●牡、栗毛、昭和11年〜28年
クモハタは、四白流星、明るい栗毛の馬だった。この”靴下をはいた”貴公子はとても神経質で、飼い葉桶の中にネズミの糞が1粒でも混じっていれば飼い葉を口にしなかった。
調教師は困って、桶の上に濡れ手ぬぐいをかけてネズミを防いだということだ。
また、クモハタは蹄叉腐爛(てんさふらん)・・・蹄の病気・・・という持病があり、ダービー前は、鼻から豆乳を注入したり、局部注射をしてダービーに臨んだ。
そして、勝った!
血統 父:トウルヌスル
母:星旗
生産地・生産者 千葉県 下総御料牧場
馬主 加藤 雄策 氏
調教師 田中 和一郎 師
騎手 阿部 正太郎 騎手
厩務員 堀 留吉 厩務員
競走成績 21戦9勝
主な勝ち鞍 東京優駿(日本ダービー)
総獲得賞金 74,414円
繋養地 日高種馬牧場、浦河種馬場
主な産駒 カツフジ(天皇賞・秋)、ニューフォード(菊花賞、天皇賞・秋)、ヤシマドオター(桜花賞、天皇賞・秋)、ハタカゼ(天皇賞・秋)、キヨフジ(オークス)、ミツハタ(天皇賞・春)、ワカクサ(阪神3歳)、クインナルビー(天皇賞・秋)、タカハタ(朝日杯3歳S)、メイジヒカリ(朝日杯3歳S・菊花賞・天皇賞・春・中山グランプリ)、ヤマカブト(中山大障害)、ケニイモア(中山大障害2回)
選考年度 昭和59年