別れさせ屋


第五話

 第五話 政治家の愛人を別れさせろ!
「俺にやらせろ」と買って出た亮一、
今回引き裂く二人は・・・

・ターゲット
料亭「明月」の女将。大谷和代45歳。
明月の客層は、政財界の大物ばかり。
女将のパトロンは、衆議院議員桜田直道58歳。
足かけ25年の付き合いだった。

・依頼人
衆議院議員桜田直道の秘書の渡辺さん。
選挙を目前に、桜田代議士の愛人を暴こうとする動きをキャッチし、
別れるよう助言したが、桜田に全く無視され、
工作費と成功報奨あわせて1000万円で別れさせ屋に依頼してきた。

亮一は板場見習としてリサーチ。
まずは、桜田が一億程の金が必要だと知る。

財)日本経済済世協会の理事長に扮した留吉。
新しく通信事業の会社を興す女性に扮した美郷。
「国の銀行の貸し渋り対策金を自由に出し入れできる理事なら、
2億ぐらいなんとかならないか」と
大芝居をうち、女将を詐欺の共犯者にする作戦に出た。

ところが亮一、
桜田の政治生命まで奪おうと一人勝手な行動を取ってしまう。
実は亮一は・・・
桜田のもう一人の愛人の息子だったのだ。
亮一は、母と自分を見捨てた父の桜田をいつも憎み、
毎月お金を脅し取っていたのだった。
それが以外にも、
女将が亮一の母と、深い信頼関係にあった事を知る。

亮一の母は、
桜田の反対を押し切って亮一を産み、桜田の心を掴んだ。
女将は、
子供を産む決心がつかず、その代わりに桜田の信用を掴んだ。
信用=桜田の金庫番。
裏帳簿など桜田のお金の流れは全て女将が握っていた。

別れさせ屋は、「だるま作戦」を開始!
だるまの中に裏帳簿が隠してあり、
そのだるまを女将自らの手で割らせる事によって、
二人を引き裂く!
はずだった・・っが・・・

初めてぢゃないですか!? 別れさせ屋、「失敗」!
一度分かれた二人、だが、やはり25年の信用の絆なのか。
二人はよりを戻した!?
しかも依頼者の渡辺さんは、クビになり、
報奨金も何も一銭も入ってこなかった・・・


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