●米国クラシック第1戦、G1ケンタッキーダービーが5月1日にチャーチルダウンズ競馬場で行われます。
今年で130回を迎えるこのレース。いったいどの様なドラマを生み出すでしょうか。
例年なら、本命馬が現れてもいいのだが・・・今年は何かが違う!
とにかく、トライアルのG1レース勝ち馬が、コロコロ変わる展開。
昨年の2yoチャンピオンのアクションディスデイが今年になって3戦して未勝利という大不振も本命不在に拍車を掛けている。
枠番が発表されたので、まずお知らせします。
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先ずトライアルのG1レースは4つあった。それぞれの勝ち馬は:
G1フロリダダービー【9F】(3月13日)・・・フレンズレイク(1分51秒2)、2着ヴァリュープラス、3着ザクリフズエッジ
G1サンタアニタダービー【9F】(4月3日)・・・キャッスルデール(1分49秒2)、2着インペリアリズム、3着ロックハードテン*2着から降着*
G1ブルーグラスS【9F】(4月10日)・・・ザクリフズエッジ(1分49秒4)、2着ライオンハート、3着ライムハウス
G1ウッドメモリアルS【9F】(4月10日)・・・タピット(1分49秒6)、2着マスターデーヴィッド、3着エディントン
となっており、人気ではブルーグラスSを差しきったザクリフズエッジが本命になっている。
この馬の父はガルチ、母父はダンチヒであり、距離的には全然問題ない。今季3戦して1勝2着1回3着1回と言うローテーションも好感が持てる。
そして、その素晴らしい末脚も魅力的。快速馬ライオンハートを差しきった勝利は大きいと思う。
このザクリフズエッジに勝っているG1フロリダダービーの勝ち馬フレンズレイクだが、この時タピットも下しており、理論的には最強馬とも言えなくもない。
ただし、勝ちタイムの1分51秒2は速いタイム出もないし、4月に出走していない馬でG1ケンタッキーダービーに優勝した馬は1956年以来出ていないことを考えれば、強気にはなれない。
G1サンタアニタダービーを差しきったキャッスルデールの父はパントンセレーブル。母父がシルヴァーホークという芝血統。
と思っていたら、やはりアイルランドから移籍した馬だった。
追い込み馬には辛いチャーチルダウンズ競馬場だが、どうなるか!?見物。
さて、今回無敗でここに出走する馬がいる。その馬はスマーティージョーンズ。
今季4戦全勝。通算6戦6勝。前走ではG2アーカンソーダービーを逃げ切っている。無敗のダービー馬はシアトルスルー以来出ていないので注目を浴びるだろうが、同型の逃げ馬が多数出走する(ライオンハート、ポーラーズヴィジョン、ライムハウス)為、潰し合いになる可能性が高い。
そうなると、差し馬が有利だろうな〜。等々全然予想付かないですわ〜。
2004/4/29 UP
●クラシック第2戦、G1プリークネスSが今週末の5月15日にプムリコ競馬場で行われます。
毎年のように、G1ケンタッキーDで燃え尽きてしまった馬(笑)の出場は無いし、またダービーをスキップしてやってきた馬が多少有りな状況。
まあ、ダービーのスマーティージョーンズの勝ち方を見れば、多くの馬が出走を回避し、第3冠目のG1ベルモントSに照準を絞るのも分かるような気がする。
ダービーよりも距離が短縮され、小回りな為先行馬・逃げ馬には有利なコースレイアウトなので、ダービーを再現するだろうと思われる。
ダービー2着馬のライオンハートはここに来て絶好調な仕上がりを見せているらしく、栗毛の馬体は光り輝いているらしい。
筋肉の付きも言うこと無し。馬場状態が速ければ、あっと言わせることができるかもしれない。
しかしだ、このライオンハートを潰して勝ったスマーティージョーンズはもっと強い。
時計勝負も望むところだろう。鞍上のS.エリオット騎手が。ダービーの騎乗ライセンスを貰う折りに記入した質問状にウソの答えを書いたために1000ドルの罰金を取られたというミソも付けてしまったが(笑)。
順当ならば、またもやこの2頭で決まると思う。
さて、第129回のG1プリークネスSの出走馬は11頭。
事前の人気ではやはりスマーティージョーンズが単勝2.6倍で1番人気となっている。
2番人気はライオンハートで4倍。後は、ダービーの着順と同じ人気順。
ダービーの時のぬかるんだ馬場では余り参考にならなかった差し馬・追い込み馬達の末脚が気になるところだ。
ポーラーズヴィジョンやライムハウスなどの逃げ馬が回避したため、前潰れになることはないと思う。
そうなると仕掛け所、誰が鈴を付けに行くのか?等々非常に興味深いレースになりそうです。
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そうそう、プムリコのウエッブサイトに第129回プリークネスSの出走馬の紹介が詳しく載っていて、読んでみたが・・・・。
馬よりもオーナーの方が詳しく書かれていたのには笑ってしまった。
例えば、ライオンハートのオーナーであるM.テーバー氏はモンテカルロに在住で、英国にブックメーカーを2店舗出しており、年間売り上げが云々。
1年のほとんどをアメリカ国内で過ごし、湯水のように大金を馬の購入に使っている等々。書かれていた。
まあ、我々一般庶民から見れば羨ましいというか、アホくさいというか。英国人なら英国で金を使え!と言ってやりたい。
まあ、どっちにしろ、クールモアグループのようなヤクザ(笑)はワシは好きじゃないな〜。興味ある方どうぞ==> プムリコのHP
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2004/5/14 UP