大楽勝のモンジュー

MONTJEU CANTERS TO GLORY

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競馬であって競馬でない!!モンジューにとって何の苦もないレースでした。
モンジューの地位は揺るぎが無いものになっているようです。

昨年の凱旋門賞馬であるモンジューはこの日、36,604人の大観衆の目の前に姿を現しました。
そして、手綱を押さえたままで2着のファンタスティックライトに1馬身3/4差をつけての大楽勝!

勝利ジョッキーのM.キネーン騎手はモンジューの偉大さが、過去の名馬達・・・ミルリーフ・ブリガディアジェラード・グランディー・ニジンスキー・・・と同じくらいだと言うことを知らしめるために2着馬との差を大きくしようとさえしたのだが・・・
しかし、キネーンは今までそんなことを口に出した事もなかったのだ!!
(デットーリ騎手のように、節操無く『この馬が今までで1番!』などと言うようなことはなかったのだ。)
アイルランドで11回もチャンピオンジョッキーになったキネーン騎手は言う。

『モンジューは私が今まで乗った馬の中でベストである!・・・それは長距離のレースにおいてではあるが。』
『怖ろしいほどの走り!・・・彼は別格だ!』
『モンジューに乗っていると全てがスローモーションに見える。かれは何の努力もなく全てをこなしてしまうんだ!
私が思っているよりも早く仕掛けた感じだったが、彼はゴールに向かって行きたいだけだったのだ!
私は”行け!さあ、レースを楽しめ!(I said go on and enjoy yourself)”と言ったんだ。

勝利調教師であるJ.ハモンド師はモンジューの様な馬を持つことは”全ての調教師の夢だ!”とレース後語った。

『偉大だ!調教において非常に素直であるし、間違いを起こすようなことも無い。全くもって信頼できる!』
このケント生まれのシャンティィを本拠地にしている調教師(ハモンド師のこと)は5歳のモンジューが4歳時よりももっと良くなることに確信をもっていました。
私達はあらゆる事をやった・・・スワーヴダンサー(凱旋門賞馬)は非常に素晴らしい馬であったが、本当に素晴らしい馬とはモンジューがこなしてきた様なことができるものなのだ!
大レースになれば馬には大きな緊張感がかかる。しかし、ミック(キネーン騎手のこと)と意見は一致していたんだ。
・・・モンジューが昨年よりも速く、大人になり、素早くなっている!!ということにね!』

ハモンド師はG1ジャックルマロワ賞へのエントリーしていたことを発表しました。
もちろんドゥバイミレニアムと戦うために。
『モンジューは非常にスピードがある馬なのでエントリーしました』
とハモンド師はコメントしたが・・・これはモンジューをジャックルマロワ賞には出さないと発表する前の発言。
『我々の競走馬に関する考え方を示したまでのことです。』とその時付け加えたことも報告しておこう!
ナリタブライアンを高松宮杯に出す出さないで物議をかもした諸君、よく肝に銘じておこう!

モンジューには凱旋門賞連覇を目指す前にG1愛チャンピオンSに出走するプランがある。
これは・・・オーナーのM.テーバー氏が言い出したことなのであるけれど・・・(笑)
『生まれて初めて熱くなっているよ!モンジューは常に優れていて、本当に特別な馬なんだ!
ドゥバイミレニアムとの対戦をみんなが見たいと思っていることを私は知っている。
でも、それが実現するとしても、1マイル1/4以上なのか1マイル半のレースになるのか私には解らない・・・。』
と、M.テーバー氏はレース後コメントしました。

一方、チーム・ゴドルフィンのシェイク・モハメド殿下によれば・・・レースでは同チームのファンタスティックライトが2着に入ったが・・・モンジューとドゥバイミレニアムとの対戦は楽しみであるが、11月のケンタッキーで行われるブリーダーズCまで待たなければならないであろうということらしい。
2頭の対戦の可能性について質問を受けた時、殿下はジョーク混じりに
『何でモンジューは先月にアスコットに来なかったでしょうか?モンジューがBCに来れば我々は大歓迎ですよ!
何なら、登録料を払ってあげましょうか〜〜!』
と発言し周囲を笑わせた。

チーム・ゴドルフィンのレーシングマネージャーであるサイモン・クリスフォード氏はファンタスティックライトの走りに満足げの様子。
『彼はよく頑張ったが、勝ち馬は非常にインプレッシヴだった!』

サー・マイケル・スタウト師の管理するダリアプールとビートオールは3着と4着におわった。
『勇ましい走りだったが、残念だ。』
と師はコメントしました。

さて、日本のエアシャカールは前評判は高かったが、モンジューから8馬身離された5着に終わりました。