付けば、亮一とケイコ、二人の仲は急速に発展していた。 次の手。 「パリに発つ事になった。一緒に行こう。 運命を感じているのなら全てを捨てて付いて来て欲しい。」 という亮一。 その頃、意外な事に、ケイコの不倫相手の片山部長がリストラにあう。 リストラされたその日が、亮一と一緒に発つ日だったのだ。 今日だけは頼むから会ってくれと言う不倫相手。 どちらを選ぼうか悩むケイコは、占いの館へ行き、 自分は両手に其々から貰った物を持っている。 (亮一=航空券、片山部長=ペンダント) 運命の相手は、右手か左手か選んでくれ。と留吉に言うが・・ 工作としては、亮一を選びたい!っが、どっちが亮一の航空券なのか解らない留吉。 「右手」と言うが、彼女の右手には、ペンダント! っと思った時、「俺から見て右手だ」と言い換えた。 素晴らしい! 亮一を選び、空港で心弾ませ待つケイコ。 しかし、亮一の隣には妻子が居た。「ごめん」の一言で、運命の人は去っていく。 今回は、オプションが付いた。 男には2種類あって、黙っていてもモテル男と、いつも友達のままで終わってしまう男。 依頼人は、ケイコが好きなのに、自分の思いを告げられない。 そして今回のような依頼をした事が、すこし残酷に思えてきていた。 見かねた留吉は、ケイコの前に再び現れ、 「今一番側に居て欲しい人が運命の人だ。 今夜東京内で一番高い建物の下に運命の人はやってくる。 待っててはならない。運命は自分で作り出すものだ」と最後の予言をする。 そして、その場所に現れた依頼人中野は、ケイコに告白した。 ケイコもそれに答えるかのように、自分で運命を作り出した。 自分で作り出した運命って、素敵ッスね!! |