HERO

第五話

 第五話 二人きりの夜

思わず挑発に乗ってしまい、
「彼氏ぐらいいます!相手は奥さんがいる人ですが」と
不倫宣言してしまう雨宮。
思いを寄せる江上検事は、めちゃショックを受け、
部長の牛丸は、他の検事が不倫問題を起こしたのもあり、
責任を取らされると又胃を痛める。

こんかい久利生検事が担当したのは、不倫のもつれによる傷害。
不倫関係の清算の話をしていた時に、台所の包丁を持ち、
妻に3週間の怪我を負わせた傷害だった。
しかし、被疑者のヤグチトオルは、
妻が自分で包丁を持ち振り上げたんだと否定する。

久利生と雨宮は、事件の時に居た、
千葉の実家の旅館に戻っているという愛人の所へ行く。
「相手の家に乗り込むほど好きなのに、
事件後急に、すべて気持ちは冷めました」と言う愛人が気になり、
久利生は、一晩泊まって行くと言い出す。

不倫発言した事で、部長から長々と聞かれる事をさけたい雨宮も
一緒に泊まる事を決意。
しかし旅館は宿泊客で一杯で、
二人は同じ部屋へ泊まる事になった!

久利生は、愛人の母に、愛人の昔の写真を見せてもらい、
ある事を確認した。
それは・・
彼女が、真っ黒のベルサーチを持っていたからだ。
真っ黒の、しかもベルサーチ。
写真を見てもわかるように、昔から彼女はおとなしい服装を好んでいた。
「どう見てもまだ忘れられない気持ちのはず」

二人で一つの部屋がどうも落ち着かない雨宮は、
ビールを7本も飲んでしまい、
お風呂の帰りに、愛人と「恋愛」についてなどを話す。
「恋愛がらみの事件の当事者が、
感情を抑えてきちんと証言してくれる事ってなかなかないのに、
あなたは強いですね。」の雨宮の言葉に愛人の心が揺れ動いていた。

愛人は、「ヤグチトオルが包丁で妻を刺した」と証言している。
そして、久利生と雨宮が帰るとき、
自分も一緒に地検に行く、と、証言を変更する為に東京へ向かう。

何故、愛人が嘘の証言をしたのか。
それは、
一番不幸な女は「忘れられる女」だと思ったからだった。
不倫清算の話し合いの時も、私の事など全然見向きもせず忘れられていた。
これからも忘れられていくのが嫌で、
「自分を刑務所に入れた女は、きっと一生忘れる事は無い」
と思って証言したのだった。


地検に戻った雨宮、
「自分が不倫をしている」発言など、
大人の女の中村美鈴にはバレバレだった。
そして久利生も嘘は見抜いていた。
彼氏の特徴が、背が高くて「ゲタ」みたいな顔・・だなんて!
旅館のパンフレットの男性写真を見て言っただけ。
なーんか、ぷくッとふてくされてた雨宮事務官でした。


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