●第127回ケンタッキーダービー有力馬紹介(画像・成績データは"Daily Racing Form"を参考にしています)
Point Given 父:サンダーガルチ
母:ターコズターン(ターコマン)
ケンタッキー産
調教師 ボブ・バファート 今回のダービーにおいて最有力馬。西海岸では敵なし!
今季2戦2勝で勝ち方が半端でない。
前走のG1サンタアニタダービーでは5馬身半の差をつけて圧勝しました。
昨年のBCで苦杯を嘗めたチャーチルダウンズで雪辱を誓う!
ただし、不安材料もある。
G1サンタアニタダービーの勝ち馬で本ダービーの勝ち馬は史上9頭しかいない。
優勝すれば89年のサンデーサイレンス以来となる。
また、3yo時において3走目で本ダービーを勝った馬は28頭中1頭しかいない。
1955年以来の快挙となる。
血統的に母側にアリダーが入っており、叩き合いになると弱い点がある。
2yo時にBCジュヴェナイルで負けたのはこの為であろう。
主戦騎手 ゲリー・スティーヴンス
今季成績 2-0-0-0
通算成績 5-3-0-0
主な勝ち鞍 G1サンタアニタダービー、G1ハリウッドフューチュリティー、G2サンフェリペS、G3ケンタッキーCジュヴェナイル
Monarchos 父:マリアズマン
母:リーガルバンド(ディキシーランドバンド)
ケンタッキー産
調教師 ジョン・T.・ワード・ジュニア G1フロリダダービーを5馬身半で快勝した時、誰もがダービー本命馬であると思った。
しかし、前走のG2ウッドメモリアルSではコンガリーに3馬身余り遅れて2着に敗れた。
もしかして、彼の全盛期は終わってしまったのかもしれない。
ウッドメモリアルは予行演習であったと思いたい。
主戦騎手 ジョージ・チャヴェス
今季成績 3-1-0-0
通算成績 3-1-1-1
主な勝ち鞍 G1フロリダダービー
Congaree 父:アラジ
母:マリズシーバ(マリズブック)
ケンタッキー産
調教師 ボブ・バファート G2ウッドメモリアルSに優勝しても・・・彼は同厩舎のポイントギヴンを上まわる評価を得ることができなかった。
初めて出走したステークスレースでモナルコスに2馬身3/4をつけて快勝したのにかかわらずだ!
力はある!しかし、ジンクスもある!
彼はまだ4レースの経験しかないが、1918年以来、4走以下の経験馬で本ダービーに優勝した馬はいない!
バファート師は1998年に4走しか経験の無かったインディアンチャーリーを出走させたが3着に敗れている。

同厩舎なら”人気薄を狙え!”という日本のジンクスがあるが、アメリカにもあるのだろうか!?(笑)
主戦騎手 ヴィクター・エスピノーザ
今季成績 3-0-0-0
通算成績 3-0-0-1
主な勝ち鞍 G2ウッドメモリアルS
Millennium Wind 父:クリプトクリアランス
母:バリベイブ(ドローン)
ケンタッキー産
調教師 デビッド・ホフマンズ 対抗最有力馬の登場である!
前走のG1ブルーグラスSでは並み居るライバル達を5馬身も離し打ち砕いた。
G1ファウンテン・オブ・ユースSの勝ち馬ソングアンドアプレイヤーやダラービル、インヴィジブルインク、APヴァレンタイン、ヒーローズトリビュートを相手にしなかった。
彼はベイヤーのスピード指数で114を与えられている。
今までダービーの勝ち馬で112以上を与えられた馬はいないのだから恐れ入る。
昨年のハリウッドフューチュリティーでポイントギヴンに敗れたのが唯一の敗戦である。
果たして、逆転なるか!?
鞍上は”スーパー老人”ラフィット・ピンカイ・ジュニア騎手。
半兄は1999年の2冠馬カリズマティック。
主戦騎手 ラフィット・ピンカイ・ジュニア
今季成績 2-1-0-0
通算成績 3-2-0-0
主な勝ち鞍 G1ブルーグラスS、G2サンタカタリーナS
No-Image Balto Star 父:グリッターマン
母:ミスリヴィー(デヴィルズバッグ)
ケンタッキー産
調教師 トッド・プレチャー 本年のダービーにおいて最も謎な存在。
果たして彼はモンスターなのか、それともお山の大将にすぎないのか?(Big fish in a little pond)
アーカンソーダービーとスパイラルSの勝ち方は素晴らしかったし、両方で17馬身もの差をつけている。
ベイヤーのスピード指数では109と112が与えられているが、他の有力馬とは一緒に走ったことがない。
力比較は唯一ジャマイカンラムくらいである。
ジャマイカンラムはG2サンフェリペSでポイントギヴンの3着に入っている。
サイレンススズカ並みのテンのスピードを持つ彼は、魅力たっぷりの馬なのだ!

師はダービーに彼の他、ディスティルド、インヴィジブルインクの3頭出しでバラの戴冠を狙う!
主戦騎手 マーク・ガイドリー
今季成績 4-0-1-0
通算成績 4-0-1-2
主な勝ち鞍 G2アーカンソーダービー、G2スパイラルS
Express Tour 父:ツールドール
母:エクスプレスファッション(プライベートエクスプレス)
フロリダ産
調教師 サイード・ビン・スルール チーム・ゴドルフィンの期待の星であったストリートクライが怪我で回避。
モハメド殿下の夢はエクスプレスツアーに託される。
しかしだ・・・この馬はチャーチルダウンズにフィットするのであろうか?
チーム・ゴドルフィンのサイモン・クリスフォード監督は距離は心配ないと言っていたが、果たしてそうであろうか?
アメリカで1回も(今季)走ってない馬がダービーを勝つ???
アラジでも無理だった。
昨年同様、大恥をかくかもしれない。
主戦騎手 デビッド・フレアー
今季成績 1-0-0-0
通算成績 4-1-0-0
主な勝ち鞍 G3UAEダービー
Thunder Blitz 父:ホーリーブル
母:ラサント(アサート)
ケンタッキー産
調教師 ジョー・オルセノ F.ストロナック氏が送り出した刺客!
同じホーリーブル産駒で現在休養中のマッチョウーノの代役としてダービーに出走します。
同馬はデビュー後、芝で使われていたが全然ダメで、4戦目のダート戦から強豪相手に善戦していた。
前走のフラミンゴSでは後続に6馬身以上をつけて圧勝。
今年で70回を迎えたフラミンゴSはサイテーションやシアトルスルーなど13頭のケンタッキーダービー馬を輩出しています。
主戦騎手 エドガー・プラド
今季成績 1-2-1-0
通算成績 2-2-2-2
主な勝ち鞍 フラミンゴS
●本年は18頭立てで行われる予定であるが、枠番が大きく影響しそうである。