第四話 結婚式で別れさせろ!! |
ターゲットは、山口加南子26歳 小さな劇団の女優兼裏方をして6年。 依頼人との交際期間は1年。 依頼人は、 依頼人が勤める広告代理店の常務の一人娘、小宮香織と結婚をする為、 ターゲットに別れを告げたが納得されず、別れさせ屋に依頼した。 依頼内容は、 加南子と別れさせてもらい、香織と無事に結婚式を挙げさせてもらう事。 工作費100万円、成功報奨400万円の依頼だった。 そして・・結婚式は明日であった。 ターゲットが結婚式に殴り込みに来なければ、500万円は丸儲け! 殴りこみにこれば、一波乱も二波乱もあるだろう。 結婚式は始まった。 予想通り、ターゲット現る。 香典を差し出す事から始まり嫌がらせはどんどんエスカレートしていく。 が、別れさせ屋は手の裏まで読んで芝居をする。 プロフェッショナルな余興。盛り上がる場内。ホッとする両親。 花嫁の純白ドレスと自分の真っ黒のドレスの大きな違いに悲しむターゲットに、 美郷は「あんなやつとは別れよう」と説得をする。 最終工程―――――情で固めよ! 司会者を務める留吉は、依頼人の辛い過去や苦労を紹介し、 彼の優しさをうったえる。 そして、強い男へ変わる、人生の荒波云々など、彼が立ち向かう姿を 強く優しく演出した。 ターゲットの心は揺らぐ。 仕上げ―――――メッセージ とうとうターゲットは「結婚おめでとう」の言葉を発した。 別れさせ屋の工作は完了! っと思われたその時! 美郷は我慢ならず、ターゲットを連れ去る。 依頼人である新郎の目の前で、自分の心の言葉を言わせようと思ったのだ。 その時すでに感づいていた新婦である香織は依頼人を責めていた。 自分と結婚したのは出世の為ではないかと疑問でならなくなっていたのだ。 女心の戦い。 間には頼りない男。 社長千春も手を変え考えを変え・・・ いつしか今回は、お金ではなく、女心の問題になっていた。 結果は――――― 花嫁は自分の愛で花婿を奪い返した。 ターゲットは自分の力で愛を振り切った。 無事、依頼どおりに収まった。 別れさせ屋の亮一が引き返そうとした時、 ある人物が入ってきた。 政治家の桜田なおみちである。 何かが匂う。 やつと亮一は何なんだ!? 次週、何かがある!! |