| 第三話 恋という名の犯罪 |
| 通信販売が好きなマスターがいる行きつけの店で トラブルに巻き込まれた久利生。 ナイフで切りつけられるという事件だった。 翌日、その傷害事件を久利生が担当することとなる。 切りつけられたのは、料理の先生をする女性。 切りつけた男は、「生まれ変わっても一緒になろうね」っと言ってくれたのに、 急に別れ話をされ、切りつけてしまったという。 久利生検事は捜査を始めた。 まず、別れ話をしただけで、切りつけたということ。 女を調べたら、 彼女には、以前にもトラブルを起こしていた。 H12/2/1 150万の被害届が出されている。 同10月 200万の被害届。 どちらも騙し取られた事、そしてすぐに取り下げられている事。 久利生検事は、結婚詐欺だと悟った。 そして、男が何故そんなことをしたのか、 男の気持ちを考えてみた。 雨宮事務官は、そんな久利生検事を見て、 だんだんと理解し始めてきた。信じ初めていた。 尊敬し始めてもいた。 しかし、なかなか結婚詐欺で責めようとしない久利生検事に対しては、 納得いかなかった。 何故すぐ行動しない!? それは・・・ 結婚詐欺で立件する事が一番難しいからであった。 心と言葉の証明でもあるからだった。 翌日、 久利生検事は、切りつけた男に会う。 「結婚詐欺で逆告訴しますか? このまま泣き寝入りなんて悔しいじゃないですか」 久利生検事は、この時点ですでに 負けることを知っていた。 婚約していた証拠が出てくるはずはなかった。 しかし久利生検事は、 純粋な心を傷つけ金を取る女が許せなかった。 久利生は、何度も何度も女の料理教室へ姿を見せ、 女の心の中を見ようとしていた。 そして・・・ 不起訴になり、 久利生検事は、 男に起訴を猶予し、 事件は終わった。 |